ナスの育て方

暑い時期に旬を迎える代表的な夏野菜がナス(茄子)です。味にクセがなく、炒め物や天ぷらなど油との愛称がよいため料理に重宝します。紫色の果皮にはポリフェノールの一種ナスニンが含まれており、ビタミンBやC、カリウムなどもバランスよく含まれており食物繊維なども豊富。また一般的な紫色のナス以外にも長ナス、小ナスなど品種も豊富で、好みや使う目的に合わせて育てる楽しみも味わえます。そんなナスのプランターを使用した栽培のポイントをご紹介します。

 

ナスとは

ナスはインドが原産のナス科の一年草です。日本には奈良時代に入ってきたと言われています。平均気温の高い地域が原産のため、暑さには強いのですが、寒さには弱いという性質があります。日本では紫色のものが一般的ですが、原産地に近い東南アジアなどでは白や緑色のものが一般的なのだそうです。その種類は非常に多く、加茂なすなど地方によっては伝統野菜として親しまれているものもあります。種から栽培する場合、様々な品種の栽培にチャレンジすることが可能です。また収穫期間が長く、夏から秋にかけて楽しめるのも魅力です。

 

ナスの栽培方法

種からナスを育てる場合、まずは苗の定植日を決めましょう。一般的には最低地温が15度以上なる4月下旬~5月いっぱいまでが定植に適しています。定植日が決まったらそこから逆算して約80~90日前を目安に2月下旬~3月上旬ごろが種まきに適しているとされます。ナスは栽培期間が長く、根の量も多くなりますのでできるだけ容量の大きなプランターを選びましょう。

●種まきの方法
種はプランターにまかず、まず育苗用の3号~4号サイズのポリポットにまきます。はじめにポリポットに育苗用の土を均一に入れ、3~4粒ほど、少し間隔を離して種をまき土をかぶせます。ナスは光を嫌うので土はしっかりかぶせてください。乾燥させないように毎日水をやり、なるべく温かい室内で管理しておくと、2週間程で発芽します。

●苗の植え替え
発芽後、苗が育ち、本葉が3~4枚ほどになったら、成長を促すため少し大きい4~5号のポリポットに植え替えます。まずポットに育苗用の土を入れます。苗の根を傷めないように、慎重に取り出しポットに苗を入れたら、土で覆って水をやります。ポットは日の当たる場所におき、水は毎日与えます。

●プランターへ植え替え
種まきから60~90日ほどで本葉が7~8枚くらいまで育ったらプランターに植え替えです。プランターは深さ30cm、30リットルほどの大きい深型のものを使用します。はじめにプランターに底が隠れるくらい鉢底石を入れます。その上から野菜用培養土を、縁から2cm~3cmほどまで入れ、株間30cmほどあけて苗を植えます。プランターの下から水が出てくるくらいまで、しっかりと水を与え日当たりの良い場所で育てるようにしましょう。

●支柱を立てる
植え付け後、株から少し離した場所に支柱を立てます。紐などで、支柱と苗を8の字にゆるく結びます。

●枝の誘引・整枝
苗が根付き、一番花が咲いて着果したら、実の重さで枝が下がらないように、図のような支柱を組み、枝を誘引します。

●水やり
苗が根付くまでの1~2週間土が乾かない水やりに注意しましょう。土の表面が乾いたらプランターの底から水が出てくるまで水やりをします。気温の上昇と共に生育が進み多くの水が必要となるのでよく観察しましょう。

●追肥
追肥は植え付けから2週間ほどたってからはじめます。化成肥料は2週間に1回ほど、液体肥料は1週間に1回与えます。

●整枝
主枝と1番花の下から発生するわき芽1本から2本選び、それより下側の側枝は取り除いて、2~3仕立てにします。放っておくと、育つのに必要な養分を奪うので、早めに摘んでおきます。

●摘芯
育てているわき芽よりも、下側の葉の付け根からわき芽が出ているのを確認したら摘芯します。余計なわき芽はそのまま放置していると、枝葉がどんどん増え苗の風通しが悪くなり生育に悪影響を与えます。

●収穫
代表的なナスの中長ナスなら10cm~15cmほどの育ったら収穫時期です。欲張って実を大きく育てると株が疲れ収穫量が減ります。

 

まとめ

ナスは夏野菜のため、暑さには強いのですが寒さには敏感です。また乾燥にも弱いので育苗中は気温の変化や水やりに注意してください。うまく育てば秋まで長く収穫が楽しめます。

 

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