液体肥料の使い方とメリット

園芸用の肥料には、形態の違いにより固形肥料と液体肥料があります。固形肥料は種まきや植えつけのときによく使っていても、液体肥料は使ったことがないという方が多いのではないでしょうか。

実は液体肥料には、固形肥料とは異なる使い方があります。ガーデニングや家庭菜園でもっと活用できるように、液体肥料ならではの特長と、使い方のコツを解説しましょう。

1章:肥料の三要素とその役割
2章:液体肥料のメリット
3章:液体肥料の種類と使い分け
4章:液体肥料の与え方とタイミング
5章:液体肥料を利用する際のコツ
まとめ

1章:肥料の三要素とその役割

肥料の三要素とは

植物が健全に生育するためには、光、水分、空気、温度のほかに、根から吸収する養分が必要です。

具体的には、チッ素、リン酸、カリ、カルシウム、マグネシウム、硫黄、マンガン、ホウ素、鉄、亜鉛、モリブデン、銅、塩素です。なかでもチッ素、リン酸、カリは重要な働きをし、多量に必要とすることから、三要素と言われます。

これにカルシウム、マグネシウムを加えて五大要素と言うこともあります。

●チッ素(N)

主に葉や茎を成長させ、葉がいきいきと緑であるために欠かせないため、「葉肥(はごえ)」と言われます。
植物の生育にもっとも大きく影響する養分です。与えすぎると植物が徒長するため、量や頻度に注意が必要です。

●リン酸(P)

細胞の核になり、枝分かれや根の発達など、植物全体の健全な生育を促進します。
花つきや実つきを良くする働きがあり、「花肥(はなごえ)」や「実肥(みごえ)」と言われます。

●カリ(K)

主に根の発達を促進し、「根肥(ねごえ)」と言われます。植物を丈夫にし、病害虫への抵抗力を高めます。

肥料の成分表示

ほとんどの肥料のパッケージにある『5:10:5』などの表示は、商品の成分中に含まれている三要素の割合を示しています。

『5:10:5』と表示されている場合は、肥料100g中にチッ素5g、リン酸10g、カリ5gが含まれます。

花、観葉植物、実もの野菜、葉もの野菜、果樹など、育てる植物の種類や、生育過程に適した成分の肥料を選ぶとより効果的です。

2章:液体肥料のメリット

固形肥料との違い

 固形肥料は一般的には粒状をしていて、与えてから少しずつ溶け出したり、分解したりして、ゆっくりと長期間にわたって肥料効果が持続する緩効性の肥料です。土に埋めたり、地面に置いたりして使用することができ、植物を植えつけるときに与える元肥(もとひ)、生育途中で与える追肥(ついひ)のどちらにも使用できます。

 液体肥料は液肥とも言われ、500倍や1000倍などの倍率で水で希釈し、土の上から散布する液状の肥料です。与えるとすぐに根が吸収でき、肥料効果が効きはじめるスピードが速い、速効性の肥料です。

メリットとデメリット

●メリット

・速効性が高い…養分を与えたいタイミングで、的確に与えることができます。
・施肥量を調整しやすい…植物の状態に合わせて、濃度や頻度を調整できます。
・葉面散布ができる…根が傷んでいるときに、指示より2倍以上に薄めた肥料を葉に散布して吸収させることができます。

●デメリット

・持続性が低い…固形肥料のように土中にとどまらず、効果が長続きしないので、まめに与える必要があります。
そのため、広い庭や菜園の施肥を液体肥料だけでまかなおうとすると、とても大変です。

3章:液体肥料の種類と使い分け

有機液体肥料

 トウモロコシやサトウキビ、海藻などの植物性原料から作られている、液状の有機肥料です。窒素、リン酸、カリのほか、微量要素やアミノ酸などを含んでいるものがあります。

 無機肥料のような速効性はありませんが、土壌微生物の働きを活発にして、土壌環境を改善する効果が期待できます。有機栽培にこだわる場合の追肥として使うときに適しています。

無機液体肥料(化成液体肥料)

 窒素、リン酸、カリやその他の養分を、植物の生育に適するように化学的に合成したもので、もっとも速効性が高い肥料です。成分の割合をさまざまに変えたものが出ているので、成長過程や植物の種類に合わせて使い分けることができます。

 臭いがほとんどなく、虫が発生しにくいので、室内園芸や水耕栽培で使う肥料としても適しています。ホームセンターや園芸店で販売されている液体肥料の多くは、このタイプです。

4章:液体肥料の与え方とタイミング

液体肥料の与え方

 液体肥料は、希釈用の原液として販売されているものがほとんどです。散布するときは、パッケージに書かれた濃度になるように、キャップなどで計量した原液を水で希釈して与えます。

 10mlの原液を500倍に希釈するには水5L、1000倍に希釈するには水10Lで薄めてから散布します。

 肥料を与える量を増やしたいときは、希釈液の濃度を高くするのではなく、指定の濃度のまま与える回数を多くします。

 肥料成分が濃くなりすぎると、根を傷めたり、植物を弱らせることがあるので注意しましょう。
 散布の仕方にも注意が必要です。水と同じようなつもりで植物の上から液体肥料をかけると、水分が蒸発したあとに濃い肥料成分が残って、葉や花を傷めることがあります。

 ジョウロを使って、植物の株元に与えるようにしてください。

液体肥料を与えるタイミング

 液体肥料は水で流れてしまうので、雨の日や雨の前後の日に与えても、成分が残りにくく、あまり効果がありません。晴れが続いていて土の表面が乾いているときに、根にいきわたるよう、たっぷりと与えるようにしましょう。

 与える頻度は、生育期には1〜2週間に1回など、基本的にはパッケージの表示に従います。ただし、液体肥料は速効性があるため、植物が弱っているときに同じタイミング、同じ濃さで与えると、刺激が強すぎて逆効果になることがあります。植物の状態を観察しながら与える量を調整すると、液体肥料のメリットを活かした効果的な使い方ができます。

5章:液体肥料を利用する際のコツ

 肥料は植物の要求に合わせて、種や苗を植えつけるときに与える「元肥」と、生育期に入ってから与える「追肥」とを使い分けることで、健全な成長を補助することができます。

 元肥には、ゆっくり効いて効果が長く持続する緩効性肥料が向き、追肥にはすぐに効果がある即効性の肥料が向いています。速効性があり、植物の健康状態に合わせて調整しやすい化成液体肥料は、追肥用として使うのが最適です。

 ただ、液体肥料は持続性がないので、与え忘れると植物が肥料切れを起こして、葉色が悪くなったり、花や実がつきにくくなります。とくに水やりの回数が多いプランター栽培は、肥料の成分が流れ出してしまうので、肥料切れに注意が必要です。心配な場合は、固形肥料と併用するようにしましょう。

まとめ

 液体肥料は養分の与え方を管理しやすく、とても便利に使える肥料です。与える回数が多くなる分、手間は増えますが、固形肥料と上手に使い分けると、植物の生育や花実のつき方をより良くできる可能性があります。ここで紹介したメリット、デメリットを理解して、プランターや小さい花壇での栽培から試してみてはいかがでしょうか。

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