食器棚をリメイクしたい? おすすめのアイテムと方法を紹介

長年、使っているうちに汚れや傷が目立つようになった。ほかのキッチン家具などとあわせて、質感や色を統一したい。使い勝手は悪くないし、買い換えるほどではないけれど……。そんなときは食器棚のリメイクをしてみてはいかがでしょう。キッチンのなかで存在感のある食器棚の状態は、キッチン全体のイメージにかかわるもの。毎日、気持ちよく食事の支度をできる場所づくりのためにも、お気に入りのものを使いたいものです。はじめてでも簡単に使えて、イメージをがらりと変えられるリメイクアイテムがいろいろあります。アイデアや使い方のコツといっしょに紹介しましょう。

食器棚リメイクのアイデア例

 食器棚のリメイクは、難しい技術や特別な工具も必要なく、思い立ったら気軽に挑戦できる初心者にもぴったりの入門向けのDIYです。もちろん気に入った材料をそろえて、気持ちのままに色を変えたり、柄を加えたりするのも良いでしょう。一方で、リメイクはしたいのに具体的なアイデアが浮かばないという人は、人気のデザインテイストを参考にするのもいいのでは? いろいろなキッチンで取り入れやすく、人気の高いパターンを紹介するので、こうしたアイデアをベースにイメージを膨らませてはいかがでしょうか。

●カフェスタイル
 キッチンをおしゃれで居心地の良いカフェのように見せるポイントは、食器やキッチンツールを程よく見せるところです。きっちり、かっちりしすぎないで、上品に生活感を出すことでキッチン空間にゆるさを演出します。フレンチカントリーのデザインをお手本に、明るい白か淡いブルーなどと木のナチュラルさの組み合わせが基本です。

 食器棚は圧迫感が少ないロータイプがベターです。2段重ねタイプなら横並びにおいてロータイプとして使う工夫をするのも良いでしょう。そして棚の上の壁に棚を作り付けて、器具やストックの食材を見せ収納できるようにします。取り付ける棚は、2×4材や中古足場材などの無垢の木材とシンプルな棚受け金具の組み合わせなどに。棚の下に、カップホルダーやワイングラスホルダーとして使えるバーを取り付けるのもアイデアです。

 カフェでよく見るメニュー用の黒板を取り入れるのも、カフェスタイルを強調するのに効果的です。食器棚の上側に扉がついていれば、黒板塗料を塗って、料理やドリンクのイラスト、家族の好きな料理名などを書いてみましょう。


●ビンテージ加工
 「ビンテージ」とは、本来は希少性があって、時間の経過とともに価値の高まったもののことを意味しますが、DIYでは新しい素材を年月が経って使い込まれたように見せる手法のことをビンテージ加工と呼んでいます。エイジング加工ともいいます。

 ビンテージ加工は、木製の食器棚のリメイクに効果が抜群です。そのために欠かせないのが木部用のワックスやオイルです。どちらも木に塗ると、作業している人が意図しない濃淡がつき、その自然な色ムラがあたかも古びた年代物のような表情に見せてくれます。

 ビンテージ加工の効果をより際立たせたい場合は、塗装する前にかなづちで叩いたり、ネジの先やノコギリの刃で傷をつけたりして、あらかじめ使用感をつけておきます。そのあとワックスやオイルを塗り込むと、とてもリアルな年代物風の食器棚へと変身します。

 傷のつけ具合や色選びはセンスの見せどころ。キッチンに置くものなので、あまりにボロボロにしすぎて不潔な感じにならないように、やり過ぎに気をつけましょう。あくまでセンスよく、ほどほどに!

●部分リメイク
 いくら食器棚のリメイクが難しくないといっても、全体をやりかえる作業はそれなりに大変です。まず、すべての食器を取り出して、作業できる場所まで棚を移動して、と考えると、ついつい先延ばしにしてしまいます。なにも最初からフルリメイクを目指さなくても、部分リメイクという方法もあります。

 シンプルな白い食器棚は面白みがなくて飽きてしまった、ということなら、本体には手を付けないで、引き出しだけリメイクしてみてはいかがでしょうか。前面に向いていて、トータルでは広い面になるので、印象を変える効果は大きいです。作業はひとつずつできますし、なにより本体を移動する必要がないのはラクです。

 ほかには、天板やその奥のパネル部分も、目に入りやすくリメイクポイントになります。木目のきれいなベニヤ板を貼ってステインで塗装したり、タイルシートを貼って飾ってみたり、いろいろと遊べることはあります。


食器棚のリメイクに必要なアイテム

●工具
 取っ手を取り外すのに手回しのドライバーを使うくらいで、特別な工具はほとんど必要ありません。厚みのある木材を何枚もネジどめする作業があるようでしたら、電動ドライバーをひとつ用意しておくと、疲れず、作業がとてもはかどります。

 塗装では作業箇所の周囲を汚れないように保護することを養生といいます。塗装する部分との境い目に貼る養生用のマスキングテープは、塗装をきれいに仕上げるための必需品です。ハケや塗料を小分けする容器と一緒に買っておきましょう。作業をする場所、作業台や床は新聞紙などで養生しても良いですが、マスカーという粘着テープの付いた薄い養生シートがあるととても便利です。こちらも一緒にそろえておくことをおすすめします。

●塗料
 水性塗料は、強い匂いがなく、薄めるのも道具を洗うのも水でできるので、室内でのペイントにぴったりです。DIY向けに小さい容器の製品がいくつも出ているので、たくさんの色を買いそろえたり、楽しみやすくなっています。色調にこだわったシリーズや簡単にエイジング加工ができる特殊な塗料などもあって、いま室内用の水性塗料はとても充実しています。塗料は費用をかけないでいろいろな変化をつけられるアイテムなので、遊び感覚で試してみると良いでしょう。

アメリカントラッド系という少しくすんだ色調と、マットな仕上がりが特徴のミルクペイントは、アンティーク風に仕上げたいものにちょうどよい塗料です。このシリーズには、ひび割れをつくったり、自然な汚れをつけたり、石膏のように立体的な模様をつくったりと、さまざまな効果を演出できる特殊な塗料がラインナップされています。カラーの塗料とこれらを併用すると、難しいテクニックを使わずに、使い込んだもののように見せるエイジングペイントが簡単にできます。

木目をいかして着色したいときには、木部用のワックスやオイル、ニス、ステインなどを使います。上で紹介したようなビンテージ加工やしっとりと仕上がりにはワックスやオイル、木目をきれいに浮かびあがらせるにはステインが向いています。ウレタンニスは、水分によるシミや汚れ、傷がつきにくいように表面を保護する効果が高く、着色タイプのほかにクリアタイプがあり、ステインの上にコーティングとしても利用できます。

木はもちろん、扉のガラスなど、塗った部分が黒板になる黒板塗料は、カフェスタイルのリメイクで使う方が多いようです。ガラスのように表面がツルツルとしていて塗料の付きが悪い素材には、先にプライマーという下地剤を塗っておくと、密着性が高まって塗装のもちがよくなります。


●リメイクシート(壁紙)

 木目やレンガ、コンクリート、大理石など、柄の種類が豊富で作業の簡単なリメイクシートは、棚のリメイクでは定番のアイテムです。木目でも、ブラウン系を貼ればビンテージ風、白や明るいブルーなどを貼ればカフェ風やフレンチカントリー風と、まったくテイストの違うリメイクが可能です。塗装ハゲを表現したダメージ調の木目なども人気があります。

 リメイクシートは、定規とカッターがあればきれいに貼れます。貼りたい面に汚れがないようにきれいにふいて、ひと回り大きいサイズに切ったシートを上端に合わせ、なでバケかタオルで空気を追い出しながら貼ります。シートのあまった部分をカッターで切り落として作業完了です。リメイクシートははがすことができますから、また気軽に貼り直せるところもDIY好きにはうれしいですね。

 扉のガラスを、レトロなすりガラス調やモザイクガラス調に変えられるガラスシートも、あわせて使ってみたいアイテムです。

●取っ手交換
 引き出しや扉の取っ手は、小さいものですがデザインテイストを印象づけるキーアイテムでもあります。せっかくリメイクしても、取っ手がステンレスのままでは、完成の喜びは半減してしまいます。ビンテージ風やカフェ風ならアイアンや真ちゅう、フレンチカントリーなら陶器といった具合に、仕上がりにふさわしい素材やデザインのものを選びたいですね。

 ちなみに、木やプラスチックなど、塗ったものをアイアン風に見せる塗料を使って、取っ手もリメイクして再利用する方法があります。アイアン塗料は、小さくカットしたキッチンスポンジに多めにつけて、ポンポンと軽くたたくようにして厚めに塗料をのせるのが使い方のコツ。うまくデコボコがつくと、ステンレスの取っ手が、まるで鉄鋳物のように見えます。

食器棚のリメイクをプロに依頼すると?

 実家で使っていた思い入れのある食器棚やユーズドの家具店で一目惚れして買ったレトロな食器棚。数十年と使い込まれてきて、色あせたり、塗装がはげたり、シミやキズが目立っていたり、往年の輝きが失せてしまっているのは少し残念。補修とともに、設置するキッチンに合う色に塗り替えるようなリメイクは、プロが得意とするところです。

 大きな割れやへこみでも、見分けられないほどきれいに補修してくれ、古い塗装を落としてからの再塗装で新品のように仕上げてくれます。色合わせをしての部分的な塗り直しなど、高度な補修にも対応してくれます。

 食器棚らしいリメイクとしては、炊飯器などを使うのに便利なスライド台の取り付けなど、時代物のレトロな食器棚にいまどきの機能を追加するような難しい注文にも対応。しかも、あたかも最初からついていたかのように、サイズと質感を合わせてくれるはずです。

実際に食器棚をリメイクする方法

 食器棚をペイントでリフォームする方法を、引き出しの塗替えのケースで紹介します。今回は、複雑なテクニックを使わずにエイジング加工ができる、アンティークメディウムという特殊な塗料を使うパターンでの作業です。

●引き出しをエイジング塗装する方法

(1)作業台を養生する
作業台をマスカーなどを使って養生します。新聞紙やビニールシートでも代用できますが、ずれたり、めくれたりしないように、マスキングテープで作業台に貼っておきましょう。

(2)引き出しの塗らない部分を養生する
引き出しは、外側から見える前面と縁の部分だけを塗装します。塗装しない部分にマスキングテープを貼って、塗料がつかないように養生します。

(3)下地調整をする
塗装する面を#240のサンディングペーパーで研磨して、塗料の密着性を高めます。大きいキズやへこみがある場合は、その前にパテで埋めて平らにしておきます。このように塗装面の状態を整えることを「下地調整」といい、塗装の仕上がりを左右する大切な作業です。

(4)塗装(1回目)
最初に細かいところ、塗りにくいところから塗りはじめます。ハケの半分あたりまで塗料をつけ、軽くしごき落としてから塗っていきます。薄く2度塗りするのが、きれいに塗るポイントです。1回目は少しくらいのかすれは気にしないで、できるだけ薄く塗ることを心がけましょう。厚塗りは、ハケ目のでこぼこが残りやすいうえ、乾くまでに時間がかかり、いいことはありません。

(5)塗装(2回目)
1回目の塗装のツヤがなくなり、手で触っても塗料がつかなくなったら乾いた合図です。1回目と同じ手順で塗り重ねていきます。仕上げ塗りになるので、塗り残しや塗りムラがないように、確かめながら塗りましょう。

(6)エイジング加工する
アンティークメディウムは、ブラウンで汚しをつけて、塗料のカスレなどの使い込んだ感じを表現する塗料です。塗り方のコツは、ハケにつけすぎないこと。新聞紙などでハケについたメディウムを軽く落として、かすれるくらいの状態で、先ほど塗った塗料の上に汚しをつけていきます。縁や角など、こすれやすいところを中心に汚すと、自然な感じにエイジングができます。

(7)完成
塗料が乾ききらないうちにマスキングテープをはがします。塗料が乾いてしまうと、テープに引っ張られて割れやすくなります。そのまま完全に乾くまでしばらく待って、引き出しのエイジング塗装の完成です。

まとめ

 今回はホームセンターなどで手に入りやすいアイテムを使って、簡単にリメイクできる方法を紹介しました。リメイクシートに限らず、壁紙にまで目を向ければ、さらに大胆でおもしろい柄を見つけられます。また、木目のきれいな薄いベニヤ板を張って、ワックスで塗装するようなテクニックもあります。このようにリメイク用の専用品にしばられないで、利用できるアイテムやアイデアを新しく見つけることもDIYの醍醐味です。まずは練習のつもりで手軽にできるものを着せ替えの感覚で試し、リメイクの楽しさを体験してみてはいかがでしょうか。

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