分解から洗浄まで
換気扇を徹底的に掃除する方法

 キッチンの掃除で大変なのが換気扇(レンジフード)まわりです。普段はあまり意識しないために放置しがちですが、いざ掃除をしようとフードをはずすと内部まで油汚れがこびりついていてうんざりします。この頑固な汚れを少しでもラクに落とすにはいくつかのコツがあります。今回は効果の高い洗剤の選び方、分解の手順、汚れ落としの方法などを紹介。換気扇をフルコースで徹底掃除する際の参考にしてください。

目次
1章 キッチンの換気扇を汚しているのは油とホコリ
2章 キッチンの換気扇掃除に適した洗剤と洗浄方法
3章 キッチンの換気扇をきれいにする掃除方法
4章 換気扇の日々のお手入れ方法
まとめ

1章 キッチンの換気扇を汚しているのは油とホコリ

 キッチンの換気扇やレンジフードに付着する汚れで、もっとも多いのが調理による油です。調理中にはねた油は空気と一緒に換気扇に吸い寄せられ、冷えて固まったものが付着して残ると、それがどんどん積み重なって簡単に取れない頑固な汚れになってしまいます。よく揚げ物を作るご家庭などはこうした油汚れが換気扇にたまりやすいので、しばらく掃除をしていないと内部はベトベトになっている可能性があります。

 換気扇は運転中に空気中のホコリも吸い寄せるので、油汚れにホコリが付着して汚れの層を厚くしていきます。ご家族に喫煙者がいる場合はさらにタバコのヤニが加わりますから、特有の色や臭いが混ざった汚れになっている可能性があります。

 換気扇の外側に汚れが目立つようになったら要注意。一度、フィルターをはずして内側をチェックしてみましょう。

2章 キッチンの換気扇掃除に適した洗剤と洗浄方法

油汚れにはアルカリ性洗剤が有効
 ホームセンターなどの店頭には、ご家庭の掃除用にたくさんの洗剤、洗浄剤が並んでいます。どれも容器の裏面を見ると、液性として「アルカリ性」「中性」「酸性」などが記載され、洗剤のpH値によって種類が分けられています。掃除に使用するときはこの液性を確認して、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤、酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤、一般的な汚れ落としには中性の洗剤と、汚れを中和させるように使い分ける必要があります。
 ご家庭の掃除では下記のような使い分けが効果的です。油汚れを落としたい換気扇の掃除には、アルカリ性の洗剤や洗浄剤が有効と覚えておきましょう。

[pH値別汚れの種類と洗剤]

●水垢、石鹸カス、カルキ:アルカリ性の汚れ→【酸性洗剤が有効】
●皮脂汚れ、油汚れ:酸性の汚れ→【アルカリ性洗剤が有効】
●食器洗い、お風呂洗い:落ちやすい汚れ→【中性洗剤が有効】

 「油汚れ用」の専用洗剤はもちろんですが、マルチに使えるアルカリ性洗剤として重曹やセスキ炭酸ソーダを常備しておくと、キッチンまわりの掃除ではとても重宝します。

頑固な汚れは浸け置きして緩くする
 頑固な汚れを落とすには「時間」も重要な要素です。付着したばかりの汚れなら洗剤をつけてこするだけで落とすことができますが、固着しているとそう簡単ではありません。換気扇掃除の場合、油の酸性と洗剤のアルカリ性が反応して中和するまでに一定の時間がかかります。洗剤を塗布して放置したり、浸け置きしたりして、洗剤がしっかりと反応する時間をおくことで、汚れがゆるんで落としやすくなります。こちらのほうが、力まかせにこするよりもずっとラクで時短にもなります。

 また、油汚れは温度が高いほど柔らかくなりますから、洗浄液をお湯で作って浸け置きすると、洗剤と温度の相乗効果でより汚れを落としやすくなります。

3章 キッチンの換気扇をきれいにする掃除方法

 キッチンの換気扇には、昔から使われてきたプロペラ型のファンと、円筒形のシロッコファンというタイプ(外側にレンジフートがついているもの)があります。それぞれ部品の取り外し方は違いますが、掃除方法は基本的に同じです。ここでは最近の主流であるシロッコファンタイプを例に、重曹を使った換気扇掃除の手順を解説します。

 汚れの付着や洗剤による手荒れを防ぐため、ゴム手袋を着用して作業しましょう。

[用意するもの]
重曹、油汚れ用洗剤、歯ブラシ、スポンジ、ビニール袋(30〜40L)、ペーパーウェス、ゴム手袋、養生用シート(または新聞紙)、踏み台

油汚れ用洗剤のかわりに重曹水を使う方法もあります。作り方は簡単。スプレーボトルに40℃前後のお湯100mlと小さじ1杯の重曹を入れてよく溶かすだけです。
[換気扇掃除の手順]
[1]ガスレンジを養生する
換気扇の部品を取り外すときや内部を掃除するときに汚れや洗剤がガスレンジに垂れ落ちることがあります。作業を始める前にビニールシートや新聞を使ってガスレンジを養生し、汚れ防止をしておきましょう。

[2]部品を取り外す
細かい部分、見えない部分まで掃除できるように、分解できる部品をすべて取り外します。

シロッコファン本体は中心の大きなネジで固定されています。このネジは通常のネジと逆方向、「時計回り」でゆるむようになっています。ファンが落ちてこないように片手で支えながら、このネジをゆるめてファンをはずしましょう。

前側に大きいフードがついていて整流板がないタイプ(深型レンジフードと呼ばれます)の部品です。

[3]フィルターに洗剤を塗布する
フィルターや整流板などの大きい部品は、広げたビニールシートの上に置きます。油汚れ用洗剤か重曹水をフィルターがびしょ濡れになるくらいたっぷりとスプレーして、しばらく放置します。放置時間は汚れの程度によります。ときどきティッシュなどでこすって、汚れが溶けているかを確認しましょう。

[4]はずした部品を浸け置きする
シロッコファン、ファンカバー、ネジ類は浸け置きします。シンクや浴室にビニール袋を用意して部品を入れ、45℃前後のお湯をすべての部品が浸かる程度に入れます。小さいネジ類はなくさないように水切りネットなどにまとめておきましょう。

水100mlに対して小さじ1杯を目安に重曹を入れて、お湯によく溶かします。ビニール袋の口を結んで部品が洗浄液によく浸かるようにし、そのまま30分程度浸け置きします。
※重曹を多く入れすぎたり、お湯の温度が高すぎたりすると、部品の塗装を傷める可能性があるので注意してください。

[5]はずせない部分を掃除する
取り外すことができない部品は、油汚れ用洗剤か重曹水を使って掃除します。洗剤を直接スプレーすると汚れが垂れてくるので、スポンジに噴き付けて拭くようにしてください。一通り拭き終えたら絞った雑巾で水拭きし、乾拭きをしておきましょう。

[6]取り外した部品を水洗いする
洗剤を塗布しておいたフィルターは、まずスポンジを使って洗剤と汚れを洗い流します。スポンジが入らないスリット部分は歯ブラシを使ってこすりましょう。フィルターは塗装が剥がれる可能性があるので、強くこすったり、何度も洗剤を噴きかけたりしないでください。

ファン本体も最初にスポンジを使って全体の汚れを洗い落とします。溝の奥などスポンジが届かない部分は歯ブラシを使ってこすりましょう。
[7]部品を取り付ける
すべての部品が乾いたら、外したときと逆の手順で取り付けて換気扇をもとに戻します。スイッチを入れて正常に作動することを確認したら掃除は完了です。

4章 換気扇の日々のお手入れ方法

 換気扇に限らずキッチンに飛び散った油汚れは、こびりつく前に掃除すれば簡単に落とすことができます。レンジフードなど手が届きやすい外側の部品は、こまめに掃除しておくときれいな状態をキープできます。ここでは、普段からできるお手入れ方法と換気扇の掃除に役立つアイテムを見ていきましょう。

換気扇の掃除はどれくらいの頻度ですればいい?
 レンジフードなどの手の届く部分は、キッチンのシンクまわりと同じタイミングで拭き掃除をしましょう。よく絞った雑巾で拭くか、油汚れがある場合は洗剤を使って拭き掃除をしておけば、頑固な汚れになる前に簡単に汚れを取ることができます。

 内部の手の届きにくい部分は、3ヵ月に1回、少なくとも半年に1回など時期を決めて、定期的に掃除することをおすすめします。

まとめ

 換気扇まわりに付着する油汚れは、定期的に掃除していれば頑固な汚れになることはありません。日ごろの拭き掃除と3か月に1度の分解掃除を家事のルーティーンに組み込んで、できるだけきれいな状態をキープしましょう。油汚れがひどく1度の掃除で落としきれない場合は、掃除を繰り返して少しずつきれいにしてください。

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