屋外でも大活用。収納に便利なコンテナボックス


 クローゼットや押し入れなど、収納スペースは知らない間にいっぱいになってしまうもの。住み始めた当初は、収納のスペースは十分あったはずなのに、暮らしていくにつれて少しずつ荷物が増えていき、気がつけば部屋の中だけでなく、ベランダや玄関まで洋服や大きな荷物がいっぱいに…。皆さんはそのようなことはないでしょうか。

 散らかってしまった様々なものを、簡単に、すっきりと収納するにはどうすれば良いのか? おそらく多くの方が活用されているのがいわゆるコンテナボックスでしょう。ホームセンターなどに行けばサイズやデザイン、素材や機能など様々な特長を持つコンテナボックスが豊富に揃っています。それらをうまく組み合わせればスペースを有効活用できる収納を構築することも可能です。それだけでなく、ちょっとした工夫で見せる収納にも活躍してくれるはずです。

 それに、屋外の空いたスペースをちょっとした物置代わりに使うにもコンテナボックスはもってこい。頑丈で耐候性のあるコンテナボックスをベランダなどに設置しておけば、部屋の中で溢れてしまった荷物や室内に持ち込みたくないアウトドアグッズや園芸用品などを収納しておくこともできとても便利。
 そんな、何かと役立つコンテナボックスについて、その選び方や賢い使い方、また、屋外での活用方法などをご紹介します。

1章:コンテナボックスとは?
2章:コンテナボックスのサイズ
3章:コンテナボックスのタイプ
4章:用途は様々で万能
まとめ

1章:コンテナボックスとは?

空いたスペースを収納に変える多目的収納ケース


 コンテナボックスとは、簡単に行ってしまえばプラスチックや金属、木などでできた箱形の収納用品のことです。どんなものを入れても良い単純な収納用の箱なので、多目的収納ボックスなどとも言われています。また、本来はクルマ用であるRVボックスなども、そんなコンテナボックスの一種と言えるでしょう。
 基本的の形は蓋つきの箱ですから、無駄な空間はなく、たっぷりとした収納力を持ち、蓋があるので積み重ねることも可能です。さらに、丈夫で防水性や耐候性もあるので、お部屋の中だけでなく屋外で使っても大活躍してくれます。
 洋服や小物、使わない季節用品に家電、アウトドアアイテムに災害対策グッズ、工具やクルマのパーツなど、入れる物はなんでもかまいません。小さいものや大きい物、また積み重ねられるものなど、組み合わせを工夫すれば、どんな荷物でも収納でき、デッドスペースができがちな狭いクローゼットの中もすっきりと整理整頓することが可能です。

 また最近は、ブランドやキャラクターなどとコラボレーションしたお洒落なデザインのコンテナボックスも販売されているので、そういったものをインテリアとうまくコーディネートすればオシャレなイメージの収納として活用することもできるはずです。
 もちろんお部屋の中だけでなく、キャンプなどアウトドアに持っていけばキャンプグッズなどを入れておくだけでなく、簡易的なベンチやサイドテーブル代わりに使うこともできるのでとても重宝するでしょう。プラスチック製なので汚れた物を入れても気になりません。

 そんなコンテナボックスですが、調べてみるとその種類も意外に豊富でそれぞれが様々な特長を持っています。
 使う場所や用途、スペースに合わせて色々なタイプのコンテナボックスを使い分けることで、より効率的に、スッキリとした収納ができるはずです。

2章:コンテナボックスのサイズ

スペースに合わせた適切なサイズを選ぶ


 コンテナボックスは屋外で使用する簡易物置的なものから、卓上で使える小型のものまで様々なサイズがあります。大きなものほど収納力に優れていますが、むやみに大型のコンテナボックスは、いざ部屋に持ち込むと、隙間ばかりが多くなり、かえってデッドスペースを作ってしまうことになりかねません。
 また、見た目にも箱ばかりが目立つのはあまりオシャレではありませんね。使用するスペースに合わせて適切なサイズを選ぶことが重要です。クローゼットの隙間などを効率的に活用するにもパズルのように組み合わせ無駄なく配置できるよう計算をする必要があるでしょう。

 コンテナボックスのサイズに関しては特に規格はありませんが、10リットルや20リットルなど主にその容量が目安になっています。ただし同じ容量であってもメーカーによっては多少の誤差があるので、外形は全く同じではありません。
 およその寸法に関しては商品のパッケージに記載されているので、あらかじめコンテナボックスを置きたいスペースをメジャーなどで測っておき、そこにぴったりはまるサイズを選ぶようにすると良いでしょう。
 大きめのコンテナボックスを用意した際、入れる物の特性によりますが無駄な隙間ができてしまうことがあります。そういった場合は、コンテナボックス内の整理に便利な仕切りなどのパーツを使いましょう。ホームセンターのコンテナボックス売り場には、そういったアイテムも一緒に販売されているはずです。うまく活用してください。

 スタッキング(積み重ね)ができるのもコンテナボックスの特長ですが、同じようなサイズであってもメーカーが違うとうまくスタッキングできない場合もあります。四角い箱なので単に重ねることはできるでしょうが、不揃いなのは見た目が悪いですし、ぐらぐらと動くようでは、地震などが起きた際にコンテナボックスが崩れてしまうことがあり危険です。できる限り同じメーカー、シリーズで揃えるようにしましょう。

 RVボックスの場合は、車内で使用することを考え天地方向に大きな物は考えものです。走行中にバランスが悪くなるので積み方の工夫が必要となります。RVボックスが動かないように、他の荷物との組み合わせを考え隙間なく詰め込むと良いでしょう。
 また、ステーションワゴンや、ミニバンなどの場合、トランクにネットなどをひっかけることのできるフックが装備されているものもあります。トランクスペース用のカーゴネットなどを組み合わせてRVボックスが動かないようにしっかり固定してください。


3章:コンテナボックスのタイプ

用途に合ったタイプのコンテナボックスを選ぼう

●コンテナボックス(収納ケース)

 コンテナボックスの中でも、最も一般的なタイプです。透明のプラスチックでできた多目的収納ボックスで、収納ケースや衣装ケースなどともよばれます。スタッキング(積み重ね)でき効率的な収納が可能な上、透明タイプなら中に入れたものが見えるので、クローゼットの中を整理するにも便利です。

●バックルコンテナ

 コンテナボックスの蓋を金属バックルで固定できるようにしたものがバックルコンテナです。バックル部分は樹脂などでカバーされているので蓋を傷つけることもありません。コンテナボックスと同様にスタッキングも可能です。

●RVボックス

 コンテナボックスの一種とも言えるのがRVボックスです。RVボックスのRVはクルマのタイプをあらわすRV(レクリエーショナル・ビークル)からきているものと言われています。
 RVとは、かつては4WD車やワンボックスカー、ステーションワゴンなどレジャーに向いたクルマのことを指し、そんなRV車のトランクに入れて運ぶ収納ボックスということからこのように呼ばれるようになったとされています。

 元々が車のトランクに収める収納ボックスであったことから、サイズも車に積み込むのにちょうど良いサイズとなっています。キャンプなどの際にアウトドアグッズを収納したり、また工具やタイヤチェーン、ジャンプケーブルといったカー用品などをスッキリと収納するのにぴったりのデザインも特長です。
 また、ミニバンなどのトランクスペースに設置してサブトランク的に使えるように、ボックスそのものの厚みを抑え、蓋部分にも荷物を乗せられるようにしたタイプなどあり、それらも人気となっています。

 RVボックスはクルマで運ぶことを前提に作られているので強度が高く、また、クッション性の高い樹脂が使われています。バックルによってしっかりと固定できる蓋があるので、トランクの内部で万が一倒れたとしても荷物を守ってくれます。また屋外に持ち出しても蓋によって雨などの侵入を防いでくれるのでキャンプなどにも重宝します。
 もちろん車のトランクだけでなく、お部屋の中で使って、ワイルドなイメージの収納スペースとしても面白いでしょう。頑丈なのでベランダやバルコニーに設置して屋外収納に使うのもオススメです。

●折りたたみコンテナ

 折りたたみコンテナとは、本来は書類や雑誌、医薬品や日配品などの保管や配送に使用される容器です。コンビニやスーパーなどの売り場で、牛乳などのパックドリンクが配送されてきたシーンを見たことはないでしょうか。あの箱が折りたたみコンテナです。 
 その特長は使用しないときには、折りたたんでスリムに収納できるということ。そのためスペースが削減でき、トラックなどでの輸送にとても重宝されています。本来はそのように実用的な収納ケースですが、その優れた機能から家庭の収納用に使用されることも増えてきています。

 基本は蓋のないオープンケースですが蓋つきのタイプもありますし、また、蓋のないものでも専用のふたが別に用意されています。単純な箱型なのでスタッキングも可能など効率的な収納にとても役立ちます。
 さらに、最近は事務的なデザインのものだけでなく、
ミリタリーテイストのカーキ色やサンドカラーなどといったオシャレなものもありますし、アニメのキャラクターグッズとしてカラーやデザインに特長を持たせたものなども販売されています。

 もともと配送用の収納ケースなのでとても丈夫なのも特長。クローゼットの中の収納や、積み重ねてシューズボックスなどに使ってもオシャレかもしれません。使わなくなったら折り畳んでちょっとした隙間にしまっておけるというのも大きなメリットでしょう。

●キャスターつきコンテナボックス

 簡単に移動させられるように底にキャスターをつけたタイプのコンテナボックスです。衣装ケースタイプのキャスターつきはクローゼットの中にしまっても容易に引き出せ衣替えなどがスムーズに行えます。キャスターつきであっても同じシリーズのものであれば、多くの場合、そのままスタッキングすることが可能です。

 また、RVボックスタイプにキャスターを取りつけたタイプもあります。こういったタイプなら沢山のキャンプグッズなど、重量物を入れても楽に移動させることができます。重量物を入れることを前提に高い強度を持たせてあるので、そのまま椅子などに使用することも可能です。
 坂道などで勝手に動いてしまうのではと心配されるかもしれませんが、多くの場合キャスターにはロックがついているので目的地に到着したらしっかりとロックをかける習慣をつけておくと良いでしょう。

 さらに、キャリーバックのようにキャスターと伸縮する持ち手がついたRVボックスというのもあります。移動がとても楽なのでアウトドアグッズなどを収納しても、クルマのトランクに運ぶ際に重宝します。また、トランクルームなどを借りている場合にも、荷物の移動にはキャスターつきのタイプが便利でしょう。持ち手を収納すればそのままクルマのトランクに積み込むことができます。

●カギつきRVボックス

 屋外でのコンテナボックスやRVボックスの使用を考えた場合に気をつけなくてはならないのが盗難やいたずらです。心配なのであれば、蓋にカギをつけることのできるコンテナボックスやRVボックスを使用することをオススメします。 
 単に南京錠を取りつけられるようにバックル部分に穴があいたものから、初めからカギがかけられるように錠によるロック機構が内蔵されたものがあります。こういったタイプのカギつきRVボックスをオートバイのキャリアに固定してトップケース(リアボックス)として使用されている方もいるようです。

●ベランダストッカー

 コンテナボックスの中でも大型のものはベランダストッカーとしても使用されています。ベランダストッカーは、ベランダやバルコニーなど屋外に設置して使用する大型の収納庫ですが、幅1m、高さ50cmくらいまでのものが一般的にベランダストッカーと呼ばれています。
 たっぷりとした収納スペースがあるので、普段使わない季節用品やキャンプ用品、ガーデニンググッズなどをしまっておくのに重宝します。

 また、防災用品などの保管スペースとしてもベランダストッカーはオススメです。屋外に必要なものを保管しておけば、万が一地震などで自宅が倒壊しても、防災グッズを安全に取り出すことが可能です。
 他には機密性のあるものは灯油のポリタンクなどをしまうために活用されています。さらに匂いの気になるゴミなどを収集日まで一時的に保管しておくにも便利でしょう。

4章:用途は様々で万能

工夫次第で収納以外にも大活躍


 コンテナボックスは収納用のケースですが、シンプルな箱型形状と、しっかりとした作りから収納以外の用途にも便利に使用可能です。

 例えば、アウトドアグッズやキャンプグッズを収納したRVボックスは、頑丈な作りとなっているので、キャンプサイトでのチェアとして使用することが可能です。
 もともとそのような目的を考慮して設計されているものも多いので、安心して座ることができます。もちろん蓋の上を小さなテーブルとしても良いでしょう。ただし、基本は樹脂性なので、蓋の上でコンロなどを使ったり、刃物などを使用して調理台代わりに使うのは避けてください。
 RVボックスを壊してしまう可能性がありますのでくれぐれも注意しましょう。

 同じように、ガーデニング用の収納庫として売られているガーデンストッカーなどのコンテナボックスなら、お庭のベンチ代わりに使うこともできます。
 もちろんRVボックスをベンチ代わりに使用してもかまいませんが、できれば庭のイメージに合ったデザインのものや、アルミ製や木製のものを選ぶのがオススメです。そういったタイプであれば始めから屋外利用を想定して設計されているので雨などが降っても内部に水が浸入する心配もなく、また蓋などの傷みが少なく安心です。

●コンテナボックスを宅配ボックスに

 留守の時にも荷物を受け取ることのできる便利な宅配ボックス。最近ニーズが高まっていますが、購入すると意外と高いということで、コンテナボックスで自作するという方もいるようです。
 屋外での利用を想定したRVボックスであれば、耐候性も高く、玄関先に置いておいても容易に壊れる心配はありません。たしかに適しているかもしれません。

 使い方は簡単。カギの掛けられるRVボックスか、南京錠に対応したRVボックスを設置しておき、ワイヤーロックなどでしっかりとRVボックス自体を柱などに固定しておきます。これで簡易的な宅配ボックスの完成です。
 あとはRVボックスの内側に、蓋をロックするためのカギと浸透式のインク印(悪用防止のため、簡易印がオススメ)をフックなどで掛けておき、宅配ボックスの使い方などを箱に貼りつけておきます。
 使い方の説明には、浸透式のインク印で伝票に捺印すること、荷物を入れたら蓋に必ずカギをかけることなどを明記しておきます。こうしておけば必ずとは言えませんが多くの宅配業者の方が対応してくれるはずです。
 ただし、宅配業者によっては単にRVボックスを置いておくだけでは対応してもらえない場合もあるので、できれば業者の方にあらかじめ宅配ボックスの設置などの話を通しておくと安心です。ただし、あくまでこれは一例です。実際に行う場合は自己責任となるのでご注意ください。


まとめ


 どこの家庭にも1つはあり、収納に何かと重宝するコンテナボックス。どれも一見同じように見えて、ロックつきやスタッキング機能、キャスタータイプなど独自の機能を備えているものも少なくありません。
 どのような用途に使いたいのか、置きたいスペースはどれくらいあるのか、屋内で使うのか屋外で使うのかなど、その目的を明確にしておくと、あなたにピッタリなコンテナボックスがきっと見つけられるはず。収納スペースが足りない、と悩んでいるなら紹介したようなコンテナボックスをうまく活用してみてください。

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