テントの張り方
 テントはキャンプをするときに雨風をしのぐ家。慣れない環境で、少しでも快適に寝泊りしようと思ったら、目的や経験、人数に適したテントを選び、条件の良い場所に設営することが大切です。しかし、初心者がいざキャンプの準備を始めると、最初につまずくのがテント選びです。さまざまな種類のなかからどういう基準で選べばよいのか、サイズの決め方はどうか、わからないことばかりでしょう。初めてのテント選びの参考にしていただけるように、種類ごとの特長や選び方のポイントを、設営方法まで含めて解説します。

目次
1章:テントの種類
2章:テント設営の注意点
3章:テントの張り方
4章:テントの選び方
まとめ

第1章:テントの種類

 テントには構造によっていくつかの種類があります。種類によって居住性や設営のしやすさ、収納時の大きさなどが変わってきます。テントを選ぶ際には見た目のデザイン性だけではなく、誰とどんなスタイルでキャンプをするのか、テントをどのように使いたいのかなどを考えて、種類を決めましょう。

ドームテント

ドームテント
 キャンプサイトで最も多く見かけるポピュラーなテントです。軽量でコンパクトに収納でき、設営が簡単、それでいて十分な強度があるなどバランスよくできています。初心者でも扱いやすいため入門用というイメージがありますが、耐風性の高い本格的な冒険用などもあり、実にさまざまなシーンで利用されています。

 大きさも、ツーリングや登山に向く1人用の小型のものから、家族やグループで利用できる大型のものまでバリエーションが豊富。多くのメーカーが展開しているので、収納性や通気性、保温性など、細部の仕様や機能を比べて選ぶことができます。

 インナーテントのスリーブにポールを通して立てるタイプと、立ち上げたポールにフックを掛けて吊るタイプとがあります。使用するポールの本数が少ないものは、慣れれば10分程度で設営可能です。

ツールームテント

ツールームテント
 ドームテントの横にポールを追加してフライシート(外幕)を延長し、リビングスペースを増設したタイプで、「オールインワンテント」とも呼ばれます。就寝スペースになるテント本体とは別に、屋根と壁があるゆったりとしたスペースを確保できるので、強い風や突然の雨にも慌てずに過ごすことができます。

 前室の大きなモデルであれば、そこで調理から食事まで楽しむことができ、別にタープを設営する必要がありません。テントサイトでくつろぎたいが、設営にあまり手間をかけたくないファミリーに向いています。

 ただし通常のドームテントに比べると設営の手間と時間がかかりますし、収納時に大きく重くなります。設営に必要なスペースも大きくなるので、テントサイトが狭い区画では立てられない可能性があります。

ワンポールテント

ワンポールテント
 中央を1本のポールで支える、錐体をしたとんがり屋根のテントで、アメリカ先住民の移動型住居を模しているためティピーテントとも呼ばれます。従来のテントにはないおしゃれな外観から、キャンパーの間で人気が広がっています。

 ポールが少ないため、設営サイズの割に収納サイズは小さく軽量。駐車場から離れたサイトまで持ち運ぶときなども、とても楽です。天井が急角度で低くなるので、2〜3人用などの小型モデルの居住性はいまひとつです。大きめのサイズのもので、ゆったりと過ごしたいテントです。

 床の形には四角形、六角形、八角形などのものがあり、円に近いほど居住性と耐風性が高くなります。設営は床をペグで固定してポールを立て、ロープでテンションをかける手順になり、ひとりでも行えます。ドーム型のように自立しないので、ロープをしっかりと張る必要があります。

ロッジ型テント

 まっすぐに立った壁の上に屋根がある、小屋の形をしたテントです。室内の隅まで有効に使えて居住空間が広く、快適性は抜群です。大きい前室のある2ルームタイプであればリビングスペースも十分に確保でき、タープの必要性を感じないでしょう。最近はグランピングなどの影響からか、人気が再燃しています。

 ロッジ型テントのデメリットは、収納時の大きさと重さです。できればキャンプサイトに車を横づけでき、運ぶ必要がないオートキャンプスタイルで使いたいテントです。

2章:テント設営の注意点

設営場所を選ぶポイント

 区画が決められていないフリーサイトといわれるキャンプ場やキャンプ場以外の場所にテントを張る場合は、場所選びから設営がスタートします。安全を第一に、そして少しでも快適にテント泊をするために、設営場所をしっかりとチェックしましょう。

●危険な場所を避ける

【川の岸辺や中州】
 キャンプ場所の周辺が晴れていても、上流で雨が降ったり、ダムが放水したりすると、川の水位は急に上昇します。少し増水しただけでも、中洲から川岸に戻れなくなったり、ひどいときにはテントが流されることもあります。川の近くに設営したい場合は、水から十分な高さがあり、キャンプ場が安全と認めた場所を選ぶようにしましょう。

 海辺でキャンプをするときも、砂の色や漂流物のようすを観察して、満潮時に水が到達しない場所を選んでください。

【崖の下】
 背後に崖が迫っているような場所は、常に落石の危険があります。雨が降っているときやその後は、土砂崩れが発生する怖れもあるので、山間のキャンプサイトなどでは急な斜面から離れた場所を選びましょう。

【吹きさらしの場所】
 開けた場所は、風が強くなったり、突風が吹いたりしたときに影響を受けます。調理など屋外での活動がしにくいですし、風の強さによってはテントが飛ばされる可能性があります。到着したときには穏やかでも、風が吹いたときのことを考えておきましょう。

●少しでも快適に眠れる場所を選ぶ

【平坦な場所】
 地面が傾斜していると、横になったときにとても気になります。地面が傾斜している場所を避け、できるだけ平坦な場所を選びましょう。ただ、わずかな傾斜であれば、頭を高い方にすればあまり気にならなくなります。

 傾斜によっては水の流れ道になっていたり、水がたまりやすい場所があります。水はけの良さも一緒にチェックしましょう。


【夏場は木陰に】
 夏場のように日差しが強い季節は、広場のように開けた場所を避け、木陰になる場所を選ぶほうが過ごしやすいでしょう。朝日の明るさや暑さで早い時間に起こされてしまうこともあります。日の出の方角をチェックして設営することも、テント泊で安眠をとるコツです。

設営時のポイント

●整地をする

 テントのなかでは地面の小さな凸凹も不快ですし、出っ張りの大きさによってはスリーピングマットを敷いても気になることがあります。キャンプ場であればサイトはきれいに均されていると思いますが、念のためテントを張るスペースをチェックして、凸凹があれば均し、石や木の枝は拾っておきましょう。

●ペグを打つ

 ドームテントは自立するため、ペグを打たずに設営しているのをときどき見かけます。ポールや本体がたるんでいては本来のスペースを有効に使えませんし、フライシートがくっついてしまうと通気性や保温性などが落ちる可能性もあります。なにより強風が吹いたときに飛ばされやすく、周囲に対しても危険です。ポールや生地がしっかりと張るように、また簡単に抜けない角度や深さでペグを打っておきましょう。

3章:テントの張り方

 ドームテントの張り方を紹介します。モデルによって使っている部品の種類や取りつけ方法が異なることがありますが、基本的な設営方法は共通です。現地で慌てないために、新しいテントを購入したら、付属品のチェックを兼ねて事前に設営の練習をしておきましょう。
テントの張り方
傾斜がなく、凸凹の少ない場所を探し、地面に落ちている石や木の枝を取りのぞいてからインナーテントを広げます。出入り口が風上を向いたり、他のテントの出入り口と向き合わないように、向きを決めましょう。グランドシートがある場合は、先にテントの下に敷きます。
テントの張り方02
折り畳んであるポールを伸ばして、テントのスリーブに通します。ポールを出口の方から引っ張るとスリーブの途中で抜けてしまうので、押して通します。
テントの張り方03
ポールを通し終えたら、一方の端をテントの角にあるプラグかグロメットに差し込んで固定します。
テントの張り方04
ポールを固定していない側にまわって持ち上げ、スリーブをずらしながらポールをたわませて、一気にテントを立ち上げます。
テントの張り方05
力を入れてポールを思い切りたわませ、プラグ(グロメット)にポールをセットします。
テントの張り方06
フックを使っているモデルの場合は、テントについているすべてのフックをポールに掛けて連結します。
テントの張り方07
フロアがしっかり張るようにテントの形を整え、4か所の角をペグを打って固定します。ペグは外側から45度くらいの角度をつけて打ち込むと、抜けにくくなります。
テントの張り方08
出入り口の位置を合わせて、テントの上からフライシートをかぶせます。
テントの張り方09
フライシートのループにロープを通してペグを打って固定します。付属している自在金具でロープの長さを調整して、フライシートにしわができないようにきちんと張りましょう。張りが弱いと通気性が悪化したり、結露しやすくなったりします。
テントの張り方10
ドームテントの設営が完了しました。前室の大きなモデルは、専用のポールが付属しています。指定の位置にセットしてからフライシートを張ってください。
撤収時はテントについたゴミや汚れを落とし、そこを乾かしてから収納袋にしまいます。ペグの抜き忘れに注意しましょう。

4章:テントの選び方

 たとえ有名メーカーのものであっても、高い価格帯のものであっても、用途に適していないテントでは快適に過ごすことはできません。種類ごとの特長を踏まえたうえで、選ぶ際の基準にしたいポイントを見ておきましょう。

テントの大きさ

 テントの大きさは、そのなかで寝泊りする人数で決まります。ただ、テントに表示されている使用人数は「最大収容人数」で、4人用に4人で寝るととても窮屈です。

 少し余裕を持って使用するには、実際に寝泊りする人数よりも1〜2人分大きいサイズを選ぶことをオススメします。4人家族であれば、5〜6人用の表示のあるサイズを目安に選ぶと良いでしょう。

 居住スペースの使用人数と一緒に、前室の有無や広さをチェックすることも忘れないようにしましょう。もし前室がなく、テント内に荷物を持ち込む必要があるようでしたら、さらにスペースに余裕をみておく必要があります。

設営のしやすさ

 テントは種類によって構造が違い、設営方法もそれぞれです。一般的にドームテントやワンポールテントは少人数でも短時間で設営できますが、初心者がツールームテントやロッジ型テントを立てようとすると最初は手こずるでしょう。初心者ばかりのキャンプで、サポートしてくれる人のあてがないのでしたら、ドームテントをオススメします。ポピュラーなタイプなので、万が一わからないことがあっても、他のキャンパーに助けてもらうこともできるでしょう。

 ただ、テントの設営は何度か使っているうちになれるものです。多少、手間がかかるテントであっても、お気に入りのもので楽しく過ごす方を優先しても良いでしょう。

まとめ

 初めてテントを買う場合は、データや写真だけを比べて決めてしまわず、一度は実物を見て構造やサイズを確かめることをオススメします。アウトドアショップの他、レジャーシーズンになるとホームセンターの店頭にも設営展示されることがあります。購入候補と違うものでも、実際に設営されたテントを見たり、中に入ってみたりすると、使用シーンをイメージしやすくなると思います。

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