すのこを使うメリットは、木材らしい無垢の質感があること、すでにパネルの状態になっていることです。棚を作る場合は、できるだけカットや解体をしないで、パネルの状態のまま活用するほうが、作業の手間が少なく強度をキープできます。ですから、もとのサイズをいかす方向でデザインすることをオススメします。
反対にすのこらしさを出したくないときは、解体して手頃な板材として利用しましょう。
●基本のすのこ棚を作る
今回は、側板と底板にすのこを使ったシンプルなすのこ棚を作ります。天板はメラミン化粧棚板を使っておしゃれに、棚板のかわりに金属製のメッシュかごを使ってアクセントにしています。かごは取り外して移動できるように、フリーな状態に。解体した板材を利用して作る、引き出し風のボックスをつけています。
・完成寸法:(約)幅450×奥行330×高さ750mm
・製作時間:約1.5〜2時間
●使用する材料
・桐すのこ 25×330×750mm 4枚
・メラミン化粧棚板 9×300×600mm 1枚
・ステンレスバスケット 420×285×120mm 2個
・有孔ボード 4×900×900mm 1枚
・木口テープ
●使用する道具
・電動ドライバードリル
・ノコギリ
・金づち
・クランプ
・さしがね
・メジャー
・カッター
・木工用接着剤
●作り方
・すのこを加工する
底板を作るため、1枚のすのこにバスケットの幅より10mm長い430mmのところで線を引きます。
線に沿ってノコギリでカットします。
カットして余った部分と新しいすのこを1枚解体します。接着剤だけで固定しているタイプであれば、金づちで叩いてつなぎ材をはずすことができます。
はずしたつなぎ材を、かご用のレールとして取り付けるため、かごの深さに合わせて高さを決め、側板用のすのこに木工用接着剤とマスキングテープで仮どめします。
表側から25mm細軸ネジを打って固定します。
・本体を組み立てる
側板用すのこのつなぎ材に、先ほどカットした底板用すのこをのせてクランプで固定し、25mm細軸ネジを打って固定します。接合部分には木工用接着剤をつけておきます。
組み立てたものの背面部分の寸法を測って、同じ寸法で有効ボードをカットし、つなぎ材の入っているところに25mmネジを打って固定します。
上段と中段にかご用のレールがある本体ができました。
・天板を取り付ける
本体の内幅に合わせた長さで、メラミン化粧棚板をカットします。
切断面が目立たないように、同じ色の木口テープを貼ります。板厚と同じ幅のテープがないときは、ひと回り幅が広いものを貼ります。
はみ出した部分をカッターでカットします。
天板を上部のつなぎ材の上にのせ、25mmネジを打って固定します。
・小物入れ(ボックス)を作る
解体したすのこの板材を、棚の内寸より少し短くカットします。つなぎ材は板の幅より4mm(有効ボードの厚み分)短い長さにします。
つなぎ材に短い方の板材の端を合わせて25mmネジで固定します。底板をはめ込むために、板材の下側は4mmあけておきます。
長い方の板材をつなぎ材に固定します。先に打ってあるネジと干渉しないように注意してください。
有効ボードを出来上がった枠の内寸に合わせてカットし、底にはめ込んで角のつなぎ材にネジで固定します。
飾りの取っ手を付属のネジで固定します。ネジが長くて飛び出すときは、裏側に小さくカットした板をあててネジどめしてください。
すのこ棚の完成です。
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