●目立ての方法
チェーンソーが切れなくなった時は、装着されているソーチェンのカッターを研ぎなおす「目立て」をすることで切れ味を取り戻すことが可能です。その目立てに必要な道具がヤスリです。ソーチェンの目立てには丸ヤスリと平ヤスリという二つのヤスリを使用します。
ソーチェーンのカッターは、右カッターと左カッターがあり、交互に並ぶ形でソーチェン上に並んでいます。説明書などを見て、指定された直径の丸ヤスリを使用し半円形の形をした刃に対して丸ヤスリを沿わせる形で研磨をしていきます。
ヤスリはカッターの刃に対して30度ほど傾け2~3回程度研ぐといいでしょう。押す時にだけカッターに当てるようにしてください。目立て機や、ヤスリホルダーを使用すると簡単です。左右どちらのカッターを選び片方を目立てしてから、そのあと反対側のカッターを目立てすると効率良く作業が可能です。
あわせてデプスゲージも研磨します。デプスゲージは、カッターが切れ込む深さを決めるガイドになっています。そのためカッターの摩耗にあわせてデプスゲージも高さをそろえなくてはいけません。デプスゲージが高すぎると、カッターの食い込みが悪くなり効率が落ちてしまいますし、逆に低すぎると、切断の際にソーチェーンにかかる負荷が大きくなりすぎます。
その研磨に使用するのが平ヤスリです。デプスゲージが適切な高さになるように研磨して調整します。カッターよりも少し低くなるように調整しますが、詳しくは取り扱い説明書などで確認してください。
●ソーチェーンの交換方法と注意点
ソーチェーンの交換もそれほど難しくありません。以下のような手順にそって作業を進めてください。なお機種によっては交換方法に細かな違いがあるので、詳細はチェーンソーの説明書で確認するようにしましょう。
①安全を確認する
まずはスイッチのオフなどの安全を確認して、軍手などで手を保護します。次に新品のソーチェーンを取り付ける際に迷わないように、カッターの刃の向きを確認しておきましょう。ガイドバーの先端に向かって刃の尖っているほうが向くようになっているはずです。このときチェーンの張り具合もこの時に一緒に確かめておくと良いでしょう。
②本体のバーとガイドバーをはずす
チェーンブレーキを解除してからレンチなどの工具を使用してチェーンソーのサイドカバーを取外します。次にガイドバーを本体側に少しずらし、ソーチェーンたるませたらガイドバーをはずします。
③ソーチェーンを取り外す
ソーチェーンは本体のスプロケット(歯車)に噛み合っているので噛み合いをとき、古くなったソーチェーンを取り外します。おそらく内部にはゴミや削りくずがたまっているはずなので掃除します。カバーの裏側も掃除しましょう。またガイドバーの溝もこの機会に掃除をしておくといいでしょう。掃除を終えたらソーチェーンの取り付けです。
④ガイドバーを置き、ソーチェーンをかける
最初にガイドバーを仮置きし、チェーンの張り調整用の突起をガイドバーの穴に合わせます。次にソーチェーンを本体のスプロケットの歯に先にかみあわせ、ガイドバーの溝にチェーンの根元から順にコマを入れていきます。先端にチェーンをかけるときは、少しガイドバーを持ち上げながら本体側に寄せてやると良いでしょう。
⑤カバーを仮止めしチェーンの張りを確認
先端部までうまくチェーンをはめることができたらカバーを取り付けます。カバーを仮止めした状態でノブやねじなどを使い、チェーンの張りを調整します。張りはチェーン上部を引っ張りコマがガイドバーの溝から出るか出ないかくらいが丁度良いといわれています。
⑥カバーを固定する
取り付けたソーチェーンがスムーズに回るかを確認してから、仮止めしていたサイドカバーのナットなどを締めてカバーとガイドバーを固定します。
⑦安全確認
最後にエンジンをかけて、ソーチェーンを動かしてみて、異常なブレ等を無いかを確認したら完了です。
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