夫婦2人がフルタイム勤務のため、なるべく時間をかけずに家事がしたい！とキッチン回りの動線に悩んでいました。吊戸棚とシンク、コンロ下それぞれに収納スペースが十分にあり、不足しているということはありません。

しかし、時短家事をしていくには、頭上に手を伸ばしたりしゃがんだりして調理器具や食器をとることは効率が悪いです。
キッチンスペースに掃除機をかけるのも、いろいろな直置きのものを移動せずに、最小限の動作で終えたいと思っていました。

そこで、振り返るだけで扉の開け閉めをしなくて済み、ゴミ箱も置けるように、オープンキャビネットを作ることにしました。

下記条件を満たしたオープンキャビネットをつくることに決めました。

【 上段：コーヒーメーカー（今後は炊飯器も）など蒸気が出るもの、他、調理器具を置きます 】
棚板兼、家事作業台になります。
動線が重ならないので、朝食作りの時に、キッチンで調理する人と、コーヒーを入れる人が分担できます。
下にコンセントがあるので、今後家電を自在に変更、追加できます。

【 中段：なるべくほこりが被るのを避けたい食器を置きます 】
毎日使う食器を入れます。毎日使えばホコリが被ることがありません。
平日は意外とこの最小限の枚数で回せています。

【 下段：ペダル式ゴミ箱2個を置きます 】
カウンターキッチンの窓の高さを利用して、カウンターの向こうのダイニングテーブルやソファからゴミ箱が見えないようにする。

【 キャスターをつけます 】
可動式にして、重量があっても1人で簡単に動かして掃除ができるようにして、床を衛生的に保ちます。

サイズは上段を作業台として使える高さにしました。
出来るだけ多くの棚板をつけたかったのですが、下段のゴミ箱の蓋が開く高さを確保するため、棚板は3枚にしました。

支柱は予算を抑えるために、ツーバイフォーを、棚板は家電を置くことを考慮して、強度を確保するためにパイン材を使いました。さらにＬ字金具で棚板1枚毎に4ヵ所を補強しました。

強度を高めるために釘を多く使っています。キャビネットの正面は釘を打ったところをパテを塗って釘の頭を隠しました。

下段のゴミ箱の棚板には、ペダルを踏みこんだ時にゴミ箱が動かないように、滑り止めの角材を敷きました。 また、キャビネットが動いてしまうと危険なので、キャスターはロック式を付けました。
キッチンに置くので、衛生面を考慮して、ニスを3度塗りしました。棚のデザインはシンプルですが、乾いては塗り、を仕事の合間の週末に繰り返したので完成まで3週間かかりました。

コツコツと買い揃えたお気に入りの、黒で揃えた調理器具をおしゃれに飾ることができました。

扉の開け閉めがなく取り出せるので、家事動作がスムーズです。
ゴミ箱を移動しなくてはいけない、棚を持ち上げないといけない、という心理的な負担がないので、手が空いた方がすすんで、掃除機をかけています。

ニス塗りを丁寧に重ねたので、水拭きをこまめにして、清潔にしています。
部屋のインテリアに合い、時短家事も兼ねるオープンキャビネットを1万円の予算内でつくることができました。

（以下完成写真）