自転車のパンク修理

自転車のパンク修理
 通勤や通学のための自転車、そしてお買い物用のママチャリなど、普段の足として使っている自転車がいきなりパンクしてしまった、などという経験は誰しも一度くらいあるのではないでしょうか。
 そんなとき、すぐに自転車屋さんにかけこみ修理してもらえれば良いのですが、自転車屋さんが近くにないということもあるでしょう。また、仕方なくパンク状態の自転車を引きずりながらお店まで持っていくのは大変ですし、それが原因でかえってタイヤチューブに大きなダメージを与えてしまうかもしれません。
 そんなときは、DIYでパンクの修理に挑戦してみるという選択もあります。実は自転車のパンク修理はそれほど難しいことではありません。あらかじめパンク修理用のキットを用意して、正しい手順で作業を行えばさほど時間もかからず、修理は行えるはずです。
 それに、一度経験しておけば、家族の自転車などがパンクした際にも対応でき、そのスキルは後々もきっと役立つはずです。そんなDIYで行う自転車のパンクの修理方法について、必要な道具や、手順、注意するポイントなどをご紹介します。

目次
1章:自転車がパンクしている原因
2章:必要な材料・道具・備品のリスト
3章:自転車のパンクの修理方法

1章:自転車がパンクしている原因

ナットの緩みや虫ゴムの破損をチェック

 パンクとは何らかの原因によって、タイヤ(チューブ)の中の空気が漏れ、そのままでは走行できない状態になっていることを指します。つまり、タイヤの空気が抜けているからといってもチューブなどに穴があいたパンクであるとは限りません。
 もしかしたらバルブを留めているナットの緩みかもしれません。また、虫ゴムが劣化しているのかもしれません。さらに、長期間空気を入れなかったことによって徐々に抜けてしまっているだけかもしれません。まず、原因を突き止めることが重要です。

●本当にパンクなのかをチェックする


 何か異物を踏んだり、大きな段差などを乗り越えた記憶がないのであればまずは別の原因を探ってみましょう。
 パンク以外で疑われるのはバルブを留めているナットの緩みです。バルブとは、空気入れの先端を差し込む部分です。バルブ先端の袋ナットが緩んでいると隙間から空気は徐々に漏れていってしまいます。ナットを手で時計方向に締めてみてください。きちんと締め、タイヤに空気を入れてみて、2~3日しても空気が抜けないようなら空気が漏れた原因はナットの緩みです。これで修理完了です。
 もしバルブの緩みが原因でなかった場合、次に考えられるのは、虫ゴムの劣化です。どのように調べるかというと、まずはタイヤに空気を入れます。そしてコップやフィルムケースを用意し、そこに水を満たしてください。
 タイヤをバルブが下に垂れ下がるような向きにして、水の入った容器にキャップを外したバルブを浸してみましょう。もし泡が出ているようなら空気が漏れています。バルブの虫ゴムの劣化の可能性が高いです。虫ゴムを交換しましょう。

●虫ゴムの交換方法


 虫ゴムは、バルブの中にあるプランジャーというパーツに装着されたゴムの小さなチューブです。この虫ゴムが劣化してちぎれてしまうと、空気が徐々に抜けてしまう原因になります。プランジャーを取り外して虫ゴムの状態を確認してみましょう。
 プランジャーは、バルブ先端の袋ナットを緩めて外すことで取り出すことができます。
 この虫ゴムが途中で切れていたり、穴があいていたりすると、空気が抜けてしまいます。確認をして、途中でちぎれているなど何かしらダメージがあるようなら新しい虫ゴムに交換しましょう。虫ゴムは自転車屋さんや、ホームセンターなどで虫ゴムセットとして売られているので簡単に入手することが可能です。
 古い虫ゴムを抜き、新しい虫ゴムをプランジャーの奥までしっかり押し込んでください。
 あとはバルブにプランジャーを組み込み、ナットをしっかりと締めて空気を入れれば修理完了です。忘れずにキャップも装着してください。
 ナットの緩み、虫ゴムの劣化や破損が原因でなかった場合は、チューブに穴のあいたパンクの可能性が高いです。その場合はチューブを取り出して穴をふさいであげなくてはいけません。少し手間はかかりますが、決して難しいことではありません。その方法を次のパートで紹介します。

2章:必要な材料・道具・備品のリスト

必要な修理材料はホームセンターなどで入手可能


 まずはパンク修理に必要な材料や道具を揃えてください。以下のようなものが必要となります。ホームセンターなどに行けばこういったものがセットになったパンク修理キットなども売られているので、材料に関してはこれを手に入れるのが簡単かもしれません。

●必要な材料・道具

  • 虫ゴムセット
  • パンク修理セット
  • サンドペーパー
  • 空気ポンプ
  • 底の浅いバケツ
  • 油性マジック
  • タイヤレバー
  • スパナリッチテキストを入力してください

●瞬間パンク修理剤

 出先など緊急時にパンクを修理するアイテムとして、瞬間パンク修理材というものもあります。使い方は、バルブをゆるめて液材を注入するだけです。これで、パンクの応急修理が可能です。

 ただし、補修できる穴は、1mm程度の小さなものです。また、あくまで緊急時の応急補修でしかないので、あとできちんとしたパンク修理か、チューブの交換が必要となります。

3章:自転車のパンクの修理方法

チューブに傷をつけないよう慎重に作業を


 ナットの緩みや虫ゴムの破損がなくてもタイヤの空気が抜けてしまうという場合はチューブにダメージを受けたパンクの可能性が高いです。タイヤの中のチューブに穴があいて空気が漏れていると思われるのでこの穴を見つけて、しっかりとふさいで修理する必要があります。パンク修理手順は以下のようになります。

①バルブを外す

まずバルブについているゴムのキャップを外し、その下の袋ナットを外してからプランジャーを外します。部品は小さいので無くさないように注意しましょう。そしてバルブをリムに固定しているナットも外します。

②タイヤレバーでリムとタイヤに隙間を作る

次に、タイヤとリムの隙間にタイヤレバーを差し込んだら、タイヤレバーを起こしてスポークに引っかけます。このときチューブに傷をつけないようにタイヤだけを持ち上げるようにしてください。さらにもう1本のレバーを最初のレバーから15cmくらい離れた場所に差し込み同じようにして起こします。タイヤレバー同士をあまり離し過ぎるとタイヤがリムから外しにくいので10~15cmくらいの距離が目安です。

③タイヤを外す

タイヤとリムの間に隙間ができたら、片方のタイヤレバーをリムに沿ってずらしていくようにグルっと一周させ、リムからタイヤの片側を全て外してください。

④チューブを取り出す

タイヤとリムの隙間に指を入れて、バルブの部分からチューブを引っぱり出します。

⑤パンク箇所を見つける

外れたチューブにバルブをセットして、袋ナットを取りつけたら、空気を入れます。用意しておいたバケツに張った水の中にチューブを沈めて、ぶくぶくと泡の出るパンクの穴をさがします。

⑥パンク部分に印をつける

パンクの穴が見つかったら、その部分の水を拭き取ります。そして穴の位置に油性マジックで印をつけます。白いペイントペンを使うと分かりやすいでしょう。

⑦穴の周囲を軽く磨く

続いて、パンクの穴を中心に直径3~4cmくらいの円状の表面を、サンドペーパーや軽石を使って軽く磨いておきます。磨く範囲は使用するパッチの大きさより少し広めが目安です。

⑧ゴムのりを塗る

サンドペーパーで磨いた部分のカスを軽く拭き取り、ゴムのりを薄く伸ばしながら塗り込みます。塗り込んだら一旦乾かしてください。このときチューブに空気を入れるとのりを塗った部分が薄く伸び、乾きやすくなります。

⑨パッチを貼りつける

のりがベタつかなくなったら、真空パッチの銀紙を剥がして穴のあいた部分に貼りつけます。パッチを貼ったら指で強く押し透明フィルムを剥がします。そして、パッチの上から、ドライバーの背の部分や、タイヤレバーの腹などでよく擦ります。木づちやゴムハンマーなどで叩いておくと、より強力に接着できます。

⑩チューブを戻す

穴がふさげたらチューブをタイヤの中に戻します。最初にバルブの部分をリムの穴に戻してから、チューブ全体をねじれないようにしてタイヤの中に収めます。このときチューブに傷をつけないよう、工具は使わず作業は手で行ってください。また、タイヤとリムの間に挟まったりしていないかも確認します。チューブを全部戻したら、バルブ部分を押し込んでみます。スムーズに押し込めるようなら問題ありません。ひっかかる場合はバルブやチューブがうまく収まっていない可能性があります。やり直しましょう。

⑪タイヤを戻し空気を入れる

タイヤを元のようにリムにはめ込みます。リムに沿って順にはめ込んでいきますが、途中からタイヤが入りにくくなるはずです。その場合も工具は使わずできるだけ手の腹の部分を使ってリムに巻き込むような動作でしっかりとはめ込んでください。完全にはまったことを確認したら空気を入れて修理は完了です。

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