初心者でも始められるウッドバーニングの方法

初心者でも始められるウッドバーニングの方法

1章:ウッドバーニングって何?
2章:必要な道具は何?
3章:どんなデザインでも自由自在
4章:失敗しないやり方
5章:ウッドバーニングは初心者でも始められる

1章:ウッドバーニングって何?

その名の通り、木を焦がして絵や模様を描く技法のことです。木に図案を描き、電熱ペンという道具でなぞって焦がします。
 紙に絵を描くように描けるので、初めての方でも簡単に作品を作ることができます。

ウッドバーニングの歴史


 焦がし絵は、明治初頭まで焼き鏝を使った一般的な技法であったと、宮内庁三の丸尚蔵館の所蔵品目録に記述されています。
 その後、油絵などの普及でウッドバーニングは衰退してしまいますが、ここ最近人気が再燃してきました。ウッドバーニングは、絵画だけではなく、バードカービング、キャットカービング、マトリョーシカ、アルテサニアなどといった木工芸にも幅広く使われ、誰でも楽しめるホビーとして身近な技法になりました。

2章:必要な道具は何?


絵を描く木と電熱ペンがあれば、どこでもウッドバーニングを楽しむことができます。

電熱ペン

 100円ショップなどで購入できる電熱ペンやはんだごてでもウッドバーニングをすることができますが、描きやすさや温度調節、ペン先の種類の豊富さなどから、メリットの多いウッドバーニング用の電熱ペンを使うことをオススメします。
 ウッドバーニング用の電熱ペンとして有名なのが、株式会社白光の「マイペン」や「マイペン@」です。マイペン@は、温度調節が可能で、彫金などもできる上位機種です。
 マイペンには、太さや形状などさまざまな種類のペン先があります。

複写紙

 紙に描いた下絵を木に移すときには複写紙を使うと便利です。複写には、手芸や洋裁などで使う「チャコペーパー」が便利です。水で消えるタイプは、焦がした線から下書きがはみ出てしまっても、水で簡単に消すことができます。
 トレーシングペーパーに下絵を描いて、裏から濃い目のえんぴつで線をなぞり、木の上に乗せて表の線をなぞると複写することができます。えんぴつなので、はみ出しても消しゴムで消すことができるので安心です。
 カーボン紙などは、はみ出てしまったときに消すことができないのでオススメできません。

3章:どんなデザインでも自由自在


 ウッドバーニングは、木の素地であればどこにでも施すことができます。
 市販の木製食器(お皿やスプーン、お箸などのカトラリーなど)や雑貨などは、ニスなどで上塗りされているものが多いので、ウッドバーニングをする前に紙ヤスリ等で剥がしましょう。

4章:失敗しないやり方

木の種類


 ウッドバーニングをする際、失敗しないための大切なポイントは、どんな木を使うかです。木材の堅さや、節目、木目の有無によって作品の仕上がりや描きやすさが変わってきます。

【初心者向け】

 初心者は、比較的堅くて節や木目の少ない木材から始めましょう。ホームセンターなどで購入できるシナベニヤは、ウッドバーニングに最も適した木材です。木肌が白く、焦がした線がきれいに出ます。木目や節がほとんどなく、適度な堅さで初心者でも描きやすい木材です。
 桜やイチョウ、ホウノキなども適度な堅さがあり、オススメです。
木目が細かい木材は、細かい図案も簡単に描くことができます。

【中級者向け】

 桐は木肌が白く、焦がした線がはっきりと出ますが、非常に柔らかく焦げやすいため、ペン先に力が入らないようにするのがポイントです。ヒノキは適当な堅さがあり描きやすいですが、木目が強く節のあるものが多いので注意しましょう。木目の荒いナラは、焦がさないようにゆっくり描くことがポイントです。

【上級者向け】

 ホームセンターなどで購入しやすく趣のある杉ですが、木目が強くやわらかいのでウッドバーニングには向きません。細かな図案は難しいので大きく大胆に描くのが良いでしょう。

【木材以外の素材】

 コルクやひょうたん、革などでもウッドバーニングをすることができます。コルクは油分が多く、ペン先に焦げカスがつきやすいので、紙ヤスリで取り除きながら描いていきます。革は初心者でも簡単に描くことができます。焼くと独特のにおいがします。
 慣れてきたら、ひょうたんやマトリョーシカなど丸みのある独特なモチーフに挑戦してみるのも良いでしょう。

線の描き方

 電熱ペンは、えんぴつと同じように持ちます。ゆっくり動かすと濃く太い線に、早く動かすと薄く細い線になります。直線をきれいに描くポイントは、一定の速さを保ち、力を抜いてペンを動かすことです。曲線はゆっくりと少しずつペン先を動かして描きます。ペンを自分の描きやすい角度に保って描きましょう。
電熱ペンを強く押しつけたり、止めてしまうと、このように黒い丸ができてしまいます。

塗りつぶし


 塗りつぶしには、いろいろな方法があります。絵の雰囲気に合わせて選びましょう。
 細かい線を間隔をあけずに並べて描いたり、マス目状に交差させたりして塗りつぶします。直線での塗りつぶしは平らな面を表現するのに向いています(右下)。
 淡い色を表現するように薄く焦がしたい場合は、力を入れずペンで螺旋を描くようにくるくる回しながら描いていきます(左下)。太いペン先を使って、面で塗りつぶすこともできます(右上)。また、細かい点を多数描くことで、塗りつぶしをしたように見せることもできます(左上)。
 グラデーションをつけるには、線の描きはじめをゆっくり、だんだん早くペンを動かして線を薄くしていきます。この線を隙間なく並べることでグラデーションの塗りつぶしになります。

5章:ウッドバーニングは初心者でも始められる


描き方を覚えたら、実際にウッドバーニングをしてみましょう。
電熱ペンの電源を入れます。
トレーシングペーパーに下絵を写し、水で消えるチャコペーパーを挟んで上からなぞり、木材に下絵を写します。フリーハンドで描く場合は、この作業を省略してもOKです。
ニスなどが上塗りしてあるものの場合は、紙ヤスリで表面を削ってから下絵を描きます。
下絵の通りに、電熱ペンで描いていきます。
ペン先に木材の焦げカスがつくので、時々紙ヤスリで軽くこすって取り除きます。
ペン先を替えるときは、やけどに注意して専用の引き抜きパッドを使って引き抜きます。
塗りつぶしや濃淡をつけたりしながら、自由に描きましょう。

 いかがでしたか? 材料と道具が揃えば、初心者でも簡単に始められるウッドバーニング。素材の選び方や線の描き方など、失敗しないコツをご紹介しました。素朴な木のぬくもりを感じながら、ウッドバーニングでお気に入りの作品作りを楽しんでください。

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