ホールソーの種類とその使い方とは

 木材や金属板などに、きれいに丸穴をあけたいということは、DIY作業の際にもよくあることです。その際、糸ノコやジグソーなどでも、慎重に作業すればできないことはありませんが、ゆがみのない美しい丸穴を完璧に切り抜くのは、容易ではありません。

 そんなときに便利なのがホールソーです。これを使えば、ゆがみのない美しい丸穴を、誰でも簡単にあけることが可能です。そんなホールソーについて、種類や使い方などをご紹介します。

1章:ホールソーとは?
2章:ホールソーの種類
3章:ホールソーの使い方・穴のあけ方
4章:ホースソーを使うときの注意点
まとめ

1章:ホールソーとは?

きれいな穴をあけるための専用工具

 ホールソーを英語で書くとHole saw。つまりホール(穴)をあけるためのソー(ノコギリ)というわけですね。ただ、それ単体で使用するものではなく、電動ドリルやドリルドライバー、インパクトドライバーなどに取りつけて使用する、切削ビットです。

 形は筒状で、その先端が刃物になっていて、この刃がセンタードリルと共に回転することで、木材や金属板などに穴をあけます。DIYや配管工事、電気工事などの穴あけ作業には欠かせない道具で、大きさや素材、用途などによって様々なものがあります。

2章:ホールソーの種類

木材や金属、素材に合った刃を選ぶ

 穴をあける対象の素材に合わせて、ホールソーには大きく分けて木材用と金属用があります。塩ビパイプなどは、木工用のホールソーで切削することが可能です。それぞれの特長を簡単に説明します。

●木工用ホールソー

 ホールソーの中でも木工用のものは、ダイカストと呼ばれるベース部分と、薄い円状の異なる口径の刃が複数枚セットとなっています。

木工用のものは一つひとつの刃が小さく、刃数も多いのが特長です。刃を交換することで、直径25mm~60mm程度の穴をあけることができ、板の厚みは、一般的に20mmから40mm程度のものに対応可能です。

●金属用ホールソー

 金属用のホールソーには、比較的刃が薄いバイメタルホールソーと、刃が厚い超硬ホールソーがあります。
 バイメタルホールソーは、硬い金属に穴をあけられるよう、刃先には木工用よりも耐摩耗性に優れたハイス鋼などが使用されています。口径は15~140mm程度まであり、極薄の刃のものなら精度の高い切削を行うことができます。またアルミ板や鉄板などの金属だけでなく、木材やプラスチックなどの切削も可能です。

 超硬ホールソーは、刃に超硬合金を使用した金属用ホールソーです。他のホールソーよりも刃が厚いのが特長です。刃の硬度が非常に高いため、ステンレスや鉄板、厚い鋼板なども切削することが可能です。口径は15~50mm程度まであります。

 また、インパクトドライバーでの使用に対応した、インパクトホールソーというものもあります。インパクトドライバーは回転に打撃が加わるので、対応していないホールソーを使用してしまうと、刃が破損する可能性があるので、注意してください。
バイメタルホールソー
超硬ホールソー
インパクトホールソー

3章:ホールソーの使い方・穴のあけ方

徐々に削るようにして穴をあけていく

 木工用ホールソーを使って、木材に穴をあける方法を紹介します。

①ホールソーをセットする

木工用のホールソーは、ダイカストと刃に分かれています。
刃は2つのピンで止まっているだけなので、マイナスドライバーなどでピンを外し、刃を取り出したら、あけたい穴のサイズに合った任意の刃をセットします。

種類によっては、ダイカストのピンに刃の溝をひっかけるだけで固定するタイプもあります。

②ピンで固定する

刃がセットできたら、外しておいたピンを使って固定します。
2つのピンを順に差し込み、マイナスドライバーで固定してください。

③ホールソーをドリルドライバーにセットする

ダイカストに刃がしっかりと固定できていることを確認したら、ドライバードリルにホールソーをセットします。取りつけ方はドリルビットと同じです。

④装着完了

装着が完了したら材料に穴をあけます。なお、ドリルドライバーは2,000回転以下のものを使用しましょう。回転数が高いと刃を破損しやすくなるので注意してください。

⑤穴をあける木材を固定する

ホールソーの準備ができたら、次に材料側の準備をします。穴をあける木材の下に、刃を受けるための下地材を敷いておきます。その上に加工対象の木材を置いたら、ずれないようにクランプなどで作業台に固定します。

⑥センタードリルで穴をあける

穴をあけたいポイント中心にホールソーのセンタードリルを合わせたら、ドライバードリルのトリガーをゆっくりと引き、低速回転でセンター穴をあけていきます。

⑦ホールソーの刃で穴をあけていく

まっすぐに少しずつ力を加えていき、ホールソーの刃先が木材に触れたら、徐々に削るようにして穴をあけていきます。ホールソーは熱を持つので、連続で1分以上回転させないようにしましょう。

⑧ホールソーを引き抜いて完了

穴が貫通したらトリガーを離し、ホールソーをゆっくり引き抜きます。ホールソーの刃は熱くなっているので、素手で触らないように注意しましょう。これで穴あけ完了です。

4章:ホールソーを使うときの注意点

回転数を抑えて刃の摩耗や破損を防ぐ

 ホールソーは手軽にきれいな穴をあけられる優れたツールですが、鋭い刃を持った電動工具なので、扱いには注意が必要です。加工対象が割れやすい素材などの場合は、あらかじめセンタードリルのための下穴をあけておきましょう。

 また、商品のパッケージには、そのホールソーであけることのできる穴の深さが記載されているので、必ず確認し、スペックを超えた切削は決してしないでください。回転数も無理に上げないようにしましょう。ドリルの回転速度が速すぎると、ホールソーの刃が空転し刃の摩耗が早まります。また、刃の破損原因になったり、ケガにつながることもありますので、気をつけてください。

 さらにホールソーの刃は錆びやすいので、金属などに穴をあける場合は切削油を塗るようにし、使用後は防錆効果のあるスプレーなどを吹きつけておくと良いでしょう。

まとめ

 ホールソーがあれば、高い精度で簡単に穴あけを行うことができます。電動ドライバードリルなどをすでにお持ちであれば、交換ビットとしてホールソーを用意するだけで良いので費用もあまり掛かりません。

 今までDIYで苦労して穴あけをしていた、という方はぜひホールソー手に入れて、精度の高い穴あけに挑戦してみてください。

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