ボルトについてのマメ知識

ボルトはねじのなかでも大きな力で締めつける部分に使われる部品です。ちゃんと用途にあった強度のボルトを選ばないと、ネジとして機能しないばかりか、破損するおそれがあります。

ボルトの強度は、使用する材料や熱処理、加工方法によって変わり、規格品のボルトにはJISによる「強度区分」が刻印されています。適切なボルトを選ぶために、強度区分の読み方を知っておきましょう。

ボルトの強度区分とは

ボルトなどのネジ類は、締めつけるとわずかに伸び、それが縮もうとする力で雄ネジと雌ネジの間に摩擦力が発生し、ゆるまなくなります。

伸ばそうとする力にどこまで耐えられるか、判断の目安になるのがJISの「強度区分」です。六角ボルトには頭に刻印されており、鋼製ボルトは「3.6」など、ステンレス鋼製ボルトは「A1-50」などと表示されています。

鋼製ボルトの強度区分

「3.6」というのはひとつの数字ではなく、小数点の左右の数字がそれぞれ異なる強さを表しています。左側の数字は「引っ張り強さ」というもので、ボルトが切れる限界を示しています。

3は約30kg、12は約120kgまで切れない強さとなります。右側の数字は「降伏点」といい、伸びたネジが戻る限界値を引張強さに対する割合で表しています。6では60%までもとに戻ります。

JISの強度区分は「3.6」から「12.9」までの10段階で表現されます。

・3.6=30kgまで切れず、約18kgまでもとに戻る
・12.9=120kgまで切れず、約108kgまでもとに戻る

ステンレス鋼製ボルトの強度区分

ステンレス鋼製ボルトの場合は「A1-30」のように表現されます。ハイフンの左側のアルファベットと数字は、ステンレスの鋼種の分類を細かく表示します。右側の数字が強度区分となり、ボルトが切れる限界の力を示しています。

30は約30kgまで切れない強さとなります。

まとめ

ここではボルトの強度区分について簡単に説明しました。作業中や締めつけ後の破断を防ぐためにも、余裕を見てボルトを選んでください。もちろん、ボルトが規格どおりの強度を発揮するには、適切なナットと組み合わせて使うことが大切であることも忘れないでください。

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