折りたたみコンテナの種類と選び方

 プラスチック製コンテナとしての強度を持ちながら、コンパクトにしまうことができる折りたたみコンテナ。定期的な配送で何度も行き来して使う通い箱や在庫品の保管箱として、業務用では広く利用されていますが、あまり馴染みがなく、使ったことがない方も多いのではないでしょうか。最近は機能面で特徴を備えた種類が増えてきて、利便性はより高くなってきています。家庭で活用する際のヒントにしていただけるように、折りたたみコンテナについて、その種類と選び方のポイントを解説します。

目次
1章:折りたたみコンテナの特徴
2章:折りたたみコンテナの種類
3章:折りたたみコンテナの選び方

1章:折りたたみコンテナの特徴

 プラスチック製の保管用コンテナは、ダンボールに比べて耐久性が高く、長期間に渡る繰り返しの使用にぴったりのアイテムです。そのなかでも収納時には箱状に広げ、未使用時には平たく畳んでおけるという大きな特徴を備えているのが折りたたみコンテナです。丈夫なため荷物を入れて積み重ねることができ、使わないときには場所を取らずにしまっておけるなど、柔軟な使い方が可能です。そのため、生産や入荷などのタイミングによって扱うものの量が増減する、工場や倉庫などで便利に使われています。

 多くは業務用で、丈夫さなどの機能性を優先した簡素なものがほとんどですが、少しずつ家庭向けにおしゃれなデザインやカラーを採用したものも増えてきました。季節の衣類やおもちゃの収納、家庭菜園で収穫した作物の保存、また縦に置いて棚がわりにと、身近な用途でもさまざまに活用されています。

■折りたたみコンテナの使い方

コンテナとしての使用時。荷物を入れて積み重ねられるほど頑丈です。
ツメをはずして側面のパネルを跳ね上げると、残った面のパネルが折れてたたまれます。
完全にたたんだ状態は、使用時の数分の一ほどの薄型です。折りたたんだコンテナは積み重ねてしまえます。

2章:折りたたみコンテナの種類

■蓋つきタイプ

 折りたたみコンテナには、蓋つきタイプと蓋なしタイプとがあります。蓋にも、本体と別体のもの、一体になっていてヒンジで開閉するもの、密閉度の高いパッキンつきなど、さまざまな種類があります。なかの荷物を見られたくない場合や、ホコリが入るのを防ぎたい場合は、蓋つきタイプから使いやすいものを選ぶと良いでしょう。

 蓋なしタイプにも、別売で蓋が用意されている製品があります。こちらは、通常は蓋のない状態で使い、長期保管するときにだけ蓋をつけるなど、使い分けが可能です。
前出のコンテナは蓋なしタイプですが、このような蓋が別売されています。
単純に被せるだけの別体式の蓋として使えるほか、ヒンジを取りつけることで一体型の蓋にすることもできます。

■透明・半透明タイプ

 折りたたみコンテナに物を保管する場合は、積み重ねた状態で収納物がわかるように、見えやすい側面にラベルを貼って管理するのが一般的です。その点、ひと目で収納物を把握できる透明や半透明のタイプは、たくさんのなかからでも目的のコンテナを探しやすく、とても楽に管理ができます。

 店舗や倉庫ではストックの保管、家庭では季節の衣類の収納、食品や洗剤のストック、クラフト用の素材や部品の保管などに使うと便利です。
写真の製品は、倉庫などで使われることが多い蓋つきの半透明タイプ。1枚の蓋が小さく、開閉しやすい観音開きで、ロックもついています。

■取っ手つきタイプ

 一時的な収納に向いていて、持ち運びのしやすさを重視しているのが、取っ手つきタイプです。DIYではそのとき使用する道具や素材だけをピックアップして作業する場所へ運べますし、キャンプやバーベキューへ出かける際のかご兼コンテナとしても利用できます。また、車に常備しておいて、細かい買い物をしたときの入れ物として使っても良いでしょう。

 たたんでおけば邪魔になりませんし、サッと開いてかごのように使えるので、1つ持っていると重宝するタイプです。

こちらは家庭向けの取っ手つきタイプ。部屋に置いておいても違和感がなく、インテリアとマッチするおしゃれなデザインです。
取っ手をたたんだ状態では、安定して積み重ねることができます。メッシュパネルを採用しているタイプは軽量です。風通しも良いので、野菜などの保管にも向いています。

■キャリータイプ

 引き出し式のハンドルとタイヤがついた、折りたたみコンテナのなかでは異色の運搬用です。細かいもの、形の不ぞろいなものでも、いちいち箱詰めする必要がなく、大雑把に入れて運ぶことができます。
キャリーとして引いて運搬できるので、長い距離の移動も楽々です。

3章:折りたたみコンテナの選び方

 どのようなものを収納したいか、どのような場所で使いたいかによって、適した折りたたみコンテナは異なります。選び方のポイントを押さえて、用途にぴったり合うものを見つけましょう。

■サイズ

 折りたたみコンテナは、10リットル程度の小容量のものから、75リットルの大容量のものまで、さまざまなサイズが揃っています。まずは、何をどれくらい収納したいかを考えて、サイズを決めましょう。スペースを効率よく利用できるように、収納場所を計測し、幅、奥行、高さを調べて並べ方や積み方も計算しておく必要があります。

 大型のコンテナに重いものを詰め込むと、積み下ろしや移動が大変です。収納物によっては、あえて複数の小型コンテナに分散させる方が利用しやすい場合があります。使うシーンを想定してよく検討しましょう。

■耐荷重

 折りたたみコンテナの多くはプラスチック製です。ダンボールなどに比べるととても丈夫で、組み立てた状態では重い中身や積み重ねに耐える強度を備えています。ただ、一般的には強度が高くなるほど本体重量が重くなる傾向があります。工具や金属部品などを収納したい場合は、最大積載重量や耐荷重などを参考にしながら選ぶようにしましょう。通気性や軽量性にメリットがあるメッシュタイプなどはとくに、強度についての確認をお忘れなく。

■積み重ね

 多くの製品は積み重ねが可能ですが、なかには積み重ねができないタイプ、積み重ね段数を制限している製品があります。家庭向けにデザインを優先した製品は、積み重ねについての制限がないかを確認しておくと安心です。

 同じメーカーの同シリーズであれば、半分のサイズのものを横に2個ならべて積み重ねられる場合がほとんどです。積み重ねて使うことを前提に購入するのであれば、同一シリーズで揃えておくと後々なにかと便利です。

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