クッションフロアで部屋をイメチェン! 貼り方のコツとお手入れの方法

 住宅用の床材として一般的なものにクッションフロアがあります。キッチンスペースや洗面所、トイレなどの床、またリビングなどにも施工されていて、一見フローリングのようにも見えるのに、足で触れた感触は木材よりもずっとソフト。その名の通りクッション性に優れた大きなシート状の床材で樹脂でできているため水にも強く、手入れも簡単でクッション性もあるので足にも優しいということから水回りをはじめ、住宅のあらゆる場所に使われています。

 そのデザインも多彩で、木目タイプでもベーシックなフローリングタイプから、ヴィンテージイメージ、タイル風、さらに大理石風、幾何学模様のデザインタイプなどそのバリエーションも非常に豊富です。また、木目パターンやタイルなどの模様に合わせて表面にリアルな凹凸パターンなどがつけられているものもあります。

 クッションフロアは他の床材よりも扱いが簡単で、DIYでも簡単に貼り替えることができるというのも大きなメリットです。キズがついたフローリングの上から施工することもできますし、汚れが目立ち始めた長年使用しているクッションフロアの上から貼ることも可能です。そんな便利なクッションフロアについて、その貼り方やお手入れの方法などについてご紹介します。

1章:クッションフロアとは?
2章:クッションフロアのメリット・デメリット
3章:クッションフロアはどのような床に貼るの?
4章:クッションフロアの種類
5章:賃貸住宅でもクッションフロアを貼って大丈夫?
6章:和室にクッションフロアを貼ってイメージチェンジ
7章:クッションフロアの手入れ方法とへこみ対策
まとめ

1章:クッションフロアとは?

足にやさしく機能的で種類も豊富な床材

 クッションフロアは住宅の床材として使用されるもので、厚さが1.8~4mm程度の柔軟性のある塩化ビニール素材でできたシート状の床材です。CF(シーエフ)などと呼ばれることもあります。多くの場合幅が180cm程度のシート状になっており、これをハサミやカッターで自由にカットすることで様々なスペースに手軽に施工することが可能です。フローリングなどに比べるととても安価な上、基本は貼るだけなので施工自体も難しくありません。DIYでも簡単に施工することが可能です。

 また、クッションフロア自体は塩化ビニールでできているため表面は水を弾きます。そのためキッチンや洗面所などといった水回りにも適しています。汚れた際にも簡単に水拭きなどで掃除ができ、ペットのいるご家庭などでもとても重宝します。

 素材である塩化ビニールの表面には様々な模様がプリントできるので、その柄のバリエーションも非常に充実しています。インテリアなどのイメージに合わせて自由な組み合わせを楽しむこともできるでしょう。

 また、最近はプリントのリアルさが増しており、一目見ただけではフローリングなのかクッションフロアなのか分からないようなものまであります。もしかしたらご自宅の床も、フローリングだと思っていたけれど実はクッションフロアだったなどということがあるかもしれません。

 もし、どちらなのか分からないのであれば、手で触れてみてください。木材とは違ったやわらかな感触が感じられるのであればおそらくクッションフロアのはずです。

 表面には様々なプリントが施されていますが、裏面は白い不織布が貼られているのが一般的です。機能性の高いクッションフロアなどもあります。

2章:クッションフロアのメリット・デメリット

水に強く手入れが簡単。しかし熱に弱いのが欠点

 クッションフロアを床材に使用する一番のメリットといえば、塩化ビニールでできているため水濡れに強く、濡れてしまってもさっと拭き取るだけで済むことでしょう。そのため、前述したようにキッチンや洗面所、脱衣所、トイレの床といった水回りはもちろん、人の出入りの多いリビングなどにも向いています。

 また、日ごろの手入れも同じ理由で簡単です。基本的には汚れたら水拭きするだけで拭き取ることができます。油汚れなどが付着しても、表面は樹脂なので、中性洗剤を含ませた雑巾で汚れを落とし、あとは濡れた雑巾で洗剤を拭き取るだけで元通りになります。

 もしこれがフローリングやカーペットではこうはいきません。お子さんがいたりペットを飼われている場合は、日ごろから汚れないように気をつけなくてはいけないでしょう。

 クッションフロアは柔軟性があるということから防音効果も期待できます。小さなお子さんがいるご家庭では、子供たちが走り回る際の足音が騒音となり、賃貸の場合、ご近所に迷惑をかけてしまう場合もありますが、クッションフロアは、クッションによってある程度騒音を吸収することが可能です。さらに防音効果を高めた防音クッションフロアを使用すればより効果的な防音対策が可能です。

 さらにその特性から土足の場所にも向いていますし、土足対応となっているクッションフロアや、コンクリートの床などに貼ることができるクッションフロアなどもあります。

 また、より汚れがつきにくく落としやすいように、防汚加工を施したものや、紫外線による劣化を予防するUV樹脂コーティング済みのものなどもあるほか、カビの発生や繁殖を防ぐ抗菌加工タイプやペット用のクッションフロアなどといった様々な機能を持った製品も売られているのでどのようなスペースの床にも対応できるでしょう。

 加えて、他の床材に比べてその施工がとても簡単というのも大きなメリットです。基本は幅180cmほどの大きなシート状で売られており、必要なサイズに簡単にカットできます。シート自体に柔軟性があり、軽く、薄いので女性などでも非常に扱いやすく、簡単に床に貼ることが可能です。

 ただしデメリットもあります。それは、その特性上柔軟性があるので、クッションフロアの上に重いものを長期間置いておくと、表面にへこみができ、それが跡になってしまうということです。

 また、塩化ビニール製なので、熱にもあまり強くありません。キッチンなどで熱くなったヤカンやフライパンなどを落としてしまえば熱によって溶けてしまうこともあるでしょう。タバコの火や熱湯などをこぼして変色させてしまうこともあります。

 他にも、通気性がないため床下に湿気が溜まってカビの生える原因になる場合があります。それに経年によって変色や退色が生じることもあるのでその場合には、例えばタイルカーペットのように傷んだ一部だけを交換するというわけにはいかず、床全面を貼り替えなくてはならないというのもデメリットかもしれません。

 クッションフロアはクッション性が高く足に優しい上、手軽に貼ることができ、手入れも簡単。しかし、耐久性という意味ではそれほど高くない、そのような床材であると言えるかもしれません。

3章:クッションフロアはどのような床に貼るの?

平面であれば基本的にどのような床でも大丈夫

 クッションフロアは基本的に平面の床であればどのような床にでも貼ることができます。床の下地やボードの上に直接貼ることもできますし、フローリングの上などに貼ることも問題ありません。
 土足対応のクッションフロアはコンクリートなどの上からでも貼ることが可能です。

 またすでに貼ってあるクッションフロアの上に新しいクッションフロアを貼ってもかまいません。さらに、畳の上やカーペットの上にピンなどで固定するという方法でも貼ることができます。

 ただし、畳やカーペットの場合、クッションフロアには通気性がないのでカビが発生してしまうことがあるので、定期的に空気を通し、乾燥させてやる必要があります。

 このようにほとんどの場所に貼ることのできるクッションフロアですが、どのように貼るのが良いのかその基本的な貼り方を説明します。

●クッションフロアの貼り方

 クッションフロアの貼り方には、両面テープで固定する方法と接着剤を使用する方法などが一般的です。手軽なのは両面テープです。貼り直しなどができる剥がせる両面テープを使うのがオススメです。
 ここでは、汚れの目立ってきたクッションフロアの上に、新しいクッションフロアを貼る方法を紹介します。以下の物を準備してください。

―準備するもの―

定規、巻尺、ハサミ、カッター、コーナーカッター、錐、ペン、クッションフロア用両面テープ、ジョイントローラー、シームシーラー

―貼り方―

①床を掃除する

 作業の前に、まず床を掃除してください。古くなったクッションフロアの表面の汚れを、住宅洗剤などでしっかり落とし、水拭きをしてからしっかり乾かします。

 クッションフロアの上に汚れや油分などが残っていると両面テープがうまく接着できません。しっかりと掃除しておきましょう。

 また完全に乾燥させておかないと残った水分でカビが生える可能性があります。注意してください。

②床のサイズを測る

 次にクッションフロアを貼りたい床の幅と奥行きを測ります。1度でなく2度測るとミスを防げます。

 そうして測ったサイズよりも、幅、長さ共に5cm程度大きめサイズをクッションフロアの裏面にペンで印をつけてください。

③カットする

 クッションフロアの裏面にペンで書いた印を目安に、定規などで正確に線を引きます。

 クッションフロアの裏面には方眼のマス目が書かれている場合が多いので、その線を目安にしてハサミかカッターで正確にカットしてください。

 カッターは切れ味が落ちないように随時先端を折って新しい刃を使うようにしましょう。

④両面テープを貼る

 一旦クッションフロアをどけたら両面テープは床面の方に貼ります。床の全周と、その内側にも枡目のようになるよう、貼っていきます。剥離紙の上から両面テープのロールで擦るとしっかりと貼ることができます。

 クッションフロアが浮き上がらないようにしっかり貼れているか確認してください。

⑤仮置きする

両面テープの表側の剥離紙はまだ剥がしません。まずはカットしたクッションフロアを仮置きします。サイズなどが間違っていないかを確認しましょう。

⑥貼りつける

 問題なければ両面テープの剥離紙を剥がしてクッションフロアを貼りつけていきます。

 剥離紙は一度に剥がさず貼りつける分だけ剥がして、移動しながら少しずつずれないように丁寧に貼っていきます。

⑦はみ出した部分をカットする

 全体に貼ることができたら、あらかじめ大きめにカットしておいたので端の部分はクッションフロアが余るはずです。余った部分はカットします。
 まず床と壁の境目に定規をしっかり押し当てて、密着させカットするべきラインを作ります。あとはカッターかコーナーカッターで余分な部分を切り離します。

⑧しっかり密着させる

余分な部分をカットできたら、ジョイントローラーを使って、周囲をしっかりと押さえます。クッションフロアを両面テープに密着させてください。

⑨完了

これで完了です。

⑩出隅への貼り方

クッションフロアを貼りたい床に出隅がある場合は、写真のように角をまきこむようにクッションフロアを置き、床と壁のラインを出します。

⑪コーナーの余分な部分をカット

クッションフロアを貼りたい床に出隅がある場合は、写真のように角をまきこむようにクッションフロアを置き、床と壁のラインを出します。

⑫ジョイントローラーで押さえる

カットした端の部分がめくれてこないようにジョイントローラーを使ってしっかり押さえれば完成です。

●広いスペースに重ねて貼る場合は

 床面が広い場合、クッションフロア1枚では貼りきれないので、複数枚のクッションフロアを貼り合わせることになります。その際の貼り方はこちらです。

①5cm程度重ねて置く

クッションフロアを貼り合わせる部分は、柄が合うように5cm程度重ねておきます。

②両面テープで固定

位置が決まったらクッションフロアを両面テープで固定します。その際、2枚の繋ぎ目の下になる部分には両面テープをまだ貼りません。

③重なった部分をカットする

クッションフロアが重なった部分の真ん中をカッターナイフで正確にカットします。あらかじめ柄を合わせておけば柄もぴったり合っているはずです。

④カットしたものを剥がす

カットをした余分な部分を剥がして取り除きます。

⑤繋ぎ目部分の下に両面テープを貼る

次に2枚の繋ぎ目部分の床にクッションフロア用の両面テープを貼ります。合わせ目がちょうど真ん中にくるようにテープを貼ってください。

⑥繋ぎ目部分を床に固定する。

両面テープの剥離紙を剥がして双方のクッションフロアを床にしっかり貼りつけ固定します。

⑦合わせ目を溶着する

合わせ目となった部分にシームシーラー(クッションフロア用継ぎ目処理剤)を塗ります。
これで合わせ目が溶着されしっかり繋がります。塗ってから乾燥まで一時間ほどおけば完成です。

4章:クッションフロアの種類

施工の手間がなく手軽に使えるラグタイプも便利

 クッションフロアの種類はとても豊富です。特に柄に関してはフローリング風、大理石風、タイル柄、テラコッタ柄、カラフルなデザインタイプやレトロな雰囲気のチェッカー模様まで多彩に揃っています。探せばどのような部屋にもマッチするタイプがきっと見つかるでしょう。

 基本は塩化ビニールなので手で触れればクッションフロア独特のソフトな感触がありますが、フローリング風のクッションフロアなど最近のものはよく感触を確かめないと、クッションフロアなのかフローリングなのかわからないほどリアルなものもあります。DIYで施工する際は、ホームセンターなどの店頭に訪れ、その質感を確かめてから購入する方が良いでしょう。

 また一般的な住宅用のクッションフロア以外にも、以下のようなクッションフロアがあります。施工する場所などに合わせて選ぶのがオススメです。

①住宅用クッションフロア

屋内用のもっとも一般的なクッションフロア。1.8mm厚が基本でプリント柄のバリエーションが豊富。

②土足用クッションフロア

 店舗などの床への施工を目的としたクッションフロア。土足で踏んでも傷みにくいように表面のクリア層に厚みを持たせているため、耐久性に優れている。
 またコンクリートの床などにも施工が可能。厚みは2.3mmや3.5mmなどがある。

③ペット対応クッションフロア

 一般的なクッションフロアよりも滑りにくく、小型犬などの腰痛予防対策になるクッションフロア。表面も爪などで傷つきにくいような加工が施され、ペットのおしっこの臭いや体臭、ペットフード臭など気になるニオイの消臭機能なども持っている。

④ラグタイプ

 ラグマットのような正方形や長方形などの小さなサイズのクッションフロア。汚したくないフローリングやカーペットの上に敷いて使用すると汚れや床のキズを防ぐことができる。ラグタイプなので特に施工の手間もなく、汚れたら交換するだけでOK。キッチンマットサイズのものなどもある。

 クッションフロアには他にも厚みを増やし防音性やクッション性を高めたもの、クッションフロア自体に消臭機能を持たせたもの、紫外線にも変色しにくいものなど様々な機能を持ったものがあります。目的に合わせて様々なタイプを選んでみてください。

5章:賃貸住宅でもクッションフロアを貼って大丈夫?

基本的に接着さえしなければ貼ってもOK

 クッションフロアは手軽に施工できることから、DIYで施工するという方も少なくありません。ただ、DIYで施工する場合、気になるのが賃貸の物件にもクッションフロアを施工してかまわないのか、ということです。これに関しては基本的にクッションフロアを強力に接着さえしなければ、施工してもかまわないはずです。

 床材といってもクッションフロアは床の上に敷いて、両面テープなどで固定しているだけの物。いわば絨毯やカーペットなどと同じです。むしろ本来の床の上に敷くことで、床そのものを保護する効果が期待できるので特に問題はないはずです。

 もし気になるようなら大家さんか物件の管理会社に問い合わせてみてください。ほとんどの場合は問題ないと言われるはずです。

 気をつけることはDIYで貼る場合は強力な接着剤や、両面テープの使用は避けることです。クッションフロア用の剥がせる両面テープが売られているのでそちらを使用するようにしましょう。こういったものを使えば跡などがつきません。クッションフロアを貼り替えたいという場合にも便利です。

6章:和室にクッションフロアを貼ってイメージチェンジ

カビなどの発生に気をつければ施工可能

 洋室だけでなく、畳敷きの和室にクッションフロアを敷くことも可能です。床を変えることで、簡単に和室を洋室にイメージチェンジすることができます。模様替えにはとても効果的です。

 その場合、本来は畳を剥がし床の上にベニヤなどを使って下地を施してからクッションフロアを敷くのがベストですが、DIYではそこまでの作業は難しいですし、賃貸ではやるべきではないでしょう。

 簡単なのは畳の上にそのままクッションフロアを敷くという方法です。ただし、畳の上に直接両面テープを貼るのではなく、マスキングテープや養生テープで一旦畳の表面を保護してから両面テープでクッションフロアを固定すれば傷つけることもありません。

 気をつけなくてはいけないのがカビについてです。クッションフロアは塩化ビニールでできているので通気性がありません。そのため畳とクッションフロアの間に湿気がこもってしまうと畳にカビなどが生えてしまう可能性があります。物件退去の際、原況復帰のためにクッションフロアを剥がしたら畳の表面がカビだらけだった、ということもあり得ます。

 その場合、畳の交換費用を請求されてしまうでしょう。そうならないためには、クッションフロアの施工は最低限湿度の高い雨などの日を避けるようにしましょう。また、できれば定期的にクッションフロアを剥がして、畳を乾燥させるようにすると良いでしょう。

7章:クッションフロアの手入れ方法とへこみ対策

基本は掃除機がけと水拭きだけで大丈夫

●普段のお掃除

 塩化ビニール製のクッションフロアは耐水性に優れ、掃除やお手入れがしやすいのが特長です。そのためキッチンやトイレ、洗面所などに多く利用されていますが、長く使うには当然ですが掃除やお手入れが肝心です。

 正しい掃除方法や、お手入れの仕方を身につければ、より長くきれいな状態に保つことが可能です。

 クッションフロアの表面は塩化ビニールという樹脂でできていますが、その下の層にはウレタンなどが使われています。このウレタンのおかげでクッション性があるのですが、表面の塩化ビニールが水に弱いウレタンに水分が浸透するのを防いでいます。

 そのため普段のお掃除はとても簡単です。掃除機でほこりなどを取り除いた後、固く絞った雑巾で水拭きをするくらいで問題ありません。もし水拭きでは取れないしつこい汚れなどがある場合は、薄めた中性洗剤などを使ってください。仕上げに固く絞った雑巾で洗剤分を取り除いて拭きあげれば良いでしょう。

●油汚れの掃除方法

 キッチンのクッションフロアはどうしても料理の際の油などで汚れてしまいがちです。飛び散った油などを放っておくとそのまま固まってべたつきの原因になってしまいます。このような油汚れは、クッションフロア用のクリーナーなどで拭き取ってください。
 汚れを取り除いたら固く絞った雑巾で水拭きをします。

●カビが発生してしまったら

 水周りの床に使用されているクッションフロアは、どうしても水分がたまりやすく掃除やお手入れを怠っているとカビが発生してしまうことがあります。カビが発生してしまったらできるだけ早めに中性洗剤で拭き取ってください。
 それでも落ちない場合は、カビが塩化ビニールの下の層にまで達してしまっている可能性があります。そうなってしまったら取り除くのは困難です。カビ部分を切り取り、同じ柄のクッションフロアを貼るなどの処理が必要です。
 そのやり方は、まず同じ柄のクッションフロアを用意します。次に柄が合うように少し大きめにカットし、カビで傷んだ部分が隠れるようにテープで仮固定します。
 下のクッションフロアごとカッターで切り取れば、切り取った傷んだ部分にぴったり合う補修用のクッションフロアパーツができます。
 これを床に両面テープで貼りつけ、繋ぎ目にシームシーラーを塗って溶着すれば補修完了です。ただし、時間がたって元のクッションフロアが変色している場合は違和感があるかもしれません。あまりに傷んだ箇所が多い場合は補修をあきらめ、新しいものに貼り替えるという方法もあります。

●へこみ対策

 クッションフロアは柔軟性があるため重い家具などを上に置いておくと、表面がへこみます。長期間その状態のままにしておくとやがてそのへこみが跡になって残ってしまいます。ただし、クッションフロアの表面は塩化ビニールでできているため、基本的には復元性があります。まだクッションフロアに柔軟性のある新しいうちであれば、荷物や家具などを少しずらし、一晩おいておくだけで自然に復元することもあります。掃除の際などにテーブルなどを少しずらしておくと良いかもしれません。

 へこみが跡になり数日たっても復元してくれない場合は、熱が有効です。少し熱を加えることで表面が柔らかくなり復元することがあります。

 気になるへこみの部分に蒸しタオルなどを当てしばらく放置しておく、またタオルなどで表面を覆っておき、その上からドライヤーの温風を当てるというのも効果的です。へこみがどうしても気になるときは試してみてください。

 ただし長時間熱を加えるのは避けましょう。塩化ビニールが溶けてしまいへこみ以上のダメージを与える場合があります。注意してください。

●ワックスでクッションフロアを保護

 クッションフロアは基本的に掃除機がけや水拭きなどの普通の掃除をするだけで、きれいな状態が長持ちします。フローリングなどのように定期的なワックスがけなどのお手入れは必ずしもやる必要はありません。
 しかし、お気に入りのクッションフロアをできるだけ傷や汚れ、変色などから守りたいという場合には、ワックスがけはとても有効なお手入れ方法です。またワックスをかけることで表面にツヤも出て汚れもつきにくくなるので、美観の意味でもワックスがけを行うのはオススメです。

 ただし使用するワックスは必ずクッションフロア対応のワックスを選んでください。

 ワックスのかけ方は、まず床面のほこりを掃除機などで取り除き、中性洗剤などで拭き掃除をします。床が乾いたらクッションフロア対応の床面専用の樹脂ワックスなどを塗ります。ワックスが乾いたら終了です。

 もしクッションフロアの表面に、以前に塗ったワックスがまだらに残っている場合は、一度剥離剤で剥がしてから汚れを落とし、ワックスをかけるとより高い効果が得られます。

まとめ

 住宅用の床材にはフローリングや畳など様々なものがありますが、費用面とバリエーションの豊富さ、そして施工性の高さで考えると非常に魅力的といえるのがクッションフロアでしょう。クッションフロアであれば他の床材に比べて施工も簡単でDIYでも手軽に貼り替えが可能です。

 リフォームなどを予定されているなら、お好みのクッションフロアを選びDIYでの貼り替えに挑戦してみるのはいかがでしょう。柄も豊富なのでお気に入りの一枚も見つかるはず。きっと満足いく結果が得られるはずです。

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