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コンポストとは? 作り方や種類についても解説
コンポストとは? 作り方や種類についても解説
目次
1章 コンポストとは?
2章 コンポストの種類について
3章 コンポストの作り方
4章 コンポスト作りで押さえておきたいこと
まとめ
堆肥の一種であるコンポストは、家庭で出る生ゴミなどを使うことで自分で簡単に作れます。では、どのような手順で作ることができるのでしょうか? 今回はコンポストの作り方や、種類などをお伝えします。
1章 コンポストとは?
みなさんはコンポストが何かご存じですか? コンポストとは、生ゴミや落ち葉の他、米ぬかやくん炭といった、普通ならゴミとして廃棄されそうなものを材料として使って作られた堆肥のことです。コンポストを作る場合は専用の容器を使いますが、このとき使う容器のことを一般的にコンポスターと呼びます。コンポスターには段ボールや電動式生ゴミ処理機などさまざまな種類があり、それぞれでかかるコストが異なります。
2章 コンポストの種類について
コンポストは使用するコンポスターや、作り方によって種類が分かれます。では、どのような種類のコンポストがあるのでしょうか? 一緒に見ていきましょう。
■段ボールコンポスト
引っ越しや宅配のときに使われる段ボールは、コンポストを作る際にも活躍します。もともと段ボールは通気性が良く、保水性・保湿性も高い道具です。微生物が繁殖しやすく、生ゴミなどの分解が進みやすいというメリットがあるため、コンポスト作りにはもってこいです。
段ボールコンポストは初心者でも簡単に作れますが、材料である生ゴミに多量の水分が含まれていると底面が劣化しやすく、段ボールが壊れてしまうことがあります。底が抜けるなどのトラブルを防ぐには、新聞紙などで事前に底を補強しておくと良いですが、「初めてコンポスト作りをするから、うまくできるか不安」といった場合は、市販されているトライアルキットを買ってみることをオススメします。
■土中式コンポスト(鐘の形状タイプ)
土中式コンポスト(鐘の形状タイプ)とは、底に穴のあいているコンポスターを数センチ程度、土の中に埋めて堆肥を作るやり方のことです。この方法は落ち葉や生ゴミなどを一気に分解処理できるため、一度に大量の堆肥を作れるというメリットがあります。ただし、このやり方を実行するにはコンポスターを埋めるための庭や畑などが必要です。該当の場所がない場合は、他のやり方を検討してみましょう。
■密閉式コンポスト
屋内・屋外の両方で使えるコンポスト作りの方法として、密閉式コンポストを使うやり方が挙げられます。密閉式コンポストとは、密閉した容器内で生ゴミなどを微生物に分解させる手法のことです。この方法でコンポストを作るメリットは、虫がわきにくく、定期的な攪拌が必要ないことです。ただし、生ゴミなどが発酵するに従って発酵液が発生することがあるので、その場合はこまめに液体を取り除く作業が必要になります。
■電動生ゴミ処理機
コンポスト作りのときに電動生ゴミ処理機をコンポスターとして使うメリットは、攪拌などの手間がかからず、短期間でコンポストを作れることです。反対に、デメリットとしては装置を買うためのコストがかかること、電動式なので雨などで濡れる可能性のある場所では使えないことなどが挙げられます。屋内で手軽にコンポストを作りたいなら、この方法を試してみましょう。
■ミミズコンポスト
ミミズに落ち葉や生ゴミを食べさせて堆肥を作る方法を、ミミズコンポストと呼びます。このやり方のメリットは、コンポストを作るときに匂いが発生しにくいことです。ただし、堆肥ができるまでに時間がかかること、ミミズを使うので温度や湿度などに注意する必要があることなどのデメリットがあります。設置場所も雨に濡れない場所などに限られるので、ミミズコンポストを行うときは設置場所に気をつけましょう。
3章 コンポストの作り方
コンポストは自宅でも手軽に作ることができます。ここでは、コンポスト作りでよく利用される「段ボールコンポスト」と「土中式コンポスト(鐘の形状タイプ)」の2つの方法をご紹介します。
■段ボールコンポスト
★材料★
・段ボール(本体)
・段ボール(底補強用)
・クラフトガムテープ
・ピートモス
・その他基材(もみ殻くん炭など)
・生ごみ
・網目状のかご ※網目状の台でもOK。
・スコップ
・虫除けネット
※ピートモスとその他基材は3:2の分量を用意してください。
★作り方★
1.段ボール(本体)の底をクラフトガムテープでしっかりと閉じます。
2.段ボール(底補強用)を、段ボール(本体)の底と同じサイズ分カットして、本体の底にセットします。
3.網目状のかごに段ボールを置きます。
4.ピートモスとその他基材を混ぜたものを、段ボールの6分目くらいまで入れます。
5.スコップで中心部に穴をあけ、家庭から出た生ゴミを入れます。
6.4で余った基材を生ゴミの上にかぶせ、虫除けネットで段ボールを覆ったらそのまま微生物による分解を待ちます。
7.5~6を段ボールがいっぱいになるまで続けます。
8.7まで作業が完了したら、1週間に1回程度、1~2リットルの水を加えて撹拌させます。この作業から1~2ヶ月程度(夏場は早ければ2週間)でコンポストが完成します。
■土中式コンポスト(鐘の形状タイプ)
★材料★
・土中用コンポスト
・落ち葉や枯れ草
・米ぬか
・生ゴミ
・スコップ
★作り方★
1.スコップを使い、日当たりや水はけ、風通しの良い場所に深さ20~30センチの穴を掘ります。
2.穴の底に落ち葉などを敷きます。このとき、落ち葉などに米ぬかを加えると微生物の活動が活発になり、発酵が促進されるのでオススメです。
3.2にコンポストをかぶせつつ、容器の周りに土をかけて固定します。
4.コンポストの上部から水分を切った生ゴミを追加して、スコップで混ぜます。
5.4を繰り返し行い、家庭で出た生ゴミを追加し続けます。
6.容器がいっぱいになったらコンポストを引き上げ、上部のまだ発酵していない生ゴミを取り除きます。その後に残った積み上げた生ゴミを土で覆いましょう。
7.6を1ヶ月程度、発酵させると、家庭菜園やガーデニングに使える肥料になります。
4章 コンポスト作りで押さえておきたいこと
快適に、より良いコンポストを作るうえで注意することは何でしょうか? 一緒に見ていきましょう。
■虫が発生しないようにしたいときは…
コンポスト作りで虫が発生しないようにしたいならば、防虫ネットを使ってみましょう。外から侵入した虫が卵を産みつけるトラブルを防ぐことで、虫の発生を抑制できます。合わせて、生ゴミ専用の防虫剤を使うことで、さらなる防虫対策ができます。
■匂いを抑えたいときは…
段ボールコンポストなどで生ごみを多く投入してしまうと、悪臭が発生してしまうことがあります。そうしたトラブルを防ぎたいなら、投入する生ゴミの量を少なくしてみることをオススメします。また、生ゴミ発酵促進防虫脱臭剤や消臭効果のある木くずなどをあらかじめ加えておくと匂いの発生を抑えられます。匂いが気になる方は、こちらも試してみましょう。
■分解を促進させたいときは…
冬などの寒い時期は微生物の活動が抑制され、生ゴミなどの分解が活発に行われないことがあります。できるだけ早めにコンポストを完成させたいと思ったら、コンポストを日当たりの良い場所に置いたり、電動生ゴミ処理機を使ったりすることをオススメします。
■コンポスト作りの費用を抑えたいときは…
各自治体では、コンポスターを購入したときの費用に対して助成金を出しているところがあります。ですので、少しでもコンポスターを購入する費用を抑えたいならば、各自治体の公式サイトを確認して、助成金の申請をしてみることをオススメします。ただし、助成金を受け取るには、各自治体に住所があるなどの条件をクリアしなくてはなりません。「コンポストを購入してから助成金の該当外だったことに気づいた」などのトラブルを防ぐためにも、事前チェックを怠らないようにしてください。
まとめ
コンポストは生ゴミなどを材料として使うので、環境保全の面でもオススメです。最初はやり方が分からず、大変に感じるかもしれません。しかし、回数を重ねるうちに、誰もがきちんとコンポストを作れるようになるはずです。自宅で気軽にできるので、家庭菜園が好きな人はぜひチャレンジしてみましょう。
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