用土と肥料について

園芸を始めるにあたって、まず必要なことは用土・肥料の基本的な知識です。育てたい植物に合わせた用土や肥料を上手に使いこなして、園芸を楽しみましょう。

必要な材料・道具・備品のリスト

★単品用土 ★有機質肥料(天然肥料) ★培養土 ★無機質肥料(化学肥料)
※店舗により取扱っていない商品もございますのでご了承ください。
ワンポイントアドバイス
◆植物が育つための理想的な土の条件

・空気と水の通りがよいこと
・水持ちがよいこと
・肥料分を保つ力があること
・適度な酸度であること

◆肥料と活力剤の違い

鉢植えの土に差してあるアンプル入りの液体を活力剤といいます。 肥料の成分は植物が育成するうえで大量に必要となる要素(チッソ・リン酸・カリ)のいずれかが主であるのに対し、活力剤の成分は微量必要となる要素(マンガン・鉄・銅・亜鉛など)が主です。微量要素は、本来土の中に含まれているものですが、鉢の土の量は限られており、また水をやるごとに流失してしまうため不足します。活力剤はそれを補うためのものです。

用土の知識

販売されている用土は、「単品用土」と「培養土」に分けることができます。

■単品用土

単一種の用土で、一般的に他の単品用土と調合したり、培養土と調合したりして使用します。
主な単品用土の種類     特徴
通気性 保肥性 保水性 その他
 赤玉土 ○  ○    もっとも一般的 
 鹿沼土  ○ ○    通気性がよい 
 黒土   ○  ○  有機質の富む 
 赤土   ○  ○  粘質性が高い 
 ピートモス  ○   ○  土壌改良に使用する 
 パーライト ○       
 バーミキュライト ○  ○     
 クンタン ○      アルカリ性の性質 

 

■ 培養土 (単品用土をブレンドしたもの)
「培養土」とは、用途に応じて、あらかじめ何種類かの単品用土を最適な割合で調合したもので、初心者が利用しやすいものです。培養土は他の用土と調合せずに、そのままで使うことができます。

種類:草花培養土・野菜培養土・洋ラン培養土・サボテン培養土・山野草の土など

用土の作り方

■ 庭の場合とコンテナの場合
●庭の場合
庭や地に直接植える場合、一般的にそのまま植えつけても、枯れてしまうことはありません。しかし、よりよい生長を望む場合、以下の作業を行ない理想的な土をつくるとよいでしょう。
(ワンポイントアドバイス「植物が育つための理想的な土の条件」参照)

(1) 深く耕し、寒ざらしにする。
(2) 石灰類を加え、用土の酸度を整える。
(3) 有機質肥料を混ぜて、微生物の活動を盛んにする。

●コンテナの場合
コンテナ植えの植物は、地植えに比べて、土の量が少なく、水ハケや水持ちが悪い環境で育成します。そのため、単品用土や培養土を使って、育てる植物に合った土をつくる必要があります。
■ 一般的な植物の場合
植物の種類によって最適な土は異なるため一概にいえませんが、一般的には以下のとおりです。

●単品用土の場合
(1) 赤玉土と腐葉土を7対3か、6対4で混ぜる。
(2) 育てる植物に応じて、ピートモス、パーライト、バーミキュライトを混ぜる

●培養土の場合
育てる植物に応じた培養土を使用します。

肥料の知識

肥料は「有機質肥料」と「無機質肥料」に分けることができます。
■ 有機質肥料(天然肥料)
有機質肥料とは、植物や動物の排泄物や遺体などが土の中の微生物によって分解されることによってつくられる肥料です。

●性質
・主に元肥、寒肥、鉢物の置き肥などに使われる。
・分解がゆっくり行なわれるため、効果が緩やかに長く続く。
・土を傷めにくいため、多めに施しても、害や育成障害があまりない。
・有効化率が70%位であるため、成分量すべてが植物に吸収されない。
・特定の成分以外に、植物の生長に必要な微量要素(マンガンなど)を含むものが多い。
・悪臭を発生するものが多い。
■ 無機質肥料(化学肥料)
無機質肥料とは、人工的に植物の生長に必要な成分を合成してつくった肥料です。 無機質肥料を構成している主な成分は、「チッソ(N)」「リン酸(P)」「カリ(K)」です。種類によってこれらの割合が異なっています。

●成分の特徴
チッソ 質(N)の肥料 : 主に葉や茎の成長を促す。
リン酸質(P)の肥料 : 花や実の形成や根の伸びを促す。
カリ質(K)の肥料 : 根や茎を丈夫し、植物自体を強くする。

肥料の施し方

■ 元肥と追肥
肥料は、植物を植え込むための土をつくるとき(この場合の肥料を「元肥」といいます)と、植え込んでから栄養分を補給するとき(この場合の肥料を「追肥」といいます)に使用します。
●元肥(植え込むための土づくりのための肥料)
植えつけ後から1~2ヵ月間の生長を助ける働きをします。 有機質肥料や緩効性の無機質肥料など、効き目がゆっくり、長く持続する肥料を使用します。 庭の場合は「有機質肥料」が、コンテナの場合は「無機質肥料」が主に使われます。

●追肥(植え込んだ後、定期的に与える肥料)
植えつけ後から1~2ヵ月後、元肥の効果が薄れてきた時期から定期的に施します。 育てている植物の生長に適した(チッソ・リン酸・カリの割合が適した)、主に 無機質肥料を使用します。 庭の場合もコンテナの場合も主に「無機質肥料」が使われます。

■ 植物の種類

    元肥   追肥
種類 成分 種類 成分

・葉を食べる野菜類
(ホウレンソウ・春菊・ネギ等)
・葉を観賞する植物 

有機質肥料
または
無機質肥料

 

有機質肥料
または
無機質肥料
 

無機質肥料  チッソ中心
に調合

・実を食べる野菜類

(なすび・きゅうり・もも等)
・花を観賞する植物リン酸中心
に調合

・根部を食べる野菜類
(大根・イモ類等)

 リン酸中心
に調合
 カリ中心
に調合

 

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