ゴツゴツとした形と、クセになる独得の苦味がたまらない夏の人気野菜がゴーヤです。沖縄などでは昔から非常に身近な食材で、ゴーヤチャンプルーなどに調理され食されていました。現在では日本全国に出荷され、夏場の身近な野菜として利用されています。また、最近は栽培も盛んで、都市部などでも夏場の強烈な日差しを遮るエコな日よけ、グリーンカーテンとしてゴーヤを育てる方も増えています。そんな日よけとして、また食材として重宝するゴーヤの育て方についてご紹介します。
ゴーヤは別名ニガウリ、ツルレイシなどとも呼ばれる熱帯アジア原産の野菜です。独得の苦味成分は胃液の分泌を促してくれ、暑い夏場でも食欲を増進させてくれます。またビタミンCやミネラル分なども豊富含まれており、夏バテ防止の食材としても人気があります。熱帯の植物なので、暑さに強く、生命力も強いため栽培しやすいのも特徴。植え付け後、早めに支柱を立ててネットを張り、育てるのがポイントです。
●種まき
ゴーヤは直蒔きではなく4月頃にポットに蒔き、育苗してからプランターに植えるのがいいでしょう。種はとても固いので、とがった方の端をあらかじめ切っておき、一晩水につけておくと発芽しやすくなります。ポットに、水につけておいた種を置き、1㎝くらいの土をかけておくと、2~3週間くらいで発芽します。
●ポットでの育苗
ポットの苗の本葉が2~3枚になったら、育ちのよい葉を残し、小さい方をハサミで間引きします。水やりは土が乾燥してきたら、ポットの底から水が流れるまで十分あげるようにしましょう。本葉が3~4枚になったらプランターに植え替えます。
●苗の植え替え・ネット張り
ゴーヤは根がよく張るので、苗と苗の間を約30~40㎝あけ植えます。プランターでは1~2苗で育てるのがオススメです。つるが延び始める前に園芸用ネットを張ります。上下左右をなるべくたるませることなく設置しましょう。ネットの上下をバルコニーや物干し竿などにしっかり結びつけてください。
●つるの摘心・誘引
苗の本葉が6~7枚になったら、親づるの先を摘みます。そこから新しいつるが出てきます。
伸びた子づるを横に誘引して、ネットにとめます。下のほうの葉が密生してきたら、適度に摘み風通しをよくしましょう。またつるが伸びて雨どいなどに絡みつかないよう先を切ってください。
●水やり
土の表面が乾いたら、プランターのそこから水が流れ出るくらい根元にたっぷりと水をあげましょう。真夏時期は夕方にもたっぷりあげるといいでしょう。乾燥対策として土の表面にワラなどをひいておくと効果的です。
●追肥
植え付け後、約1ヶ月後ほどたったら、2、3週間おきを目安に化成肥料で追肥します。その際、根からはなして施肥してください。
●受粉
ゴーヤはかわいらしい黄色い花をつけます。はじめの花は雄花がほとんどですが、じきに雌花が咲きます。雌花は花の根元が小さなゴーヤのように膨らんでいるのが目印です。都市部では虫などがあまりいないため自然に受粉できない場合があります。マンションなどで栽培している場合は、雄花をハサミで切り取り、そのおしべを雌花のめしべにちょんちょんとつけて、人工的に受粉させてあげるといいでしょう。
●収穫
ゴーヤの表面のイボイボがふくらんできたら、収穫のタイミングです。実がなってから2週間ぐらいをめど収穫しましょう。収穫が遅れると実が黄色くなって、食用に適さなくなってしまいます。また破裂してしまうこともあるので注意してください。
栽培しやすく、たくさんの実をつけるゴーヤは、夏の間、何度も収穫を楽しむことが可能です。プランター栽培でもうまく育てば、ひとシーズンで30本ほどは実をつけるはず。摘心や自家受粉こまめに行うことがうまく育てるがポイントです。
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