除草剤の効果・種類・使用方法について

目次
第1章:除草剤の効果
第2章:除草剤は種類ごとに効果が異なる
第3章:除草剤はこんなときにオススメ
第4章:除草剤の効果が発揮される場所
第5章:駐車場の砂利や畑などには使えない?
第6章:除草剤の選び方
第7章:除草剤の使用方法
第8章:除草剤の散布機を使うのもオススメ
第9章:使用時の注意点
第10章:除草に使える他の道具
まとめ


 除草剤を使うことで、雑草を除去したり、生えてくるのを防止したりすることが可能です。しかし、使い方を間違えると、効果がしっかりと発揮されません。ここでは除草剤の選び方や、使用時の注意点などをまとめました。


第1章:除草剤の効果

植物を枯死させるための薬剤のこと

 除草剤は雑草などの植物を枯らすための薬剤です。雑草が多くなると他の植物の生育を妨げたり、庭の外観を悪くしたりします。しかし、除草剤を使うことでそうした被害を防げます。
ひとくちに除草剤と言ってもいくつかの種類があり、使い方も異なります。まずは除草剤それぞれの特長をしっかりと押さえることから始めましょう。

第2章:除草剤は種類ごとに効果が異なる

どのような効果を発揮するかを確認しよう

 除草剤にはいくつかの種類があります。大まかに分けると以下の2つに分類されます。

  • 発芽前土壌処理剤…
    雑草などの植物が発芽する前に土壌に散布する処理剤です。発芽した植物はこの散布剤を通過すると枯死します。
  • 草葉処理剤…
    接触型と吸収移行型の2種類があります。接触型は除草剤が接触した植物のみ枯死させ、吸収移行型は除草剤が植物体内に吸収されることで枯死します。広い面積の雑草除去を考えているなら吸収移行型を、小さな範囲の雑草除去をしたいなら接触型を使いましょう。

 除草剤の中には特定の雑草にのみに効果を発揮する「選択性除草剤」や、全ての植物を枯らすときに使われる「非選択性除草剤」があります。必要に応じてこちらも使い分けるようにしてください。

第3章:除草剤はこんなときにオススメ

農作物などの被害を未然に防ぎたいときなど

 農業において農作物に害を及ぼすのは害虫だけではありません。雑草が害草となって、作物に良くない影響を与えることもあります。また、道ばたや庭などに雑草が生えることで、足もとが悪くなったり、外観が悪くなったりするケースもあります。こうしたときに除草剤を使えば、農作物の生長を助けたり、日常生活をより快適にしたりすることが可能です。

第4章:除草剤の効果が発揮される場所

活用場所は農耕地や道路脇などさまざま

 除草剤は以下のような場所で活用できます。

<道ばたや道路>

 車が通ったり、人が歩いたりする上でじゃまにならないように、道路脇などに除草剤が使われます。鉄道の法面、河川堤防などに使われることもあり、活用範囲は広めです。除草剤の他、雑草を枯らさずに生長を抑制する「抑草剤」を散布することもあります。

<芝庭>

 芝を張り詰めた庭に除草剤を使うこともあります。芝生へ除草剤を散布する場合は、芝生が生え揃っている中に薬剤を散布します。使用時に注意して欲しい点としては、暖地型芝生の場合は春の芽出し時期を避け、根がしっかりと張れてから散布するようにしてください。また、芝生を枯らしてしまなわいよう、芝生専用の除草剤を使用してください。

第5章:駐車場の砂利や畑などには使えない?

使う道具や利用方法に注意して

 駐車場の砂利や畑などに雑草が生えた場合は、以下のような対応をオススメします。

<駐車場の砂利>

 駐車場の砂利面に生える雑草を予防したい場合は、防草シートを使いましょう。防草シートとは日光を遮断する事で雑草の光合成を抑制し、最終的には枯死させる為のシートです。地面に敷くことで雑草を予防できますが、抗菌加工がされているタイプや、耐久性のあるタイプなどがあるので、特長を理解してから購入を決めましょう。

<畑などの農耕地>

 雑草は農作物の生育を阻害してしまうことがあります。そうした被害を防ぐ場合、頻繁に草取り・草刈りを行うことで農耕地の改善を促せます。しかし、そうしたやり方だと時間がかかってしまいます。時間短縮のために除草剤を使うこともありますが、農耕地には農林水産省で作物が登録されている「農耕地用」の除草剤を使用しなければなりません。作物の登録がされていない「非農耕地用」の除草剤を農耕地に使用すると法令違反となりますので注意しましょう。

第6章:除草剤の選び方

3種類の除草剤タイプを覚えましょう

 除草剤には液剤タイプ(茎葉処理型)、粒剤タイプ(土壌処理型)、ハイブリッドタイプ(茎葉処理+土壌処理型)の3種類があります。それぞれの違いを説明すると以下のようになります。

<液剤タイプ(茎葉処理型)>

 液体タイプで、速効性を求めるときにオススメです。すでに生えている雑草を枯死させますが、これから生えてくる雑草を抑制するならば防草シートと併用するようにしましょう。

<粒剤タイプ(土壌処理型)>

 除草剤としての効果を持続させたいときに使います。すでに生えている雑草にも効果がありますが、雑草の背丈が高くなればなるほど効果が薄まるので、併用できるのであれば速効性のある液剤タイプ(茎葉処理型)とセットで使いましょう。

<ハイブリッドタイプ(茎葉処理+土壌処理型)>

 根と葉の両方で除草剤を吸収させるタイプになります。上記2つの除草剤の効果を持っていて、速効性・持続性ともに期待できます。

第7章:除草剤の使用方法

使用上の注意を確認して

 使用回数、使用量、使用できる場所、適用雑草、希釈の要・不要など、除草剤のラベルには重要な情報が記載されています。必ず確認するようにしてください。

第8章:除草剤の散布機を使うのもオススメ

特長は商品ごとで違います

 散布機を使用すると、効率的に除草剤を散布できます。耐久性に優れているタイプや耐腐食性に優れているタイプなどがあります。特長がそれぞれで異なるので、除草剤用の散布機を買うときは何種類か比較してから購入しましょう。必要に応じて噴霧器や散粒機を使うのもオススメです。

第9章:使用時の注意点

周辺環境などに気をつけ、安全性を保ちましょう

 除草剤を安全に使うために、以下の点を守るようにしてください。

<周辺環境を確認して>

 除草剤は散布時・散布後に雨に混じったり、風に流されたりすることで、周辺の農作物や井戸水などに影響を及ぼすことがあります。こうした被害を防ぐためにも、薬剤が飛散しにくい除草剤用の散布ノズルなどを使ってみましょう。風が強い日などは散布を避け、作業を別日に行うなどの配慮も必要です。

<散布剤の用途を守って>

 散布剤の中には水に溶かして使うタイプもあります。希釈水が多すぎると雑草が枯死せず、効果的に使えません。除草剤のラベルには単位面積あたりに使用する薬量、希釈水量などが記載されているので、使用上の注意を守りながら使うようにしてください。

<使用後のお手入れも欠かさずに>

 除草剤を使った後は、手洗い、うがいを必ず行ってください。必要ならば、顔や足も洗いましょう。使用した服や靴なども洗濯して、除草剤が付着していない状態で保管できるようにしてください。

第10章:除草に使える他の道具

除草剤以外の道具も有効活用しましょう

 すでに生えてしまった雑草を除去する場合は、除草具を使うのも1つの手です。除草具を使えば、深くまで根を張った雑草も簡単に取り除くことができます。農作物や花などを傷つけず、雑草だけを取り除くことができるので、以下のような道具をいくつか揃えておきましょう。

<ねじり鎌(首長鎌)>

 柄に対して、刃がねじれた形状をしている鎌です。生えてきたばかりの草を取り除くのに便利です。雑草を除去するときは、根もとに刃をひっかけて使います。軽量で扱いやすく、狭い場所でも楽に作業できます。左利き用、柄の長いタイプなど、好みに応じて使い分けましょう。

<雑草抜き>

 雑草をカットしたり、根こそぎ引き抜いたりできる道具です。小型タイプが多く、刃先はL字型や二股状など、さまざまな形をしています。充電式ドリルドライバーに取りつけて使うタイプならば、回転させるだけで雑草を根こそぎ取り除くことができて、さほど労力がかかりません。

<草削り>

 雑草を土ごと削って取り除くための道具です。農作物付近に生えた雑草などを除去するときによく使います。柄が長く立ったまま作業ができるタイプ、扱いやすい軽量タイプなどがあり、それぞれの好みに応じて使い分けられます。

まとめ

 除草剤にはいくつかの種類があり、使い方を間違えると効果が発揮されません。商品ラベルなどを確認して適切に使うことが、除草効果をしっかりと実感する鍵となります。後々のトラブルを防止するためにも、使用上の注意を守って正しく利用するようにしてください。

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