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室内壁の補修と塗替え
室内壁の補修と塗替え
塗装の室内壁は、汚れや表面のちょっとしたキズ、塗装のはがれが目立ってきたら、、補修を兼ねて塗り替えをしてみましょう。
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室内壁の補修と塗替えをしよう
塗装の室内壁は10年に1度くらいのペースで塗り替えをするのがよいとされています。とはいえ、10年経過していなくても、汚れや表面のちょっとしたキズ、塗装のはがれが目立ってきたら、補修を兼ねて塗り替えをするのがおすすめです。
壁表面のキズや塗装のはがれを放置すると、下地の劣化にもつながります。そうなると大がかりな工事が必要になることも…。住まいを長持ちさせる定期メンテナンスという意味でも、壁の塗り替えは大切です。
しかしながら、塗装をプロにお願いすると、塗料の種類にもよりますが、6帖程度の部屋で数万円から数十万円かかるといわれています。
そこで、DIYで塗り替えをするのはどうでしょう?
自分で塗装をすれば、かかる費用は塗料や用具代だけ。大きく節約できますね。
また、室内用の水性塗料を使えば、塗装作業は意外と簡単です。
今回は室内の壁紙に対する塗装についてご紹介します。
おおまかな作業工程はこの通り:
・ひび割れやへこみをパテで埋める(補修)
↓
・補修の仕上げを兼ねて、塗装の下地処理(ヤスリがけ=ケレン)
↓
・室内用水性塗料で塗装(2~3回塗り)
壁を塗り直せば、部屋全体のイメージをリニューアルでき気分も明るくなります。ぜひ、やってみませんか?
作業の前に
今回、塗り替える壁です。以前リフォームしてから、ちょうど10年経っています。
スイッチプレートの周囲など、けっこう汚れが目立っています。画像ではよくわかりませんが、地震のためか細かいクラック(ひび割れ)もあります。
こんな、へこみも。
こんな部分を補修して、きれいに塗り替えます。
その前に、基本的な注意事項です。
・作業は湿度の低い晴れた日に行いましょう。
・塗装する部屋にある家具などはなるべく移動させます。それができない場合は、作業の前の段階で、荷物を部屋の真ん中に集め養生シートをかけておきます。作業中にシートがずれたりしないように養生テープでしっかり押さえてください。
用意するもの
・はたき、ハンドモップ
・ぞうきん
・中性洗剤(*)
・養生テープ・シート(紙のマスキングテープ、紙テープ付きのマスカーが便利)
・マスク
・ゴム手袋(*)
・補修パテ
・紙ヤスリ(耐水性、100番前後)
・ハンドサンダー(*)
・掃除機または、ほうきとちりとり
・段ボール(養生用)
・家庭用塗料(水性、室内用)
・ウェス(綿のメリヤス地のものがおすすめ)
・刷毛
・ローラー
・ローラーバケット
・ローラーバケット内容器
・ローラーバケット用ネット
・カッターナイフ(*)
*必要に応じて使います。
塗り替え作業の手順
では、実際の作業手順を説明します。
①塗装する壁面のホコリやたばこのヤニなどの汚れを落とします。
ホコリは、はたきやハンドモップでおおまかに落とした後、固くしぼったぞうきんで水ぶきします。他の汚れも、固くしぼったぞうきんで水ぶきするのが基本です。
たばこのヤニなど、取れにくい汚れは水で薄めた中性洗剤をぞうきんにしみ込ませて固くしぼり、ふき取るようにします。その後、水ぶきで洗剤を落とし、さらに乾いたぞうきんで水分を取りましょう。
*汚れを取るためにあまり強くこすると、壁材を傷つける恐れがあります。軽くふくようにしてください。
*たばこのヤニが壁面に残っていると、塗料の種類や色によっては、塗料をはじいたり、塗装後に変色する(ヤニの色が浮いてくる)ことがあります。どうしてもヤニによる汚れを落とせない場合は、目立たない場所で塗料の試し塗りをして確認しましょう。
②へこみやクラックの補修をしましょう。
補修パテを使う分だけパレットなどに取り、ヘラでへこんだ部分やクラックのすき間を埋めます。表面がなるべく平らになるように埋め込みます。
③補修部分のパテが完全に乾いたら、ヤスリがけをして下地を整えます。
これに加えて、塗装がはがれた部分の境目にもヤスリをかけ段差を取ります。
できるだけ平らでなめらかにしましょう。この一連の作業をケレンといいます。
*ヤスリがけをする面積が多い場合はハンドサンダーを使うと便利です。
*ヤスリがけをすると、粉じんが出るのでマスクをして作業することをおすすめします。
④ケレン作業で出た粉じんやゴミを片付けます。
*大量の粉じんを家庭用の掃除機で吸い込むと掃除機を傷める恐れがあります。粉じんの量が多いときは、ほうきとちりとりで掃除をしましょう。
⑤養生(マスキング)をします。塗料がついてほしくない部分を養生シートでおおい、マスキングテープで止めていきます。
*養生テープにシートがついた「マスカー」を使うと便利です。また、マスキングテープは紙製のものが貼り直したり、はがすときにラクです。
⑥塗料の用意をしましょう。
塗料はローラーバケットにローラーバケット内容器をセットしたところに移して使います。色を混ぜて作る場合は、この段階でハケで混ぜて調色します。
*手荒れが気になる方は、塗料を使う作業中はゴム手袋を着用することをおすすめします。
*塗料が手についたり、こぼれたりしたときのために、ウェスは多めに用意しておきましょう。水性塗料は床などにこぼしても、すぐに水ぶきすればふき取れます。ウェスは何枚か水で濡らしておけば、便利に使えます。
*床を養生していても、塗料の缶やローラーバケット、ハケなどは養生シートの上に段ボールなどを敷いて、その上に置くようにします。養生シートの上に塗料がこぼれたりして、シートが破れるのを防ぐためです。
⑦いよいよ、塗装作業です。まずは、ハケで下塗りをします。
塗ヤスリがけをした部分とローラーでは塗りにくい細かい部分を塗っていきます。その後、いったん乾燥させます。
*ハケは異なるサイズのものを2~3本用意しておくと便利です。
*ハケに塗料をつけすぎると、周囲にこぼれて汚れる原因になるので、毛の半分くらいまで塗料をつけて塗るようにしてください。ハケやローラーについた余分な塗料を落とすのに、ローラーバケットにはローラーバケット用ネットをセットしておくといいですね。
⑧2回目は、ローラーで全体を塗装します。
これで、作業を終えてもいいですが、下地と色が違う場合など、乾いた後に重ね塗りをすると、さらにきれいに仕上がります。
⑨塗った塗料が完全に乾く前に、養生テープとシートをはがしましょう。
養生したまま塗料が乾き切ってしまうと、テープがはがしにくくなることがあります。その場合は、壁を傷つけないよう注意しながら、カッターナイフでそっと切り離します。
後片付けをして、できあがりです。
作業のポイント
上手に塗装作業をするために、何よりも大切なのは下準備と下処理です。少し面倒に思えるかもしれませんが、施工前のふき掃除やケレン作業はしっかりと行ってください。
また、いきなり家中の壁を塗り替えるのは大変ですが、まずは小さな部屋やアクセントカラーウォールといったスタイルで部屋の1面だけ塗り替えてみるのはいかがでしょう?以上を参考に、塗り替えDIYにトライしてみてくださいね。
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