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素人でも職人並み!?低コストでフェンスづくりに挑戦
素人でも職人並み!?低コストでフェンスづくりに挑戦
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自宅のDIY体験談:三重県在住 S・M様(製造業)
素人でも職人並み!?低コストでフェンスづくりに挑戦
※ こちらは実際に自宅でDIYをされている方の “体験談” のため、ロイモールにて取り扱いのない商品もございますので、予めご了承くださいませ。
1 無くなった生垣、まる見えのリビング
「お父さん、葉っぱが大変なことになってる!」
庭先から5歳の娘が慌てた声が聞こえます。何事かと思い外に出ると、娘が庭先に植えている生垣の前でじっと立っています。
「どうしたの?」と聞くと、娘は「はがない」といいます。「歯はあるじゃない」と言うと、「違う違う、葉っぱがない」と娘が指さします。
娘の歯がないのではなく、「葉がない」と言っていることに気づいた私は娘の指さす方向に視線を向けると、向こうの道路が透けて見える生垣が、支え木に寄りかかるように立っています。
弱りはてた生垣の葉を見ると、虫に食べられた後が無数にあり、それが原因かはわかりませんが葉が枯れ落ちています。
わが家のリビングやダイニングは南道路に面しているため、目隠しとして生垣を植えています。しかし今やその機能はなく、わが家の暮らしはステージのごとく歩行者から丸見えです。
夜遅く帰宅し、朝早く出ていく私はそれに気付かず、また消毒などの生垣のメンテナンスも怠っていました。
プライバシーを確保しなければいけないと思い、まず新たに生垣を植えることを考えましが、こまめにメンテナンスをするはずもなく、また虫に食い散らかされるのがオチです。
そこで思いついたのが、フェンスの設置です。フェンスなら虫も付かず、メンテナンスも必要ありません。しかし次に問題となったのが費用です。
生垣の長さは約4mあり、フェンス本体が約7万円。フェンスを支えるための柱が4本で8000円。支柱工事と設置費で4万円。合計が約12万円という見積もりです。
わが家にとっては相当な出費です。かと言ってまた生垣を植えれば、虫を養うようなものです。高額なフェンスを取るか虫に食事を提供するか悩みました。
2 妻の要望と低コストの両立!初めてのDIYがフェンスづくり
妻はフェンスを設置することを望んでおり、フェンスのカタログを集め始めます。私の小遣いを減らせば良いと考えていたようです。
しかし、妻の好みにあったフェンスがなかなか見当たりません。そこで妻は笑顔で「私の好みのフェンスを作って」と言い放ちます。
「小学生の頃の工作の点数が2の私に作れるはずがない」と思うと同時に、「確かに、ジャストサイズで好みに合うフェンスは作るしかない」、そして何より「費用を抑えることができれば小遣いを守り切ることができる」と考えた私は妻の指示に従うことになります。
3 見よう見まねで職人技に挑戦
まず妻の好みを聞きながら、フェンスの設計図を起こすことから始めます。聞けば聞くほど要求が高くなるので注意が必要です。もう夫婦ではなく業者と客の関係です。
妻に突き付けられた要件は以下の5つ。
・木製であること
・色はホワイト
・強風で倒れないこと
・山谷があるフェンス
・費用は見積もりの12万円以下
素人の私にできるのか?不安を抱えながらインターネットでフェンスの作り方調べて、必要な工程と材料の仕入れを始めます。
調べていくと、フェンスづくりに必要な工程は大きく4つ
(1)羽板づくり
(2)支柱づくり
(3)支柱の基礎づくりと設置
(4)羽板の設置
購入した材料は、フェンスと支柱の外枠に使うための木材、妻のご希望であるホワイト塗料、木製の支柱は腐りやすいためアルミ支柱、強風で倒れないためのフェンスブロックとモルタルです。
他には、電動ドライバー、水平器、サンドペーパーや刷毛などの工具も買い揃えています。
材料と工具に掛かった費用は予算内の約4万円。やはり職人さんの技術料は高いですね
3-(1) 思いのほか時間がかかった羽板づくり
木材選び自体も初めての私。ホームセンターで教わりながら野地板を購入。10センチ幅にカットして37枚の羽板を作ります。
さらに妻の要望である山谷があるフェンスになるように、羽板の長さが長いもの短いものを作る必要があります。
この調整作業は慎重にする必要があります。できあがったときに、隣り合う羽板と極端に高さが異なれば、素人丸出しです。リビングを覗かれるよりも恥ずかしいかもしれません。
羽板に使用した野地板は、比較的安く購入できますが、SPF材よりは耐久性に劣るということをホームセンターで聞いたので、サンドペーパーで表面を整え丁寧に塗料を塗ります。
防腐処理をしている野地板もあるそうですが、費用をおさえるため丁寧な塗装をすることで雨水の侵入を防ぐことにします。
羽板づくりは、カット・研磨・塗装・乾燥・再塗装の単純作業が延々と続くので、一番きついのはこの工程かもしれません。
会社から帰宅しての作業のため、作業開始からこの工程が完了するまで1ヶ月です。
3-(2) 職人仕事っぽいと自己満足の支柱づくり
次に支柱づくりです。
写真はすでに支柱を設置したときのものです。支柱は強風でも倒れないことと腐らないことを考えると、少し費用はかかりますがアルミの支柱を選びます。
アルミの支柱をペイントした野地板で囲み、ボルトで固定しています。
DIYで金属なんて扱うのは素人には無理と思い込んでいた私ですが、アルミの支柱にボルトをはめ込む既成の穴はもちろんありません。
金属用のドリルで穴を開け、ボルトを締めつけている間、「職人仕事っぽくない?」とひとりつぶやきながらの作業を楽しみます。
支柱の足元からアルミ支柱が見えますが、木製部分が地面に触れないようにします。
これなら支柱が折れることなく、それでいて木の風合いを出すことができ妻の要望にも沿っています。
3-(3)支柱の基礎づくりと設置
アルミ支柱をコンクリートブロックに入れて、モルタルで固めます。
ここまでは1人での作業ですが、固定する道具がないため妻に支柱を支えてもらいながらモルタルを詰めていきます。
モルタルが固まるのを待ちながら、また1人で支柱を埋める穴を掘り下げます。
モルタルが乾き支柱から抜けないことを確認し穴に支柱を埋めたところで、ようやく完成が見えてきます。
3-(4)競技場に戻ってきたランナーのごとく羽板の設置
最後の工程の羽板の設置です。支柱にフェンスを設置するための横板を留めて、フェンスをネジで固定します。もうこの時の嬉しさ・楽しさは相当です。ひとつの作業で完成に近づくのが見えるからです。
「お父さん、葉っぱが大変なことになっている!」という娘の一言から3ヶ月。
もう虫が寄り付くこともない。
生垣に消毒をする時間もいらない。
プライバシーを覗かれる心配もいらない。
そんなことを思いながら、競技場に戻ってきたマラソン選手のごとく充実感を味わいながら、最後のネジが回る感触を噛みしめて完成というゴールテープを切っていきます。
4.取り戻したプライバシー、愛着が増したマイホーム
スカスカの生垣は道路からわが家の暮らしを丸見えにしました。しかしDIYによるフェンスで新たな目隠しが誕生し、課題であったプライバシーの確保は解決できました。
また、「木製で」「白くて」「山谷があって」「強風にびくともしない」、そして「何より低コストで」という素人相手に容赦ない妻の要件も満たして、素人の初DIYとしては満足の出来です。
さすがに職人さんの仕事とまではいきませんが、既製品にはない味わいがあり自分の家に対する愛着は以前に増して感じます。
今ではこどもの遊具やジャガイモ・玉ねぎ・ニンジンのストック棚など新たなDIYに挑戦しながら充実した休日を過ごしています。ぜひ皆さんもDIYにトライされて、マイホーム、そして自分の暮らしにさらに愛着が生まれることを願っています。
(以下完成写真)
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