マスキングテープの活用法と種類

目次
1章:マスキングテープとは?
2章:塗装用とラッピング用の違い
3章:マスキングテープの種類
4章:マスキングテープの利用シーン
5章:マスキングテープの選び方
6章:マスキングテープのおすすめ商品

 ホームセンターや文具店のみならず、雑貨店でもずらりと並ぶのを目にするようになったマスキングテープ。元々は養生用として使われていたマスキングテープですが、今や養生の域を超えて、多種多様なデザイン性の高いものが増え、DIYにおいて大きな可能性を持つ素材となりました。

 今回はマスキングテープの種類や選び方、インテリアとしての活用法などを詳しくご紹介します。

1章:マスキングテープとは?

 マスキングテープは、主に塗装やシーリングといった建築系の作業用として使われている養生資材です。
 マスキングとは本来、覆い隠すこと、包み込むことの意味ですが、DIYでは、主に塗装をする際に色をつけたくない部分を保護する養生の目的で使われます。マスキングテープは、養生用のテープということになりますが、粘着力が弱いため、素材の仮止め用としても多く使われています。
 
 マスキングテープはもともとアメリカの3M社が自動車塗装用に開発したものです。その後、日本で和紙製品のマスキングテープとして製品化されました。車の塗装用として開発されたマスキングテープは、その使い勝手の良さから、塗装やシーリング時の躯体の保護など、建築用養生テープとしても使われるようになりました。

 誕生した当時のマスキングテープは紙の粘着テープでしたが、今では、紙をはじめ、布、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなど、用途に応じてさまざまな素材で作られています。

 最近では、きれいな色や模様のマスキングテープが登場して人気となっています。ホームセンターでも、養生テープのコーナーの他、文房具売り場やカッティングシートなどのコーナーにも置かれ、ラッピング用としての他、既製品の家具や雑貨などに貼ってリメイクしたり、インテリアとして壁紙や床などに貼れるものもあります。

2章:塗装用とラッピング用の違い

 基本的に、塗装用とラッピング用を区別する規定はありませんが、塗装用のマスキングテープはその用途によって粘着力に強弱があります。強粘着のものでラッピングやデコレーションをすると材料の表面を傷つけてしまう場合がありますので、きれいに剥がしたい場合は注意が必要です。

 塗装用のマスキングテープは、黄色や青、赤、緑といったはっきりとした色であることが多いのですが、これは、作業が終わった後にマスキングテープの剥がし忘れがないように目立たせているためです。

 一方、ラッピングなどに使われる文具としてのマスキングテープは、基本的に弱粘性で、表面の素材も紙をはじめビニールや布、凸凹のあるものなど、実にさまざまです。おしゃれでかわいらしいプリントを施したものや、カラーバリエーションが増えたことで、マスキングテープをインテリアとして使ったアイディアがSNSなどで人気になっています。
 
 弱粘性のマスキングテープは、「やり直しができる」「原状復帰ができる」ことで自分好みのインテリアを実現することができ、賃貸物件などの壁や天井、床などにも手軽に取り入れることができるのです。

3章:マスキングテープの種類

 マスキングテープは大きく分類すると、車両塗装用、シーリング用、建築塗装用、文具・雑貨(ラッピング)用、インテリア用などに分かれます。

 幅のサイズもいろいろで、一般塗装用では6mmから30mm程度まであり、用途に合わせて選ぶことができます。不織布やフィルムなどの特殊素材のものは、もっと細いものやシート状のものもあり、工業用やインテリア用としても広く使われています。

 マスキングテープには、サイズの他にもさまざまな特性を持つものがあります。この章ではマスキングテープの種類別にその特徴をご紹介します。

【車両塗装用】

 耐熱性に優れ、車体特有の曲線にしっかりとなじむ柔軟性も持っています。高熱に耐えられるもの、シャープな直線を出せるもの、強い粘着性のものなど、テープによって特徴が異なります。耐水性、耐熱性、耐候性の点から、アクリル系粘着剤のついたものが主流になっています。

 素材としては、和紙、クレープ紙、PVC(ポリ塩化ビニルフィルム)やポリエステルなどのフィルムなどがあります。

 フィルム製のマスキングテープは、クレープ紙製よりもさらに伸び率が良く、耐熱性も高いため、主に工場での車両塗装に使用されます。PVC製フィルムは、伸び率が200~300%と素材の中で最も高く、その特徴を生かして車の繊細な曲線の塗装に使用されます。ポリエステル製フィルムは、厚み0.05~0.07mm程度ととても薄いのが特徴です。

 紙製やフィルム製の他、マスキングチューブと呼ばれるドアやボンネットの隙間部分にはめ込んで使用するものなどもあります。

【シーリング用】

 サッシの隙間や目地などに、機密性を持たせるために、シーリング材やコーキング材を充填する時に使用します。

 粘着面の粘着材にはゴム系とアクリル系があります。ガラスやサッシ、タイル目地などの湿気面や、壁紙、石膏ボードなどには、アクリル系の粘着剤がついたものを使用します。金属面や湿気面以外のタイル目地、コンクリート、モルタルなどは粘着材を選びませんが、超荒面など特徴のあるものに使用するときは、マスキングテープのパッケージを良く見て、用途に合ったものを選びましょう。

【建築塗装用】

 建築塗装用は、塗装する素材や場所、塗装後の作業などによって使い分けるのがポイントです。塗装後にヒートガンなどで乾燥させる場合は耐熱性のあるものを、カーブなどの曲線をマスキングするときには伸び率が良くなじみやすいもの、コンクリートなどの剥がれやすいごつごつゴツゴツした所には粗面用などといったように、適材適所で使い分けましょう。

 建築塗装用のマスキングテープもシーリング用と同様、ゴム系の粘着材とアクリル系の粘着材のものがあります。ゴム系の粘着材は、粘着力が弱くマスキングテープには適していますが、熱や紫外線に弱いので屋外や高温になる場所、長期の使用には向きません。アクリル系の粘着材は、高温、長期使用での使用が可能で、ゴム系粘着材の欠点を補うことができます。ゴム系粘着材のマスキングテープを壁にデコレーションしたまま長期間放置すると、剥がした時に粘着剤が残ったり、きれいに剥がれなかったりするので、注意しましょう。

 表面の素材もさまざまですが、一般的なのは和紙製です。和紙製はほとんど伸びないため、曲線のマスキングには向きません。緩やかな曲線部分にはクレープ紙製でも対応できますし、カーブが強いところにはPVCや塩化ビニル製の伸縮性の高いものを使っても良いでしょう。ただし、塗りたい場所が木材や紙類などの場合は、マスキングテープを剥がした時に表面が剥がれてしまったり、傷がついてしまうことがあるので、パッケージの使用用途や粘着度を確認するようにしましょう。

【文具・雑貨用】

 文具・雑貨用のマスキングテープは、基本的に弱粘性で、紙に貼っても表面を傷めることなくきれいに剥がすことができます。表面が紙製のものは、ペンなどで書き込むことができ、簡単なメモ代わりにしたり、ラベルとしても使うことができます。
 色や柄が豊富な文具・雑貨用としてのマスキングテープは、剥がしやすいのでプレゼントのラッピングにも最適です。

【インテリア用】

 手持ちの雑貨や既製の家具にマスキングテープを貼って、自分好みにリメイクするのが人気です。

 木目調やタイル柄など、貼るだけでイメージチェンジができるマスキングテープは、マンションなど壁や床などに傷をつけられないところに大変有効なアイテムとなっています。

 結露の心配がある窓や、湿気の多いお風呂の壁などにも貼ることができるマスキングテープも登場し、DIYリノベーション・リメイクには欠かせないアイテムとなりました。

4章:マスキングテープの利用シーン

 マスキングテープの特徴である弱粘性を利用して、さまざまなシーンで活用してみましょう。

【壁紙】

 マスキングテープには、壁や床に貼る専用のものもあります。幅広でシワになりにくい素材で作られています。壁紙の種類には紙、繊維、塩化ビニルなどがあります。紙と繊維製のものは粘着に弱いので、注意が必要です。壁紙の上にマスキングテープを貼る際は、壁紙が何でできているのか調べておきましょう。

 長い期間壁紙にマスキングテープを貼ったままにしておく際は、アクリル系粘着材のついたマスキングテープをオススメします。

 それでは、さまざまな色や幅のマスキングテープを使って、無地の壁紙の上にカラフルなチェックの模様を作ってみましょう。まず、壁中央の天井から床まで、垂直にマスキングテープを貼ります。左右等間隔を取って、2つ目のマスキングテープを同じように貼ります。

 繰り返して端まで貼ったら、今度は水平に貼っていきます。床からの寸法を測って水平を取ります。上下均等にマスキングテープを貼っていきます。縦と横のマスキングテープが重なったところは、下のマスキングテープが透けて色が変わるので、いろいろな表情を楽しむことができます。

 好みの柄のマスキングテープがないけれど、壁の印象を変えたいという時は、塗装用のマスキングテープを使って好みの壁紙を貼ることもできます。

 まず、壁の貼り換えたい部分にマスキングテープを隙間なく貼ります。次に、貼り換え用の壁紙の裏に両面テープを隙間なく貼ります。隙間なく貼ることで空気が入らずにきれいに貼ることができます。

 両面テープの剥離紙を剥がし、マスキングテープの上に貼れば完成です。両面テープは一度に全部剥がさず、少しずつ剥がしてシワや空気が入らないようにしましょう。なでバケやスキージーなどがあると便利です。

 壁紙を剥がしたい時は、最初に貼ったマスキングテープごと剥がすと下の壁紙を傷つけることなく取り除くことができます。

【ハンガー】

 クリーニング屋さんから戻ってきた衣類についているワイヤーハンガーをリメイクしてみましょう。
 好みのマスキングテープをくるくると巻いていくだけです。表面が凸凹のマスキングテープをを使うと滑り止めにもなります。
 木製のハンガーに無地のマスキングテープを貼って、ネームプレート代わりにします。子供の名前や、アイテム名を書いておくと、片付けも楽しくなります。

【時計】

 壁に取りつけられる時計のムーブメントを使って、オリジナルウォールクロックをDIYしてみましょう。
 
 ムーブメントを取扱説明書どおりに壁に取りつけます。時計の文字盤の位置に好みのマスキングテープを貼れば完成です。シンプルなプラスチックの時計もマスキングテープでデコレーションすれば、オリジナル時計に早変わりです。

【額縁】

 市販の額縁にマスキングテープを貼ってデコレーションしてみましょう。ゴールドやブロンズ色などメタリックなものや、木目や大理石調のテープを貼ると高級感が一気にアップします。

 お気に入りの絵や写真を太めのマスキングテープで囲うようにして壁に貼れば、額縁入りの絵や写真を飾ったように見えます。マスキングテープに額縁のデコラティブな飾り模様がプリントされたものを使えば、まさに額縁そのものです。
 他にも、額縁の形に切り抜かれたデコレーション用マスキングテープもあります。

【ゴミ箱】

 生活感が出やすい市販のゴミ箱をマスキングテープでリメイクしてみましょう。
 丸いプラスチックや金属製のゴミ箱は、サビ柄やマットな黒無地のマスキングテープでアレンジして、人気の男前インテリアに。
 シンプルな無地のゴミ箱に、丸いマスキングテープを均等に配置すれば好みのドット柄が完成します。
 蓋つきのゴミ箱に、無地のマスキングテープで分別を書き、ラベルをつけるのも楽しい方法です。

5章:マスキングテープの選び方

 マスキングテープにはさまざまな種類があり、用途に応じて選ぶ必要があることは前章でご紹介しました。この章では、DIYで使用頻度の高い建築塗装用とシーリング用のマスキングテープについて特性の違いをご紹介します。

【厚さ】

 建築塗装用とシーリング用のマスキングテープは、ほとんどが和紙、クレープ紙などの紙製です。和紙製は、手で簡単に切れるなどの使い勝手の良さからDIYでよく使われます。厚みは0.1mm程度でほとんど伸びません。きっちりとした直線を出したい時に向いています。

 クレープ紙製は、和紙製に比べて耐熱性が高く、伸縮性があるので、曲線や素材の凸凹になじみやすいのが特徴で、厚みは0.15~0.2mm程度です。粗面用のマスキングテープによく使用される素材です。DIYで使われることはあまりありませんが、車両塗装用のポリエステルフィルム製マスキングテープは厚み0.05~0.07mm程度と超薄手です。

【粘着性】

 マスキングテープは、剥がすことを前提にしているので、粘着性は基本的に弱いものが多いです。ただし、素材や用途によって強粘着や超弱粘着タイプもあります。モルタル外壁の仕上げ方法であるリシン・スタッコをはじめとする超粗面の養生には強い粘着力が必要ですし、紙壁紙や石膏ボードの養生は粘着力が強いと下地を傷つけてしまいます。

 あるメーカーの適合測定値では、超粗面用マスキングテープの粘着力が4.94なのに対し、超弱粘着タイプのマスキングテープは0.60と、粘着力に大きな違いがあります。

 マスキングテープの「〇〇用」という表示は、その素材に合った粘着力や粘着材になっています。マスキングテープ選びに迷ったら、用途の表示があるものを選ぶと良いでしょう。

6章:マスキングテープのおすすめ商品

 ご紹介してきたように、マスキングテープは、用途やサイズ、デザインなどさまざまなものがあります。使う用途に合ったものを選ぶことが大事ですが、いざ売り場にずらりと並んだマスキングテープを見ると、どれを選んだら良いのか悩んでしまいます。
 そこで、用途やサイズ別に、ロイヤルホームセンターが運営するオンラインショッピング通販サイト「ロイモール」から、オススメの商品をご紹介します。

3M Scotch 「塗装用マスキングテープ」

DIYで人気の高い商品
のり残りや粘着性など性能も安心の3M製

• トータルバランスに優れたマスキングテープ。
• 曲線部に沿ってきれいに貼ることができます。
• 剥がした際にのり残りがほとんどありません。
• 120℃度 1時間の乾燥に耐えます。

カモイ「カブキS」

用途別のネーミングがユニークなカモイ製
建築塗装用途の他、車両塗装用にも使用可能


• テープの引き出しが軽く、手切れ性が優れています。
• 貼り置きしてものり残りがほとんどありません。
• 100℃度 30分の乾燥に耐えます。

カモイ「ミント」

壁紙・石膏ボード用弱粘性マスキングテープ
超弱粘性は「ミラクルミント」


• 貼り置きしても粘着力が上昇しにくいため、被着体に優しいです。
• 発泡塩ビクロスに貼っても表面をほとんど傷めずに作業でき、汚染しにくいです。
• 石膏ボード表面の薄紙でも、下地を傷めることがほとんどありません。

カモイ「風神」

名前の通り、強めの粘着力を持つ超粗面用
ゴム系粘着材のクレープ紙製


• リシン・スタッコをはじめ、どんな粗面にもしっかり着きます。
• テープの引き出しも軽く、マスキング作業の効率がアップします。

カモイ
「シーリング用マスキングテープNo.3303」

シーリングから塗装まで幅広く使用できる汎用タイプ

カモイ
「ガラスシーリング用マスキングテープ No.GS-21」

湿気面に接着できるアクリル系粘着材
ガラス・サッシに特化した専用テープ


• 結露面やサッシのチリ部分にもしっかり接着します。
• テープの引き出しが軽く、作業性に優れています。

カモイ
「BIG BOSS」

のり残りしにくい車両塗装専用のマスキングテープ


• 耐熱性、耐候性、耐水性に優れています。
• 初期接着が良く、重ね貼りにも適しています。
• 手切れの良さ、巻き戻しの軽さなど作業性にも優れています。
• 100℃ 30分間の乾燥に耐えます。

カモイ
「mt CASA」

選ぶのが楽しい豊富なデザイン
壁インテリア向けのワイドなマスキングテープ

 シワになりにくい素材で貼りやすいです。
 透け感や重ね貼りが楽しめます

カモイ
「mt CASA Shade」

結露が心配な窓ガラスに貼れるマスキングテープ
デザインも豊富、光による透け感も楽しめる


• 日差しを和らげ、目隠しにもなり、柔らかな光を楽しめます。
• 貼るだけで紫外線を99%カット。小さな窓にも最適です。

ニトムズ
「インテリアマスキングテープ」

貼るだけで空間演出ができるマスキングテープ
壁や家具のアクセントに使い方いろいろ

• 紙製/アクリル系粘着材

まとめ

 いかがでしたでしょうか? 塗装用にもデコレーション用にも、DIYに欠かせないアイテムとなったマスキングテープ。種類を知って用途別に使い分けるだけで、作業効率や仕上がりが格段にアップします。

 マスキングテープリメイクは、失敗しても簡単にやり直しができるので、誰でも気軽に始められます。DIY必須アイテムの便利なマスキングテープをぜひご活用ください。

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