カッターナイフの種類と使い方

梱包ときからペーパークラフトまで大活躍

 ペーパークラフトや、DIY作業での壁紙やカーペットのカット、また荷物の梱包解きなどに、誰もが一度は使ったことのあるツールがカッターナイフです。切れ味が落ちても刃の先端を折り取るだけで、すぐに新品同様の切れ味を取り戻すことができるとても便利な刃物、カッターナイフについて、その特長や正しい使用方法、さらにユニークな特長を持つ様々なカッターナイフなどをご紹介します。

目次
1.カッターナイフとは
2.各部紹介
3.カッターナイフの使い方
4.カッターナイフの種類

1.カッターナイフとは

 カッターナイフとは、交換可能な刃を持つ刃物の総称で、もともとは薄い紙を切るための道具として、日本で開発されたものです。最も一般的なのは、文房具やペーパークラフトなどに使用される刃幅9mmの折る刃式のものです。
 他にもこのタイプには布や合板、プラスチック、段ボール、石膏ボードなどの切断に使用できる様々なサイズのカッターナイフがあり、色々な現場で使用されています。
 カッターナイフには文房具用や作業用の折る刃式だけではなく、特殊なアクリル切断用のPカッターや円形を切り抜くことができるサークルカッターなど、用途に応じて様々な形状の製品が揃っています。
 最も一般的な、切っ先(刃の先端)が60度の角度を持つ、折る刃式のカッターナイフは、大きくは文房具用と作業用に分かれ、さらに刃の幅のバリエーションとして主に4つのサイズがあります。
 カッターナイフの刃のサイズにはJIS規格などの定められた規格がないため、名称はメーカーによって多少違いますが、主に刃幅9mmの小型、刃幅12.5mmの中型、刃幅18mmの大型、刃幅25mmの特大型というのが一般的です。そして、一部特殊な例外を除き、基本的にこの替え刃はカッターナイフのメーカー各社のものが共用可能です。
 ペーパークラフトや雑誌の切り抜きなど、薄い紙の切断には小型のものが適しており、中型のものは段ボールなどの切断に適しています。大型や特大型のカッターナイフは切断工具という位置づけで、ベニヤ板や厚手のビニールシート、カーペットのカットなどの作業適しています。さらに、同じ刃幅のカッターナイフより刃厚を持たせた高強度のタイプなどもあり、作業の内容によって使い分けることで作業効率が上がります。
 気をつけなくてはいけないのが、切断する物に適したサイズのカッターナイフを使うことです。小型のカッターナイフは紙を切断するためのものです。刃のロック機能などがない場合も多く、ベニヤ板などの切断には強度も足りません。また細い持ち手では力も入らず、無理に使えば刃が欠け、使用者の手を傷つけてしまうこともあります。
 ベニヤ板などの切断には大型や特大型のカッターナイフを使用するように注意してください。幅広い用途に使いやすいのは中型のカッターナイフです。

2.各部紹介

①特大型(刃幅25mm)/ベニヤ板や厚手の布、ビニールシート、カーペットなどの切断に適した作業用のカッターナイフです。

②中型(刃幅12.5mm)/紙などの切断から、段ボールの切断、梱包解きなど幅広い用途に使用可能なカッターナイフです。

③小型(刃幅9mm)/紙の切断や、壁紙切りなど、薄手の物を切断するための工作用カッターナイフです。

④通常刃/一般的なカッター刃です。切れ味と耐久性のバランスに優れています。

⑤黒刃/通常刃よりもより鋭角に研磨された刃です。切れ味と刃の入り込みは優れていますが、耐久性では通常刃に劣ります。

⑥スライダー/先端に押し出し刃を繰り出します。刃のロック機能があるものとないものがあります。カッターの刃はこのスライダーの突起に固定されます。

3.カッターナイフの使い方

 カッターナイフの正しい使用法ですが、まず刃先は必要最小限に繰り出しましょう。刃の折り目、一つ分が目安です。長く出し過ぎると刃がぐらつき、正確なカットが行いにくくなります。また、刃は常に良く切れる状態で使用します。切れ味が落ちてきたら刃を折り、常に新しい刃を使います。刃を折る際は、専用の刃折器を使用するのが安全でオススメです。
 握り方は主に2通りあり、1つが鉛筆を持つようにカッターナイフを握る鉛筆持ちです。繊細な作業をするときに向いています。もう1つが手の平でしっかり握る持ち方です。人差し指をカッターナイフの背の部分に当てると作業がスムーズに行え、安定感も増します。
 正確な直線に切るために、定規を使う際は、薄い定規ではなく、刃のガイドと、裏に滑り止めの付いたカッター用定規を使います。薄い金属定規を使うと刃が定規の上に乗りあげ、指などを切ってしまう可能性があるので使わないでください。また刃の進行方向に手を置くのも厳禁です。
 1枚や2枚の紙を切る場合は、カッターガイドのある背の方に刃を垂直に当てて、真っ直ぐに切ります。重ねた紙を一気に切る場合は、カッターナイフをわずかに10度ほど外側に寝かせて切断します。
 切れ味が落ちてきたと感じたら、こまめに刃を折り常に新しい刃先を使用します。こうすることで作業がスムーズに行え、また切り口をきれいに仕上げることが可能です。
 刃の交換方法は、刃を留めているスライダーを後ろに下げ切って抜き取り、新しい刃をスライダーの突起に取り付けたら、カッターナイフの後ろから差し込むだけです。
 カッター替刃には、通常の刃の他に、刃の研ぎ角度がより鋭角な黒刃タイプというものもあります。黒刃は主に壁紙の切断など内装作業などを行うプロの職人の方に使われているもので、切れ味は優れていますが、その代わりに耐久性では劣ります。一般的な用途には、切れ味と耐久性のバランスの良い通常刃の方が使いやすいでしょう。
カッターナイフ用の定規は薄手の金属製ではなく、このような厚手で、裏に滑り止めの付いたものを使用してください。また作業台に傷を付けないようカッターマットも使用します。
定規の背の部分にあるガイドに刃を垂直に当て、奥から手前へとまっすぐに刃を引きます。定規はしっかり支えますが刃の進行方向に指がはみ出さないように注意しましょう。
刃の切れ味が落ちてきたと感じたら、その都度こまめに刃を折り常に新しい刃を使いましょう。刃折り器などを使うと安全に刃を折ることができ、刃の回収も楽なのでオススメです。

4.カッターナイフの種類

 カッターナイフは、汎用性の高い刃物で、一般的な折る刃式で様々な作業を行うことが可能ですが、さらに特殊な用途専用として、ユニークな刃もあります。特殊なものとしては以下のようなタイプがあります。

ノコ刃/のこぎりのような刃を持ち、木材などをカットすることが可能です。

フック刃/ロープなど、ひも状のものを切るのに適したタイプです。

ステンレス刃/サビにくいステンレス製の刃を持つカッター。水回りなどにある物を切断するのに適しています。

プラ切り刃(Pカッター)/アクリル板やプラ板などを切断するのに適したカッターです。

ノンスリット刃/刃折れ線がないカッターです。作業時の刃折れを防ぐことが可能です。


上は、厚みのあるベニヤ板などをカットできる、0.7mm厚の刃を持つ特大カッター。下は刃にフッ素加工を施し厚手の段ボールなどの切断時の抵抗を減らした刃幅18mmの大型カッターです。

ノコ刃カッター。薄い木材のカットに使用できる小型のノコギリ刃です。通常のカッター替え刃と交換することも可能です。

アクリル板や、プラ板などのカットに使用するPカッター。刃のアゴ状の部分で、板材に細い溝を掘り、その溝をガイドにして割る事で切断します。

模型作りや切絵、ペーパークラフトなど精密なカットに適しているデザインナイフ。細かな切り抜きなど細工に適していますが刃が薄く、厚手の紙の切断には向いていません。

紙などを円状に切り抜くことができるサークルカッターです。こちらのタイプは直径2cmから15cmまでの円を切り抜くことができます。
中心となる部分をピンで固定し、スリットの任意の部分に取り付けたカッター刃をぐるりと回すことで、きれいな円を描きながら切り抜きます。

ロータリーカッター。生地や薄手のゴムシート、皮や樹脂シートといった通常のカッターナイフでは切りにくいものを、円形の刃を回転させることで刃が滑ることなく簡単にカットできます。

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