DIYでのコンクリートブロックの積み方

DIYでのコンクリートブロックの積み方

第1章:DIYでコンクリートブロックを積むときの基本
第2章:DIYで使えるブロックの種類
第3章:コンクリートブロックを利用する場面
第4章:コンクリートブロック積みの手順
第5章:コンクリートブロックを積むときの注意点
まとめ


 庭に頑丈な構造物を作りたいときに、便利に使用できるのがコンクリートブロックです。本格的に塀などを作るには専門的な知識と正確に作業する技術が求められますが、花壇や仕切りを作る程度であればDIYでもチャレンジできます。職人レベルには届かないまでも、少しでも見栄え良く、頑丈な仕上がりにできるように、ブロックを積む前に知っておきたい基本について解説します。


第1章:DIYでコンクリートブロックを積むときの基本

 隣家との境界や往来のある通りに面して作るブロック塀は、十分な強度や耐震性が求められるため、基礎の構造から作り方まで建築基準法で定められた明確な基準があります。境界を侵さないようにしなければならず、手間や技術的な難易度を考えると、DIYで作ることはオススメできません。よってここでは、庭などに作る低い飾り壁や花壇などを前提に説明します。

基礎部分の構造

●基礎とは

 コンクリートブロックを支える土台となる部分で、地中にモルタルやコンクリートを敷いて施工します。基礎に鉄筋を立ててコンクリートブロックと接合すると、完成したものの強度が高まり、倒れにくくなります。

●基礎部分の作り方

 ブロックを積む位置を決めて、基礎を作るための溝を地面に掘ります。重さによる地面の沈下を防ぐため、地面が柔らかい場合は基礎の下に砕石を5cm程度の厚さに敷いて突き固めます。

 砕石の上に幅がコンクリートブロックの厚み+6〜7cm程度になるように板材などで型枠を作り、厚さ5cm程度にモルタルを敷いて水平にならします。鉄筋を入れる場合は、モルタルが固まる前に、ブロック2列に1本の間隔(80cm間隔)で太さ10mmもしくは13mmの鉄筋(縦筋)をまっすぐに差し込みます。


積み方の基本

●1段目を積む

 乾いた基礎の上に練ったモルタルを2列に置いて、その上にブロックをのせ、水平器を使って前後、左右の水平を確認しながら並べていきます。ブロックの高さや前面に合わせて基準の糸(水糸)を張っておくと、きれいに揃えることができます。

 ブロックとブロックの間は、目地として10mmの間隔をとっておき、隣り合うブロック同士のジョイント部分にはすべてモルタルを入れます。目地部分からはみ出したモルタルは、あとで目地ゴテで押さえてきれいに仕上げます。

●2段目以降を積む

 1段目のモルタルがある程度まで硬化したら2段目を積みます。モルタルを2列に置いて横型ブロックをのせ、横目地の幅が10mmになるように高さと水平を調整します。

 並べ終えたらブロックの溝に鉄筋(横筋)を入れ、縦筋と結束針金でつなぎ、鉄筋を入れた部分にモルタルを充填します。

 3段以上に積む場合は、この作業を繰り返します。

鉄筋の入れ方

 鉄筋を入れる場合は、縦方向、横方向ともにブロック2個ごとに入れ、縦と横の鉄筋は結束針金で固定します。縦の鉄筋が入るジョイント部分と横の鉄筋が入る溝にはモルタルを充填します。

第2章:DIYで使えるブロックの種類


 ブロックというと、グレーの四角い固まりに縦の穴があいたコンクリートブロックを思い浮かべますが、建築用としてはさらにいくつかの種類が用途によって使い分けられています。庭造りなどの参考に紹介しておきましょう。

コンクリートブロック


 ブロックを代表するもので、厚みの種類があります。低価格なため建築のさまざまなシーンで使われますが、デザイン性に乏しく、素材がそのまま露出すると味気ない仕上がりになります。地面や建物に隠れる部分に使う、表面を塗装や左官で塗る、タイルを張るなどして、仕上げるための下地として使いたいブロックです。

 JIS(日本工業規格)ではコンクリートブロックを圧縮強度によってA〜Cの3種に区分しています。もっとも強度が低く軽量なA種は軽量ブロック、強度が高く重いC種は重量ブロックと呼ばれていて、建築では一般的にC種のコンクリートブロックが使われています。
C種コンクリートブロックの大きさは、長さ390mm、高さ190mmで、厚さは100mm、120mm、150mm、190mmの4種類があります。用途ごとの要求される強度によって、厚さを使い分けます。
コンクリートは4種類の形状があります。左から基本型、横の鉄筋を入れる段に使う横型、角に使う隅型、さらに写真にはありませんが横隅型があり、配置するところによって使い分けます。

化粧ブロック

 色や模様のついた種類で、さらに手を加えることなくそのまま仕上げ材として使える見栄えの良いブロックです。一般的なブロックのサイズのほか、正方形タイプなど種類も増えています。

 建物まわりの塀のほか、玄関前の目隠し壁や花壇などにもよく採用されています。

装飾ブロック

 丸や四角の穴をあけたり、素通しの模様をつけたりした、デザイン性に富んだ装飾用のブロックです。コンクリートブロックや化粧ブロックを全面に積んで単調になるのを避けたいときに、アクセントをつけるためによく使われます。

型枠ブロック

 コンクリートを流し込むための枠のことを型枠といい、木材や金属を組んで作るのが一般的ですが、それらの代わりに使えるように作られたブロックです。

 鉄筋を細かいピッチでたくさん配置し、多くのコンクリートを流し込めるように、通常のコンクリートブロックよりも厚みがあって、中の空洞が大きく作られているのが特長です。土留めや擁壁のように高い土圧のかかるところでよく使われます。

第3章:コンクリートブロックを利用する場面

●塀、門柱など

 お隣の敷地との境界や道路との境界に、耐久性が高い壁を設置したいときにブロックがよく採用されます。外部からの目隠しの目的で背の高いブロック塀を作ることもありますが、耐震性や防犯性の点から最近は低く積んだブロックの上にメッシュフェンスなどを立てるのが一般的になっています。

 お隣との境界として、2〜3段の低いブロック塀を作ることもよくあります。

●飾り壁

 敷地内のアプローチや庭に小さなブロックの壁を作るのは、視覚的なアクセントとして有効です。化粧ブロックや装飾ブロックを利用したり、塗装や左官で装飾したりしても楽しいでしょう。DIYで作る場合には、4〜5段積み程度の高さにとどめ、基礎を深くして倒れにくい構造に作りましょう。

●土留め

 斜面や段差のある地面で、土が流れないようにとめるための壁をブロックで作ることができます。大量の土の重みがかかると土圧は非常に高くなるので、傾斜や段差が大きいところへの施工は、安全のため専門の知識や技術を持つ業者に依頼しましょう。

●花壇

 レンガ積みとは違う印象の花壇を作ることができます。デザイン性に富んだ装飾ブロックを利用することで、手間をかけずにおしゃれな雰囲気に仕上がります。土圧が高くなる大きい花壇を作るときには、鉄筋を入れるとより頑丈になります。

第4章:コンクリートブロック積みの手順

 ここでは化粧ブロックを使った小さな花壇の作り方を紹介します。ブロックを使うと1段で高さ20cm、2段で高さ40cmの花壇になり、水はけや日当たり対策になるレイズドベッドも、比較的簡単に作ることができます。今回は小さい花壇のためモルタルだけで固定していますが、より高く大きくする場合は、強度をアップするために鉄筋を併用しましょう。

1.設置場所の整地

花壇を作りたい場所にある大きい石や雑草を取り除き、スコップなどを使ってできるだけ平らになるように整地します。

2.基礎用の枠を設置する

ブロックを仮置きして、置く場所がわかるように地面に目印の線を引きます。
引いた線より両側に5cmずつ広く、5cm程度の深さの溝を掘ります。
溝の縁に沿って板材を使って枠を作ります。枠は木材を切った杭で外側を押さえるだけで、固定する必要はありません。

3.基礎を作る

セメント=1に対して砂=3の比率で混ぜてモルタルを作ります。
水を加えて練り、耳たぶくらいの固さのモルタルを作ります。柔らかくなりすぎると調整し直すのが大変なので、様子を見ながら水を少しずつ足すのがコツです。
枠のなかに厚さ5cmを目安にモルタルを敷きつめ、水平器を使って全体の水平を合わせるようにコテでモルタル面を整えます。鉄筋を入れる場合は、この段階で角にくる穴の位置に合わせて縦筋を差し込んでおきます。
1日以上おいてモルタルが乾いたら、枠を取り外して基礎の完成です。

4.1段目を積む

ブロックの厚みに合わせて、2列のレール状にモルタルを並べます。
モルタルの上にブロックをのせ、水平器で前後、左右の水平を確認します。調整をするときは、高い方をハンマーの柄などで叩いて沈めるようにします。
ブロック同士の間には、目地ゴテの幅と同じ10mmの目地をとっておきます。
1つ目のブロックと高さ、前面を合わせて、2つ目以降のブロックを並べます。
ブロックのすべての穴にモルタルを充填します。目地からはみ出したモルタルは、乾いて固まる前に目地ゴテで整えます。

5.2段目を積む

1段目のモルタルがある程度乾いて沈まなくなったら、1段目と同じ要領で2段目のブロックを積みます。
上面は好みでモルタルを塗って仕上げます。モルタルで穴を埋めるだけでもOKです。

6.目地を整える

目地ゴテで目地を押さえてきれいに整え、はみ出したモルタルはかき落としておきます。
水で濡らしたスポンジやブラシで、ブロックの表面についたモルタルを落としてきれいにします。
1日以上乾燥させてモルタルが固まったら、土を入れて好みの植物を植えてガーデニングを楽しみましょう。上面を仕上げたモルタルの色が気になるようでしたら、屋外用やブロック用の塗料などを塗って着色することもできます。

第5章:コンクリートブロックを積むときの注意点

DIYでブロックを積むリスク

 塀、土留め、擁壁と、さまざまな外構工事で使われるブロックですが、できあがった構造物は頑丈に見えてもひとたび震災などが起これば倒壊する危険性をはらんでいます。そのため建築基準法ではブロック塀などについて、高さ、基礎の構造、鉄筋の入れ方、控え壁の作り方などを細かく規定しています。

 そうした基準を守りながら、ブロックを正確に積み、強度があって倒れにくい塀などを作ることは難易度の高い工事になるため、安易にDIYでチャレンジすることはオススメできません。庭造りにブロックを利用する場合には、仮に倒壊しても周囲に影響のない自宅敷地内で、低いものにとどめておくのが無難でしょう。

まとめ

 大きく重いブロックを積む作業には大雑把なイメージを持たれるかもしれませんが、基礎部分から水平、垂直を出しながらひとつずつ積んでいく工程に求められるのは職人技です。力仕事ではありますが、正確さにもこだわって、まっすぐに目地が通ったきれいな仕上がりを目指してください。

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