布団乾燥機の賢い使い方

目次
1章:布団乾燥機の特長
2章:布団乾燥機を使用する頻度
3章:布団乾燥機の使い方
4章:布団乾燥以外の便利な機能
5章:布団乾燥機のお手入れ方法
まとめ
快適な睡眠には清潔で寝心地の良いベッドや布団などの寝具が欠かせません。肌触りがよく、優しく身体を支えてくれ、なおかつ暖かく包み込んでくれる布団やベッドは、一日の疲れを癒してくれる大切な存在。こだわりをもって選んでいるという方も少なくないはずです。
しかし、寒い季節やじめじめした梅雨の時期はそんな布団やベッドのマットレスなどに湿気がたまってしまい、心地良い眠りが妨げられてしまうことがあります。それではせっかく高価な寝具を使っていても意味がありません。
天気が良ければ外に干し、日光に当てることで湿気を取り除くこともできますが、冬場や梅雨時はなかなかそんなタイミングもありません。ジメジメした状態で放置しておくと、不潔な上にダニの温床になり健康を害してしまうことがあるかもしれません。
そんな時に活躍してくれるのが布団乾燥機です。温風によって布団の湿気を取り除いてくれ、布団をカラっと乾燥させてくれる。不快なダニも退治し死滅させてくれ、快適な眠りにいざなってくれる便利な家電です。
しかし、その正しい使い方や便利な応用機能、メリットなど、使用したことのない方には理解されていないのではないでしょうか。そこで、その使い勝手などを含めて、布団乾燥機の使い方やお手入れの方法などをご紹介します。

1章:布団乾燥機の特長

マット不要タイプが現在の主流

外に布団が干せないときや、就寝前など布団を乾燥させたいときに活躍するのが布団乾燥機です。その機能を簡単に言えば、温風を布団やマットレスにあてることで溜まった湿気を取り除くというもの。
そんな布団乾燥機には大きく2つのタイプがあります。一つが以前からあるマット式です。少し前まではこちらのタイプが主流でした。これは敷き布団と掛け布団の間に空気によって膨らむマットを広げ、ホースからそのマットに温風を送り込んで布団全体を乾燥させるというタイプです。

使用するたびにマットを敷かなくてはいけないという手間はありますが、布団の隅々までしっかり温風が行き届きやすいのがメリットです。ただし、使用する布団やマットレスとのサイズに合わせたマットが必要な上、使用するたびにマットを広げなくてはならず、またその収納にも手間がかかるというのが欠点です。
もう一つがマット不要のタイプです。こちらは、マットを使わず掛け布団と敷布団の間に本体から伸びるホースやノズル、アタッチメントなどを差し入れて直接温風を送り込み、布団やマットレスを乾燥させるというものです。

こちらのほうが新しく、また徐々に主流になりつつあります。マット式と違ってかさ張るマットを広げる必要もなく、収納も簡単。手間がかからないということから現在人気となっています。価格的にはマット不要タイプのほうが少し高めです。しかしその分使い勝手に優れ、機能も豊富です。さらにマット式は膨らんだナイロンのマットにより静電気が発生しやすく、せっかく温風で死滅したダニが布団の表面に張りつく可能性があります。トータルで考えるとマット不要タイプのほうがオススメです。
ただ、手間がかかるのは気にならないとか、予算的にリーズナブルなほうが良いという場合は従来型のマットタイプをあえて選ぶという選択もありでしょう。布団の隅々まで温風を行き渡らせるという意味では、従来のマットタイプのほうが優れていると評価もあるようです。

2章:布団乾燥機を使用する頻度

季節に合わせて使い方を変える

布団乾燥機は1年中活躍してくれる便利な家電です。しかし日本は四季によって気温や湿度などが大きく変化するので、季節に合わせて使い方や使用する頻度などを変えるべきでしょう。

使用する時間は通常であれば、シングルの布団ならだいたい30分ほど。セミダブルやダブルの布団なら90分ほどで乾燥は十分のはずです。ダニ退治の場合は布団の大きさに関係なく、120分ほど時間を取ります。
では気温が高く湿度も高い夏は、どのように使うのが良いのでしょうか。通常のモードを使って、寝る前に乾燥を行うと熱がこもってしまってとても眠れません。夏場は通常の乾燥に加えてクールダウンモード、夏モードなどと言われる送風機能を合わせて使いましょう。こもった熱を冷ましてくれるので、暑い夜も快適に眠ることができます。
逆に気温が低く、湿度も低い冬は通常モードの乾燥を行うだけで十分です。これで布団はポカポカと暖かくなるので、ぐっすりと眠りにつくことができるはずです。就寝前に習慣として布団乾燥機をセットするというのもオススメです。また冷え性の方にはうれしい足元を温めるモードがついている製品もあるので、寒さが辛いという場合はそういった機能を持ったものを選ぶと良いでしょう。

比較的過ごしやすいとされている春や秋ですが、意外に気温の変化も激しく変ります。ですからその日の気温や天気に合わせて通常モードとクールダウンモードを適度に使い分ける必要があります。寝具の温度に関しては好みもあるので、使用時間のセッティングやモードを使い分け、自分に合ったバランスを見つけてください。
最も布団乾燥機が活躍してくれる梅雨時は、通常の乾燥に加えて送風モードを合わせて使うのがオススメです。使用する頻度も高めにしましょう。また梅雨時はダニも繁殖しやすくなります。通常の乾燥時間よりも少し長めに使用するのがダニの対策にも効果的です。

次に、一日のなかで布団乾燥機を使うタイミングです。冬場以外であれば、朝起きてすぐに使うのが良いでしょう。布団やマットレスが一晩の間にたっぷりと水分を吸収しているはずなので、朝すぐに乾燥させるのが効果的です。カビ対策にもなります。
冬場は布団に入る時間に合わせて、寝る少し前にセットする習慣をつけておくのがオススメです。
ダニ対策として布団乾燥機を使用する場合は乾燥時間に加えてダニを取り除くための掃除機をかける時間も必要です。十分に時間に余裕のあるタイミングで行うようにしましょう。

では、布団乾燥機はどれくらいの頻度で使用するのが良いのでしょうか。基本的には週に1回程度の使用で、乾燥という目的には十分な効果を発揮してくれます。
しかし、梅雨時期の湿度の高いシーズンは、週に2~3回程度は使用したほうが確実です。カビやダニが気になるという方は毎日使用してももちろん問題ありません。布団乾燥機は継続して使用することでダニも発生しにくくなりますので、使う習慣をつけるのが肝心です。

3章:布団乾燥機の使い方

毛布やタオルケットも一緒に乾燥できる

布団乾燥機の使い方はとても簡単です。まずはマットタイプの場合です。全体に温風を行き渡らせるために、はじめに敷布団の上にマットを広げてください。シーツや布団カバーはかけた状態で問題ありません。

そしてその上から、マットにシワが入らないように掛け布団をそっとかけます。敷布団と掛け布団でマットをはさんだ状態にして、布団乾燥機のホースをマットに接続してスイッチを入れます。あとは設定した時間である60分から90分ほど乾燥を待つだけです。

設定された時間になると自動的に電源が切れます。ホースを外し、マットを片づけたら完了です。
マット不要タイプの場合はもっと簡単です。敷布団の上に掛け布団を広げた状態で、その間にノズルやアタッチメントなどを差し込み、電源を入れます。あとは設定したモードにセットして乾燥終了を待つだけです。
ポイントは掛布団と布団乾燥機との隙間を極力無くして温風の熱が外に逃げないようにすること。これで隅々まで温風が行き渡り湿気を取り除くことできます。

また、毛布やタオルケットなども一緒に乾燥させたい場合は、布団の上にのせておくと良いでしょう。布団乾燥機の温風は布団の表側まで伝わりますので十分乾燥できます。
さらに枕やぬいぐるみなども、布団の中に入れておけば乾燥が可能です。ただし、中に入っている素材(繊維、樹脂など)によっては、それが熱で劣化してしまうこともあるので、使用する場合は耐熱温度などをチェックしておいてください。
布団ではなくマットレスの場合は布団乾燥機を使って良いのでしょうか? もちろんかまいません。マットレスの上に直接布団乾燥機のマットやアタッチメントを置いて、上から掛布団を掛けて使用するだけでOKです。

マットレスに厚みがある場合は、片面に使ったら裏返してもう片面にも乾燥機をかけると、確実に両面を乾燥させることができます。ただし、機能性マットレスは素材によって熱に弱いものもあるので、使用しているマットレスの耐熱温度や布団乾燥機に対応しているかどうかなどは確認しておきましょう。
最後に布団であってもマットレスであっても、乾燥後は掃除機や布団クリーナーでしっかり汚れやダニの死骸などを取り除くことを忘れないでください。

4章:布団乾燥以外の便利な機能

雨の日の洗濯物の乾燥にも大活躍

布団乾燥機は、布団を乾燥させるだけのものではありません。製品によりますが、以下のような機能を持っています。うまく活用することで雨の日や湿度の高い梅雨場などには大活躍してくれます。ただし、布団乾燥機は基本的に湿気を布団や衣類から空気中に水蒸気として発散するというもの。つまり室内の湿度は上がってしまいます。
室内の湿気が気になる場合は、エアコンの除湿機能や別に除湿機を使用するという方法がありますが、除湿機能つきの布団乾燥機というような製品もありますので、そういったものを選ぶと良いでしょう。

・ 布団を温める

寒い冬の時期の就寝の直前、10分ほど布団乾燥機で温めておけば、寒い時期でも暖かく眠ることができます。特に気温の低い地域にお住まいの方ならぜひ活用したい機能です。

・ 布団をクールダウンする

布団を乾燥させた後、余熱がどうしてもこもってしまいます。製品によってはその熱を送風によってクールダウンする送風機能が搭載されています。これがあれば暑い夏の時期にも快適に眠れます。

・ ダニを退治する

布団に隠れているダニに、温風を長時間当てることで潜んでいるダニを退治する機能です。機種によりますが、ダニ対策コースなどが多くの場合搭載されています。退治後には死滅したダニを掃除機などで取り除く必要があります。

・ 靴を乾燥させる

布団乾燥機のホースを靴の中に入れることで温風を靴の中に送り込み、靴を乾燥してくれる機能です。スニーカーなどを洗った時だけでなく、急な雨で濡れてしまった革靴や汗で湿ったブーツの乾燥にも重宝します。

・ 衣類を乾燥させる

洗濯ハンガーなどで部屋干しした洗濯物に専用のカバーをかけ、そこに布団乾燥機のホースから温風を送り込むことで衣類を乾燥させる機能です。カバー不要で、洗濯物にダイレクトに温風を当てることで乾燥させるタイプもあります。雨の多い梅雨時期などの洗濯の際に活躍してくれます。

・ 脱臭、アロマ機能

イオン脱臭機能などを搭載し、布団の乾燥と共に臭いを取り除いてくれる機能です。また脱臭するだけでなく、アロマ機能で布団を良い香りにしてくれる製品などもあります。

5章:布団乾燥機のお手入れ

月に一度はフィルターを掃除しよう

布団乾燥機は室内の空気をファンによって取り込み、温風としてマットや布団の間に送り込んでいます。そのため空気中に浮遊するダニやホコリなどを除去するフィルターが装備されています。フィルターは使用にともない汚れが溜まってしまいますので、定期的なお手入れや掃除が必要です。

お手入れせずに放っておくと、ホコリなどでフィルターが目詰まりし、本来の機能を果たせません。また布団が温まりにくくなる上、故障の原因になります。

お手入れの目安は月に1回程度、フィルターを外し、掃除機などでホコリを吸い取ると良いでしょう。製品によりますが取り外し可能なフィルターであれば、汚れがひどいときは水で押し洗いして陰干しします。また、空気の吸い込み口や、カバーの汚れも掃除機で取り除いてください。

フィルターは消耗品です。破れたり、穴があいた場合は交換してください。布団乾燥機の本体は、薄めた中性洗剤を含ませた布を固く絞って拭くと良いでしょう。

まとめ

布団乾燥機は布団を乾燥するためだけの家電ではない、ということがお分かりいただけたでしょうか。うまく活用すれば、寒い日には布団を温めてくれたり、天気の悪い日には靴や衣類の乾燥まで行うことができます。またアレルゲンであるダニの退治にも大活躍してくれる、一台あれば暮らしをもっと快適に変えてくれる役立つ家電なのです。
少し前までの布団乾燥機は、マットを広げたり片づけたりするだけで一仕事といったイメージがありましたが、最新のものなら布団の間にアタッチメントやノズルを差し込むだけなので、手間もかからず簡単です。
毎回湿気を吸って重くなった布団を、大変な思いをして物干しまで運びお日様に干していたという方も、この機会に多機能で便利な布団乾燥機の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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