石油ストーブの着火不良や臭いが気になりはじめたら芯の交換を!!

石油ストーブの芯の交換
石油ストーブは電源が不要のため、災害への備えとして、またコンパクトなタイプはキャンプ用として使われるなど、エアコンが普及した現在でも根強い人気があります。構造がシンプルな石油ストーブは故障の少ない器具ですが、心臓部である芯が劣化すると、着火や燃焼が不調になる場合があります。症状を改善するためには、芯の交換が必要です。ここでは自分で石油ストーブの芯を交換したい方に参考にしていただけるように、芯の劣化が疑われる症状と芯の交換方法について解説します。

1章 石油ストーブの芯が劣化して起きる不具合
2章 石油ストーブの芯を交換する方法
3章 石油ストーブのお手入れ方法
まとめ

1章 石油ストーブの芯が劣化して起きる不具合

石油ストーブの芯は、染み込んだ灯油を気化させて燃焼させる石油暖房器具にとっての重要な部品です。メーカーによれば芯は消耗品の扱いとなっていて、一般的な使用条件で3〜5年が交換の目安とされています。
 もし石油ストーブを数シーズン使っていて調子が悪いと感じたら、芯が劣化している可能性があります。次にあげるような症状が気になりはじめたら、芯の状態を確認して必要に応じて交換しましょう。

【芯の劣化が疑われる症状】
・点火ボタンを押してもすぐに着火せず、数秒間押し続ける必要があるなど、通常の操作をしても点火しづらくなった。電池を新しいものに交換しても改善しない。
・以前より臭いが気になるようになった。
・火力が弱まり燃費が悪くなった。
・芯の上げ下げの操作が重くなった。

上記のような症状が発生していると、『不良灯油などを使用したため芯にカーボンやタールが付着している』『芯が水分を含んでしまっている』『芯の上部が摩耗して薄くなったり、短くなったり、凸凹になったりしている』など、芯が劣化していると考えられます。症状が改善しない場合は、早めに芯を交換することをおすすめします。

2章 石油ストーブの芯を交換する方法

石油ストーブの芯の交換方法は、メーカー、機種によって異なります。ここでは一例として反射型ストーブ『コロナ RX-2223Y』を使って、新しい芯への交換方法を解説します。実際の作業内容をご覧いただき、難しいと思ったら販売店などに交換依頼の相談をしましょう。

【新しい芯を用意する】
 石油ストーブの芯は、メーカー、機種によって使用できる種類が決まっています。交換後も安全にストーブを使用するために、必ずご使用の機種に適合した芯を購入してください。
 適合する芯の型式は、ご使用中のストーブの側面や取扱説明書などに記載されています。もし、見つけられなかったり自信がなかったりする場合は、ストーブ本体の型式を控えて販売店やメーカーに問い合わせるとよいでしょう。

石油ストーブの芯1
石油ストーブの芯2
■交換前の準備
交換前の準備1
交換前の準備2
ストーブ全体が冷えていることを確認してから作業を始めてください。まず最初に、スピード消化ボタンを押して自動消火装置を作動させます。調整ツマミが『スピード消化位置』にあっていることを確認しましょう。
石油タンクを取り出す
乾電池を取り出す
■本体カバーを取り外す
炎熱筒を取り外す
1. ガードを開けて燃焼筒を取り外します。燃焼筒は上に持ち上げるだけで簡単に外れます。
左右側面のネジを外す
2. 左右側面にある4本のネジを、プラスドライバーで回してはずします。ネジはなくさないように保管しましょう。
ツマミを手前に引いて取り外す
ネジを緩めて外す
3. ツマミを手前に引いて取り外し、現れたネジを緩めてはずします。
本体カバーを引き抜く
4. 本体カバーを前方に傾け、ツマミがついていた軸が引っかからないように注意しながら引き抜きます。
■芯案内筒を取り外す
芯案内筒のリングを取り外す1
芯案内筒のリングを取り外す2
1. 芯案内筒のリングを固定しているネジをはずして、リングを取り外します。
点火装置になっているリード線を外す
2. 点火装置につながっているリード線を、プラスチックのクリップからはずします。指で上手くはずせないときは、マイナスドライバーの先でクリップを開いてください。
芯案内筒を外す1
芯案内筒を外す2
3 .芯案内筒を固定している3か所のナットを、スパナやプライヤーを使ってはずします。
4. 前方の点火装置を固定している黒いネジを、ドライバーで回してはずします。
芯案内筒を取り外す
5. 芯案内筒を上に持ち上げて取り外します。案内筒にはリード線がつながっているので引っ張らないように注意して、燃料タンクの上などじゃまにならない場所に置いておきましょう。

古い芯
芯押さえをフリーにする
6. ツマミの軸についているピンが真上にあることを確認し、押さえバネを持ち上げながら(①)プライヤーなどで軸をつまんで止まるまで手前に引き(②)、芯押さえをフリーにします。
芯を時計方向に回しながら持ち上げる
7. 芯を持ち、時計方向に回しながら持ち上げてはずします。
芯を上に引き抜く1
芯を上に引き抜く2
8. 芯はツメを芯押さえの穴に差し込むことで固定されています。芯を指で押して折り畳むとツメがはずれるので、芯を上に引き抜きましょう。
■新しい芯を取り付ける
新しい芯を用意します
1. 新しい芯を用意します。芯上部の切り欠き部分が前側になるようにセットします。
芯を取り付けます
2. 芯の切り欠き側を折り畳んで芯押さえの下側から入れ、後ろ側のツメを穴に差し込みます。
ツメを芯押さえの穴に差し込みます
3. 残りの2か所のツメを芯押さえの穴に差し込みます。
ツメをしっかり芯に食い込ませる2
ツメをしっかり芯に食い込ませる2
4. 芯押さえ金具にある△穴の裏側にはツメがついています。△穴のところを指で押さえてツメを芯にしっかり食い込ませます。
軸を手前に引き出す
芯を反時計方向に回しながらセットする
5. 軸をプライヤーなどで掴んで手前に引き出した状態で、芯を反時計方向に回しながらセットします。
芯押さえ金具の正面を合わせる
先端のギアを溝に嚙合わせる
6. 芯押さえ金具の正面を合わせた状態で軸を押し込み、先端のギア部分を金具の溝に噛み合わせます。
芯案内筒をセットする
7. 操作ツマミを軸に差し込み、右に回して芯を上まで上げた状態で芯案内筒を上からセットします。

 はずしたときと逆の手順で残りの部品を取り付ければ、芯の交換作業は完了です。

3章 石油ストーブのお手入れ方法

 石油ストーブは壊れにくいとはいえ、調子よく使い続けるには日ごろの手入れが大切です。適切に手入れをしていれば各部の劣化を防ぐことができ、ストーブの寿命を延ばすことにもなります。きれいに保っていれば気持ちよく安心して使うこともできますから、定期的な掃除を行うようにしましょう。
 また、劣化した灯油は燃焼不良や故障の原因になるので、石油暖房器では灯油の管理も大切です。この機会に灯油の扱いについても知っておきましょう。

※石油ストーブの手入れは、ストーブを消火し、温度が十分に下がってから行うようにしてください。

■日常の掃除
 石油ストーブには、四角い形状で主に前方を暖める反射型と円筒形をしていて熱を部屋中に広げる対流型の2タイプがあります。タイプによって形や性能は異なりますが、掃除の仕方にはあまり違いはありません。

 ストーブの掃除は、部屋を掃除する際についでに行う程度でかまいません。いちばん汚れやすい置台(いちばん下のトレー上の部分)にホコリが目立ってきたら、置台の上やガードを開けて燃焼筒周辺についたホコリを掃除機で吸い取っておきましょう。

 燃焼筒は炎の熱を放射する役割を、燃焼筒を囲んでいる銀色の反射板は熱を反射して前方を効率よく暖める役割を果たしています。どちらも汚れたりくもったりしていると、燃焼効率が落ちてしまいます。汚れていたら、水拭きをするか中性洗剤を使った拭き掃除をして、きれいな状態を保ちましょう。

■芯の点検とメンテナンス
シーズンが終わってストーブをしまうときには、芯の状態をチェックしましょう。ゴミが付着していたら取り除き、黒いタールやカーボンが付着していたらマイナスドライバーでこそげ落とすなどしてきれいにしておきます。

 ガラス芯を使っているタイプは、熱を通して内部に溜まった不純物を除去する空焼き(からやき)をすることで芯をクリーニングできます。空焼きは本体のタンクから灯油を抜き取った状態で燃焼させて、自然に消化するまで燃やし切ります。詳しい方法は、取扱説明書やメーカーのホームページを参考にして安全に行うようにしてください。

■灯油の管理
 前年から持ち越した灯油、日光が当たる場所や高温の場所で保管した灯油は、変質している可能性があります。また、フタを開けたままにしておいたポリ容器を使うと、灯油に水やゴミが混じってしまうことがあります。こうした不良灯油を使うと、芯の寿命を縮めたり、ストーブを故障させる原因になりかねません。給油タンクや本体内のタンクに古い灯油が残っていたら、ポンプなどで抜き取ってから新しい灯油を入れるようにしましょう。シーズンが終わり、ストーブをしまう前に灯油を使い切るか、抜き取っておくのが理想です。

 新しい灯油は、紫外線を通しにくい色付きの灯油用ポリタンクに入れ、水やゴミが入らないように注意して日光や高温を避けた場所で保管しましょう。

※不良灯油の処分は、石油販売店やガソリンスタンドに確認してください。

まとめ

石油ストーブは、少しぐらい不具合があっても燃焼するため、気になることがあってもメンテナンスをしないで使い続けてしまうケースが多いと思われます。しかし、冒頭で解説したように、燃焼部の芯が劣化すると、少しずつ悪い症状が現れるようになります。そのままにしておけば症状は悪化するだけなので、気づいたら早めに芯を交換しましょう。

 ここでは1機種を例に芯の交換方法を解説しましたが、実際の交換方法はメーカーや機種によって異なります。ご自分で交換する際には付属の取扱説明書に従って、火傷やケガをしないように注意して作業してください。自信がない場合は、購入した販売店に交換依頼の相談をするとよいでしょう。

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