キャットタワーの選び方
人気の種類とデザイン

新たに室内で猫と暮らしはじめる方にとって、キャットタワーは気になるアイテムです。インターネットで検索をすると、猫がキャットタワーを元気よく駆け上がったり、気持ちよさそうに昼寝をしている画像や動画をたくさん見かけます。それほど猫が好きなものなら、自宅に置いてみたいと思うのも当然のことでしょう。ところが、いざペットショップやホームセンターに行ってみると、いろいろな形、いろいろなサイズのキャットタワーが販売されています。それなりに場所を取りますし、大きいものになると価格も安くはありません。しっかり比較検討して愛猫の環境に最適な1台を選べるように、種類ごとの特徴や選び方のポイントをチェックしておきましょう。

1章:キャットタワーは猫にとって必要?
2章:そもそもキャットタワーとは?
3章:キャットタワーの種類
4章:キャットタワーの価格。種類ごとの相場は?
5章:キャットタワーの選び方
6章:シニア猫にはどんなキャットタワーが良い?
7章:猫がなかなかキャットタワーに上らないときの対処法
8章:キャットタワーのお手入れ方法
まとめ

1章:キャットタワーは猫にとって必要?

リラックスできる場所として

 アフリカのサバンナを撮影したドキュメンタリー番組などで、ライオンやチーターが木の上で休んだり、昼寝をしたりしている映像を見たことがありませんか。野生で暮らすネコ科の動物は、木や岩の上のような高いところで好んで過ごします。彼らは瞬発力があって短距離走は得意ですが、持久力はあまり高くありません。そのため、敵や獲物に見つかりにくく、自分は遠くまで見通せる高いところにいる方が有利なのです。そして、そこは安心してリラックスできる場所でもあるのでしょう。

 人と暮らすようになった猫にも、祖先から受け継いだそうした野生の習性が残っています。棚や冷蔵庫、カーテンレールなど、周囲を見渡しやすい高い場所を見つけると登りたがるのは、まさにその名残と考えられています。

安全に上下運動ができるように

 猫は犬のようにドッグランを走り回ったり、散歩をしたりして、特別に運動をさせないとストレスがたまるようなことはありません。6畳程度のワンルームでも、室内飼育をするスペースとしては十分です。一方で、猫はカーテンをよじ登ってカーテンレールに上がったり、思わぬルートを見つけてタンスにひょいひょいと上がったり、縦横自由に動きたがります。室内で飼育する場合には、そうした運動ができる場所づくりをしてあげることが、ストレスの少ない環境づくりにつながります。

 猫は登るのはとても得意にしています。反面、高いところから下りるのは、あまり得意ではありません。高い棚の上から一気に飛び降りたり、障害物に足を取られて落ちたりすれば、足を痛めたり、骨折したりする可能性があります。とくに子猫や老猫は注意が必要です。猫が好きな高い場所に安全に上り下りできるように、高さの違う棚を階段状に並べてあげたり、キャットタワーを用意してあげると、猫にとっての安全性を高くできます。

2章:そもそもキャットタワーとは?

 キャットタワーは、部屋の中でも猫が立体的に移動できるように作られたタワー状の遊具であり、休憩する場所でもあります。猫の習性を考えて、室内でストレスなく過ごせるように、いろいろな工夫がなされています。

 さまざまな形のものがありますが、その1台で猫が安全に高い場所へ上り下りできるようにデザインされているのが、基本的な特徴です。移動しやすいようにステップが配置されていて、休憩するためのクッションやベッド、ハンモック、また爪とぎやおもちゃを取りつけたタイプもあります。

3章:キャットタワーの種類

 キャットタワーには、大きく分けて『据え置きタイプ』『突っ張りタイプ』『吊りタイプ』の3タイプがあります。設置できるスペースや猫の行動パターンを考えあわせて選びましょう。

種類が豊富な据え置きタイプ

 固定しないで、床に置いて使うタイプのキャットタワーです。2段で高さ1m程度のロータイプから、2m程度のハイタイプまで、設置サイズもさまざまにあって、サイズのバリエーションが豊富です。また、一般的なポールを使ったタワー型の他、家型や箱型などデザインの種類も多岐にわたっています。

<メリット>

・設置スペースや猫の頭数、年齢など、環境や条件に合うものを、豊富な種類から選ぶことができます。

・木製で家具のように作ったものなど、一般的なキャットタワーのイメージと異なる、インテリアと調和しやすいデザインのものも選べます。

・簡単に移動できるので、模様替えや掃除が楽にできます。

<デメリット>

・床への接地面で支えるように設計されているため、背の高いものは大きく重くなる傾向があります。

・小さく軽いものは、大きい猫が使うと揺れて倒れそうになるなど、不安定に感じることがあります。

省スペースでハイタワーを実現する突っ張りタイプ

 天井までの高さのあるポールを、床と天井に突っ張って固定するタイプのキャットタワーです。1本のポールにステップをつけたシンプルなタイプが基本形ですが、ポールを2~3本使って小部屋やハンモックをつけられるようにし、遊具性を高めたタイプも増えています。

<メリット>

・小さいスペースで、天井までの高さのあるキャットタワーを設置できます。

・猫が勢いよく上り下りしても、グラつかず安定しています。

<デメリット>

・移動をするときには、固定具を解除する必要があり、手間がかかります。

・固定具が緩む可能性があるので、しっかり突っ張りが利いているかを、ときどき点検する必要があります。

吊りタイプ

 天井や梁から吊り下げる布製のタイプです。賃貸物件などで使いやすい、ドア取りつけ専用タイプもあります。構造上、デザインの種類や遊具としての要素は限定されますが、シンプルなものを求めている場合、他のキャットタワーと併用したい場合などにぴったりです。

<メリット>

・場所を取らない省スペース設計です。

・床についていないので、掃除のじゃまになりません。

・ほとんどのものは布製なので、人や猫がケガをしにくく、見た目の印象もソフトです。

<デメリット>

・吊るすために十分な強度が必要になるため、取りつける場所が限定されます。

・揺れて不安定なので、猫によっては使わない場合があります。

4章:キャットタワーの価格。種類ごとの相場は?

 種類、サイズによって価格はさまざまです。据え置きタイプで1~2段のミニタワーなら2000~3000円程度で購入できるものがあります。ポールの本数や遊具の種類が多くなるのに従って価格は上昇し、大型のものは15000~20000円になるものもあります。

 突っ張りタイプでは、ポール1本で遊具などがついていないものは、6000円程度から。ポールが3本ほどで遊具がたくさんついていると、20000円程度になるものもあります。

 木製などの家具調キャットタワーになると、素材やサイズ、デザインによって価格はまちまちです。小型のもので10000円程度から、凝った大型のものになると30000円以上するものもあり、全体的に高額です。

 吊りタイプには、化繊を使ったもの、帆布を使ったものなどがありますが、10000円以上のものが多いようです。

5章:キャットタワーの選び方

 健康な成猫でしたら、できるだけサイズが大きく、変化に富んでいて、休憩場所や遊具の豊富なキャットタワーを選んであげたいと思うのが人情でしょう。だからといって、一緒に暮らす人の快適さを損なうようでは、本末転倒です。両者のことを考えて、ご自身の環境に最適な1台を選びましょう。

大きさを決める

 設置できるスペースや飼育している頭数を考えて、猫がストレスなく使えて、人が過ごすスペースを圧迫しないか、適当なタワーの大きさを検討します。その際、1人で移動できる方が良いのか、2人で動かせれば良いのか、掃除やメンテナンスのことを考えて重さも確認しましょう。突っ張りタイプや背の高い据え置きタイプを候補にしているのでしたら、事前に天井や梁の高さを測っておいて、設置条件に合っているかを確認するようにします。

 室内で飼っている猫は、寝ている時間が長く、運動量が不足しがちなため、食欲が旺盛のままだと肥満になりやすい傾向があります。元気な成猫を多頭飼いしている場合は、高さが十分にあるか、ポールの数が多くあって遊ぶ場所が多いものを用意してあげましょう。ベッドや爪とぎがついていると、自分の居場所として好んで使うようになります。飼育している頭数が多ければ、大型と小型など、複数台を設置するのもおすすめです。

 また、猫が日向ぼっこをできるように窓辺に設置したいと考える方も多いでしょう。窓辺にキャットタワーを設置すると、どうしても部屋の中は暗くなります。それを避けて窓辺に設置したいときは、小さい据え置きタイプにするのが良いでしょう。昼は窓辺、夜はヒーターのそばといった具合に、移動しやすいのも便利です。

 ジャンプ力がなく、キャットタワーにも慣れていない子猫のうちは、落ちてもケガの心配がない小型の据え置きタイプで、段差の小さい登りやすいものが適当です。成猫になって、しっかり体ができてから、大型のものに入れ替えてはいかがでしょうか。

種類を決める

 高さが1mほどの据え置きタイプは、スペースに余裕がない部屋での1〜2頭の飼育の環境におすすめです。遊び慣れていない子猫や足が弱ったシルバー猫にも向いています。ただし軽量すぎると猫が飛び乗ったり、飛び降りたりしたときに、倒れる可能性があります。小型でも簡単に倒れないように、重さがあってぐらつきにくいものを選びましょう。大型で体重の重い猫を飼っている場合は、しっかりと固定できる突っ張りタイプか、接地面の広い安定した据え置きタイプをおすすめします。

 ワンポールタイプの突っ張りタイプは、爪とぎやハウスなどがついていないものもありますが、そのぶんデザインがシンプルでインテリアのじゃまになりません。ステップ数が多いので、多頭飼いをしていて、省スペースで設置できるものをお探しの方にぴったりです。ただし、ネジを打たずに突っ張りだけで固定するタイプであっても、突っ張りタイプは天井や床に傷をつける可能性があります。とくに天井には強度が弱い石膏ボードを使っていることが多いので、賃貸では突っ張り形は避けるほうが無難です。

遊具やパーツをチェックする

 大きさや価格帯などによって、キャットタワーに付属している遊具やパーツが異なります。愛猫に必要と思われるもの、好みそうなものがついているかを確認しましょう。そのうえで、素材やデザイン、色などが、インテリアにマッチするか、好みかで比較すると良いでしょう。

<爪とぎ>

 ポールが立っているタイプのキャットタワーは、ほとんどのものがポールに縄やカーペットなどを巻いて、爪とぎができるようになっています。ポールが爪とぎになっていない場合は、他の場所に爪とぎがついているか、また猫が好む素材のものかなどを確認しましょう。

<ステップ>

 上の段に登るために使う台で、デザインによって段差が大きかったり小さかったりします。気分によっては、猫が途中のステップに座ったり、寝たりすることもよくあります。ステップの表面には、たいていカーペットや毛足の長いボアが張ってあります。滑り止めや寝心地アップの効果がありますが、毛足が長いほど掃除は大変になります。

<ベッド、ハンモック>

 猫が高いところで安心して寝られるように、ふかふかのクッションやベッド、ハンモックがついているキャットタワーもたくさんあります。揺れて不安定なハンモックを嫌う猫もいますが、どちらかといえば好む猫のほうが多いようです。

<ハウス>

 箱状の隠れ家で、人の視線を遮って猫がくつろげる場所です。格好の昼寝場所になりますが、姿が見えないのを人がつまらなく感じるかもしれません。取りつけてある高さや素材などによって、掃除のしやすさが変わってきます。

耐久性をチェック

 製品として販売されているキャットタワーは、数年使ってもガタが出たりしないよう、しっかりとした強度で設計されているものがほとんどです。ただ、爪とぎやステップの表面素材などは、1~2年でかなり傷みます。頭数が多い環境では、すぐボロボロになる可能性もあります。メーカーによってはステップやポール、爪とぎ、ハウスなどを、それぞれ単体商品として別売している場合があります。パーツが単体で販売されている商品でしたら、追加や交換ができ、長くきれいに使用することができます。

 変わった素材を採用したもので、ダンボール製の箱型キャットタワーは、十分な強度があるのか気になるところです。多くの製品は、素材に強化ダンボールなどを使って耐久性を高めているので、ダンボールだから弱いと心配することはないようです。

6章:シニア猫にはどんなキャットタワーが良い?

 猫の年齢や障害など、運動能力を考えて選ぶことも必要です。健康でも加齢とともに足腰が弱くなり、ジャンプ力は衰えてきます。一般的なキャットタワーは、ステップの段差が30cm以上あります。もし飛び乗るのが難しくなったら、ステップの段差が小さいもの、階段やスロープで上り下りできるものなどを選んであげましょう。体力が衰えたり、足腰が不自由になったとしても、猫は大好きな高い場所に行きたい気持ちを持っているはずです。安全に利用できるキャットタワーを用意して、体の状態に合った住環境を整えてあげてください。

7章:猫がなかなかキャットタワーに登らないときの対処法

 環境の変化を嫌う猫は、部屋の模様替えなどが苦手。家具の配置が変わったりすると、しばらく落ち着かない行動を見せることがあります。同じように、突然、部屋の中に大きなキャットタワーが設置されると、最初は警戒して近寄らないことがよくあります。


 猫がキャットタワーを使わないからといって、すぐに諦めることはありません。ある程度時間が経って、部屋の一部として馴染んできたころ、自発的に登るようになることもあります。無理に登らせようとしないで、キャットタワーを置いたまましばらく放っておきましょう。それでも変化が見られないときは、以下で紹介するような方法を無理のない範囲で試してみましょう。

抱っこして近づける

 警戒心の強い猫、好奇心旺盛な猫、猫によって性格はさまざまです。初めてキャットタワーを設置するときは、警戒モードのスイッチが入って、自分からはなかなか近づこうとしません。まず、安全で居心地の良い場所であるのを教えてあげることが、キャットタワーに慣れさせるための第一歩です。

 抱っこができる猫でしたら、抱えたままゆっくり近づいてみてください。そこで怖がらないようでしたら、手をキャットタワーにタッチさせたり、そっとステップにのせたりしてみましょう。匂いを嗅いだり、ようすが落ち着いているようでしたら、慣れるのは時間の問題でしょう。

 ただし、近づいているときに、怖がって腕から下りたがるようすを見せたら、それ以上は無理をしないで他の方法を試してください。

匂いのついたものを置く

 犬ほど発達していませんが、猫の嗅覚も人の20万倍以上と言われるほど鋭敏で、臭いで大切な情報を収集しています。新しいキャットタワーに近づくことができたら、匂いを嗅いで縄張りの確認などをする仕草を見せるでしょう。それでも近づきたがらない場合は、臭いが原因かもしれません。いつも使っている猫の匂いのついたタオルやブランケット、おもちゃなどを置いて、警戒心を解くように試してみましょう。

 もし猫が嗅ぎ慣れない素材や、接着剤などの匂いが強く残っていたら、それを嫌って近づかないことも考えられます。新品を下ろした場合は、風通しの良い場所に数日間置いて、刺激臭を弱めてから部屋に設置しなおしてください。

好物やおもちゃで誘う

 高いステップから猫の好きなもので誘って、自発的にキャットタワーに登るきっかけを作ってみましょう。例えば猫じゃらしのようなおもちゃを高いところで動かして、猫のハンター本能を刺激します。出したりひっこめたりする動きで誘うと、警戒していたことを忘れて、駆け上ってくるかもしれません。

 普段から好んで食べているおやつやまたたびを使うと、同じように警戒を解く可能性があります。最初に好物を見せて興味を引いてから、ステップに置いてみましょう。

キャットタワーを置く場所を変える

 キャットタワーの設置場所は、部屋のレイアウトと飼い主の思い込みで決まることがほとんどでしょう。窓から外を眺めるのが好きだから。高いところは安心してよく寝られるから。家族の動きを眺めるのが好きだから。などと、猫の行動を考えてベストポジションを探しただろうと想像できます。しかし、その中のどれが正解かは、猫によっても、猫がその部屋に求めている役割によっても違ってきます。こればかりは猫に聞かなければわかりませんから、窓辺がだめなら静かな落ち着ける場所、家族の行動を眺められる場所などへと移動して、反応を観察してみましょう。

8章:キャットタワーのお手入れ方法

道具を使い分けてこまめに掃除を

 猫がよく使うキャットタワーほど汚れています。抜け落ちた被毛や爪がついたままでは、猫にとっても人にとっても不衛生です。起毛素材を使っていたり、クッションやベッドがついていたりすると、汚れに気づきにくいものです。目立たないからといって放っておかず、定期的に掃除などの手入れをしましょう。

 ステップやハウスの表面素材がカーペット状のものでしたら、まずは掃除機をかけましょう。ハウスの中やベッドの隅は、先端アタッチメントをブラシや細いノズルに取り替えて吸引します。その後で粘着ローラーをコロコロすると、ついていた被毛などをかなり取り除くことができます。部屋を掃除するついでにキャットタワーも掃除してあげると、いつも清潔に保つことができます。

 表面素材が毛足の長いボアなどを使っていると、上記の掃除では取り切れないかもしれません。そんなときはゴム手袋を手にはめてかき集めたり、カーペット用エチケットブラシを使ったりしてみましょう。絡みついた被毛でも取ることができます。

まとめ

 猫にとってのキャットタワーは、遊ぶ場所というよりは、室内や屋外を眺めたり、静かに寝たりする場所です。飼い主が想像して期待しているほど、遊んだり運動したりするわけではありません。それほど登りたがらなくても、気が向いたときや決まった時間に使う程度で、十分に役割を果たしているのです。ですから、あまり大きさやアイテムの充実度を優先しすぎないようにして、住環境に適したものを選べるようにしましょう。

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