トマトの育て方

イタリア料理には欠かせない、みずみずしくて真っ赤な色も鮮やかな夏野菜の代表トマト。その爽やかな酸味とすっきりとした甘みは調理しても、そのまま食べてもおいしくいただけます。また、リコピンやβ-カロテン、ビタミンCやビタミンE、カリウムなど栄養も豊富でうまみ成分もたっぷり。トマトは家庭菜園でも比較的手軽に育てられるので初心者にもオススメです。プランターなどでも育てやすく、完熟したものを収穫してその場で味わう楽しみは格別。そんなトマトの育て方についてご紹介します。

 

トマトとは

トマトの原産地は南米の高地といわれており、16世紀ヨーロッパ人によって世界に広がりました。日本に入ってきたのは17世紀ごろで、はじめは食用ではなく観賞用だったそうです。トマトといえば赤い色がイメージされますが、ピンク色のもの、緑色のもの、白いものと様々な品種があり、生食に適したもの、調理向けのもの、加工に適したものなどその数は世界中で8,000を超えるそうです。日本でも190種類もの品種が登録されており、栽培用にも様々な種類の種が流通しています。乾燥した地域が原産の野菜なので、水をやりすぎると根腐れや病気の原因になるので注意が必要です。

 

トマトの栽培方法

一般的な品種のトマトなら、種まきは3月中旬から4月初旬ごろが適期です。定植は気温が十分高くなった5月の初旬ごろ。そして収穫が初夏の7月から10月頭にかけてとなります。苗の育苗中は外気温がまだ高くありませんので温度の高い室内で管理するようにします。定植後の栽培環境は風通しと日当たりがよく、雨の避けられる場所を選ぶといいでしょう。

●種まき
種は、まく前夜に水に浸すなどして、水分を含ませると発芽しやすくなります。セルトレイやポットなどに種まき用の用土を入れ、種をまき、発芽するまでは乾燥に気をつけ日中は日当たりのよい窓辺などに置きましょう。発芽した後は、3号~4号サイズのポットに植え替え、育苗します。1つのポットに複数の芽が出た場合、一番生育のよいものを選び、あとは間引きます。

●植え付け
4月中旬~5月中頃になったら苗をプランターに植え付けます。プランターは60cmサイズで深型のプランターがおすすめです。プランターの底が隠れる程度に鉢底石を敷きその上から、用土を縁から2cm~3cmほど下まで入れます。用土は、市販の野菜用培養土やトマト専用培養土があれば便利です。根鉢がすっぽり入るくらいの植え穴をあけ、ポットに入った状態の苗に水を与えたら根鉢が崩れないように少し浅めに植えつけます。プランターの底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりします。

●仮支柱を立てる
植え付け後、苗が傷まないように仮の支柱を立てます。苗の根を傷めないように斜めにさし、麻の紐などで苗と支柱を8の字の形でゆるく結んでおきます。

●水やり
植え付けてから2週間ほどは土の表面が乾いていたら、水をたっぷりと与えます。しっかりと根付いたら、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。着果したら水やりの頻度を少なくします。葉が少ししおれたタイミングで、水を与えるようにするといいでしょう。

●追肥
トマトの最初の実がピンポン玉程度の大きさまで育ったら1回目の追肥をします。1株につき化成肥料10gほどを株元に施肥してください。以後は2週間に1度同じように追肥します。

●本支柱を立て誘引
草丈が30cmほどになったら本支柱を立てて誘引します。成長し、茎が20㎝伸びるごとに本支柱に結わえていきましょう。支柱は根を傷めないよう、苗から少し離れた場所にたてるよう注意してください。垂直に立てるよりも図のような合掌式のほうが安定します。支柱を立てたら麻紐などで支柱と苗を結んでください。

●芽かき・摘芯
成長とともに脇芽がでてきますがそのままにしておくと、養分が実に行かず実付きが悪くなります。わき芽は全て摘み取りましょう。また主枝が本支柱の高さまで育ったら、主枝の生長点を切って摘芯を行います。

●雨除け
トマトを育てる場合雨よけも大切です。雨に当たると実が割れたり、味が薄くなることがあります。プランター栽培の場合は雨が当たらない場所に置きましょう。また支柱にビニールをかぶせ、雨除けにしてもいいでしょう。

●摘果
トマトの実がピンポン玉くらいまで大きくなったり、たくさんの実ができたら、一段あたり3~4個育ちの良い実を残してその他は摘み取りましょう。そうすることで養分の分散を防ぎ形の良い甘いトマトができます。

●収穫
実がヘタの近くまで赤く色づいたら、ハサミを使って収穫しましょう。

 

まとめ

トマトは生命力が強く、比較的育てやすい野菜ですが水分の管理をしっかりとすることが必要です。また芽かき、摘芯、摘果などを適切に行うことで良い実をつけます。手入れは欠かさないようにしましょう。

 

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