シャワーヘッド、ホースの交換方法とは? 
種類と選ぶときのチェックポイント

 シャワーヘッドは新築時や入居時についていたものを、継続して使っていることが多いでしょう。ただ、何年も使っていると汚れや変色が目立つようになり、目詰まりをしはじめます。大切なリフレッシュタイムである入浴時間を気持ちよく過ごすために、古くなったシャワーヘッドは思い切って交換をしてみてはいかがでしょうか。ホームセンターなどの店頭にはさまざまなタイプの製品が並んでいます。お気に入りのデザインを選べるのはもちろん、節水やマッサージなど新たに機能をプラスすることもできます。交換作業はいたって簡単です。入浴をより充実させるために、取りつけられるシャワーヘッドの種類をチェックしてみてはいかがでしょうか。

1章:シャワーヘッドの部品と名称
2章:シャワーヘッド、ホースの種類と選び方
3章:シャワーヘッドの寿命、交換のタイミング
4章:シャワーヘッドの交換に必要なもの
5章:シャワーヘッドの交換方法
6章:よくある交換時のトラブル
まとめ

1章:シャワーヘッドの部品と名称

 シャワーヘッドはシャワーホースの先端についている接続金具にねじ込むことで固定されています。

 接続部分にはゴム製のOリングが入っていて、ここから水漏れするのを防いでいます。
 シャワーヘッドとホースの接続部分のネジには複数の規格があり、シャワーヘッドを取り替えると従来のホースに取りつけられない場合があります。
そのときは適合するアダプターを使用して接続することになります。

2章:シャワーヘッド、ホースの種類と選び方

シャワーヘッドの種類

 シャワーヘッドを交換する理由はさまざまです。シャワーヘッドを落下させたり、劣化が進んだりしてひび割れが発生することもあれば、傷や変色が目立って古びてきたという場合もあるでしょう。また、好みのデザインのものや快適そうな機能のついているものを使ってみたいという希望もあるでしょう。せっかく交換するのでしたら、シャワータイムがより便利になったり快適になったりするようなタイプを選ぶのも面白いものです。そこでシャワーヘッド選びの参考にしていただけるように、代表的な種類を紹介しましょう。

※交換用のシャワーヘッドには、水圧や構造の理由からバランス釜に取りつけられないものがあり、注意が必要です。バランス釜を使用中のご家庭では、購入時に製品説明をよく確認してください。

節水シャワーヘッド

 水の勢いを落とさずにシャワーの際に使う水の量を減らすことができ、節水効果があるシャワーヘッドです。お湯のシャワーを使うときには水から沸かすためのガス代(もしくは電気代)の節約にもつながりますから、この節水タイプのシャワーヘッドに交換すると水道光熱費でのダブルの節約効果があります。

 節水シャワーヘッドには、水の使用量をどのくらい減らすことができるかが「節水効果○%」と表示されていることがほとんどです。具体的には30%から50%程度の節水効果をうたっているものが多いですが、この数値はあくまで「自社製品比」なので、他社製品同士を比較するときには目安と考えるようにしましょう。
 節水シャワーヘッドを選ぶ際、節水効果を重視する人は50%程度のものを選ぶと良いでしょう。

 ただし、節水効果が高いものは実際に出る水の量が少ないため、浴び心地で物足りなく感じたり、冬場には体が温まりにくいと感じるかもしれません。通常のものに近い使用感を保ちながら節水したい人は、30%程度のものを選ぶことをオススメします。

止水スイッチつきシャワーヘッド

 シャワーヘッドにお湯を出し止めすることができるスイッチがついた節水シャワーヘッドです。水栓金具のハンドルをいちいち操作する必要がなく、シャワーヘッドを持っている手でこまめにお湯をストップできるので、使う人が意識して節水することができます。
 立ってシャンプーをしているときなど、低いところにある水栓金具を操作するのが億劫で、ついついお湯を出しっぱなしにしていた人には便利な機能です。

 シャワーヘッドを手に持って使うことが多い方、赤ちゃんや小さいお子さんを入浴させる方、ペットのシャンプーをする方などにもオススメです。

浄水シャワーヘッド

 水道水を飲水として使うときには、殺菌のために塩素が残留していなければなりません。そのため塩素の味や臭いが気になる場合は、飲用する直前に浄水器を利用してろ過するわけですが、入浴やシャワーではさほど気にされていません。

 ただ、水道水の残留塩素は髪のキシみやパサつき、肌への刺激の原因になると言われています。髪や肌を大事にしたい人は、シャワーヘッド内部に塩素を除去するフィルターをセットした浄水シャワーヘッドを選ぶと良いでしょう。

マッサージシャワーヘッド

 通常のシャワーの他、脈動のある水流で血行を促進するマッサージ、優しく爽快感のあるミストなど、複数の水形を切り替えて使うことができるシャワーヘッドです。

 サッと体を流すだけでなく、リラクゼーション効果を求めてシャワータイムを快適に楽しみたいというシャワー派でしたら、ぜひチェックしたいタイプです。なかには節水型もあるので、購入時にはよく確認して選びましょう。

シャワーホースの種類

 シャワーヘッドを新しいものに交換するのにシャワーホースが古いままでは、新品を取りつけた喜びも半減してしまうというもの。それにシャワーヘッドが寿命を迎える時期には、ホースも劣化が進んでいると考えられます。シャワーホースは単体販売のもの、シャワーヘッドとセット販売のものが、2000円以内から購入できます。できればシャワーヘッドと同じタイミングでホースの交換も考えたいですね。

 シャワーホースには多くの種類があるわけではありません。ホースの材質は、塩化ビニールもしくはステンレスの2種類があり、塩化ビニールのものはカラーをホワイト、グレー、ブラックなどから選ぶことができます。長さも家庭の浴室用としては、1.6mか1.8mのものが標準で、長めのタイプとして2mのものが用意されています。これらの中から、好みの材質や必要な長さのものを選ぶと良いでしょう。
 シャワーホースの接続部分は、水栓金具側とシャワーヘッド側それぞれに数種類の規格が混在しています。購入時には水栓金具やシャワーヘッドのメーカー名を調べ、使用中の器具に取りつけが可能かを確認しましょう。

3章:シャワーヘッドの寿命、交換のタイミング

 水形切り替え式のマッサージタイプや止水スイッチつきのタイプのように、可動部分があると故障する可能性が高まるものの、一般的なシャワーヘッドがある日突然に使えなくなることはほとんどありません。日常的な使用で考えられるのは、落下させた衝撃で破損したり、経年劣化によってひび割れたりするケース、または0リングの劣化が原因の水漏れ、散水孔が目詰まりを起こすトラブルでしょう。

 水漏れはOリングを交換することで解決できますし、散水孔の目詰まりも歯ブラシやピンで孔を掃除すれば解消できます。ただ目詰まりは一度解消できても、新品時に比べると水アカが詰まりやすくなっていて、古いほど再発しやすくなるでしょう。メンテナンスを負担に感じるようでしたら、シャワーヘッドを交換しても良いタイミングと言えます。

4章:シャワーヘッドの交換に必要なもの

 水回りの器具を交換する作業には、パイプを回すための工具などが必要になる場合が多いですが、シャワーヘッドだけを交換するのでしたら特殊な工具は不要。新しく取りつけたいシャワーヘッドだけを用意すればOKです。

 シャワーヘッドを選ぶ際には、ホースとの接続部分(金具部分)のサイズを確認することをお忘れなく。主要メーカーに対応するように複数の接続アダプターが付属している製品でしたら、たいていのホースに問題なく取りつけられます。アダプターが付属していないシャワーヘッドを選ぶ場合は、必要に応じて単体で別売されているアダプターを一緒に購入しましょう。古い器具のメーカーがわからないときは、取り外したシャワーヘッドを店頭に持参して確認すると良いでしょう。
アダプターつきシャワーヘッド
シャワーヘッド用アダプター

5章:シャワーヘッドの交換方法

(1)古いシャワーヘッドを取り外す

 シャワーヘッドとホース側接続金具をしっかりと握り、左に回して古いシャワーヘッドを取り外します。

 交換作業にあたって止水栓(元栓)を閉める必要はありません。

(2)アダプターを取りつける

 新しいシャワーヘッドとホース側接続金具のサイズが合わない場合は、付属しているアダプターのなかから適合するものを選んでシャワーヘッドのネジ部分に取りつけます。

(3)新しいシャワーヘッドを取りつける

 新しいシャワーヘッドを右回しに締めつけてホースに接続します。

 水を出して、接続部分からの水漏れなどがないことを確認しましょう。

6章:よくある交換時のトラブル

●新しいシャワーヘッドのサイズが合わない

 交換用のシャワーヘッドの中には、アダプターが付属していない製品があります。また、まれに付属のアダプターが適合しないこともあります。そのような場合には、別売のアダプターの中から適合するものを購入して取りつけてください。

 一緒にシャワーホースを交換するときは、水栓金具とシャワーヘッド、両側のサイズを確認しましょう。

●シャワーヘッドが緩まない

 長年使っているシャワーヘッドを取り外そうとすると、締めつけがきつかったり、ネジ部分に水アカが固着したりして、緩みにくいことがあります。素手で回せないときは、ゴム手袋や滑り止めつきの軍手を着用すると回しやすくなります。

 プライヤーやレンチなどの工具を使うと、シャワーヘッドやホースを破損する可能性があります。手回しで作業するようにしましょう。

まとめ

 シャワーヘッドにはいろいろな機能つきの種類があること、それらへの交換がとても簡単にできることをおわかりいただけたでしょう。

 そして選び方ひとつで、節水をしたり、使用時の満足度を高めたりと、変化をもたらしてくれます。シャワーはご家族が毎日のように使うものですから、よく吟味して納得できるものを使うようにしたいですね。

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