ヘッドライトの選び方

ヘッドライトの選び方

1章目:ヘッドライトの選び方
2章目:光量で選ぶヘッドライト
3章目:防水性能で選ぶヘッドライト
4章目:照射距離
まとめ


 キャンプや登山、いざというときの防災用品として欠かせないアイテムがヘッドライト(ヘッドランプ)です。当然ですがこのヘッドライトとはクルマの照明ではなく、頭にかぶった帽子やヘルメットの上から装着して使う小型の照明器具のことです。
 以前のヘッドライトは、単三電池とフィラメントを使った豆電球の組み合わせが主流で、明るさも不十分な上に重く、使い勝手も悪いものでした。しかし、最近は高輝度のLEDが使われるようになり、サイズが小型でも十分な明るさを持つ高性能のものが増えています。
 その種類はとても豊富で、ポケットサイズのものから、電子制御の高性能なもの、クルマのヘッドライト並みに明るい高輝度タイプや防水仕様など様々。しかし、普段からキャンプや登山、アウトドアスポーツを趣味としている方は別として、ヘッドライトは頻繁に買い替えるものでもありませんし、むしろ持っていないという人も少なくないでしょう。
 そのため、いざ買おうと思っても何を基準に選べば良いのかその正解を導き出すのも簡単ではありません。
 そこで、知っているようで意外に知らないそんなヘッドライトについて基本的なことから、明るさの違い、機能について、選ぶ上で必要なポイントを詳しく紹介します。

1章目:ヘッドライトの選び方

明るさだけでなく装着性や操作感も重要


 電気店やホームセンターの照明売り場に行くと、数々のヘッドライトが並んでいるはずです。どれも同じような形をしていて何が違うのか分かりにくいかもしれません。そこで、ヘッドライトを選ぶ上でまずどのような点に注目すれば良いのか。いくつかポイントをあげてみましょう。

●明るさ

 まずは明るさです。市販されているヘッドライトの多くは、光源にLEDが使用されています。そのため以前の豆電球を使ったものに比べればどれも格段に明るさに優れています。しかし、ヘッドライトの明るさは製品によって思いのほか幅があります。
 ヘッドライトの明るさは「ルーメン」という単位で表されますが、基本的にはこのルーメンの数値が大きければそれだけ明るいということになります。
 市販のヘッドライトではだいたい30ルーメンほどから中には1000ルーメンといったそれこそクルマのヘッドライト並みに明るいものまでありますが、とにかく明るいものを選べば良いのかと言うとそうでもありません。
 ハイキングなどで、日が陰ってきた際に足元を照らす程度であれば50ルーメンクラスでワイドに照らすもので十分です。それに出力が大きいものほど電力消費も高く、長時間の使用には電池交換や充電が必要となってしまいます。オススメは200ルーメン前後で、用途に合わせて光量やビームの種類(ワイド、スポットなど)などの調整できる機能がついたものです。

●電源

 電源も重要です。ヘッドライトの電源は主に乾電池と充電バッテリーが使われています。乾電池を使用するタイプはもし切れても電源の入手が簡単というメリットがあります。しかし、乾電池は寒さに弱く電力の低下に伴って、光量も徐々に落ちていくという欠点があります。
 リチウムイオンバッテリーなどを使用した充電タイプなら、長寿命なうえ、電力が切れる最後まで光量が落ちにくく、また気温が低い環境でもバッテリーの性能が落ちにくいというメリットがあります。
 欠点は充電器を持ち歩かなくてはいけないということ。また、いざ切れてしまった場合に乾電池のようにどこでも手に入るわけではないことです。
 照明としての性能を考えると充電池タイプがオススメですが、使用する機会がそれほど多くないという場合や、防災用として準備しておきたいという場合は乾電池式の方が良いかもしれません。

●光量調整機能の有無

 ヘッドライトを、早朝や夕暮れどきに補助的な照明として使うのか、夜間の登山に使うのか、はたまたキャンプのときに、テント内で手元を照らすのかではヘッドライトに求められる明るさも変わってきます。
 明るさが変えられないヘッドライトだと、シチュエーションが変わったときに対応ができず、不便に感じることがあるはずです。用途や環境に合わせて段階的に光量を調整できる機能を持ったものが様々な用途に使いやすいでしょう。

●重量について

 ヘッドライトは頭に装着するものなので重くなればそれだけ使用者のストレスに繋がります。高機能で明るいものほど様々な用途に使えますが、その分本体も大きくなり、バッテリーの重量もかさみます。
 また高性能なものの多くはライト本体とバッテリーボックスが分離式になっており、装着が煩わしく感じることもあります。
 テント内でちょっとした灯りが欲しいというときに、そういったヘッドランプは使いやすいとは言えません。どのような用途に使用するか分かっているならむやみに高性能で重いものを選ぶのではなく、シンプルで軽量なものを選ぶ方がきっと使いやすいはずです。
 また、防災用品としてカバンなどに常備しておくなら、明るさや機能よりも重量を重視してコンパクトに収納でき、軽量なものを選べば普段からじゃまにならず、いざというときにも活躍してくれるはずです。

●ベルトは2本か3本か

 ヘッドライトを選ぶ上で、意外に重要なポイントがベルトです。ベルト自体はなるべく太くて耐久性に優れ、さらに調節しやすいものがオススメですが。しかし、その分リュックなどの中でかさばってしまうのが欠点です。
 また、ヘッドライトのベルトは、2本タイプと頭頂部にもベルトのある3本タイプがありますが、高性能で明るいヘッドライトは、重量もあるので3本ベルトタイプが少なくありません。その方がしっかりと固定でき、例えばトレイルランニングなど激しく動く場合にも、外れることはなく間違いなく向いています。
 しかし、こういった3本タイプは装着するのに意外に手間がかかってしまうもの。また帽子の下などに装着したいという場合にも装着はしやすくありません。さっと取り出して頭に直接取りつけて使いたい、という場合や、いざというときに保険としてバッグの中に忍ばせておきたいというならベルトは2本タイプで、細めの方が適しているでしょう。
 ベルトの装着に関しては、いざというときに暗闇の中でも使えるように、装着方法などはあらかじめ自宅で試しておくことをオススメします。めったにありませんが、いざキャンプサイトで使おうとしたら新品のはずなのに、ベルトが不良でうまく固定できなかった、などということもなくはありません。
2本ベルトタイプ
3本ベルトタイプ

●操作性

 ヘッドライトは暗闇の中で使用するものなので、その操作性も重要です。装着したのは良いけれどどのようにスイッチを入れれば良いのか、光量調節タイプの場合はどのように切り替えれば良いのか、などわかりづらいものは困りものです。操作のたびにいちいち外していたのではせっかく両手が自由になるヘッドライトの意味がありません。
 できれば寒い環境での使用も考慮して、手袋をしたままでも操作できるボタンが大型のタイプや、手をかざすだけでONとOFFができるもの、レンズを回すだけで光量や照射範囲を切り替えられるタイプなどを選んでおくと間違いありません。

2章目:光量で選ぶヘッドライト

明るければ明るいほど良いというわけではない


 日帰りのキャンプや登山、釣りなど、本格的な夜間の行動の予定はなく、ヘッドライトはあくまでいざというときの保険、という場合は、明るさよりも軽さを重視し、さらにかさばらないもので、明るさも50ルーメン程度あれば十分です。
 しかし、本格的な山歩きや夜間行動が前提の登山、冬山キャンプなどに使用する場合、高出力の200ルーメン以上のヘッドライトがオススメです。
 このルーメン(lm)という単位ですが、市販のヘッドライトのパッケージを見ると、製品によって何ルーメンなのか記載されており、この数値で明るさの違いが判別できます。ルーメンは明るさを示す単位の1つでLEDなどの光源から放たれる光の総量、放出される光(エネルギー)の束の全体量を示したもの。このルーメンの値が高ければ高いほど、それだけ明るいということになります。
 最近は家庭用のLED電球なども、このルーメンの数値で明るさが選べるようになっていますね。ヘッドランプの場合は、だいたい20ルーメン程度から 1,000ルーメンなど幅広いタイプが揃っています。
 明るいものはそれだけ消費電力や重量、価格も上がる傾向にありますので、そういった点も購入する上では重要なポイントとなるでしょう。
 また、単純にルーメンだけで比較するのではなくそのヘッドライトがどのような照射範囲(角度)を持っているか、照射距離はどれくらいなのか、ビームの切り替えが可能かどうかも重要です。照射範囲やビームの違いについての詳細は後述します。
35ルーメンの小型ヘッドライト
600ルーメンの高出力ヘッドライト

3章目:防水性能で選ぶヘッドライト

IP X4以上の防滴性能を持ったものがオススメ

 アウトドアで使用するシーンが多いと思われるヘッドライトは、防滴、防水機能も重要です。基本的には電気製品なので、最低限防滴機能を持ったものを選ぶべきでしょう。そのヘッドライトがどれだけ水に強いかは、パッケージに記されているIPコード(保護等級)という国際規格を見ることで分かります。
 多くの場合IP X4やIP X5、IP64Xなどと記載されており、この2つ並んだ数字(Xの部分も本来は数字ですが、この数字は人体および固形物に対する保護等級を表しているので省略されていることがあります)の後ろの数字が大きいほど防水性能に優れているということになります。
 IP X4ならあらゆる方向からの飛沫による有害な影響はない(防まつ形)ということ。IP X5ならあらゆる方向からの噴流水による有害な影響はない(防噴流形)となります。さらに上の等級のIP X7やIP X8となると、水没しても内部に浸水することなく水中でも使用可能ということになります。
 さすがにIP X7やIP X8などといった、本格的な防水性能は通常の使用では必要ありません。しかしアウトドアでは天候がどう変わるか分かりません。最低でもIP X4クラスの防滴性能を持ったものを選ぶべきでしょう。
 もし、防水機能が無いヘッドライトを購入しているという場合は、持ち運ぶ際に水がかからないように注意して、なおかつ雨の際には使用を控えましょう。

4章目:照射距離

ルーメン数で迷ったら照射距離の長いものを選ぼう

 ヘッドライトのパッケージには明るさの単位であるルーメンとともに、多くの場合照射距離というスペックも記載されています。この照射距離とは、言葉の通りそのヘッドライトが照らす光がどれくらいまで届くのか、その距離を示したものです。
 どのような状態であれば光が届いているのか、これは抽象的な表現になりますが、メーカーによると、点灯した際におよそ満月の夜の月明かりと同程度の明るさ、だいたい0.25 ルクス以上の照度があれば、そこが照らすことができているということになっているようです。
 つまり照射距離100mならば、そのヘッドライトは最大で100m先の暗闇を月明かり程度まで照らすことができるということになります。
 例えば同じルーメン数のヘッドライトでも、照射距離の数字に差があるものがあります。なぜそうなるのか、一概には言えませんがおそらくは本体の設計やレンズの性能の違いなどによるものでしょう。照射距離が長いものは効率的に光を集めることで無駄なく遠くまで照らすことができるということです。
 つまり同じルーメン数のヘッドライトで、どちらにするか迷った際には、照射距離の長いものの方が、多くの場合高性能という判断が可能なわけです。

●ビームの種類

 照射距離にも関わってくるのですが、ヘッドライトの中でも高機能なものは、ビームのタイプを変えられるものもあります。ビームの種類とはより広い範囲を均一に照らすワイド光や、強い光を集め遠くまで照らすスポット光、双方の中間のミックスビームなどです。
スポット光
ワイド光
ミックスビーム
 また夜間のキャンプサイトなどで、暗闇に慣れ開いている瞳孔を刺激しないレッドライトなどに切り替えられるものもあります。これは、暗闇で急に明るい光を見たときに目がくらんでしまうという現象を防ぐことが可能なビームです。
レッドライト
 照射距離が長いものはスポット性が高く明るいのですが、例えばキャンプサイトなどでテーブルの上を照らしたいという場合には、スポット光は明るすぎてかえって不便。こういった多彩なモードを持ったヘッドライトなら、その都度切り替えて登山やキャンプ、釣りや防災など様々な用途に活用することが可能です。

まとめ


 明るさや重量、また照射距離や切り替えられるビームの種類など、調べてみると意外に違いのあるヘッドライト。購入を予定されている方はご紹介したチェックポイントを参考に、自分の用途にマッチしたヘッドライトを選んでみてください。家族分だけ用意しておけば、いざというときの防災用品としてもきっと役立ってくれるはずです。

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