ネジの種類と用途別の使い方

締めつけることで物を固定するネジは、暮らしのなかのさまざまな場所で使われています。同じ素材同士ばかりでなく、木材と金属のように異なる素材を簡単につなぐことができ、とても便利です。

ただ、いざ自分で使おうと思って売り場へ行ってみても、形状や長さ、材質の異なるものがたくさん並んでいて、どれを選んでいいかわからなくなります。自分の用途にあったネジ選びのために、ネジの種類や規格、基本的な使いわけ方を知っておきましょう。

素材に食い込むネジ

先端がとがっていて、ネジ自体が溝を切りながら素材に食い込んでいくタイプで、ナットなどの雌ネジを必要としません。DIYでよく使う木材用ネジやタッピングネジがこれにあたります。

●木材用ネジの特徴と選び方

木材をつなぐのに適したネジで、作業効率を高める工夫をされた種類もあります。全長の2/3ほどにネジ山がある「半ネジ」タイプは、木材の浮き上がりを防いですき間なく固定できるため、一般的な木工にはこのタイプがおすすめです。

長さは、固定する材料の2.5倍(コーススレッドは2倍)程度が目安です。材質は、メッキしたもの、ステンレス、ブロンズなどがあり、屋外や水回りにはサビに強いステンレスを使うなど、場所と見栄えで選びます。
木材を確実に固定するには、木材の厚みに対して2.5倍の長さのネジを使います

・スリムビス

ネジ山が低く、ピッチ(間隔)が狭い木ネジの一種ですが、コーススレッドよりさらに軸が細くなっています。保持力はコーススレッドに劣るものの、より木割れしにくいため、薄い木材の締結に最適です。室内もののDIYで使いやすいネジです。材料の端に打ち込む場合を除いて下穴あけは不要です。

・コーススレッド

一般的な木ネジよりも軸が細く、ネジ山が高く広いピッチでつくられていて、保持力の高いネジです。木割れしにくく、材料の端に打ち込む場合を除けば下穴は不要です。電動ドライバーを使った木工作業をスピードアップでき、おすすめです。
左がユニクロメッキのスリムビス、右がステンレスのコーススレッド

●タッピングネジの特徴

首までネジ山があり、薄鋼板などを締結するときに使います。主に金属材料に使われますが、木ネジのかわりに使うこともできます。材料にネジより一回り小さい下穴をあければ、ネジ山がなくても締め込むことができます。

ナットを使うネジ

先端がとがっていなくて、ナットと一緒に使うことで材料をはさんで締めつけるネジは、サイズが小さいものは「小ねじ」、大きいものは「ボルト」と呼ばれるのが一般的です。材料にネジが通る穴があれば、異なる素材同士をつないで固定することができます。「全ネジ」タイプと「半ネジ」タイプがあり、半ネジタイプはワッシャーを入れて、折りたたみ脚など回転部分の軸として使うことができます。

ネジ頭の形状による特徴

ネジ頭には「なべ頭」「トラス頭」「皿頭」の3つの形状があります。それぞれの特徴をつかんで、使う場所や用途で選びます。

●なべ頭

小ネジにもっともよく使われている代表的なタイプで、頭に厚みがあり丸みを持たせた形状です。

十字の切込みに高さがあるため、ドライバーとしっかり噛み合います。
とくに頭の形状にこだわらない用途に、幅広く使うことができます。

●トラス頭

球の一部を切り取って伏せたような形をしていて、接地面積が大きく緩み止めの効果が期待できます。
座ぐりをしていない平らな部分に使えますが、頭は材料の表面より出ることになります。

●皿頭

上面が平らで座面が円錐形をしています。頭部を出っ張らせたくないときに使い、木材用としてはもっとも一般的な形状です。頭をきれいに面一にそろえるには、あらかじめ材料に円錐部分を収める座ぐり加工をしておく必要があります。
左側からトラス頭、なべ頭、皿頭

まとめ

DIYで家の補修や木工をするようになると、ネジはとても身近な部品になります。頭の形状などによる機能の違いなどを理解して、適材適所で使いわけてください。もちろん、用途に対して十分な強度で固定できることが大切です。材質、太さ、長さなども加味して、使うネジを決めるようにしましょう。

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