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ガストーチの種類について
ガストーチの種類について
アウトドア、DIY、溶接などで使われているガストーチは、簡単に火を起こせるという特長があります。種類が豊富で、用途に合わせて選べるのもメリットです。では、ガストーチには具体的にどのような種類があるのでしょうか? それぞれの特長と合わせてご紹介します。
目次
1.ガストーチとは
2.ガストーチの種類
3.ガストーチの各部の名称と機能
4.ガストーチの使い方
5.ガストーチで浮造りをしてみよう
6.ガストーチを使うときの注意点
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1.ガストーチとは
火を起こすための道具の1つに、ガストーチがあります。ガストーチとは、可燃性のガスを使って出火ノズルから炎を噴出させる道具のことです。一般的にライターよりも強い炎を起こせる上、簡単に火を起こせるので初心者でも扱いやすいというメリットがあります。特にバーベキューやキャンプなどアウトドアのシーンでは、着火剤と併用することで調理や炭起こしを短時間でできます。さらに、災害時に火が必要になったときも重宝します。
他にも、ろう付けによるパイプの配管作業、古くなった塗装を剥がす作業など、さまざまな用途に使われています。製造ラインでの加熱作業、樹脂製品のバリ取り、焼き入れ・焼き戻しにも使用可能です。
DIYではアートクラフトやガラス細工、時代焼き、七宝焼き、彫金、竹細工などのアクセサリー作りの際にも使われています。
2.ガストーチの種類
■形状について
ガストーチは着火させると火が出ますが、なかには縦、横、逆さと、さまざまな角度で安定した炎を出せるタイプがあります。また、ガストーチにはカセットガスやねじ込み式のガストーチ専用ボンベを使う「分離型」と、タンクにガスを充填する「一体型(充填型)」があります。強い炎を使って作業をしたいなら「分離型」を、持ち運びしやすいタイプを探しているなら「一体型」を選んでみましょう。
■ガストーチの炎について
ガストーチを着火させたときに出る炎として、一番オーソドックスなのが「集中炎」です。一点集中で高い温度の炎が出るこのタイプは、汎用性が高く、ろう付けのような細かい作業にも適しています。この他、ねじれた形状の炎を出す「スクリュー炎(スパイラル炎)」や棒状の炎が出る「棒状炎」があります。
炎の温度や長さ、大きさも商品によって異なります。それぞれの特長を押さえて、用途に合ったタイプを選びましょう。
3.ガストーチの各部の名称と機能
■カセットガスなどを使うタイプ
① 火口/着火時に炎が出る箇所。
② 空気調整レバー/空気の流入量を調整する箇所。炎の温度が変えられます。
③ 点火ボタン/ボタンを押すことで、火口から炎が出ます。
④ 火力調整ハンドル/回すことで、火力を調整できます。
⑤ ボンベホルダー/ガストーチとガスボンベを繋ぐ箇所。
■ガスを充填するタイプ
① 火口/着火時に炎が出る箇所。
② 点火ボタン/ボタンを押すことで、火口から炎が出ます。
③ ガス調整つまみ/ガスの量を調整し、火力を変えられます。
④ ガス残量確認窓/充填したガスの量を確認できる箇所。
⑤ ガス注入口/ガスを充填する箇所。カセットガスやライターガスからガスを充填できるタイプがあります。
4.ガストーチの使い方
■カセットガスなどを使用するガストーチの使い方
①ガストーチを専用のガスボンベにセットします。ハンドルを必要以上にキツく締めるとボンベホルダーが壊れる原因になりますので、気をつけてください。
※セットする前に火力調節ハンドルがしまっていることと、ハンドル周囲に火気がないことを確認してください。
②容器を水平な場所に置き、直立状態にします。
③ハンドルを開き、カチッと音がするまで点火ボタンを押します。
④まずは青い炎が出ることを確認してください。点火しない場合は点火ボタンを繰り返し押します。
※予期せぬ場所に火が移らないように、燃えやすい物をそばに置かないようにしてください。
※生ガス(気化していないガス)が出た場合は、点火せず、ハンドルをオフにして使用をいったんやめてください。ガスを吸い込むと体調が悪くなることがあります。
⑤炎を確認しながら火力調整ハンドルを回します。空気調整レバーをスライドさせることで、空気量を調整し、炎の温度を変えられます。
⑥使い終わったら火力調整ハンドルを閉じます。消火できたことを確認し、熱が残っていない状態でボンベを外してください。
■ガスを充填するタイプのガストーチの使い方
ガスが充填できるタイプの場合は、ガス注入口からガスを充填して使用します。点火ボタンにセーフティロックが付いているタイプの場合は、ロックすることで誤って点火することを防げます。
5.ガストーチで浮造りをしてみよう
浮造りとは、木材を火であぶったり、ブラシでこすったりして味のある加工をすることです。年輪一つ一つが浮き出ることで凹凸がより分かりやすくなるのが特長です。
浮造りはガストーチを使って作ることが可能です。ここでは、そのやり方をご紹介します。
■浮造りのやり方
①ガスバーナーを点火して、木材の表面をあぶります。火を近づけすぎると焦げ付きが酷くなってしまうので、適度な距離を保つようにしてください。
②木材全体をあぶったことを確認します。
③ワイヤーブラシを使って木材の表面をこすります。
④最後に、たわしでこすって仕上げます。
⑤完成!
6.ガストーチを使うときの注意点
ガストーチを使った後は、先端やガスボンベが熱くなっていることがあります。そんなときは、ガストーチを立てるスタビライザー(安定台)などを使ってみましょう。誤って転倒して足に落ち、やけどするなどの被害を防げます。
ガストーチは、逆さに使えるタイプ以外は逆さに持たないようにしてください。意図しなかった場所に火が付くなど、火災の原因になりかねません。
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