防鳥対策

私たちの身近には、ハトやカラスなど野生の鳥がたくさん生息しています。お互いのあいだに一定の距離があるうちは、存在はほとんど気になりませんが、ひとたび生活圏に入ってくると怖いと感じたり、実害を受けることがあります。なにしろ自由に移動できるため、寄せ付けないようにするのは簡単ではありません。鳥の生態や注意点を知り、少しでも有効な対策を考えましょう。

1:鳥害とは?

住まいやその周辺に鳥が飛来するようになると、頻度や数によっていろいろな害が発生します。軽いものでは鳴き声があります。小鳥のさえずりは心地よくても、すぐ近くで鳴くカラスや集団のムクドリの声は騒音にしか聞こえず、ストレスになります。うるさくて窓を開けておけないことや、怖さを感じることもあるでしょう。

直接的な被害でもっとも多いのはフン害です。建物や洗濯物を汚されて不快な思いをするばかりか、量が多ければ美観を損ねたり、健康被害を受けることにもつながります。ゴミをあさった庭の果実や菜園の野菜を食べ荒らすこともあります。

どれも、害が小さいからとほうっておくと、しだいにエスカレートして対処が難しくなります。鳥の存在が気になりはじめたら、早めに対策をスタートしましょう。

2:身近な鳥とよくある被害

●ハト

ハトは街路樹や駅舎、マンションなどをすみ家にし、人の生活圏に近いところにいるため、もっとも被害が多いとされます。とくにマンションのベランダは、気に入ると繰り返し訪れるようになり、鳴き声による騒音、フンや羽毛による汚れで住まいの生活環境を悪化させます。

また、ハトのフンや羽毛にアレルギーや肺炎を起こす病原体が含まれている場合があります。高齢者や幼児など、抵抗力の弱い人がいるご家庭は、とくに注意が必要です。

●カラス

カラスは知能が発達したとても賢い鳥です。里山や大きな公園などの林や森をすみ家にしていますが、雑食性が強くゴミのなかの残飯をあさるために市街地に出没します。

日常的に多く見られるのが、ゴミ袋を破って散らかす被害で、街の美観を損なううえにその都度掃除をする手間もあります。また、4~6月の繁殖期は、カラスの警戒心が強く攻撃的になるため、人が襲われる被害がよく起きます。

3:鳥害対策とグッズ

●ベランダのハト対策

ハトはベランダでの滞在時間の長さに比例して対策が難しくなります。移動の途中で休むために立ち寄るていどであれば、それほど長居をしないでしょう。ただ、毎日訪れる場合は、安心できる居心地のいい場所として気に入られていると考えられます。

近くにエサ場になっている公園などがあって待機場所にする。さらには、夜のねぐらにしたり、巣をつくったりするなどすみか家にされると、ハトの執着は非常に強まっていて、追い払うことが難しくなります。

自宅マンションのベランダでハトを見かけるようになったら、ハトの執着が高まる前の早い段階で対策してください。

・ハト避けネット

ベランダへのハトの侵入を防ぐために確実なのは、物理的にブロックする防鳥ネットです。

住宅用として、目立たない色の製品があります。ハトがもぐり込むすき間ができないように、たるみなくしっかり張ってください。

・防鳥スパイク

手すりや室外機のうえなど、ハトが休憩する場所に設置して居場所をなくすスパイク状の器具です。

防鳥ネットを張ることに抵抗がある場合に試すとよいでしょう。ハトが設置箇所を避けて降りる可能性はあります。

・忌避剤

鳥が嫌がる匂いを発する薬剤で、飛来を抑制します。手軽なスプレータイプや持続性の高いジェルタイプなどがあります。風雨にさらされると効果が長持ちしないので、頻繁に薬剤をかけましょう。試すのなら、ハトの執着が弱い初期の段階がよいでしょう。

●カラスの対策

それぞれのご家庭でできるのは、ゴミ出しのルールを守って、近隣にカラスを呼ぶような環境をつくらないことです。ゴミ出しの時間を守る、ネットをかけるなどの対策を徹底します。できればご近所同士で声をかけあって、カラスにエサ場として目をつけられないようにしたいものです。

・カラスネット

カラスのくちばしやツメが通らない目の細かい網目を使った、ゴミ出し用の防鳥ネットです。

周囲のロープは、カラスが持ち上げられない重り入りです。

・菜園用防鳥ネット

軽量で広い面積を覆えるサイズ。菜園で育てている野菜や庭木の果実を食害する、さまざまな鳥の飛来をブロックします。

・防鳥糸

防鳥ネットに比べると効果は劣りますが、広い菜園などでも手軽に低コストで設置できます。被害状況を観察しながら、追加設置することも簡単です。なるべくすき間を狭くし、立体的かつランダムに張るのがポイントです。

・おどかしグッズ

ゆれてキラキラと光る反射光で鳥を脅かし、鳥の居心地を悪くします。風船型、CD型、トルネード型などがあります。長期間、設置しておくと鳥が慣れてしまうので、ここいちばんのときに使うほうが効果的です。

まとめ

鳥は行動範囲が広く、賢く、しつこい生き物です。追い払おうとして対策を施せば警戒しますが、すぐに慣れて自分に影響のないことを見抜きます。だからといって対策しなければ、被害は拡大するばかり。

放置しておくことで、同じマンションや近隣に被害がおよぶ可能性もあります。もし一回目で対策に失敗しても、あきらめないでいろいろな方法を試してみてください。

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