漆黒 18V充電式 インパクトドライバーの使い方

ハイエンドモデルに匹敵するパフォーマンスを実現!

 DIYにおいて基本的なネジ締め作業を行えるのがインパクトドライバーです。木工作品や家具の組み立ての時にネジ締めを行う際、電動ドリルドライバーと並んで大きな役割を果たします。

 インパクトドライバーはマキタ(Makita)をはじめ、デウォルト(DEWALT)、ボッシュ(BOSCH)、ハイコーキ(Hikoki)などの各メーカーからさまざまなモデルが発売されていて、ハイエンドモデルからスタンダードモデルまで幅広く揃っています。一般的にはDIYで多く使われているのが10.8Vのバッテリーを採用したスタンダードモデルです。
 使い慣れてくると打撃力が物足りなく感じてしまうのですが、ハイエンドモデルでは価格が高くて躊躇してしまうという人も多いのではないでしょうか。そこで、オススメなのが漆黒の電動工具シリーズから発売されている「漆黒 18V充電式 インパクトドライバー(IDR-18RLiA)」です。プロ御用達のハイエンドモデルに匹敵するパフォーマンスを実現し、DIYユーザーのニーズに応えた1台です。

 こちらのモデルを通じて、インパクトドライバーの正しい使い方を紹介するとともに、同じ用途の電動ドリルドライバーとの特徴の違いも併せて紹介しましょう。

目次
1.インパクトドライバーとは
2.各部名称紹介と機能
3.ビットの選び方
4.漆黒18V充電式インパクトドライバーの基本的な使い方
5.ネジ締め以外の主な作業
6.使用上の注意点

1.インパクトドライバーとは

 インパクトドライバー(英語表記:Impact driver)は、回転に打撃(インパクト)を加えた力で強くネジを締めつけることができ、厚い木材や硬質な素材などに打ち込むことができます。
 見た目の形状や用途は、DIYの作業でもう1つの代表的な工具の電動ドリルドライバーと似ていますが、得意な作業は異なります。電動ドリルドライバーは、先端部の回転数が多く、モーターの回転する力のみで作業するのが特徴です。

  一方、インパクトドライバーは、回転と打撃の2つの力でパワフルな作業をするのが特徴で、厚い木材や硬質な素材に長いネジを連続して打ち込むことができます。特にコーススレッドと呼ばれるスクリューネジを得意とします。
 写真奥は、漆黒の電動工具・「漆黒 18V充電式振動ドリルドライバー」。ビットの回転のみの能力を持っていて、その回転速度と締め付け力を細かくトルク調整をして使用し、材質に合わせてネジを締め込むことができます。写真手前がインパクトドライバー。強力なパワーは、2×4材を使ったウッドデッキづくりの他に、内装作業や大型家具の組み立てなどを行うのにオススメです。

 漆黒 18V充電式 インパクトドライバーは、18Vのバッテリーを使用する充電式タイプです。18Vのバッテリーを採用したことで、ハイエンドモデルに匹敵する強い打撃力を発揮し、ネジを締め付けることができるのが最大の特徴です。また、ハイエンドモデルに採用されているリチウムイオン電池を使用しているので軽量化を実現し、電池の持ちが良く、他の工具とバッテリーを併用できて経済的なのが魅力です。
 バッテリーパックは2個付属されているので、長時間の作業も可能です。また、振動ドリルドライバーやセーバーソーなど、他の加工を要する際は同シリーズの電動工具を揃えておくと、簡単に付け替えができるので便利です。バッテリーパックを含む本体の重量は、約1.7kgなので女性でも操作しやすい重さです。

 フル充電した1回の作業の目安は、φ4.1×38mmの木ネジ締めの場合(材料:米松)、約270本、φ4.5×90mmの万能ビス(材料:米松)で約110本の打ち込みが可能です。硬質な木材を使用するウッドデッキや大物の棚の製作など、充電を気にすることなく室内外問わず活躍してくれる1台といえます。

 漆黒 18V充電式 インパクトドライバーは、長くて太いコースレッドが最適です。長さ20mm以上からがオススメで、ウッドデッキなどに使われる75mm以上のコースレッドを打ち込む作業も楽に行えるので頼もしい工具です。

2.各部名称紹介と機能

①ビットストッパー/ビットストッパーを手前に引いてビットをワンタッチで取り付けることができ、ビットの取り外しも手前に引いた状態で抜き取りができます。

②回転方向切替スイッチ/回転方向を決めるスイッチで、「正回転(時計回り)」「逆回転(反時計回り)」の2モードを切り替えることができます。スイッチを中央にすると、安全ストッパーが働きスイッチ引き金がロックされます。

③スイッチ引き金
/インパクトドライバーのスイッチはトリガー式で、人差し指で引くとスイッチが回転し、離すと回転が止まります。

④LEDライト/スイッチを入れるとLEDライトが点灯し、離すと消灯します。薄暗い見えづらい場所では、照らすことで懐中電灯の代わりになります。

⑤バッテリー/簡単に着脱ができます。電池はハイエンドモデルと同じ、リチウムイオン電池を採用し、軽量化を実現しています。

⑥ベルトフック/他の作業をしていてインパクトドライバーを手元に置いておきたい時にベルトに掛けておくことができます。
 ベルトフックは左右どちら側にも取り付けが可能です。付け替え方法は、ドライバーでネジを回してベルトフックを取り外し、反対側の取り付け溝にベルトフックを差し込んでネジを締めて固定します。

3.ビットの選び方

 漆黒18V充電式インパクトドライバーで取り付けることができるビットは、ほとんどが、2面の幅が6.35mmの「六角軸」タイプです。標準で6.35mm六角軸のビットが付属されています。電動ドリルドライバーで使用する丸軸タイプは使えないので購入する時は注意してください。

 ただし、キーレスドリルチャックなどの専用のアダプターをインパクトドライバーに装着すると、電動ドリルドライバーと同じ、丸軸タイプのビットを取り付けることが可能になります。
 写真上のビットが、漆黒18V充電式インパクトドライバーに取り付けられる「六角軸」タイプ。写真下は電動ドリルドライバーで使用する「丸軸」タイプ。六角軸は交換がワンタッチででき、丸軸のタイプに比べて空回りが起きにくい構造になっています。

●ビットの種類

 漆黒18V充電式インパクトドライバーに取り付けることができるビットは、さまざまな種類があります。
 大きく分けると、プラス、マイナス、四角、六角などに大別され、プラスの2番ビットを頻繁に使います。小さいビスを打つ際は、プラスの1番のビットを使用すると、うまくねじ込むことができます。
 プラスの1番〜3番を揃えておくと、一般的な組み立て作業が行えます。
 用途に合わせて各種先端を揃えておくと、作業が捗ります。

4.漆黒18V充電式インパクトドライバーの基本的な使い方

 漆黒18V充電式インパクトドライバーは、先端のビットストッパーの部分にビットを差し込み、グリップを握って回転してねじ込むように打ち込みます。回転方向は正回転と逆回転がありますが、ネジ締めは正回転で行い、ネジを外す時には逆回転にします。上手に使うコツは、ビットとネジの軸を垂直に維持するために、腕だけでなく体全体を動かすように扱うことです。

●バッテリーパックの装着

 バッテリーパックは本体下部に装着します。バッテリーパックがしっかり固定されていることを確認して使用してください。

 バッテリーパックを本体に合わせてスライドさせて、「カチッ」と音がするまで押し込みます。取り外す場合は、バッテリーパックのリリースボタンを押しながらスライドさせて取り外します。

●ビットの着脱方法

 漆黒18V充電式インパクトドライバーのビットの装着・交換はワンタッチで取り付けることが可能です。

 ビットストッパーを手前に引きながら、ビットを奥まで差し込みます。ビットを軽く引いてみて、ビットストッパーを元の位置に戻すと、取り付け完了です。
ビットを取り外す場合は、ビットストッパーを手前に引いてビットを抜き取ります。

●グリップの握りで回転を調整

 グリップの握りで回転の加減を調整します。弱く握ると回転数が弱くなり、強く握ると回転数が強くなります。慣れない最初のうちは、何度か練習してコツを掴むようにしましょう。

●ネジ締めのコツ

 ネジ頭の溝にきちんとビットに噛み合わせ、ビスがまっすぐになるように構えます。一気にグリップを握るのではなく、少しずつ引っ張って調整して締め始めるようにします。そしてネジがある程度まで刺さったら、本体をしっかり両手で押さえ、ネジを押さえつけるイメージで回転させて締めていきます。
 漆黒18V充電式インパクトドライバーは、締め付け力が強いため、ビットがネジの溝からズレて外れる失敗のケースがあります。ビットがネジの溝からズレてしまうと、インパクトドライバーならではの、“ダダダッ”という音が出なくなります。
女性に多いこの失敗は、つい力を入れすぎて本体が傾いてしまうのが原因です。しっかり締めることができずにネジの頭をつぶしてしまうので注意してください。

●バッテリーパックの充電方法

 本体への取り付けと同じ操作で、バッテリーパックを充電器の差込口に奥までしっかり差し込みます。

 充電器の電源プラグをコンセントに差し込むと、緑色のランプが点灯します。バッテリーパックを充電器の差込口にセットすると、充電が始まり、赤ランプが点灯されます。
 フル充電の時間は約90分です。充電が完了すると、ランプが緑色に切り替わります。リリースボタンを押してスライドさせてバッテリーパックを充電器から取り外し、電源プラグをコンセントから抜きます。

5.ネジ締め以外の主な作業

 漆黒18V充電式インパクトドライバーは取り付けができる工具やアタッチメントが豊富です。回転する強弱の調整のコツを掴めば、これ1台で作業の幅がグンと広がります。

●ナットの締め付け作業

 漆黒18V充電式インパクトドライバーは、トルクが強いのでネジ締めの他に、ボルトやナットの締め付けも可能です。13mm前後の六角ボルト・ナットに対応し、インパクトドライバー用のソケットビットを使って締めていきます。

 ソケットはプラスビットに比べて、ボルトを締付ける高負荷の力が加わるため、六角軸が折れてしまうこともあります。ソケットもさまざまな種類がありますが、六角軸のみ交換できるタイプのビット交換式ダブルソケットがオススメです。ただし、タイヤ交換などは専用のインパクトレンチなどの電動工具を使うようにしてください。
 ビット交換式は六角軸が折れた時、六角軸のみを交換することで既存のソケットをそのまま使えるのでコストを抑えることができるので経済的です。

●穴あけ作業

 インパクト対応のドリルビットで、穴あけの作業が可能です。インパクトドライバー用の木工用ビットを使用した場合、12〜19mm程度の穴あけ作業が最適です。スイッチ引き金を引き、徐々に回転数を上げながら作業を始めるようにします。

 作業を行う際は、加工する木材にクランプを取り付けて固定してください。貫通させる場合は、加工する木材の下に当て木を添えるときれいに穴をあけることができます。

6.使用上の注意点

●本体について

 穴あけ作業の場合、本製品は金属、石材、コンクリート、タイルなどの穴あけには使用できないため、専用の六角軸ドリル刃を使用してください。ドリル刃や加工物が破損してしまうので注意してください。
 作業中は、革手袋を装着してください。穴あけの作業の場合は、ゴーグルなどを使用するのを推奨します。電動ドリルドライバーに比べて“ダダダッ”という打撃音が大きく響きます。周囲の環境や時間帯に配慮して行うようにしましょう。また、初心者の方はグリップを勢いよく握って木材を傷つけたり、手をケガしたりするので気をつけましょう。慣れるまでは両手で本体を押さえて操作するのをオススメします。

●バッテリーパックについて

 バッテリーパックは、約300回の充放電ができます。保管や携帯をする場合は、絶縁テープを端子部分に貼り付けるようにしてください。また、長期間使用しない場合は、いったん使い切ってフル充電を行ってから保管します。蓄電能力維持のため、3ヶ月に1度はフル充電を行うようにしましょう。

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