好みの人工芝を選ぶことができたら、次はDIYで人工芝を敷いてみてはいかがでしょう。ある程度の道具を揃える必要がありますが、ハサミやメジャーなどはご家庭にあるものがそのまま使えます。また、作業自体も手順を守ればそれほど難しくありません。大切なのは適切なサイズにカットすることと、しっかり固定することです。
●人工芝を敷くために必要な物
・好みの人工芝
・防草シート(屋外に敷く場合)
・大きめのハサミ
・カッター
・メジャー
・定規
・粘着テープ、マスキングテープ、養生テープ
・マジックペン、チョーク
・固定ピン
・かなづち
・両面テープ
・接着剤
ハサミは人工芝をカットするのに必要です。できれば大きめのものを用意しましょう。また、カッターも人工芝をカットする際に必須です。使用するにつれ切れ味が落ちるので替え刃も準備しておきます。人工芝のサイズを測るのにはメジャーや定規も欠かせません。
定規は長めのもののほうが使いやすいでしょう。しっかりと採寸することで美しく施工することができます。
また人工芝を継ぎ合わせるのには粘着テープも必要ですし、仮止めや、保護用にマスキングテープや養生テープも揃えておきたいところです。
カットするサイズの目印をつけるためにマジックやチョークも揃えておきます。人工芝の裏面にマーキングするので黒よりも色付きのものが良いでしょう。
他には庭などに施工する際、人工芝を土や砕石に固定する固定ピンや、それを打ち込むためのかなづちが必要になりますし、コンクリートの庭であれば人工芝専用の両面テープや接着剤を用意しましょう。
人工芝を敷く場所がお庭などの場合は、土の上に敷く場合とコンクリート部分に敷く場合の2通りがあります。それぞれに敷き方が変ってきます。また屋内に敷くということもあるでしょう。それぞれのパターンでの基本的な人工芝の施工方法をご紹介します。
●土の上に敷く場合
1.最初に人工芝を敷く場所の除草、整地をしてください。雑草の根はなるべく取り除いておきましょう。
2.次に防草シートを設置します。防草シートを広げて、周囲を固定ピンで1m間隔に固定していきます。
3.広げた防草シートの上に、人工芝をパイルが下になるよう広げ、設置場所のサイズに合わせて、ペンやチョークで印をつけます。
4.ハサミやカッターで人工芝を裁断します。
5.固定ピンで人工芝を固定します。重なる部分は2枚の人工芝をまたぐように、列と平行にピンを打ち込みます。間隔は50cmほどです。
6.固定できたら、打ち込んだピンが目立たないようパイルを出し、芝を立たせましょう。
7.最後にデッキブラシなどで、芝目を立たせるようにブラッシングして完成です。
●コンクリートの上に施工する場合
1.まずコンクリートの上の土や砂、ホコリなどをキレイに掃除します。
2. カットの準備として一旦パイルが下になるよう人工芝を広げます。
3.設置場所のサイズに合わせて、人工芝にペンやチョークで印をつけます。
4.ハサミやカッターで人工芝を正確に裁断します。
5.両面テープや接着剤で人工芝を貼ります。2枚の人工芝が繋がる部分は、重ならないように一旦仮置きします。
6.人工芝が接合する部分は両面テープで貼り合わせます。両面テープの中央が接合部分になるように、施工するコンクリート面に印をつけ、両面テープは先にコンクリート面に正確に貼ります。
7.両面テープの剥離紙を剥がし、そこに片側ずつ人工芝を貼ります。
8.接着後は、接合面をしっかり圧着させてください。
9.最後にデッキブラシなどで、芝目を立たせるようにブラッシングして完成です。
●屋内に人工芝を敷く方法
1.まずは、人工芝を敷くベランダや部屋の床を掃除します。汚れが残っていると完全に接着できず仕上がりが悪くなります。
2.人工芝を仮置きします。壁などの凹凸に合わせて印をつけます。
3.人工芝をハサミやカッターなどで正確にカットします。
4.人工芝用両面テープを1m間隔に貼っていきます。壁ぎわから順に貼っていけば完成です。
室内に人工芝を使用する場合は、全面に敷くだけでなく、カットしてラグマットのように使用するのもオススメです。好きなサイズにカットして置くだけで、お部屋の雰囲気ががらりと変ります。
他にも、シートタイプの人工芝ではなくタイルカーペットのように正方形の人工芝を繋げて敷き詰めるジョイント式なら、屋外でも屋内でも好きな場所に置くだけで簡単に敷くことができます。水はけもよく、ジョイント式なので、傷んだり汚れたりした部分だけを簡単に交換できるというのもメリットです。ただし、手軽に使える分タイル状の繋ぎ目ができてしまうため、見た目にはシートタイプに劣ります。
人工芝は、天然の芝と違って水やりや芝刈りなど定期的な手入れは不要です。一年中枯れることもありません。しかし、天然芝のように成長はしないので、長く使っていくと徐々に劣化してパイルなども倒れてしまいます。そのため日頃のメンテナンスが大切です。
人工芝をより長く、キレイに保っておくためには、どのようなことが必要でしょうか。簡単なメンテナンス方法などをご紹介します。
お庭の動線など頻繁に踏む場所は徐々に芝が倒れてきます。そんな場合は、ときどきデッキブラシなどでブラッシングをしてパイルを立たせましょう。また、土や砂などは放置しておくとクッション性を損ね、水はけ用の穴を目詰まりさせてしまいます。ブラッシングに加えて、掃除機でこまめにゴミを吸い取ってください。また、ジュースなどをこぼしたときは、変色を防ぐためにも早めに水で洗い流しましょう。
屋内に使用しているものは通常のカーペットと同様に掃除機をかけてゴミを取り除きます。パイルが倒れてきた場合にはブラッシングをして立たせましょう。
●人工芝の耐久性
一般的に7~10年が人工芝の寿命と言われています。しかし、最近のものはその品質も向上し、材質も進化しているため、10年以上もつ人工芝もあります。ポリエチレン製や、立体的なパイルを使用した価格的にも高めのものほど、値段が安いものより長持ちする傾向が強いようです。
目安として、以下のようなことを感じるようになったら交換しましょう。
・変色してきた
・芝が擦り切れてきた
・パイルが倒れたまま戻らない
・下地が浮いてきた
・下地のシートの継ぎ目に隙間ができた
パイルが倒れている状態でも人工芝は使い続けることができますが、見た目にも美しくありませんし、手触りも悪化していきます。このような状態になったら交換時期です。張り替えを検討しましょう。
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