自宅のDIY体験談:神奈川県在住 A.S.
(職業)マーケティングプランナー

玄関前を煉瓦タイルで美しく舗装
(簡単・安価)

※ こちらは実際に自宅でDIYをされている方の “体験談” のため、ロイモールにて取り扱いのない商品もございますので、予めご了承くださいませ。

雨が降ると靴が泥だらけになった

我が家は戸建てなのですが、玄関ドアの前のスペースはタイル貼りのたたきになっていて、そこでは雨が降っても雪が降っても問題ないのですが、そのたたきの先にコンクリートの階段があり、上の庭に行けるのです。

写真をご覧ください。
つまり庭も2階建てになっており、一階の庭にはつつじと沈丁花、二階の庭が一番広いのですが、ここには椿、かえで、ひいらぎ、そてつ等の大きな樹木があります。

そのコンクリート階段の手前が悩みのたねで、タイルのたたきは途中で切れ、その先はたんなる地面(土)でした。

なので、雨が降った場合、2階の庭に行こうとすると、その土部分に足を踏み入れなければならず、靴は雨と土でどろどろになりました。
コンクリートの階段には靴の泥の跡が残り、まるで泥棒の侵入後のような有様。

そこに、ある日偶然本屋さんで「煉瓦とドライモルタルで庭を安く、簡単に美しく」と言う内容の本を見つけました。

本を読んで予備知識を蓄え、
煉瓦舗装の計画を開始

まず煉瓦舗装は材料が安価で、その上素人にも簡単に出来るという事が書いてありました。
プロに依頼すると費用が十数万以上になるのではないかと思います。

ポイントは下地作りで、砂利と砂で平らな面をきれいに作らないと、煉瓦の表面がデコボコになってしまう。このあたりがプロと素人の仕事の違いになるのかなと思われます。

煉瓦を張る地面の面積を計測、その面積に必要な煉瓦の数、砂利の量、砂の量、そしてドライモルタルの量を計算します。

その上で、段取り計画を行い、材料と道具の購入を行いました。

買い物

作業に入る前に、最も重要な段取り、それは「道具・材料の購入」です。私は近くのホームセンターで購入し、煉瓦、砂利、砂、ドライモルタルがかなり重いので、自身の車では運べず(積み込むのも無理)、ホームセンターの配送サービスに依頼しました。

煉瓦(一個数十円くらいだったかと)、砂利(これは袋単位でかなり安価です)、砂(これも袋単位で安価です)、ドライモルタル(数袋購入したかと思います。砂利などより高価ですが、それほど高くはありません)。これが材料。

次いで道具です。
煉瓦を平らにするソフトハンマー(かなりの重量です)、モルタル用コテ、水準器、水平をとるワイヤー(釣り糸の様なものです)、煉瓦の隙間のドライモルタルを詰める棒状のコテ、煉瓦を割るノミのような道具(一個の煉瓦が入らない場合、煉瓦を割る必要があります)。

そしてこれはホームセンターでは売っていませんでしたが、最も需要な道具、それは砂利やひいた砂をついて固める、木の丸太に取っ手が付いた様なもの。昔のアスファルトやコンクリート工事ではよく使われていましたが、今はほとんど見かけません。なので自作する必要があります。太い木の柱等で代用出来ますが、取っ手がないと手がきつくなります。

材料・道具で2万円くらいでした。

数日後これら材料と道具がホームセンターから届けられました。配送の方が重くて運ぶのが大変そうでした。

段取りと時間割の設定

材料と道具が揃った所で、その材料の量と道具を見ながら、段取りと時間計画を行い、作業シュミレーションを行います。作業イメージトレーニングですか。

作業手順は以下の様になります。
1. 最初にその土の部分の雑草や石などを取り除く。

2.土の部分を砂利や煉瓦が乗るように15センチ程度掘り下げる。

3.掘り下げた土の表面を平らにならす。これは後で砂利や砂で平面を調整できるのですが、なるべく平らに水平にする必要があります。

4.ならした土の上に砂利を5センチくらいの厚さに引く。

5. 砂利の上に砂をこれも3センチくらいの厚さにひく。

6.砂の表面を水平に平らにならす。ここが大事な部分です。この作業が最も時間がかかります。例の「木の丸太に取っ手が付いた様なもの」がここで活躍します。

7.そして砂の上にドライモルタルを2センチ程度の厚さにひきます。出来るだけモルタル用のコテ等で平にしていきます。この段階で砂の表面の水平を水準器と糸を使って確実に正確に出していく。

8.そしてその上に煉瓦を乗せていくのですが、全ての煉瓦と煉瓦の間に5ミリ程度の隙間を必ず作る事が必要です。煉瓦の表面が平らに、隙間が均等になるように、位置を調整し、ソフトハンマーでたたいて、煉瓦の出っ張りを調整し、出来るだけ水平に、平らにします。この作業が最も重要になります。

9.次いで煉瓦の隙間にもドライモルタルを入れていきます。なのでぴったり煉瓦同士がくっついてしまうと、ドライモルタルが入れられなくなります。この段階ではモルタルは粉状ですので、刷毛などで隙間に丁寧に入れていきます。煉瓦の表面のドライモルタルは出来るだけ刷毛で除いていきます。残っていると煉瓦の表面の美しさが損なわれてしまいます。

10.そして最後の工程、煉瓦がきちんと平らになっているのを確認して、上からじょうろ等で水をかけていきます。この水でドライモルタルが固まり、煉瓦が固定されるのです。
ドライモルタルに水が充分浸透して行くまで水をかけます。

11.一日程度置いておくとドライモルタルが固まります。その間煉瓦やドライモルタルに触れては行けません。靴で踏んだりするのは論外です。
固まる期間に雨が降らない日を選ぶ必要があります。雨が降るとドライモルタルが固まりにくくなります。

泥が靴につかなくて快適

翌々日位にはドライモルタルが完全に固まり、階段前が非常に美しくなりました。写真はかなり年数が経過した現在のものなので、当初の美しさはありませんが、どろどろ状態からは逃れられています。
しかししばらく経つと大きな失敗に気が付きました。煉瓦表面の水平、平らを意識したばかり、やはり素人ですね、雨水の排水を失念していました。煉瓦部分はまわりより低いので雨水がたまります。それが水平に作ったばかりに排水されないのです。
実は排水を考えると、水平ではなく、傾斜を入れて煉瓦をひく必要がありました。

雨水が流れても良い方向に平面かつ傾斜をつけて、が正解です。バスルームの床と同じことですね。
現在はたまった雨水をチリトリでかきだしています。
この点に充分気を付けて下さい。本では水平ばかり強調されていて、排水については記述がありませんでした。いやはや。しかし満足感はたっぷり味わさせて頂きました。

(以下完成写真)

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