ブライワックスとは?DIYで人気の色見本

目次
第1章:ブライワックスとは?
第2章:ブライワックスはこんな時に使う
第3章:ブライワックスでできること
第4章:ブライワックスの色見本
第5章:ブライワックスの選び方
第6章:ブライワックスの使い方
第7章:ステイン剤と併用するとツヤが増す
第8章:DIYペイントを始める時の注意点
第9章:塗装前に木材について学ぼう
まとめ

 英国由来のブライワックスは、これまで多くの人たちに愛されてきたワックスです。初心者にも扱いやすく、さまざまな用途に使えるため今も人気が途切れません。ここではブライワックスの特長や、色見本などをご紹介します。

第1章:ブライワックスとは?

自然素材をベースにしたワックス

 ブライワックスは蜜ロウ、カルナウバ植物を主原料としたワックスです。1860年にイギリスのイーストロンドンにて、ヘンリー・フラック氏が開発しました。ヨーロッパを中心に木工愛好家や家具職人などに使われ続け、今では日本のホームセンターなどでも販売されています。品質の高さに定評があり、その評価は英国の女王より王室指定がされたほどです。

第2章:ブライワックスはこんな時に使う

木材以外にも使用可能

 木材のナチュラルな質感や木目をいかした着色をしたい時にオススメです。使う色に気をつければ、カントリー調にもモダンな感じにも仕上げられます。新材、古材などの木材の他、タイルや金属加工された材質、皮製品など、さまざまなものの塗装に使えます。

第3章:ブライワックスでできること

ペイントからメンテナンスまで幅広く

 ブライワックスでできることは、木材の保護だけではありません。木製品の着色、ツヤ出し、古くなった家具のメンテナンスなど、一度使うだけでさまざまなメリットを感じられます。半固形で乾きやすく、作業に時間がかかりすぎないことより、初心者でも扱い易いとされています。

第4章:ブライワックスの色見本

色は全部で14種類

ブライワックスのカラーは全部で14種類。それぞれの特長を挙げると、次のようになります。

・アンティーク・ブラウン…薄いブラウンですが、塗り重ねることで色が濃くなります。

・アンティーク・マホガニー…アンティーク・ブラウンより少し赤みがかった色をしています。マホガニー家具のように上品な雰囲気を出せます。

・アンティーク・パイン…黄色がかったブラウンをしています。パイン材を使った家具などのメンテナンスにオススメです。

・クリヤー…無色なので、さまざまな用途に使えます。仕上げやメンテナンスをする時にオススメです。

・ダーク・オーク…どっしりとした茶色をしています。重厚感があるので、落ち着いた雰囲気を出したい時に重宝します。

・ハニー…密蝋が他のカラーよりも多く含まれています。クリヤーと似ていますが、若干色がつきます。

・ジャコビアン…ダークチョコレートのような濃いこげ茶をしています。アンティーク家具のように、使いこんだ雰囲気を出せます。

・ミディアム・ブラウン…アンティーク・ブラウンを少しだけ濃くした茶色です。どちらかと言うと明るめの色になります。

・オールド・パイン…明度の高い焦げ茶になります。パインという名前の通り、明るめのパイン材に使うことをオススメします。

・ラスティック・パイン…木材の色がほどよく出るカラーです。癖が少なく、色々な木材に使えるため初心者にはオススメです。

・スパニッシュ・マホガニー…アンティーク・マホガニーより赤みが強いカラーです。塗装後の雰囲気が出やすく、洗練された印象がプラスされます。

・チーク…茶色と赤みがしっかりと感じられる、色つきの良いカラーになります。チーク家具のような印象がプラスされます。

・チューダー・オーク…ダーク・オークよりも赤身が強いカラーです。格調高さをより加えたい時にオススメです。

・ウォルナット…明度の低い茶色になります。深煎りのコーヒーのように濃く、和室や落ち着いた家具に馴染みやすくなっています。

第5章:ブライワックスの選び方

使う素材に注意しましょう

 ブライワックスはどのような素材に使うかで雰囲気が変わります。同じ色でも濃くなったり、反対に薄くなったりするので気をつけましょう。ホームセンターなどではブライワックスの見本などが置いているケースもあります。購入前にチェックして、好みのワックスを選びましょう。

第6章:ブライワックスの使い方

やり方を守ってきれいに仕上げて

 ブライワックスの手順を無塗装のホワイトパイン材を例に挙げて解説します。

<手順>

1. 塗装前にホワイトパイン材の汚れやホコリをウエスで拭き取ります。

2. 木目に沿ってヤスリがけをします。最初は粗い目のヤスリを使い、その後細かい目で磨いていきます。作業中に出た木くずはウエスでしっかり取り除いてください。

3. ウエスや着古したTシャツなどを使い、 木目に沿ってブライワックスを塗っていきます。前もって水性ステインによる着色や、シーラー塗装をしておくと仕上がりがより美しくなります。

4. ホワイトパインを乾かします。ブライワックスは15~30分くらいで乾きます。

5. 乾いたらブラシやタワシなどで表面を擦ります。色が定着し、ツヤが出るまで続けましょう。色があまりついていないと感じたら、もう一度ブライワックスの塗装をします。

6. きれいな布で表面を軽く拭いたら完成です。

第7章:ステイン剤と併用するとツヤが増す

簡単に使えるのもメリット

 水性のステイン剤を使い、下色を施すことできれいに木目を残せます。使い方はいたって簡単で、ブライワックスを塗装する前にスポンジなどで塗るだけです。

第8章: DIYペイントを始める時の注意点

道具なども事前に調べておきましょう

 ブライワックスをはじめ、塗料にはさまざまな種類があります。使う道具や工程にも気をつけることで、塗料をきれいに濡れます。ここではその注意点についてまとめました。

<塗料をしっかり密着させるポイント>

 塗装前に木材の汚れを落としておくと、塗料の密着度が上がります。必要ならばサンドペーパーをかけておき、作業の効率化を促しましょう。

<ペイント用道具の注意点>

 塗装に使う道具はたくさんあり、目的に合った道具を選ぶことで作業がスムーズに進みます。ここでは、いくつかの道具をご紹介します。

・刷毛…狭い範囲の塗装に適している道具です。水性用と油性用があり、塗料の種類によって使い分けが可能です。山羊毛や化繊毛などがありますが、山羊毛は細く柔らかいためニスなどの仕上げ向き、化繊は塗料が染み込みにくいため速乾性のある水性塗料向きなど、それぞれで特長が異なります。使われている素材に注目して刷毛のメリットをより活かすようにしましょう。

・マスキングテープ…目的外の場所に塗料がつかないようにしたい場合は使ってみましょう。貼りつけた素材にダメージを与えにくく、初心者でも利用しやすいのが特長です。広い面の塗装をする場合は、幅が50mm以上のタイプを選びましょう。反対に、細かい箇所の塗装をする時は細いタイプがオススメです。

・マスカー…折りたたんだビニールがついているテープです。広い面をマスキングできるのがメリットです。さまざまなテープ幅が販売されているので、適したタイプを見つけられます。室内用や多用途用がありますが、ノンスリップ加工が施された床用タイプならば滑って転倒する危険性を抑えられます。

・ローラー…広い面を塗ることができる道具です。刷毛よりもムラができにくく、転がすだけで塗装可能なので、初心者でも安心して使えます。持ち手のハンドルサイズはレギュラー、ミドル、スモール、ミニ、スリムなどに分かれます。広い面を塗る時はレギュラーかミドルを、狭い範囲を塗る時はミニやスリムを使いましょう。
ローラー本体は、ハンドルサイズに合わせて選んでください。使う毛足の長さで塗料の含み具合が変わるので、長毛、中毛、短毛など、バランスを意識して購入を決めましょう。

・コテバケ…持ち手の先に平らな平面状の毛がついているタイプです。ローラーと同じく、広い範囲の塗装ができます。塗りムラが出にくいという特長があるので、色づけの他、ニスを施す時にもオススメです。

・ウエス…こぼれた塗料や汚れた道具を拭く時に使います。オイルステインなどの液体塗料を塗る時にも使えます。

<ペイント時の注意点>

 ペイント前の注意点として、塗料の分量を守ることが挙げられます。必要量は容器やパッケージに書かれているので、事前に確認しておきましょう。
 ホームセンターなどで道具を購入する場合は、事前に必要なものをメモしておきましょう。また塗装時は汚れても良い服装を心掛けおくと、ペイントをスムーズに行えます。

<塗り替え時のポイント>

 塗料の上に新しい塗料を塗ると、新品のように仕上がります。ただし、新しい塗料が必ずしも密着するとは限りません。塗料には重ね塗り適性があり、お互いの相性で重ね塗りの相性が決まります。最初に塗っていた塗料と新しく塗る塗料のバランスを考えて作業を行うことが大切です。もし、すでに塗ってある塗料の種類が分からない場合は、次のような方法で確認しましょう。

油性塗料(ニス以外)の場合

このタイプの塗料は、ラッカーうすめ液を付着してサンドペーパーでこすると塗膜が剥がれます。ただし、プラスチック素材にラッカーうすめ液を使うと表面が溶けてしまうので、この方法は避けましょう。

ラッカーの場合

 ラッカーうすめ液を布に含ませて対象物をこすった時、塗膜が落ちたらこの塗料の可能性が高いです。

水性塗料(水性ニスを含む)の場合

 一般的な水性塗料の場合、調べる方法が特にありません。しかし、ラッカー以外なら重ね塗りができます。

焼きつけ塗料の場合

 焼きつけ塗料は、工業製品の金属塗装に使われます。塗膜が硬いため、ラッカーうすめ液、ペイントうすめ液のいずれを使ってもなかなか溶けません。この塗料の上に水性塗料や油性塗料を塗る場合は、ヤスリがけをしてください。付着性が良くなるため、種類によっては重ね塗りが可能となります。

第9章:塗装前に木材について学ぼう

木材の特長を押さえて希望に添ったペイントを

 オイルステインやブライワックスなどで木材を塗装することは可能です。ホームセンター、建材店、材木店などで購入できますが、大きく木材を分類するとムク材、集成材、合板の3つに分けられます。それぞれの特長をご紹介すると次のようになります。

・ムク材…天然のままの木材です。特殊な加工をしていないため、木本来の美しさを保っています。種類が多いものの、近年では資源保護の影響で高価になっています。乾燥によって収縮や反りが生じるものの、オイルステインなどを使って木目をいかした塗装が可能です。

・集合材…角材や板材を張り合わせた人工材です。見た目はムク材と似ていますが、強度が高いという特長があります。天板などにも使われ、使用用途は多様です。

・合板…薄くスライスした板を張り合わせた板です。強度が高く、価格も安いというメリットがあります。さまざまな厚さの合板があり、大きなサイズも売られています。

 一般的に厚さに対して幅が4倍以上ある木材を板材と言い、それ以外の木材を角材と呼びます。かんながけがされた加工材と、表面がざらざらとした荒材もあるのでそちらもチェックしてみましょう。

<2×材(ツーバイ材)とは?>

 2×材とは、枠組み壁工法と呼ばれるもので、アメリカの一般的な建築工法・2×工法(枠組み壁工法)で使われています。比較的安価で流通量も多いため、DIYをする時の身近な木材として使われます。国内で流通している2×材には、SPF(エスピーエフ)、防腐処理済み2×材、ウエスタンレッドシダーなどがあります。

・SPF(エスピーエフ)…スプルース材、パイン材、ファー材などを指します。北米由来のものが多く、木目が白いためホワイトウッドとも呼ばれています。

・防腐処理済み2×材…SPFに防腐剤を加圧注入した木材です。腐りやすい場所の建築をする時に使われることがあります。

・ウエスタンレッドシダー…赤みがかった木材で、防水性、防腐性、防虫効果が期待できます。デッキ、パーゴラなどに使われますが、高価です。

 サイズは2×4が基本で、木口の厚さは2インチ、幅は4インチ(実寸法では厚さが約38mm、幅が約89mm)となっています。この他に2×6(ツーバイシックス、木口サイズ厚さ×幅:38×140mm)、2×8(ツーバイエイト、木口サイズ:38×184mm)、2×10(ツーバイテン、木口サイズ:38×235mm)、1×4(ワンバイフォー、木口サイズ:19×89mm)、1×6(ワンバイシックス、19×140mm)などがあります。どのサイズが適しているかよく分からない場合は、ホームセンターなどで店員に聞いてみましょう。

<木材ペイントの注意点>

 ペイントをする時は、次の点に注意しましょう。

塗装前のヤスリがけについて

 ペイント前にヤスリがけをすると塗料が密着しやすくなります。ヤスリには番手と呼ばれ、目の粗さを示す数値が表記されています。数値が大きいほど目が細かく、小さいと粗くなります。サンドペーパーなどを使ってヤスリがけを行う時は、粗目、中目、細目の順にかけましょう。短時間で作業を終わらせたいならば、電動サンダーの使用をオススメします。

傷やへこみがあった場合は

 塗装する木材に傷やへこみがある場合は、パテ(補修剤)を使ってみましょう。パテは商品によって特長があるため、うまく使い分けることが大切です。傷ついている箇所やへこんでいる箇所にパテを直接つけたり、へらで押し込むようにパテを密着させたりします。硬化した後に余計なパテをカッターやのみなどで削ったり、サンドペーパーをかけたりするのもオススメです。

購入する木材の見極め方

 木材を購入する時には反りやねじれに注意しましょう。2×材は特にこの箇所に気をつけるようにしてください。エリート材やスタンダード材など、木材販売店によっては等級づけをしている場合もあるので、購入の参考にするのもオススメです。

まとめ

 DIYの面白いところは、自分でオリジナルのアイテムを完成させられることです。ブライワックスは初心者でも扱いやすいため、簡単に作業を進めることができます。木材の着色、つや出し、表面の保護を一度に行えるので、作業時間の短縮も可能です。

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