選べる1320色
調色塗料を使ってオリジナリティあふれるDIY

塗料は木工作品やリフォームの印象を左右する大切な仕上げの要素。流行やインテリアとのコーディネートを意識して、色選びにこだわる方も多いでしょう。これまでDIYをしてきて、もし塗料の色に満足できていないとしたら、色を作ってもらえる調色サービスをチェックしてみましょう。例えば、ここで取り上げているセミオーダー的なサービスは、選べる色が1320色と驚くほど豊富です。後半では調色塗料を使ったペイントも実践しているので、あわせてチェックしてみてください。

目次
第1章:調色塗料とは
第2章:調色サービスを利用する方法
第3章:調色した塗料で作品を塗ってみよう
まとめ

第1章:調色塗料とは

 調色とは文字通り色を混ぜ合わせて新たに色を作ることで、作ることのできる色の数は何千、何億などと数えられないほどあります。しかし、実際に私たちが店頭で見かける塗料の色は、多いものでも数十種類程度ととても限られています。塗装のプロは、使いたい特別な色をメーカーや専門店に調色をオーダーしますが、このサービスは一般的にはほとんど知られていません。ではDIYなどで調色サービスを利用することはできないのでしょうか。
 実は塗料メーカーとホームセンターが提携、店舗に調色用の機器を設置して、オーダーを受けてその場で希望する色を作ってくれるサービスが一部で実施されています。これはDIYで木工やリフォームを楽しむ方にとってうれしいサポートです。気になる場合は、取り扱いのあるホームセンターやネットショップをチェックしてみるとよいでしょう。

第2章:調色サービスを利用する方法

 ここではロイヤルホームセンターの大型店で取り扱う調色サービスを例に、実際に注文してから塗料ができあがるまでの流れを紹介します。

ロイヤルホームセンターの調色サービスの使い方

■調色塗料の特徴

 扱っているのはアメリカ製の水性塗料で、室内用と外部用の2タイプ(容量は0.9L、3.8L)。それぞれ1320色が選べます。屋内用は揮発性有機化合物(VOC)をほとんど含まない安心・安全な塗料で、塗料独特の嫌な匂いがなく、木製品や室内壁の塗装に使いやすいタイプです。外部用は耐久性・耐候性に優れ、屋外の木部、鉄部、コンクリートなどの塗り替えに幅広く使えるタイプです。

1)塗料カウンターで相談
塗料調色カウンター
塗料売り場に設置された塗料カウンターで調色を受け付けています。注文してから受け取るまでの待ち時間は約5分。調色は無料で対応していて、オーダーしても店頭で販売している同製品と同じ価格なので、お得感もあります。
2)カラーチップを選んで注文
カラーチャート
受付カウンターには1320色分のカラーチップが並んでいます。全体を見渡して使いたい色の系統を絞ったり、同系統のエリアで微妙な違いを比べたりして検討することができます。チップは持ち帰りOKなので、家族と相談するときにも便利です。
カラーチャート2
色が決まったら選んだチップを担当スタッフに渡し、室内用か外部用かと容量を伝えて調色をオーダーします。今回は室内用のグリーン系とオレンジ系の2色を選びました。
3)調色
調色画面
調色機にカラー番号が入力されると、画面に色材の種類と配合量が表示されます。
調色の様子1
ベースカラーが入っている容器に配合通りの色材が加えられます。
調色の様子2
調色の様子3
色材が注入された容器のようすです。当たり前ですが、グリーン系とオレンジ系とで、まったく異なる色が追加されているのがわかります。
4)撹拌
調色の様子4
フタをして密閉した容器を撹拌機にセットすると、縦、横、斜めに激しく回転して、塗料がよく混ぜ合わされます。
5)色の確認
完成調色1
完成調色2
容器の中の塗料の色は、カラーチップより少し明るく見えます。
チェック用の台紙に塗料を塗り、乾燥させてから最終チェックをします。乾燥後の塗料がチップと同じ色になっていることがわかります。これで調色塗料のできあがりです。
6)精算
調色が完了した塗料を受け取ったら、通常商品と同様にレジで代金を精算します。

ロイモールでも利用できる調色サービス

 ロイヤルホームセンターのオンラインショップ「ロイモール」でも、「メーカー直送塗料」として店舗の調色サービスと同じ1320色の塗料を取り扱っています。住まいの近くに調色サービスの取り扱い店舗がない場合は、オンラインショッピングでの購入をおすすめします。
ロイモール塗料調色
直送塗料のページでは、1320色が大まかに8つの色系統に分けられています。ここで求める色の系統から、次の色選びのページに進みます。
ロイモール塗料調色2
各色系統のページはカラーチャートになっています。購入する色を決めてクリックすると商品ページに進むので、タイプ、容量、数量を入力して注文します。

第3章:調色した塗料で作品を塗ってみよう

 DIYで製作したテーブル、棚、ツールボックスなどの木工作品。クールにしたり、かわいくしたり、表情を決めるのは最後のペイントです。1320色のなかから選りすぐった色で塗装すれば、愛着の持てるオンリーワンの作品に仕上がるはずです。
テーブルを塗装する
子供部屋に置くミニテーブルをペイントします。天板を調色した淡いグリーンで、脚を赤系で塗り分けて、かわいいテーブルに仕上げます。

【用意するもの】
・ローラーバケ
・ハケ
・ローラーバケット
・ウェス

1)表面を研磨する
サンダーで表面を磨いて、カットした面の荒れや製作中についた傷を落として滑らかにします。荒れや傷は120番の粗目のサンドペーパーで削り、最後に240番のサンドペーパーで磨いて表面が滑らかになるように整えます。
2)汚れを拭き取る
表面に残った削りかすやホコリを、布やペーパーでよく拭き取っておきます。
3)養生する
作業台を養生用のマスカーや新聞紙でカバーし、塗り分ける脚の付け根の周辺にはマスキングテープを貼って汚れを防止しておきます。
4)脚を塗装する
赤系の塗料で脚を塗ります。垂れた塗料で天板を汚さないように、下から上へ向けて塗料を伸ばすようにハケを動かすのがポイントです。塗り終えたら、塗料が乾燥して固まる前にマスキングテープを剥がしておきましょう。
5)天板用の塗料を用意する
塗料はフタをしたまま容器を振って、よく撹拌してからローラーバケットに移します。こうすると下に沈殿しやすい顔料がよく混ざって、色が均一になります。
6)ローラーに塗料をつける
ローラーに塗料を十分吸わせてから、ネットやローラーバケットの側面で余分な塗料をしごき落とします。
7)天板を塗装する
ローラーを大きく動かしながら天板の上面を塗ります。ムラやカスレができないように塗料を均一に伸ばしましょう。塗り重ねたところに筋が残ったら、ローラーを軽く転がして消しておきます。
続いて側面をローラーで塗ります。垂れやすいので塗料のつけすぎに注意しましょう。塗り残しがないことを確認して、乾燥したら塗装は完了です。発色をよくしたい場合は、乾燥後に2回目の塗装をするとよいでしょう。
プランター台を塗装する
室内に置くタイプの小型の鉢台を、明るくて見ただけで元気になれるオレンジでペイントします。植物のグリーンとのコントラストが鮮やかで、窓辺がにぎやかになるでしょう。
【用意するもの】
・ハケ
・塗料用カップ

1)1回目の塗装
今回選んだ明るいオレンジは下の木目が透けて見えてしまうので、2回塗りで仕上げます。塗りにくい穴の内側などの細かい部分から先に塗っていきます。
続いて広い面、側面を塗ります。
2)乾燥・磨き
1回目の塗装が終わったら、手で触ってもつかない程度まで乾燥させます。塗料を吸った木材の表面は毛羽立っているので、600番のサンドペーパーでなでるように軽く磨いて毛羽を取ります。
3)2回目の塗装
時間が経って顔料が沈殿している可能性があるので、塗料はもう一度よく撹拌してから使うようにします。フタが開いているときは、ヘラを使ってかき混ぜるとよいでしょう。
1回目と同様に塗り重ねます。乾燥後に再度、600番のペーパーで磨くと表面がきれいに仕上がります。

まとめ

実際に1320色のカラーチャートを見ると、その色の豊富さに心がワクワクします。微妙な色合いにこだわりたい人、なかなか好きな色の塗料を見つけられなかった人にとって、調色は願ってもないサービスといえるでしょう。すぐにでも利用してみたいと思った方は、ロイモールの専用ページでカラーチャートをチェックしてみてはいかがでしょうか。

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