モルタルとコンクリートの違いと仕上げ方法

目次
第1章:モルタルとは?
第2章:モルタルの使用用途
第3章:コンクリート、セメント、モルタルの違い
第4章:モルタルの作り方
第5章:モルタル外壁の仕上げ方法
第6章:コンクリートの作り方
まとめ

 コンクリートとモルタルの違いをご存じでしょうか? どちらも建物などに使われますが、その違いを詳しく説明できない人もいるはずです。ここでは、コンクリートとモルタルの違いをご説明するとともに、それぞれの作り方についてもお伝えします。

第1章:モルタルとは?

ペースト状の建築材料のこと

 モルタルとは、砂とセメントに水を加えて練った建築材料のことを指します。ペースト状なので、平らな場所だけでなく凹凸のある箇所の表面など、さまざまな箇所に塗装しやすいという特長があります。

第2章:モルタルの使用用途

モルタルデコなど多種多様!

 仕上げ材、目地材、床、壁などでモルタルは使われます。モルタルで猫や犬などの動物のモチーフ、大鉢、ミニハウスなどを作る人もおり、これをモルタルデコと呼びます。想像力を膨らませて世界に一つだけのオリジナルアイテムを作れるので、気になる方はチャレンジしてみましょう。

第3章:コンクリート、セメント、モルタルの違い

それぞれの違いを理解しましょう

 ここでは、モルタル、コンクリート、セメントの違いをご説明します。

<コンクリートとは?>

 コンクリートとは、セメントペースト(セメントと水を練り混ぜたもの)と砂や砂利などの材料と混合させたものを指します。コンクリートの強度は水とセメントペーストをどれくらい調合したかで決まります。セメントの割合が多いほど硬く、反対だと緩くなります。
 製造にかかるコストが比較的安価なこともあり、コンクリートはさまざまな建築現場で使われてきました。ビルやマンションの柱や壁、トンネル、道路や橋、ダムなど、その活用範囲は広範囲です。
 他の建材と同じくコンクリートにも種類があります。使用環境によって分類する場合、寒中コンクリートと暑中コンクリートの2種類に分けられます。寒中コンクリートだと日平均気温が4度以下になる場所で、暑中コンクリートは日平均気温が25度以上になる場所で使われます。
 コンクリートの分類方法は使用環境だけではありません。用途や性質によって以下のように分類されます。

・マスコンクリート…比較的広さのある床板や、下端が固定された壁などに打設されるコンクリートです。コンクリートの部材が厚いと水和熱が高まりやすく、ひび割れが生じる恐れがあります。

・舗装コンクリート…凍結融解やすり減りへの抵抗性と、繰り返し応力による疲労抵抗性が高いのが特長です。駐車場などで使われています。

・高強度コンクリート…強度があり、ひび割れなどが起こりにくいコンクリートです。劣化を防止できるため、比較的耐久年数を必要とする建物高層建築や、大がかりな建築工事の現場などに向いています。

・高流動コンクリート…打ち込み時の振動締固め作業をせずとも、材料分離が起こらないコンクリートです。増粘剤で材料の分離抵抗性を加えたタイプ、高性能AE減水剤によって流動性を高めたタイプなどがあり、工事規模の大小に関わらずさまざまな場所で使用できます。

・流動化コンクリート…練り混ぜ済みのコンクリートに流動化剤をプラスして、攪拌させたコンクリートになります。水の量を増やさなくても高い流動性を感じられます。

・水中コンクリート…水中で使われるコンクリートです。特殊な混和材を使い、水からの影響による材料分離を防ぎます。

・水密コンクリート…水の影響を受けにくいコンクリートです。プールなど、水の圧力がかかりやすい場所で重宝されます。

 
 他にも、放射線の透過を防ぐ遮へいコンクリート、気泡を多く混入させた気泡コンクリートなどがあります。用途によって使い分けることで効果を発揮しやすくなるので、注意して使ってみましょう。

<コンクリート、セメント、モルタルはどう違う?>

 コンクリートはセメント、砂、砂利、砕石、水で作られた建材です。モルタルはセメント、砂、水が主な原料として使われています。構成材料の違いによって性質が違うので、違いを覚えておくと便利です。
 なお、セメントはコンクリートやモルタルの材料となるものです。それぞれを混合しないように覚えておきましょう。

第4章:モルタルの作り方

ベースとなる素材を押さえましょう

 モルタルは砂とセメントで作れますが、使える砂にはさまざまな種類があります。珪砂(けいさ)は白みが強くて粒子がとても細かい砂で、山砂は火山性の砂でやや黄色く、保水性や排水性に優れています。他にも色々な砂があるので、用途に合わせて選んでみましょう。
 少しずつ水を加えて混ぜることで、モルタルをうまく作れるようになります。よく混ぜないと強度にムラができてしまうので、丁寧に作業を進めていきましょう。

<モルタル作りの注意点>

 モルタルを乾燥させる時は、雨に濡れない場所に置いておくようにしてください。余計な水分を含んでしまうと、モルタルが流れ落ちてしまうからです。モルタルで使う材料は、それ自体湿気に弱いというデメリットがあるので、材料はできるだけ早めに使うようにしてください。
 万が一、材料が残ってしまった場合は、空気をしっかりと抜いた袋の中に材料を入れておきます。ガムテープなどで封をしておくと、余計な水分を含みません。保管場所は風通しが良く、直射日光が当たらないところにすることをオススメします。

第5章:モルタル外壁の仕上げ方法

おしゃれなインテリアにもなります

 金網(ラス)にモルタルを塗ることで、モルタル外壁は作れます。外壁にモルタルを使うメリットは、凝ったデザインがしやすいことです。アイデアをいかしてデザイン性の高い外壁に仕上げられるところが、モルタル外壁の魅力でしょう。
 モルタル外壁は仕上げ方によって見た目が変わります。方法としては次のやり方が挙げられるので、その時々で適した方法を選んでください。

・スタッコ仕上げ…外壁にスタッコ材を吹きつけた後 、コテやローラーで凹凸を作るやり方です。石材のような雰囲気が出るのが特長です。

・リシン仕上げ…細かい砕石をモルタルに混ぜ、塗装後にクシなどで引っ掻く方法です。仕上がりは、土壁に近いテイストになります。

・吹きつけタイル…モルタルの下地に下塗りをして、その上に主材のベースとなるものを吹きつける方法です。陶磁器のような仕上がりになります。

・左官仕上げ…コテなどを使って仕上げる方法です。ハンドメイドのような温かな雰囲気を出せます。


 モルタル外壁のデメリットは、作業に時間がかかること、ヒビ割れしやすいことなどが挙げられます。長持ちさせたい場合は、定期的にクラック(ひび割れ)が発生していないか確認するようにしましょう。不具合があった場合は適切な補修をすることで、きれいな状態を保てます。

第6章:コンクリートの作り方

作り方と材料についてご紹介します

 コンクリートは生コン工場で材料を混ぜ合わせて作られるのが一般的です。そのときの工程はどのようになっているのかご説明します。

<コンクリートの製造工程>

 コンクリートはレディーミクストコンクリートの製造、運搬、受け入れ検査、打設(打ち込み、締め固め)、養生の順で製造されます。
(レディーミクストコンクリートの製造)
 レディーミクストコンクリートは生コンクリートのことです。これを製造するために、まずは各材料を一時的に保管場所へ移します。砂や砂利は水に触れてしまうと品質に影響が出るため、注意して作業を進めなくてはなりません。
レディーミクストコンクリートの製造で使うのは、バッチャープラントと呼ばれる設備です。計量や練り混ぜが丁寧に行われ、品質の良いコンクリートになるようにします。
(レディーミクストコンクリートの運搬)
 レディーミクストコンクリートは生コン車、トラックミキサといったトラックアジテータに詰め込まれて工場まで運ばれます。この時、適度に攪拌させないと材料が分離してしまうので、注意しなくてはなりません。そうした被害を防ぐため、ミキサ部を低速回転させ、攪拌しながら輸送しています。
(レディーミクストコンクリートの受け入れ検査)
 運搬後にコンクリートの強度、空気量、塩化物含有量などを検査します。検査結果に問題がなければそのまま使用できますが、そうでない場合は返品されます。
(コンクリートの打設)
検査に合格したレディーミクストコンクリートは、ポンプ車、バケット、シュートなどを使って型枠へ流し込まれます(打ち込み)。その後、高周波を発生させる内部振動機によって振動が与えますが、内部振動機が使えない場合は振動モーターなどで振動を与えます。
(コンクリートの養生)
打設が終わったら、レディーミクストコンクリートを乾燥させます。急激に乾燥させると品質に影響が出るため、適切な温度のもと、必要に応じて水分を与えなくてはなりません。適切な強度が出るまで約1カ月はかかるため、十分に品質管理して養生しなくてはなりません。雨、霜、直射日光などの影響が出ないように、保管場所にも気をつけなくてはなりません。

<コンクリートを作る時の注意点>

 先ほどの手順を踏んでコンクリートは作られますが、次の点にも気をつけることで納得のいくコンクリートができあがります。
(骨材はきちんと確認)
 コンクリートに使われている材料を骨材と言いますが、これらの品質に気をつけることできちんとしたコンクリートが作れます。骨材には砂、砂利、砕砂、砕石、スラグ骨材などがありますが、大きさによって以下のように分類できます。

・細骨材…10mm網のふるいを全て通過して、なおかつ5mm網のふるいにおいても量として85%以上の骨材が通過したものを指します。

・粗骨材…5mm網のふるいを使った時、量として85パーセント以上の骨材が通過しなかったものを指します。


 骨材の分類方法ですが、製造方法によって分けることも可能です。自然由来の材料でできた天然軽量骨材、人工的に作られた人工軽量骨材、解体したコンクリートの塊といった廃材をもとに作られた再生骨材など。含水状態によっても性質が左右されるので、さまざまな点に気をつけてコンクリートを作ることが大切です。
(混ぜ水の種類にも注目)
 コンクリートを固めるために、水和反応を起こす必要があります。使用する水のことを練り混ぜ水といいますが、コンクリートの性質、混和剤の性質、その後の腐食の早さなどに影響を及ぼすため注意が必要です。
 練り混ぜ水は上水道水、上水道水以外の水、回収水に分けられますが、違いを説明すると次のようになります。

・上下水道の水…飲み水として使われる水のことです。水質基準を満たすために、さまざまな処理が行われます。

・上下水道以外の水…工業用水など、上下水道として処理がされていない水のことです。河川水、井戸水、地下水、湖沼水などで採水された水を指します。

・回収水…コンクリート処理をして得られた水のことです。トラックアジテータのドラムやプラントのミキサホッパなどの洗浄水なども回収水に含まれます。


 上下水道の水以外のものをコンクリート製造に使う場合は、品質を確認しなくてはなりません。2種類以上の回数水を混合して使うこともできますが、それぞれが品質基準を満たさなくてはなりません。
 また、練り混ぜ水に含まれる塩類は、コンクリートの塊硬や強度などに影響を与えます。塩化ナトリウム、塩化カルシウム、ホウ酸など、種類によって影響の度合いもさまざまなのでこちらも注意しましょう。
(混和材料の特長も確認)
 コンクリートの品質改善のために使われる混合材料には、少量で使われる液体の混和剤と、多くの量を使用する混和材に分かれます。混和剤とは、主にレディーミクストコンクリートの流動性を維持するために使われる薬剤のことです。AE剤、減水剤、高性能減水剤、流動化剤などといった化学混和剤と、防錆剤などのその他混和剤があります。減衰効果を発揮するもの、鉄筋腐食を抑えるものなど、それぞれで特長が異なるので、使うとどのようなメリットがあるのか押さえておくと便利です。
 混和材はコンクリートの品質を改善したり、高性能化を促したりするために使われます。粉末タイプが多く、セメントの一部に置き換えて使用したり(内割り)、セメントに付加して使ったり(外割り)されますが、混和材には高炉スラグ微粉末、フライアッシュ、シリカフュームなどがあります。
 混和剤、混合材ともにJIS規格で品質基準の定めがあり、その項目はさまざまです。それぞれの特長をよく理解して使うようにすることが、コンクリート製造の鍵となります。

<コンクリートは自分でも作れる?>

 コンクリートをDIYで作る場合は、作りたい分量の砂をまずはふるいにかけます。不純物を取り除いた後で砂と砂利、セメントをよく混ぜ合わせ(空練り)、水を流し込んでいきます。固さや形に注意して作業を行うことが、DIYでコンクリートを作る鍵です。

まとめ

 モルタルやコンクリートを作る時は、使う素材に注意することが大切です。作業も丁寧に行うことで、より品質の良いものを目指せます。建築現場などで活用される材料なので、それぞれの違いをよく理解して使うようにしましょう。

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