庭木のお手入れに欠かせない
剪定ばさみの種類と選び方

目次
1章 剪定ばさみとは
2章 剪定ばさみの選び方
3章 剪定ばさみの種類
4章 剪定ばさみの手入れ方法
まとめ

 「庭木の伸びすぎた枝や混み合った枝を切るときはどんな道具を使えばいいの?」とお困りの方。これからお手入れを始めるのでしたら、まずは剪定ばさみを揃えましょう。園芸用のはさみにはいろいろな種類がありますが、細い枝から中太の枝まで切れる剪定ばさみは一通りの剪定に欠かせない基本の道具です。長く使える道具ですから、ここで紹介するポイントを参考にして使いやすくて性能の良いものを選びましょう。

1章 剪定ばさみとは

 自然の環境と違って家庭の庭はスペースが限られています。人が手入れをしないで自然のままに成長させると、木は敷地の境界を越えて道路や隣家にはみ出したり、庭の日陰を大きくしてほかの植物の日当たりを奪ってしまいます。庭木の成長をコントロールするために、定期的に手入れをして伸びすぎた枝や重なり合った枝を取り除く作業が剪定です。剪定には、一本一本の樹形を整えて庭全体の見栄えを良くする効果だけでなく、風通しを良くして病害虫の発生を抑える効果もあります。また、古くなった枝を切って若い枝を育てると木が若返り、花や果実が充実するようになります。プロのように仕上げるのは難しいかもしれませんが、調整程度の剪定であれば園芸の楽しみとして行えます。

 剪定ばさみは直径1~2cm程度の中太の枝を切って樹形を整えるためのはさみです。刃先を使って細い枝や花茎を切ったり、果実を摘果したりでき、幅広く使える万能性の高い道具です。
【剪定ばさみ(バイパスタイプ)の各部の名称と機能】
①切り刃
太い枝を繰り返し切っても簡単に傷まない、厚く鋭い刃。

②受け刃
刃はついているが、枝を受け止めて固定することが主な役割。

③ネジ(カシメ)
2枚の刃を固定するとともに刃を開閉する際の支点となる部分。固定にネジを使っているものとカシメを使っているものがあります。

④スプリング
手の握りを緩めたときにハンドルが開くようにするためのバネで、作業を楽にしてくれます。針金タイプとコイルタイプがあります。

⑤ストッパー
使用しないときに刃が開かないように止めておく安全装置です。

2章 剪定ばさみの選び方

■使いやすい大きさ、重さか

 市販されている剪定ばさみは、全長が180~220mm、重さが130~250g程度のものがほとんどです。一般的には女性の手には180mmサイズ、男性の手には200~220mmサイズが合うとされています。プロが使う場合には重さの好みはさまざまですが、家庭用園芸では握りやすいサイズで軽いものを選ぶのが良いでしょう。

 ハンドルの形状や材質によっても使用感が変わってきます。刃と一体の金属ハンドルや、金属ハンドルを滑り止めのゴムでカバーしたタイプ、クッション性のある素材をつけているタイプなどがありますから、握ったとき手に馴染むか、痛くならないかをチェックします。握力の弱い人がスプリングの強いものを使うと、すぐに手が疲れてしまうので注意しましょう。
金属ハンドル
ゴムカバーハンドル
クッションつきハンドル
■必要な切断能力があるか

 半月状の刃がついたバイパスタイプと呼ばれる剪定ばさみは、直径10~15mm程度の枝を切断できるように作られているものがほとんどです。パッケージ入りで販売されているものには「生木切断能力」や「生木切断目安」が記載されている場合があるのでチェックしましょう。太い枝を切りたい場合には「切断能力20mm」「25mmまでの枝をカット!」などと表示された太枝向きのタイプを選んでください。
■メンテナンス性をチェック

 庭仕事が好きで自分でよく庭木の手入れをするようなら、長く使える剪定ばさみを選びたいもの。刃の切れ味が鈍くなったときなどのメンテナンス性やメーカーサポートの有無も大切です。自分で刃を研ぐためには簡単に分解できるネジ固定タイプがオススメです。刃を研げない人は替刃タイプの製品を選ぶと良いでしょう。

3章 剪定ばさみの種類

刃の種類
【バイパスタイプ】
 半月状の切り刃と三日月状の受け刃という組み合わせ。主に刃の根元の方で太い枝を切り、先端の方で細い枝を切ります。太枝の剪定用に調整されているためヒモを切ったりする作業は得意ではありません。
【アンビルタイプ】
 切り刃が包丁、受け刃がまな板の役割を果たすようにできている、太い枝用の剪定ばさみによく使われる刃です。切り刃はバイパスタイプよりも薄く、切断するときの抵抗が少ないため、太い枝を楽に切ることができます。替刃式のタイプもあります。
【ラチェット式剪定ばさみ】
 ラチェットとはテコの原理を応用した仕組みで、小さい力をより大きい力に変えることができます。切っている途中で重くなったときに力を緩めると、支点が移動して力をかけ直し、通常の1/3程度の力で枝を切ることができます。ラチェット式にアンビルタイプの刃を組み合わせて、直径20~25mm程度の枝まで対応する製品もあります。
【枝キャッチタイプ】
 刃裏についた押さえパーツでカットした枝をそのままキャッチ。高い枝から果実を収穫するときなどに、片手でも実を落とさずに作業ができます。
【太枝切りばさみ】
 ラチェット式の両手ばさみタイプで、通常の剪定ばさみでは手に負えないほどの太枝を切断できます。直径40mm程度の枝まで対応している製品もあり、ノコギリを使うよりも効率よく太枝を剪定できます。

4章 剪定ばさみの手入れ方法

 剪定ばさみを使ったままにしておくとヤニが固着したり、サビが発生したりして、切れ味が悪くなってしまいます。使用後は刃などの金属部分を中心にクリーニングをして、きれいな状態を保つようにしましょう。また刃の切れ味が鈍ったまま使っていると、疲れやすいだけでなく木を傷めてしまうこともあります。メーカーや専門店に刃研ぎを依頼するか、自分で研ぎ直しをして切れ味を復活させて使うようにしましょう。
園芸ばさみ用の刃物クリーナーは、剪定で刃に付着したヤニやシブを強力に分解して落とします。毎回の作業後のお手入れに使います。
砥石を使った刃研ぎができない方には、簡単なタッチアップで切れ味が戻るシャープナーがオススメです。

まとめ

 剪定ばさみは手の大きさや力の強さによって、合うかどうかの差がある道具です。そのため選び方を失敗すると、疲れるばかりで作業が思い通りにはかどらないなどということも……。人のオススメを参考にする場合でも、最後は実物を手に取って手に馴染むものを選びましょう。

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