庭の景観や防犯に役立つ敷き砂利

 ホームセンターの店頭でレンガや石材と並んでよく見かける砂利はDIYでも活躍するエクステリア素材です。この記事では、敷き砂利を使う効果、敷き砂利の選び方、基本的な施工方法からアプローチの作り方などを詳しく解説。砂利の魅力をお伝えします。

目次
1章 エクステリアに敷き砂利を使う効果
2章 敷き砂利を選ぶときのポイント
3章 敷き砂利の種類
4章 防犯砂利の敷き方
5章 砂利と平板を組み合わせたアプローチの作り方
6章 庭木の足元を砂利でカバーする効果
まとめ

1章 エクステリアに敷き砂利を使う効果

庭の景観を変える

 砂利は使い方によって庭の景観イメージを変えることができる便利なエクステリア素材です。砂利には色やサイズ、形、質感の異なるさまざまな種類があり、その選び方によって明るさ、落ち着き、和風、洋風などの雰囲気をコントロールすることが可能です。もちろん広い面積に敷くほど演出効果は高くなりますが、色やサイズ次第でピンポイントに使っても十分に変化を楽しめます。

過ごしやすさを向上する

 庭の地面が露出したままにしておくと、雑草が好き勝手に生えてきてしまい、きれいに管理するための手間が大変です。砂利を厚く敷くことで日差しが地面に届くのを遮り、飛んできた種を土に触れさせず、雑草が増えるのを防いでくれます。対策を万全にするためには防草シートと併用するのが望ましく、砂利を敷くタイミングで同時に施工するのが理想的です。
 また、敷き砂利は防犯対策にもなります。砂利の上を歩くときに発せられる踏み音は、侵入者としては避けたいもの。道路から死角になる通路など、侵入経路になりやすい場所に敷いておくと、侵入しにくい心理にしてくれるでしょう。より大きな音が鳴る防犯砂利も用意されているので、防犯効果を優先する場合にはこちらを選ぶとよいでしょう。

2章 敷き砂利を選ぶときのポイント

サイズで選ぶ

 砂利の粒の大きさは、見栄えや使用感に関わってきます。袋入りで販売されているものは「大、中、小」などのほか、「3分(9mm)、5分(15mm)、8分(24mm)」などの日本の寸法規格で表記されています。これらを場所や用途に合わせて使い分けます。
 アプローチや庭の人が歩く場所におすすめなのは、小さいサイズの砂利です。小粒の砂利は敷きつめても歩きやすく、主張しすぎることがありません。
 反対に庭木の根本やロックガーデンのように景観づくりに利用する場合は、大きいサイズが適しています。大粒のものは存在感があって、遠景でも十分な演出効果を期待できます。
 中粒の砂利は、駐車場の敷き砂利として活用できます。ゴツゴツと角がある砕石タイプであれば石同士が噛み合って動きにくく、車が発進するときのタイヤの回転もしっかりと受け止めてくれます。水はけもよいので、ぬかるみ対策として使うこともおすすめです。

色で選ぶ

 砂利の色は敷く場所のイメージを左右します。白っぽい石は、鮮やかできれいになるほどよく目立ち、周辺をぱっと明るく見せることができます。反対に黒っぽい石はシックな雰囲気を作りやすく、ツヤのあるタイプなどは重厚感や高級感を演出します。
 さりげなく砂利を使いたい場所には、ブラウンやチョコレートなどのアースカラーがぴったりです。植物との相性もよく、ナチュラルな雰囲気を壊しません。
 定番カラー以外では、ピンクやミックスカラーも人気があります。簡単に洋風の庭を演出できるので、庭づくりのイメージに合っていると派手にならずにマッチします。

3章 敷き砂利の種類

カラー砕石砂利

 カラーと角張った形が特徴的な天然石です。ホワイト、ピンク、イエローなどのカラーが選べ、庭の雰囲気を洋風に演出します。乾いた状態では白っぽく見えますが、濡れると濃く鮮やかに発色し、2つの表情を楽しめるところも魅力です。

丸玉砂利

角が取れて全体的に丸みがある優しい表情の敷き砂利。写真のような落ち着いた色味のほか、きれいな白色のタイプもあり、和風に庭づくりに適している。

防犯砂利

 防犯砂利は、踏むと一般的な砂利よりも大きな音を発する、防犯用の特殊な敷砂利です。踏み音が相手を警戒させたり、周囲に侵入者の存在を知らせる効果があり、景観の向上を兼ねた防犯対策としてよく使われます。

防草砂利

 一般的な砂利に比べて粒が小さく、密に敷くことができるために防草効果が高いタイプです。一般的な砂利に比べて重さが3分の1と軽く、敷きやすいので、力の弱い方でも作業しやすいといえます。

4章 防犯砂利の敷き方

 住宅の間の通路など、表の道路から見えにくく、不審者の侵入経路になりやすい場所に敷いておくと、防犯対策として効果的です。施工するときは雑草対策にもできるように、防草シートを敷いてから防犯砂利を敷くことをおすすめします。
[用意するもの]
・防犯砂利
・高密度防草シート
・防草シート押さえピン

[作業手順]
<防草シートを敷く>

防犯砂利を敷くところに、雑草を防ぐための防草シートを敷きます。防草シートを敷く前に雑草や石を取り除き、スコップを使って地面をならしておきましょう。
防草シートを継ぐ場合は10cm程度重ね、塀際にすき間ができないように注意して敷きつめたら、防草シート押さえピンを打ち込んでずれないように固定します。

防犯砂利を敷く

防草シートの上に防犯砂利を広げます。
板などを使って防犯砂利をならして厚みを均一にします。踏み音がよく出るように、防犯砂利の厚みは4cm程度を保つようにしましょう。
敷いた防犯砂利の上を歩いて踏み固め、へこむところがあれば直して歩きやすくしておきましょう。
防犯砂利の敷き込みは完了です。よく歩く場所は砂利が削れてカサが減る場合があります。へこみができたり、音が小さくなったと感じたら、防犯砂利を補充してください。

5章 砂利と平板を組み合わせたアプローチの作り方

 砂利を敷いたアプローチでは単調で物足りない、歩きにくいと感じている方におすすめしたいのが、平板と砂利を組み合わせて作るアプローチです。飛び石のように配置した平板は安定して歩きやすいステップになり、また砂利との組み合わせによって景観にリズムや変化を加えてくれます。平板の色や形を変えることで、さまざまなデザインで作ることができるところも面白さです。
[用意するもの]
・敷き砂利
・防犯砂利
・平板
・砂
・高密度防草シート
・防草シート押さえピン
・水平器

[作業手順]
<平板を敷く>

雑草を防ぐために、上記「防犯砂利の敷き方」を参考にして防草シートを敷いておきます。
アプローチを作る場所を整地したら、平板を仮置きして配置を決めます。敷き砂利と組み合わせるため、今回は千鳥配置で平板を置くことにしました。
仮置きした平板を一度はずして、平板を置く場所に砂を入れます。砂は3cm程度の厚みになるように均一にならしてください。
砂の上に平板を置き直して、前後左右の水平を確認します。平板が傾いている場合は、ハンマーの柄やゴムハンマーで高い場所を叩いて押し下げて調整してください。
同じようにして残りの平板を設置します。平板の高さは、最初に設置した平板から板を渡して水平を確認することで確認可能です。それぞれの平板で高さと水平を確認しながら設置してください。

<敷き砂利を入れる>

今回は洋風のカラー砂利を2色混ぜ合わせて使います。敷き砂利は好みの形、色を選んでください。
平板の間に砂利を入れて、平板と高さがそろうようにならします。以上でアプローチ作りは完了です。
地面を掘り下げている場合は、アプローチの周囲を埋め戻します。アプローチの周囲を防草仕上げにする場合は、広めに敷いた防草シートの上に防犯砂利などほかの敷き砂利を敷いてカバーすると仕上がりがきれいです。

6章 庭木の足元を砂利でカバーする効果

 庭木の足元に生える雑草対策に悩んでいるケースにも敷き砂利を利用できます。ただ足元の地面に防草シートを敷くだけでは庭の景観を台無しにしてしまいますが、防草シートの上に敷き砂利を敷くと、防草と装飾の2つの面で庭をきれいにすることができます。庭の雰囲気に合わせて、和風や洋風の化粧砂利を敷いてみてはいかがでしょうか。
防草シートの上に敷き砂利を敷くだけで、殺風景だった庭木の足元をきれいに装飾することができます。
ソーラー充電式の置き型ガーデンライトはデザイン性が高く、敷き砂利と組み合わせて使うのにぴったりのアイテムです。
置き型ガーデンライトは、昼は足元を飾るオブジェとして、夜は庭をライトアップする照明として活躍します。

まとめ

 この記事で解説したように砂利はレンガや敷石と同じように、景観を変える演出力のある素材です。実際にプロの施工事例では和風・洋風を問わずにうまく利用されています。もしこの記事を読んで興味が湧いたら、まずはプロの事例写真などを見てみるとよいでしょう。景観と機能を両立した多くのアイデアを見つけられるはずです。そうして砂利を使うイメージが膨らんだ際には、ぜひ敷き砂利のDIY施工に挑戦してください。

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