テーブルをDIYで作ってみよう

目次
1章:DIYでウッドテーブルを自作しよう
2章:必要な材料と道具
3章:リビングテーブルの作り方
4章:キャンプ用折りたたみテーブルを作ってみよう
5章:必要な材料と道具
6章:折りたたみテーブルの作り方
● まとめ

 リビングやダイニングなど様々な場所で使われており、日々の暮らしに欠かせないインテリアの一つがテーブルです。おそらく多くの方は、既製品の中から吟味したテーブルを使用されているのではないでしょうか。
 市販のテーブルはサイズやデザイン、使われている素材を含めさまざまなものが揃っています。価格帯もリーズナブルな数千円程度のものから、100万円を超える高級品まで千差万別。通販サイトなどで検索すれば、それこそ全てを見きれないほどのたくさんの商品が見つかるでしょう。でも、だからといって、そこに自分が思い描く理想のテーブルがあるとは限りません。
 色や脚の高さなどは良いけれど、天板が大きすぎて自宅のダイニングに合わないとか、デザインも素材も気に入ったのに仕上げが求めていたものと違う、などということもあるはずです。さらにデザインも素材もまさに理想にぴったりなのに、価格が高すぎてとても手が出せないといったケースもあるかもしれません。市販のものはたくさんあるのに、中々「これだ!」といったものは見つからないのがテーブルなのです。
 多くの人は、ある程度妥協して既製品の中から理想に近いものを選んで使っていると思いますが、そのような妥協をせず、理想のテーブルを手に入れる方法もあります。DIYで自分が思い描くテーブルを、オリジナルで作ってしまえば良いのです。
 テーブルは、大きいものだと作るのが大変だと思われがちですが、基本は天板と脚を、金具などで繋げるだけで簡単に作れます。仕上げなどに凝りだせばきりがありませんが、DIY初心者の方にも決して難しくはありません。
 もし今まで、求めるテーブルが見つけられなかったという方は、一度自分のアイデアを駆使して、理想のテーブルを自らDIYで作ってみることをオススメします。
 そこで、そんなオリジナルのテーブル作りのお手本として、ホームセンターで簡単に手に入る材料を使ったリビングテーブルと、キャンプやバーベキューパーティなどでも役に立つ折りたたみミニテーブルの作り方をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

1章:DIYでウッドテーブルを自作しよう

くつろぎの空間にはお気に入りのテーブルを

 お部屋の一番目立つスペースに置かれることの多いテーブルは、当然ですが、部屋の中で大きな面積を占め、リビングやダイニング全体のイメージを大きく左右する重要なインテリアと言えるでしょう。
 イメージや素材感など、インテリアにこだわりを持つ方であれば、そのサイズやデザイン、素材、カラーなども自分が求める理想にぴったりなテーブルを使いたいと思っているはずです。
 しかしそんなテーブルを見つけるのは容易なことではありません。それなら、自分にとって理想的なリビング用のオリジナルテーブルをDIYで作ってみるというのはいかがでしょう。
 まずは部屋にマッチしたサイズを測り、デザインや、色、素材など好みのものを探す所から始めます。最近は、古材やアイアンのテーブル脚など、趣のある素材が簡単に入手できますので、自分だけの個性的なテーブルなども作りやすい環境が整っています。
 ここではウッドの天板を使い、取りつけが簡単で強度の高いガス管や、表面の仕上げがきれいですき間なく並べられるフローリング材など、本来は異なる用途で使われる素材を使ったリビングテーブルの作り方を紹介します。
 自分で作ったものならダメージを受けた際にも、補修が簡単ですし、リメイクなどを気軽に楽しむことができるでしょう。ぜひこちらの例を参考に、自分のアイデアを盛り込んで、オリジナルのウッドテーブル作りに挑戦してみてください。


2章:必要な材料と道具

フローリング材とガス管で簡単テーブル作り

 天板には組み立てがしやすく強度のあるフローリング材を使用し、脚にはガス管を使用した、オリジナルのリビングテーブルを製作します。
 天板はフローリング材以外でも問題ありません。手に入れやすい木材、または好みの無垢材などを使用しても良いでしょう。またここで紹介した例では、フローリング材の自然な木目を活かした仕上げにしています。お好みでニスや塗料などで塗装して仕上げてもかまいません。

●道具
・電動ドライバードリル
・ノコギリ
・サンダー
・プラスチックハンマー(木づち)
・クランプ
・ドライバービット
・パイプレンチなど
・さしがね
・メジャー
・木工用接着剤
・木工用パテ

●材料
・木材(天板ベース用)/900×1350mm:1枚
・スギフローリング材(天板用)/135×1150mm:7枚 135×900mm:2枚
・木材(天板補強用)/2×3材63×1310mm:2枚 63×785mm:3枚
・ガス管1/2サイズ(脚用)
 /ロングニップル:500mm:4本
 /ロングニップル:150mm:4本
 /継手ソケット:4個
 /継手キャップ:4個
 /ねじ込みフランジ:4個
・タッピングネジ 6×16mm:16本
・木ネジ 長さ35mm、45mm、75mm

3章:リビングテーブルの作り方

ポイントは正確に寸法を測って固定すること

 作り方は、最初に天板の補強材をしっかりと組み、天板を組み立てて、補強材に固定します。天板の表面を磨き、仕上げたらフランジを使ってガス管の脚を固定。床と接地する脚の先端にキャップをはめるという流れになります。
 天板はサンダーで磨き、木目を生かした仕上げとしていますが、インテリアにマッチしないという場合は塗装などで仕上げてください。部屋に置いた際の完成形を想像しながら、製作を進めましょう。

1.まず天板補強材に75mmの木ネジを電動ドライバーで打ち、日の字型に組み立ててしっかり固定します。強度を高めるため、木材のすべての接合面に木工用接着剤を塗っておきます。

2.1で製作した天板の補強枠に、4隅のはみ出しが均等になるように天板ベースを重ねます。ずれないように注意しながら、重ねた天板ベースの上から45mmの木ネジを周囲に一周打ってしっかりと固定します。これで天板のベースが一旦できました。

3.次に天板を作ります。まず長さ900mmの天板用のフローリング材2枚を、100mm幅にカットします。必ずはめ合わせた際に凸となる側を切り落とすようにしてください。

4.天板に使用するフローリング材には隙間なくはまるように、端に凸と凹のはめ合わせる部分があります。フローリング材を今回のように天板の端で使う場合は、切り落として平らになった面を外側にしてください。

5.3で切った天板用のフローリング材の1枚をベースの短い辺となる側に置き、凹側をカットした、長さ1150mmの天板をベースの長い辺となる側に置きます。その際、カットした面が外側になるように置いてください。これらを35mmの木ネジで固定します。これが天板を組み立てる際の基点となります。

6.長さ1150mmのフローリング材の接合部に木工用接着剤を塗り、プラスチックハンマーで叩き込みながら、最初にベースに固定した天板の端部分に、1枚ずつ順にはめこんでいきます。フローリング材が変形したり、割れないように慎重に叩いてください。

7.天板を組み立てると、最後の端の部分が少しはみ出しますが、この時点ではそのままにしておきます。次は3の作業で切ったもう1枚のパーツ、長さ900mmのフローリング材を、並べた天板を挟むように置いてベースにネジ止めします。

8.組み立てた天板を裏返しにして、ベースの側から、天板1枚につき2本ずつ、8列のネジを打って確実に固定します。天板のつなぎ目からネジが飛び出さないように、天板の幅をメジャーで測り、しっかりと確認して作業しましょう。あらかじめメジャーで測り、ネジを打つポイントにマークをしておくと失敗を防げます。

9.はみ出した天板の端の部分を、天板のベースに沿うようにノコギリでカットします。切り口が斜めにならないように、垂直にカットしてください。

10.天板を表に戻し、表面や側面をサンダー(240番)で磨ききれいに仕上げます。好みで塗装をしたり、ニスなどで仕上げてもかまいません。これで天板の組み立てが完了しました。

11.表面の仕上げができたら天板を再度裏返し、天板裏面の4隅に、タッピングネジを使ってフランジを取りつけます。ネジが入りにくい場合は下穴をあけてから作業してください。

12.取りつけたフランジに、ニップル500mm、ソケット、ニップル150mmの順に締め込みます。床と接地する先端部分にキズをつけないよう、キャップを手でねじ込みます。

13.これで完成です。

4章:キャンプ用折りたたみテーブルを作ってみよう

軽くて持ち運びに便利なピクニックテーブルをDIYで作る

 仲間同士でのバーベキューやピクニックなどのアウトドアレジャー、またキャンプサイトなどで、すぐに使いたい道具やちょっとした食材などを置いておくのに便利なのがミニテーブルです。これがあるとないとではアウトドアでの快適さが大きく変わってきます。
 ミニテーブルは市販品もたくさんありますが、規格品だと意外に使いやすいサイズが見つからなかったり、余計な機能がついているために、持ち運ぶ際にかさ張り収納しにくかったりと、ちょうど良いものがなかなか見つからないことがあります。
 そんな時は、使いやすいオリジナルの折りたたみミニテーブルを、DIYで手作りしてみましょう。コンパクトな分、リビングテーブルよりも簡単に作ることが可能です。ここでは、初心者でも手軽に作ることのできるシンプルな方法をご紹介します。キャンプやバーベキューなどの予定があるなら、ぜひ一度チャレンジしてみてください。

5章:必要な材料と道具

 幅630mm、奥行き390mmのコンパクトな折りたたみテーブルを製作するための材料がこちらです。90×900mmの木材を4枚天板に使用し、立てた際に高さ220mm程度になる、折りたたみ式の脚を取りつけます。
 天板用はお好みの木材を使用してください。持ち運びのことを考えると、軽く強度のある素材を使用するのがオススメです。

●材料
・木材(天板用)/90×600mm:4枚
・木材(側板用)/60×630mm:2枚
・木材(側板用)/60×358mm:2枚
・木材(脚繋ぎ用)/60×328mm:2枚
・木材(脚用)/40×220mm:4枚
・ボルト、ナット、ワッシャー/M6サイズ各4個
・細軸木ビス32mm/20本

●道具
・電動ドライバードリル
・ノコギリ
・クランプ
・モンキーレンチ、
・プラスドライバー
・座ぐりビット
・サンドペーパー(240番程度)

6章:折りたたみテーブルの作り方

テーブルが水平になるように注意しよう

1.揃えた木材は、あらかじめ切断面をサンドペーパーで整えておきます。まずは天板となる板を並べてから、短辺となる側に側板となる板を2枚置き、ビスで止めます。

2.次に天板の長い辺に、同じように側板となる板を両方の側に置いて、それぞれをビスで固定します。

3.次に脚を製作します。まず折りたたむ際に軸が通る部分を加工します。脚となる材料の角から10mmの位置を正確に測ってから、写真のように双方の角に斜めに線を引きます。

4.引いた線に沿って角を斜めに切断します。同じように、もう一方の角も斜めに切断します。

5.切断した部分をサンドペーパーで削り、角をできるだけ丸く整えたら脚の完成です。

6.製作した脚を取りつけます。加工した側の先端から20mmを測り、その左右のまん中の位置に十字に印をつけます。

7.スムーズに折りたためるように、脚と側板の間にすき間を設けます。厚さ3mmのベニヤ板の切れ端をはさんでから、脚を仮置きします。

8.隙間を設けた状態で、脚をクランプで側板に固定してから、使用するボルトよりひと回り細いドリルを使って、印をつけた位置に側板まで貫通する穴をあけます。

9.持ち運ぶ際に手などが引っかからないよう、ボルトの頭を隠すため、座ぐりビットを使ってボルト穴を大きめに一段掘り下げます。

10.テーブルの側面からボルトを差し込み、内側でワッシャーとナットを通したら、プラスドライバーで締めつけます。

11.同じように脚を全部で4本取りつけたら、下側の端から50mmほどの位置に印をつけます。その印の位置に、補強用の脚繋ぎをビスで固定します。左右の高さがずれないように注意してください。

12.これで脚の取りつけは完了です。

13.テーブルの脚がしっかりと接地するように、先端を水平に切り落とします。まず脚を開いた状態でテーブルを平らな場所に置き、板をあてがって地面と水平となる線を引きます。同じように4つの脚全てに線を引きます。

14.線から刃がずれないように注意しながら、ノコギリで端を真っ直ぐ切り落とします。

15.切り口部分をサンドペーパーで整えたら、折りたたみテーブルの完成です。

まとめ

 リビングテーブルなどの製作は、その大きさから作業のためのスペースがある程度必要ですが、作ること自体はそれほど難しくありません。木材のカットなどは、サイズを指定して、ホームセンターに頼んでしまっても良いでしょう。
 仕上げなどに凝りだすときりがありませんが、一度表面仕上げをしない木目を生かした状態で完成させてから、後日、塗装やニス仕上げ、オイル仕上げなどでリメイクしていくのもきっと楽しいはずです。
 折りたたみミニテーブルは、複数あっても便利に使えるはずです。家族の分だけ作ってみても良いでしょう。その際、それぞれの仕上げや装飾に凝ってみても、きっと楽しいはずです。
 こちらで紹介したテーブルの作り方を参考に、ご自身のアイデアなども盛り込んでオリジナルのテーブル作りにぜひ挑戦してみてください。

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