ハトメ・リベットの種類と使い方

穴の補強や締結に使用する金具、ハトメとリベット

 スニーカーなどの靴ひもを通す穴に取り付けられた金属やプラスチックでできた環がハトメです。布や紙などに空けた穴が破れないように補強するリング状の小さな金具で、メッセージカードの装飾や手作りのバッグストラップ部などにも使用されています。
 もう一方、同じようなDIYで使用される小さな金具にリベットがあります。何かと何かを締結する(ていけつする/つなぎ合わせるということ)ために使用するもので金属板など板状のものをつなぎ合わせるのに適した金具です。そんなDIYでも使用されることの多い金具、ハトメとリベットについてその種類や使い方をご紹介します。

目次
1章:ハトメとは
2章:ハトメの種類
3章:ハトメパンチを使ったハトメの取り付け方
4章:リベットとは
5章:リベットの種類
6章:リベッターの使い方
7章:リベットの外し方と注意点

1章:ハトメとは

 素材に空けた穴が破れない様に、補強するための環状の金具です。リング状の金具でフチ取り補強や装飾を行います。代表的なものが靴ひもを通す穴に取り付けられたもの。また、バッグ類の装飾に使用されることもあります。
 「ハトメ」という名前の由来は諸説ありますが、ハトメを取り付けられた状態が、ちょうど丸い鳩の目(ハトノメ)のように見えることから、鳩目(ハトメ)といわれるようになったというのが有力とされています。
 ハトメと同じようなものにグロメットというものもあります。形や目的は変わりませんが、電子部品や電気の分野で使用されるものをグロメットと呼び、布や紙などに使用されるものをハトメと日本では主に呼び分けられています。
 ハトメは穴の補強という実用的な目的に適したものですが、メッセージカードや布製のバッグなどにうまく使用すると立体的な装飾としても楽しむこともできます。

2章:ハトメの種類

 ハトメには大きく分けて、ハトメ本体と座金の2つを使って取り付ける「両面ハトメ」とハトメ本体のみで取り付ける「片面ハトメ」の2種類があります。素材は主に金属で、アルミやステンレス、真ちゅうなどが使われています。
 また素材にあまりキズを付けたくないという場合にはプラスチック製のハトメなどもあります。

両面ハトメと片面ハトメの違い

 片面ハトメは、ハトメ単体で取り付けられるものをいいます。ハトメの筒部分の先端が、取り付ける対象の裏側で、ちょうど菊の花弁のように放射状に広がることで固定されます。その仕上がり形状から菊割れハトメなどともいわれています。
 革製品や厚みのある布の場合、素材に菊の花弁状に割れたハトメの先端が食い込むので高い強度を得られます。しかし、紙などの薄い素材の場合は割れた先端が紙などに傷を付け、うまく取り付けられない場合もあります。
 両面ハトメはハトメ本体と座金の2つのパーツを使い、取り付けるものに対して両面から固定します。表と裏が同じような仕上がりになるので装飾目的にも適しています。
 この両面ハトメにも種類があり、取り付けるとふっくらと丸みのある座金で固定され、裏表が両面同じような仕上がりになる両面ハトメと、ハトメ本体の筒部分が、外側にまくれあがることで、平らな座金を固定する丸つぶしハトメなどがあります。
 装飾性が高いのは両面ハトメで、取り付け強度が高いのは丸つぶしハトメとされています。

ハトメのサイズと材質の違い

 ハトメには様々な大きさがあります。サイズの選び方は、まずハトメを使い補強する対象の、穴の大きさを測ります。その穴の内径に適したハトメを選ぶと良いでしょう。または使いたいハトメの内径に合わせて、パンチで対象にちょうど良いサイズの穴をあけても良いでしょう。
 次に、布や紙、革など、取り付ける対象の厚みに適した高さのものを選びます。ハトメの筒の部分の高さが、対象の厚み+3㎜程度のものを選びましょう。ハトメのパッケージには「最大取り付け厚」などが記載されているのでそちらで確認してください。
 ハトメの内径の規格には4㎜、7㎜、8㎜、10㎜、12㎜など様々なサイズがあり、ハトメのパッケージにはこの内径サイズが記載されています。ひもやストラップなどを通して使いたい場合は、スムーズにひもが通るか、あらかじめ確認しておきましょう。
 正しい大きさが分かったら次は材質です。ハトメには金属製とプラスチック製があります。金属製のものにも強度の高さの順でアルミ製、真ちゅう製、鉄製、ステンレス製など様々なものがあります。
 また表面の仕上げにも様々な種類あります。金属素材そのままのもの。クロームメッキ仕上げのもの。ブロンズ調やアンティーク調など装飾を目的にしたものなどもあります。取り付ける対象に合った色、素材を選んでください。

ハトメのサイズの見方

 ハトメを選ぶ際のポイントとなるサイズは、以下の部分となります。特に重要なのが内径です。これが、ハトメがつくる穴の直径となります。製品パッケージに記載されているハトメのサイズは、多くの場合、この内径のサイズです。

3章:ハトメパンチを使ったハトメの取り付け方

 ハトメを取り付けるには専用の道具が必要です。布や紙などに穴をあける穴あけポンチ(ハトメ抜き)と、ハトメをかしめるためのハトメパンチやハトメ打ち具などを準備してください。
 必ず使用するハトメの内径に合ったものを用意しましょう。サイズの合わないハトメパンチを使用するとハトメが歪み、正しく取り付けできません。使用するハトメの内径サイズを確認し、対応したハトメパンチを正しく選んでください。

片面ハトメの取り付け方

穴あけポンチを使いレジャーシートに穴をあけます。使用するハトメの内径と同じか、0.5㎜ほど大きな下穴をあけてください。
表側となる面から片面ハトメを差し込みます。
ハトメをハトメパンチの先端で挟み込みます。その際挟み込む部分には裏と表があるので注意してください。
穴があいたドーナツ状のお皿部分(凹コマ)をハトメの表面にあてがいます。ハトメの裏面、筒状になった部分(凸コマ)には中心が飛び出ている側を当てるようにしてください。
ハトメパンチのレバーをしっかりと握りこみます。これでとりつけられました。
表側はこのようにキレイなリングで補強されました。
裏側はこのように菊の花弁状に筒部分が割れて広がり、しっかりと固定されています。

両面ハトメの取り付け方

片面ハトメと同じようにハトメを取り付けるレジャーシートに穴をあけます。内径8㎜の両面ハトメを使用したので8mmの穴をあけました。
レジャーシートの表面からハトメを差し込みます。裏側からハトメの筒部分に座金を通します。
ハトメ側をハトメパンチの凹コマ側にセットし、座金を通した筒部分を凸コマでつぶすようにセットし、ハトメパンチをしっかりと握りこみます。
表側はこのようにキレイな仕上がりになりました。
丸つぶしタイプの両面ハトメを使用したので裏側はこのようにしっかりと固定されました。筒部分が外側にめくれあがり座金を留めているのがわかります。仕上がりも片面ハトメよりもキレイです。

4章:リベットとは

 リベットとは、一方の端に丸い頭をもった柱状の締結金具です。つなぎたいパーツそれぞれに穴をあけ、その穴にリベットを通してかしめてつなぎ合わせるというもの。鉄橋などの橋脚をつないでいる、表面がぼこぼこと丸くなった金属部品、あれがリベットです。
 またジーンズなどに使われている鋲(びょう)もリベットの一種です。リベットはボルトなどと違い、ネジを締めこみ固定をするのではなくかしめることで部品や材料どうしをしっかりと固定します。
 かしめとは、素材を変形(つぶす)させることで動かないように固定する方法のこと。一度固定すればボルトなどのように緩む可能性が低く、半永久的につなぎ止めておくことが可能です。
 ただし、一度かしめたリベットは、基本的には外すことはできません。そのため組み立てた後にメンテナンスのために分解が必要なものには適していません。しかし、ブラインドリベットというリベットを使うと、材料に穴さえあけることができれば、片面から部材同士を固定できます。非常に便利な金具なのです。

5章:リベットの種類

 リベットには素材、大きさ、特徴などによって様々な種類がありますが、ここではDIYなどでも一般的に使用されている代表的なリベットのいくつかを紹介します。

丸リベット・薄平リベット・なべリベット・皿リベット

 もっとも基本的なアルミやステンレスなど金属でできたリベットです。溝の切られていないネジのような形状をしており、頭の形によって丸リベット、薄平リベット、なべリベット、皿リベットなどの種類があります。リベットセッターなどの専用の機械で上下からプレスするか、ハンマーなどでかしめて頭の反対側を固定します。

ブラインドリベット

 DIY作業などで使用されることが多いのがブラインドリベットです。リベットの代表といって良いでしょう。固定したい材料、部品の片側からの作業でかしめることが可能です。構造は材料どうしを実際に締結するリベットボディと、差し込んだときのストッパーとなるフランジ、そして強い力で引き抜くことでリベットボディの端を変形させかしめるマンドレル(シャフト)からなります。ブラインドリベットは裏側に工具などが入らない箱状のものなどでも簡単にしっかりと締結が可能です。締結の強度も非常に高いので様々なシーンで利用可能です。

ブラインドリベットの各部名称

6章:リベットの打ち方・外し方

 リベットの中でも作業性の高さや種類の豊富さから、DIYなどでよく使用されているのがブラインドリベットです。ブラインドリベットを使ったリベットの打ち方(かしめ方)について紹介します。リベット打ちには専用の工具が必要となります。代表的なものがハンドリベッターです。
 ハンドリベッターは一見大きなペンチのようにも見えますが、先端にブラインドリベットをセットしてグリップ部分を握るだけで簡単にリベットをかしめることが可能な便利なツールです。
 このハンドリベッターの先端には穴のあいた部品が取り付けられており、これがノーズピースです。使用するリベットのサイズに合わせて交換することでサイズの違うブラインドリベットにも対応することが可能です。
 ハンドリベッターには寝かせた状態で使用する片手式横型、材料が起きた状態で使用する片手式縦型、そしてより強い力でかしめることのできる両手式などがあります。

片手式横型のハンドリベッターによるかしめ方法

材料、部材に使用するリベットのサイズに合った下穴をあけます。4mmのリベット使う場合は4mm〜4.2mmの穴をあけましょう。穴が大きすぎるとリベットが抜けてしまうので注意してください。
リベッターに、使用するブラインドリベットのサイズに合ったノーズピースを取り付け、リベットをセットします。
部材にあけた下穴にブラインドリベットを通します。
ハンドリベッターのレバーをしっかり握ります。
かしめられるとシャフトが切断されます。
ハンドルを握っている力を解放するとシャフトが排出され完了です。

7章:リベットの外し方と注意点

 ブラインドリベットは一度締結すると半永久的に固定されてしまいます。そのため分解などが必要なく、かつ確実につなぎ合わせたい個所に使うものなのですが、固定した部品が故障した場合など、ブラインドリベットを外したいということもあるかもしれません。
 その場合は、電動ドリルなどでリベットそのものを破壊するしかありません。方法はかしめられた側のリベットの穴の中心に、ドリルを当て、削ってしまうのです。
 こうすることでかしめられていたリベットボディとフランジ部分が分離するのであとはリベットボディを部材の反対側に押し込み抜き取るだけです。
 ドリルを使用するので正確に削らないと、繋ぎ合わせていた部材自体を傷つけてしまいます。作業の際は、保護メガネやグローブを着用するなどしてくれぐれも慎重に作業してください。

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