わが家は築40年以上の古い一軒家で、リビング6畳間の南側には障子(4枚分)があります。「リビング」というよりも、「居間」と呼ぶ方がふさわしいレトロな雰囲気の部屋で、昔ながらの障子は見た目に古くさいものでした。
それはまだしも、障子の向こうにはガラス戸を隔てて庭があり、そこは愛犬トイプードル3頭の遊び場&トイレです。
愛犬たちは、外に出たいときには障子につかまり立ちをし、前足で“かきかき”して「開けてよ!」の意思表示をします。そのため障子紙を張り替えてもすぐに破れてしまい…
いつの間にか少々の破れくらいなら放置するようになっていました。
美観が気になりつつも下の方は慢性的に破れている状態だったのです。
もともと畳に塗り壁だった部屋ですが、昭和な感じを払拭すべく、床はウッドカーペットを敷いてフローリングにし、塗り壁は塗装した板をかぶせて液晶テレビを掛けていました。古いなりにできるだけお金をかけずにDIYで洋室っぽくしていましたので、残るはこの障子が問題でした。
プラスチック製の頑丈な障子を購入しようかとも考えましたが、結構高価なので迷っていたところ、倉庫に置いてある薄い化粧ベニヤ板が目についたのです。
特に目的はありませんが安売りをしていたときに「何かに使えるかもしれない」と思って購入していたものです。
室内は床も壁も茶系、障子の枠組みも茶系、そして余った化粧ベニヤ板も茶系。同系色なので、これを障子に貼り付けてみてはどうだろうか?と考えました。紙よりもプラスチックよりもかなり丈夫なはずです。
部屋は南向きなので採光性は抜群です。その障子全面に板を貼ってしまっては日が遮られてしまい台無しですし、愛犬たちが破るのは下の方なので、下の2マスだけに化粧ベニヤ板を張り付けることにしました。
貼り付け方は簡単です。①障子紙を全部剥がして洗う。②板を、貼りたい部分(=障子の横4×縦6マスのうち、横4×縦2マス)の大きさに切る。③インパクトドライバーでビスを打ち込む。だけです。
化粧ベニヤ板を張り付けてみると、室内の壁や床の色味との整合性が良く、いい感じになったのですが、化粧ベニヤ板の色味も含め室内は総じて“濃い”茶色なのに対し、障子の桟の色がやや“薄い”茶色であることが気になりました。
そこで、ベニヤ板を張り付けた後、濃い茶色のペンキで障子の桟をベニヤの裏ごと(化粧していないむき出しの面)塗装しました。こうすると庭からの見た目も良くなりました。
その後、普通の障子紙を貼りました。
まず、愛犬たちが飛びついて“かきかき”しても破れることはなくなりました。何しろ合板ですから、トイプードルくらいの小型犬ではびくともしません。上部の障子紙は、これまで何度も張り替えていたことが本当に嘘のように長持ちしています。
室内は全体に落ち着いた雰囲気の“個性的な和モダン”になったと満足しています。写真ではやや暗い感じに見えますが、障子は4枚分なので、昼間に開けると採光性は十分確保できます。
また、お友だちを呼んで庭でBBQをすることがあるのですが、その時にベニヤ板の背面を塗っておいて良かったと思いました。
(以下完成写真)
障子の裏(庭側から見た障子)
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