芝生の肥料が必要?
芝生用肥料の必要性や手入れ方法について

目次
第1章:芝生の成長に肥料は必要?
第2章:肥料に含まれる成分
第3章:芝生を育てるのにおすすめの肥料(種類)
第4章:芝生に肥料を与える方法
第5章:肥料のやりすぎは枯れる原因になる?
第6章: 肥料の臭いを抑えるには?
第7章: 芝生を手に入れる方法は?
まとめ

 庭に芝生をセットしたら、きちんとお手入れをすることが大切です。芝は肥料を適切に使うことで長持ちしますが、肥料をやみくもに与えれば良いわけではありません。いつまでも美しい芝生を維持するためには、それなりの工夫が必要になります。ここではそのポイントをまとめました。

第1章:芝生の成長に肥料は必要?

適切な土壌を作るために必要

 友人や仕事仲間を呼んでお茶をしたり、バーベキューをしたり…。自宅に庭があることで、さまざまなイベントを開催することができます。また、ガーデニングで種を植え、色とりどりの花が花壇に咲けば、家はさらに彩りを増します。
 庭に芝生を施す場合は、それなりの工夫が必要です。伸びすぎた芝生を刈ることはもちろん、適切な肥料を与えることで、理想的な土壌を作れます。しかし、与える肥料は何でも良いわけではありません。さまざまなポイントを押さえることで、芝生の長期的な成長を手助けできます。

第2章:肥料に含まれる成分

窒素、リン酸、カリ(カリウム)が肥料の三大要素

 肥料を使うと、土壌に養分を補給することができます。特に、肥料の三大要素である窒素、リン酸、カリ(カリウム)は植物が育つ上で欠かせません。
 植物はこれらを根から吸収してエネルギーに変えます。しかし、これだけでは育たず、その他の微量要素や、十分な光・空気なども必要となります。肥料はあくまで植物の成長をサポートするためのものなので、継続的な芝生の成長を考えた場合は日当たりや通気性の良い環境を作ることも忘れないようにしましょう。

第3章:芝生を育てるのにおすすめの肥料(種類)

4つの種類を押さえましょう

 芝生用の肥料には以下のような種類があります。

<有機質肥料(有機肥料)>

 使用している原材料が動植物に由来しているものになります。具体的には、草木灰、魚かす、油かす、骨粉、乾燥した鶏の糞などが挙げられます。さまざまな養分を含み、肥料効果を発揮しなくなった後も、土質を良くしてくれるなどのメリットもあります。
 反面、微生物が原材料を分解する過程で独特のにおいを出すなどのデメリットもあり、芝生に使用するのはあまりオススメしません。効果が出るのにも時間がかかるので、特別な事情が無い限りは別の肥料を使用しましょう。

<無機質肥料>

 化学合成で作られた肥料のことです。硫安、硫酸カリ、尿素、過リン酸石灰などを含みます。この肥料は臭いが少なく、速効性があるものが多いなどのメリットがあります。しかし、与えすぎると濃度障害を起こすなどのデメリットもあるので気をつけましょう。
 無機質肥料の中には、化学肥料と言う、単肥をいくつか合わせたものがあります。窒素、リン酸、カリ(カリウム)の合計含有量が30パーセント以上のものを高度化成、それ以外を普通化成といいます。成分比や錠形は商品ごとに違うので、それぞれの特長をよく理解してから購入しましょう。

<配合肥料>

 数種類の肥料をブレンドして、それぞれの欠点を補い合っているのが特長です。有機質肥料と無機質肥料を合わせた有機配合肥料、無機質肥料に三要素や微量要素を配合した無機配合肥料などがあります。

<液体肥料(液肥)>

 窒素、リン酸、カリ(カリウム)を液状にしたものです。吸収が早く、効果が早く現れるのが特長です。そのままでは濃すぎる場合もあるので、希釈して使うなどの工夫をしましょう。

第4章:芝生に肥料を与える方法

土壌を整えることもお忘れなく

  芝生に施肥をする場合、さまざまな注意点があります。以下のポイントに気をつけながら、作業を進めるようにしてください。

<頻度・量などに気をつけましょう>

 芝生の外観を保つためには、定期的に葉を刈ることが必要です。刈ることにより芝生が吸収した養分などが奪われるので、その分新しく肥料を施し、土壌から常に養分を吸収できるようにする必要があります。そのような状態を作るためには、芝生の根が生長しだす生育期に肥料を与えることが欠かせません。芝生には暖地型芝生と寒地型芝生がありますが、暖地型芝生は高温や強い日差しに強いタイプ、対して寒地型芝生は比較的低い温度でも育ちやすいタイプになります。
 肥料は芝生のタイプ別にどの時期に与えるかを考えなくてはなりません。暖地型芝生は晩春以降から初秋にかけて、寒地型芝生は春から初夏、あるいは初秋から冬にかけて与えるようにしましょう。また、肥料を与える頻度は著しく生育する時期に月に1回程度。量は1㎡あたり30gを目安に与えることをおすすめします。ただし、肥料によって時期や量が明記されていることもあるので、その場合はそちらの指示に従ってください。

<肥料を与える手順>

 肥料を与える前に、砂利や雑草などを取り除きましょう。この後に肥料を施しますが、芝生にしっかりと肥料を撒きたいときは、粒状の肥料の場合は粒が小さいタイプを、液体肥料の場合は規定よりも薄くしたものを週1回程度、与えることをおすすめします。ただし、商品によって肥料のやり方などが異なります。まずはパッケージなどを確認して、そちらの指示に従うようにしてください。

<芝生のお手入れに必要な道具>

 柴刈り、除草などに必要な道具を揃えておくと、芝生づくりが楽になります。現物を見たり、手に取ったりして自分に合うものを選びましょう。
  • 芝刈り用の道具…
    芝刈り機、両手ばさみ、カマ、熊手などがあります。電動芝刈り機などを使う場合は、屋外用延長コード(電気リール)を用意しておきましょう。芝刈り機はハンディタイプもあるので、小さな範囲で使いたい場合はこちらを購入してみましょう。
     
  • 除草用の道具…
    草抜き、草抜きばさみなどがあります。必要ならばねじり鎌なども使ってみましょう。除草ホークは、土壌に根が深くまで浸透している雑草を除去するときに役立ちます。
     
  • 水やりの道具…
    一般的なじょうろはもちろん、広範囲に水まきをしたいならスプリンクラーを使いましょう。散水ホースを使うのもおすすめです。
     
  • その他の便利な道具…
    土を掘ったり運んだりするときに使うスコップ、土ならしに使うレーキ、殺虫剤や除草剤の散布に役立つ噴霧器などがあります。
 同じ道具でも大きさや、性能が異なります。使う人によって扱いやすさも違うので、ホームセンターなどに足を運んで実物を見てから購入を決めましょう。

第5章:肥料のやりすぎは枯れる原因になる?

芝生の生育環境に気を配りましょう

 肥料はたくさん与えれば良いというわけではありません。肥料散布する量が多いと、芝生の状態を悪くさせてしまいます。肥料焼けの原因にもなるので、使用は必要な量だけにとどめておくようにしてください。
 また、日当たりの良し悪しにも気をつけなくてはなりません。北向きは避ける、周囲に日差しを遮るものがないか確認するなど、芝生の生育に適した条件にあるかも気をつけましょう。

第6章: 肥料の臭いを抑えるには?

無機質肥料を使ってみましょう

 肥料のにおいが気になる場合は、先ほどご紹介した無機質肥料を使ってみましょう。他にも、商品によってさまざまなメリットがプラスされています。長期的に効くタイプ、アミノ酸を豊富に含んでいるタイプなど、購入時はそれぞれの特長に注意しながら選ぶことをおすすめします。

第7章: 芝生を手に入れる方法は?

大判、小判など量が異なります

 家庭用の芝生はホームセンターや園芸店などで入手可能です。大きく分けて張り芝と種があります。それぞれの特長をまとめると以下のようになります。
  • 張り芝

芝苗(切り芝)を張るタイプで、品種は日本芝や高麗芝がメインです。小判、大判、ロールの3種類があります。小判は大判の半分程度で、ロールは巻いてあるタイプになります。使用に適した場所や目地量が異なるので、目的に応じて使い分けましょう。

土壌に種をまいて芝地を作るタイプで、品種は西洋芝がメインです。1種類、あるいは数種類の種子を混合して販売されています。

 芝庭を作るときは、どのような庭にしたいかを事前に考えておきましょう。何も考えずに作ってしまうと、全体のバランスが悪くなります。また、オブジェ、レリーフ、トレリスパーゴラ、アーチなどを必要に応じて揃えておくこともおすすめします。手作りのもの、木材などの自然素材でできたものは、庭によく馴染みます。たった1つあるだけでアクセントになることもあるので、予算や芝庭の広さに余裕があるときは使ってみてください。

まとめ

 美しくお手入れされた庭は、見る人の心を和ませてくれます。適した肥料を使うことで、芝生が長持ちしますが、芝に使う元肥、追肥ともにさまざまな種類があり、適した用途で使うことが大切です。定期的なお手入れなどもしっかりと行い、誰もが憧れる芝庭を完成させましょう。

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