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ポストをDIY!作り方をご紹介!
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目次
1章:郵便ポストをDIYで製作する
2章:ポストの作り方
3章:玄関に配置する
まとめ
第1章:郵便ポストをDIYで製作する
【DIYで作れば、既製品にはないサイズやオリジナルのデザインで作ることができる 】
玄関先で手紙や郵便物、新聞などを受け取る装置を、郵便受け・郵便ポストといいます。
ドアに付随したもの、飾りのないシンプルなもの、おうちの形をしたもの、ガーデンプランターとしても使えるものなど、 その種類はさまざまです。
既製品を購入するのもよいですが、好きな色や形、大きさにデザインできるのがDIYの魅力でもあります。
今回はDIYで、好みのデザインやサイズの郵便ポストを作ってみましょう。
2章:ポストの作り方
必要な材料
今回はDIYで作れる木製のポストをご紹介します。
材料は、ホームセンターなどで購入できる木材と金具、塗料などです。
まずは木材選びから見ていきましょう。
ホームセンターなどで比較的購入しやすいSPFといわれる木材がオススメです。
SPFとは、Spruce(スプルース)、Pine(パイン)、Fir(ファー)という3つのマツ科の植物が混在した木材で、 柔らかくて加工がしやすく、穴を開けたり切ったりが簡単にでき、DIY初心者にオススメです。
SPFには、ワンバイ材とツーバイ材があります。
1×4(ワンバイフォー)、1×6(ワンバイシックス)、1×8(ワンバイエイト)、2×2(ツーバイツー)、2×4(ツーバイフォー)、2×6(ツーバイシックス)など、規格サイズが決まっており、厚みは、ワンバイ材は19ミリ、ツーバイ材は38ミリです。
後ろの数字は、幅を表します。
×2・・・38ミリ
×4・・・89ミリ
×6・・・140ミリ
×8・・・184ミリ
ですので、2×4材は、厚み38ミリ、幅89ミリになります。
長さは、ホームセンターや材木店などにより違ってくるものもありますが、3F(フィート、910ミリ)、6F(フィート、1820ミリ)が主流です。
デメリットとしては、屋外使用の場合は耐久性が少し劣ることや、木材自体に節やねじれなどが多いことなどです。
木材を購入する際は、節やねじれ、割れ欠けなどがないものを選びましょう。
またSPFには、ACQ材という高耐久防腐注入材のものもあります。
雨にあたる場所にポストを置く予定がある場合は、ACQ材を使うと良いでしょう。
SPF以外にも、杉や桧、パインなど、いろいろな木材が売られていますが、合板・集成材と呼ばれる木材をはぎ合わせてあるものや、桐やファルカタなどのやわらかずぎるもの、水や湿気に弱いMDFと呼ばれるボードは避けるようにしましょう。
次に、郵便物の出し入れするための扉に使う蝶番(ちょうつがい)です。
建築業界では丁番(ちょうばん)とも呼ばれます。
おしゃれなDIYショップなどでは、英語の「ヒンジ」と記載されているものもありますが、どれも家具の扉などに開け閉めするための機能をもつ金具です。
蝶番にはたくさんの種類がありますが、ポスト用には、以下に挙げたものを選ぶと良いでしょう。う。
平蝶番・・・一般的な蝶番です。背押しのあるものとないものがあります。
背押しがないものは、扉などに取りつけた際、扉と本体の間に隙間が多く発生します。鑿やトリマーなどを使って背押しの厚み分を彫りこんで使うと、隙間が軽減されます。背押しがない分、羽根がフラットに開くので、飾り蝶番としても使えます。
背押しのあるものは、扉と本体の隙間が蝶番の羽根1枚分になりますが、より隙間を少なくしたい場合は、背押しなし蝶番と同様、彫りこむ必要があります。
飾り蝶番・・・デザイン性のある蝶番で、装飾としても使います。外から見えるように取り付けます。カントリー調、アンティーク調、和風などたくさんの種類があります。隙間を気にすることなく取り付けられるので、初心者にオススメです。
フラッシュ蝶番・・・2枚の羽根が重ならないので、開け閉めしたときの隙間を彫り込まずに少なくすることができます。
スライド蝶番・・・システムキッチンの食器棚などに多く使われている蝶番です。金具が扉の内部に取りつけるので、扉と本体に隙間があきません。金具を取りつけるのに、大きな穴を開けなくてはならないことや、全かぶせ・半かぶせ・インセットなどの種類によって金具のつけ方が違うので、初心者は避けたほうが良いでしょう。
蝶番はサイズもいろいろありますので、デザインに合ったサイズのものを選びましょう。
小さすぎると扉の重さに耐えられず、蝶番が歪んでしまうことがあるので注意が必要です。
蝶番の羽根部分を見えないように取りつける場合は、扉の厚みより羽根幅が小さいか同じサイズのものを選びます。
最後に塗料です。
郵便受け・郵便ポストは、屋外で使用しますので、屋外用の塗料を選びましょう。
塗料にもたくさんの種類がありますが、デザインや置き場所によって使い分けます。
屋根などの雨除けがなく、雨ざらしになる場合は、「屋外用」と明記されたものを選びましょう。
屋根などの下、直接雨が当たらない場所などに置く場合は、「ガーデニング用」塗料も良いでしょう。う。
木目を活かしたデザインにする場合はしみ込むタイプのものを、好みの色をつけたい場合は造膜系塗料と呼ばれるペンキを選びます。
どちらも油性・水性がありますが、特に強い塗膜を必要としない場合は、水性を選ぶと、後片つけや処理が楽です。
人気のステイン系は、木材の保護能力が低いので、屋外での使用はお勧めしません。
水性塗料は、水で、薄めたり使用後の道具を洗ったりできますが、油性塗料は、専用の薄め液や刷毛洗浄液などを使用します。
設計図を用意する
まずは、デザインをイラストに描き、寸法をいれます。
正面、横、上から見た図を描いておくと、寸法取りがしやすいです。
イラストを元に展開図を描き、板の厚みなどを考慮して、それぞれの板の長さを計算します。材料にSPF材を使う場合は、板の幅を基準にサイズを決めると材料の無駄がありません。
郵便ポストのサイズを決めるときに、注意しなければいけないことがあります。
デザイン的に大きなものを好まなかったとしても、郵便物が入らなかったのでは郵便ポストとして役に立ちません。
カタログや書類などが送られてくる場合もありますので、A4サイズより少し大きめの郵便物が入る大きさで設計するといいでしょう。
郵便物を入れる口を大きくしすぎてしまうと、盗難などの恐れがありますので注意が必要です。平手を入れて、ものをつかんで手が出ないくらいの広さを基準にしましょう。
取り出し口は、扉が大きく開くように作っておくと、大きな郵便物も取り出しやすくて便利です。
以上を踏まえ、郵便物を入れるところと、取り出すところは別にした方が良いでしょう。
木材をカットする
設計図を描いて必要な材料を割り出したら、木取り図を描きます。
木取り図とは、1枚または1本の木材をどのようにカットするのかを記した図です。
ホームセンターなどで木材を購入し、カットサービスをお願いするときに必要です。
慣れていないと間違えたり慌てたりしてしまうので、事前に用意しておくと良いでしょう。
木取り図を描くときは、カットの回数分のこぎりの刃の厚み分、残りの木材が短くなることを頭に入れておきます。
例えば、900ミリの木材から300ミリの板を3枚とることはできません。
自分で切る場合は、安全に注意して、必要本数を用意します。
まっすぐに木材を切るのは、なかなか難しいものです。ホームセンターなどのカットサービスを上手に利用しましょう。
ポストを組み立てる
切り出した木材を組み立てます。
組み立てる前に、紙やすりで木材の切り口の毛羽立ちやささくれを取っておきましょう。あまり強く削ると、寸法が狂ってしまうので注意します。
本体の各パーツの接着面に木工用接着剤を均一に塗り、圧着します。
クランプやハタガネなどを使うと、より強力に短時間で接着することができ、作業がはかどります。
接着剤が乾いたらビスを打っていきますが、ビスの頭が表面に見えてしまうと見た目が良くないばかりか、サビなどの原因にもなるので、ビスの頭を隠す加工をします。
ビスを打つ位置に、8ミリのダボ錐ビットを取りつけたドリルドライバーで、1cm程度の穴つけや処理が楽です。ビットの直径は、板の寸法などを考慮して任意で変えてください。)
開けた穴にビスを入れて電動ドライバーで打ち込みます。
ビスの長さは、板の厚みの2.5倍程度の長さのものが適当です。
直径8ミリの丸棒を3センチくらいに切り、転がしながら切り口の部分を軽く叩いて窄ませます。これを木殺しといいます。
軽く叩いて先が窄まった丸棒を、ビスを打ち終えた穴に入れて金槌で叩き込み、余分な部分はアサリのないダボ専用のこぎりで切り落とします。
この作業は、ビスをすべて打ち終わり、組み立てが完了したあとに一気に行うと効率的です。
本体が組み立ったら、蓋を取りつけます。
蓋の端から均等な位置に蝶番をつけてから、本体の位置を合わせて取りつけて仮締めします。スムーズに開閉できるか確認し、蝶番を本締めします。
次に扉をつけます。
蝶番を扉の端から均等な位置に2つ取りつけ、本体の位置を合わせて取りつけて仮締めします。スムーズに開閉できるか確認し、蝶番を本締めします。
本体側に蝶番の穴の位置を印し、錐で下穴を開け、ビスで仮締めします。
扉が開くか確認し、問題がなければビスの本締めをします。
防犯用の掛け金をつけたら、組み立ては完成です。
防水加工をする
先の「必要な材料」で述べたとおり、塗装には屋外用の塗料を使用します。
屋外用の塗料には、防腐・防虫・防カビ剤などが配合されているものが多く、耐候性があります。
防腐剤の入っていない塗料を塗る場合や、素地をそのまま使いたい場合などは、素地に施す木材用の防腐剤を使用します。
ACQ剤を使用する場合はこの工程を省くことができます。
塗料や防腐剤は外側だけでなく、内側にも塗ります。塗装した上から塗るタイプの防水スプレーなどもありますので、用途に応じて使い分けると良いでしょう。
塗り残しがあると、そこから水分が入り、カビたり腐ったりするので注意します。
残った塗料は下水に流せません。薄める際は、必要量だけ出すようにしましょう。
万が一残ってしまった場合は、塗料に混ぜて固める残塗料処理剤を使うと良いでしょう。
使用した道具は、塗料の種類に応じて後始末をします。
水性塗料の場合は、刷毛に残った塗料を新聞紙や古布でふき取ったあと、水でよく洗います。しばらく水に漬けておくと、中の方に入り込んだ塗料が取れやすくなります。
仕上げに泡立てた食器用洗剤で使って水洗いすると、乾いた時にごわつきません。
洗ったら、刷毛部分を上にして陰干しして乾かします。
油性塗料の場合も、刷毛に残った塗料は新聞や古布でしっかりとふき取ります。
少量の刷毛洗浄液で洗ってから、食器用の中性洗剤で水洗いし、刷毛部分を上にして陰干しします。
第3章:玄関に設置する
郵便ポストの設置には、ポールやスタンドなどに取りつけて自立させるタイプと、壁に取りつけるタイプがあります。
ガーデンプランターやスタンドなどを作り、その上に郵便ポストを取りつけて仮締めします。スムーズに開閉できるか確認し、蝶番を本締めします。
ポールを埋め込める場所がある場合は、穴を掘り、ポールを立ててセメントで固定します。
◎壁面への取りつけ
コンクリート壁やブロック塀に取りつける場合は、専用のアンカーを使います。
ポスト内側に金具取りつけ位置の印をつけ、下穴を開けておきます。
ポストを取りつけたい位置に置き、水平器で水平を取ります。
ポスト内側の穴の位置を壁に写し、打ち込むアンカーのサイズに合わせて、振動ドリルで穴を開け、アンカーを壁に差し込みます。(ドリルビットはコンクリート用を使います。)
ポストとアンカーの間にクッションゴムを挟み、ポストの内側からワッシャーを通してネジで仮締めをします。
再度水平を確認して、ネジを本締めします。
防犯上、玄関前や室外機などの上にそのまま置いておくのは避けましょう。
まとめ
お店や通販などでいろいろな種類の郵便ポスト・郵便受けが売られていますが、自分好みのデザインや玄関にぴったりサイズのものができるのはDIYならではです。
扉や蓋など一見取りつけが難しそうに思えますが、構造はシンプルですので、比較的簡単に作れます。
インテリア雑誌や外国のお庭などで見かけるような、自分だけのオリジナルポストを作ってみましょう。
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