防犯用補助錠の種類と選び方

 防犯意識の向上や、監視カメラなどの普及からか、近年は空き巣や事務所荒らし、出店荒らしなどといった侵入窃盗の認知件数(警察などによって犯罪の発生が認知された件数のこと)が減少の傾向にあります。
 しかし、その被害は決してなくなったわけではありません。特に、侵入窃盗被害の中でも一戸建てやマンションなどといった個人宅を狙った、いわゆる空き巣被害は、全体の50%を超えており用心が必要です。
 侵入窃盗被害者とならないためには、自宅の防犯策の強化が必須です。そして、すぐにできる防犯策の中でも、効果的といわれているのが補助錠の導入です。補助錠には様々なものがあり、玄関ドア用、窓用などそれぞれに適した様々なタイプがあります。
 そんな補助錠について、その違いや選び方、導入の際の注意点など、防犯に欠かせない情報をご紹介します。特に対策を講じていないという方は、効果的な補助錠を導入して、犯罪者から大切な家族や財産を守りましょう。

目次
1章:補助錠とは
2章:防犯にはワンドア・ツーロックが基本
3章:玄関用補助錠の選び方
4章:玄関用補助錠取りつけの際の注意点
5章:窓用補助錠の選び方
6章:窓用補助錠取りつけの際の注意点
まとめ

1章:補助錠とは

 補助錠とは、ドアや窓などにはじめから取りつけられている錠(錠前)の他に、防犯性を高めるために後から取りつける補助的な錠のことです。メインの錠1つだけでなく、補助となるサブの錠をつけることによって、より安全な防犯策となるのです。
 補助錠には本格的な取りつけ工事を必要とするものから、両面テープなどで貼り付ける簡易的なもの、さらに、錠がついていると勘違いさせるダミーの錠などがあります。もちろんピッキングなどにも強い本格的な補助錠の方が間違いなく効果的ですが、その分手間や費用がかかります。
 逆に簡易的なものやダミー錠は、導入が簡単で、費用もあまりかかりませんが、犯罪者に見破られてしまう危険性があるので、使用には注意が必要です。
 しかし、それでも犯行をためらわせるなどの効果は期待できるので、ないよりはあった方が間違いなく良いでしょう。侵入経路となりやすい玄関や、周囲から視界が遮られている窓などがあるご家庭では、開錠が困難な本格的な補助錠と、手軽に導入できる補助錠を上手に組み合わせて、万全な防犯策を講じてみてください。

2章:防犯にはワンドア・ツーロックが基本

 空き巣などの防犯策に、非常に効果的とされているのが「ワンドア・ツーロック」です。警視庁なども、防犯対策のWEBサイトでワンドア・ツーロックを推奨しています。ワンドア・ツーロックは文字通り1つのドアや窓に、錠を2つ以上つけること。
 複数の錠があれば、ピッキングのために手間がかかり、侵入にも時間がかかるので、犯罪者は非常に嫌がります。錠をやぶるのに5分以上かかる、もしくはかかりそうだ、と思われる場合は、多くケースで犯罪者は侵入をあきらめるともいわれています。
 また、目立つ補助錠を導入し、このドアには補助錠がついていると強くアピールすることで、この家の住人は防犯意識が高いのではないか、と思わせることが可能です。こういった心理的な効果によって、空き巣をあきらめさせることができるかもしれません。
 もし玄関ドアなどに錠がひとつしかないという場合は、すぐにでも補助錠を取りつけることをオススメします。補助錠を導入する場合、ドアや窓のタイプ、さらに持ち家か賃貸かによって取りつけられるものが変わってきます。適したものを選び、大きな防犯効果が発揮できるよう、正しく取りつけてください。

3章:玄関用補助錠の選び方

 出入り口である玄関は、犯罪者から狙われやすい侵入口の1つです。植木や門などで周囲から死角となっている場合は、特に気をつけなくてはなりません。
 また最新のオートロックがあるマンションの玄関も注意が必要です。意外な盲点ですが、大規模のマンションでは、住人同士の交流も少なく、不審者がマンション内にいても発見されにくいといわれています。
 さらに、大きなマンションはセキュリティがしっかりしている、という思い込みもあって、入居者の防犯意識も低くなりがちです。たとえば、ゴミ出しなどわずかな時間だからといって、無施錠で外出してしまうこともあるでしょう。最低限、家を空ける際には玄関に鍵をかける習慣を身につけておくべきです。
 加えて、簡単に解錠できないよう、補助錠を導入するのがベストです。玄関用の補助錠には、大きく分けるとドアの外側につけるタイプと内側につけるタイプがあります。また、工事不要で簡単に設置できるものと、ドア自体に穴をあけるなど工事が必要なタイプがあります。それぞれの違いと特徴は以下になります。

●ドアの外側に取りつける補助錠

 外側に取りつけるものは、導入が比較的簡単で、見た目でも大きくアピールすることができるというメリットがあります。また、工事なども必要なく、ボルトやネジなどで簡単に固定できるので原状回復も可能です。そのため賃貸住宅でも手軽に導入できます。
暗証番号で開錠する補助錠。
ダイヤルはドアの外側に取りつける。暗証番号は自由に何度でも設定が可能。
ピッキングの難しいディンプルキーを使用した補助錠。
鍵穴はドアの外側となり取りつけは簡単。
 しかし、玄関の外から錠に鍵をかけるということは、鍵がかかっていればその家は留守であるということがわかってしまうということ。製品によっては鍵穴を見ただけで鍵がかかっているかどうかわかってしまうものもあります。
 そういったものの場合、かえって犯罪者に留守であることを知らせることになり空き巣のターゲットとなってしまうリスクもあるので、注意が必要です。外から施錠されているかわからないタイプもあるので、選ぶ際はパッケージなどをしっかり確認してください。
 さらに注意点として、万が一外から鍵をかけられてしまうと部屋の中にいる人が外に出られなくなってしまう点があります。一人暮らしであれば問題ありませんが、家族でお住まいの場合は使用には気をつけなくてはいけません。

●ドアの内側に取りつける補助錠

 外側ではなく、ドアの内側に取りつけるタイプの補助錠であれば、玄関の外側からは、補助錠の存在がわかりません。そのためより安心といえるでしょう。
 メインの錠から少し離して設置しておくと、サムターン回し(ドアにドリルなどで穴をあけ、金属の棒を使いドア内側のつまみを回転させ解錠してしまう手口のこと)の被害も防ぐことが可能です。
 ドアの内側に取りつけるタイプの補助錠には、ドアやドア枠に穴あけなどの加工が必要なもの以外にも、賃貸住宅にも導入できる簡単取りつけタイプなどもあります。強度的にはあまり高くありませんが、犯行をためらわせるには十分な効果が期待できます。
 また原始的ですが、サムターンを守るだけのカバーなら手軽に導入可能です。
 補助錠はドアのタイプによって取りつけができない場合もありますので、購入前にはパッケージの説明書きなどをよく読んで確かめてください。また、あくまで補助錠なので過剰な期待は危険です。

ドアノブに内蔵されたサムターンをガードする補助錠。南京錠をかけた金属製のカップでサムターンを守る。

●面付タイプの補助錠

 個人宅で、より防犯効果を高めたいのであれば、面付タイプの補助錠を設置するのがオススメです。面付けタイプとは、ドアの扉面に穴をあけてネジでしっかり固定するタイプの補助錠のことです。防犯効果も高く、また強度も期待できます。
 ただし、ドアやドア枠に穴をあける工事が必要になるので、賃貸住宅への導入は簡単ではありません。賃貸でも取りつけたいという場合は、管理会社や大家さんに相談してみてください。
 ディンプルキーを使う補助錠や、鍵穴のないデジタル式補助錠、さらにリモコンで開錠、施錠ができる補助錠などもあります。ピッキング対策としてはそのようなタイプの補助錠がより効果的といえるでしょう。
面付タイプデジタル防犯錠。キーを使わないタイプなので、キーを持ち歩く煩わしさがありません。

4章:玄関用補助錠取りつけの際の注意点

 ワンドア・ツーロックが防犯の基本と書きましたが、それでも防犯は万全とはいえません。開けるべき錠が多ければ確かに侵入者は嫌がりますが、ワンドア・ツーロックの常識が徐々に広まってきたため、犯罪者側もツーロックがあることを認識したうえで犯行に及ぶ可能性があります。さらに万全を期すなら、1つの玄関ドアに3ヶ所以上の錠を取りつけることも検討しましょう。
 また、カギ穴を隠すことのできる、次世代の電気錠なども防犯には効果的です。さらに、補助錠を取りつけても、ドアとドア枠の間に隙間ができてしまう場合は、別の対策も検討してください。隙間があると、そこから錠前のかんぬきが見えてしまい、バールなどで無理やりこじ開けられてしまう可能性があります。
 そういった場合は、金属製の防犯プレートでドアとドア枠の隙間を隠すことをオススメします。こうすることでバールなどが差し込めなくなるので無理やりこじ開けられる危険が回避できます。

5章:窓用補助錠の選び方

 玄関だけでなく、住宅の窓も窃盗犯の侵入口となる可能性があります。警視庁によると、空き巣による侵入経路の6割以上が窓であったというデータもあるので、むしろ玄関以上に防犯策は重要といえるでしょう。
 玄関ドアは、比較的頑丈な作りになっているので、ピッキングなどによって開錠するという手間がかかりますが、窓に関しては、周囲から発見されないのであればガラスを割るだけで、簡単に侵入されてしまう可能性があります。いわば窓は防犯面の弱点ともいえるでしょう。
 窓ガラスが、周囲から見通しの悪い路地に面している、または、塀や樹木などで、死角になっているという場合は特に注意が必要です。
 まず簡単にできる窓の防犯策としては補助錠の取りつけがあります。通常のサッシ窓であれば、シンプルなクレセント錠が設置されているはずですが、クレセント錠はそもそも防犯のためのロックではなく、防音のためのもの。そのためガラスを破れば簡単に開けられてしまいます。
 被害を防ぐためには、防犯用の補助錠を別途取りつけておくべきです。窓用の補助錠には、サッシに取りつけるもの、水返し(窓の下枠にある、水の浸入を防止するための立ち上がり部分)に取りつけるもの、そしてクレセント部分に取りつけるものなどがあります。
 外からは目視しにくい場所にそれらの補助錠を取りつけるのがオススメです。また、サッシの上下に取りつけておくと、さらに効果的です。

●サッシに取りつける補助錠

 手軽に取りつけられるのが、サッシ部分にレールなどを取りつけるタイプです。つっかえ棒のように鍵となっている本体をスライドさせて施錠する補助錠で、補助錠本体の取りつけ場所を調整できるので、様々なタイプの窓で使用可能です。
 また、わずかに隙間を開けた状態で使える、換気しながら施錠可能なタイプなどもあります。両面テープで貼りつけるものや、ビスでしっかりと固定するタイプなどがあり、適切に使用すればある程度の防犯効果が期待できます。
サッシ部分に両面テープで張りつけるだけの補助錠。
ダイヤルを回すだけで施錠、開錠が可能です。
ガラスに取りつける補助錠。取りつけが簡単で換気しながらロックすることが可能。

●水返しに取りつける補助錠

 水返しに取りつけるタイプの補助錠は、サッシに取りつけるものよりも強度が高く、また固定する必要がないのであまり目立ちません。水返し部分に補助錠を本体ごと差し込み、ツマミを回すと金具が広がり、窓がロックされます。
 このタイプはサッシや窓枠に穴をあける必要がなく、また、強力な両面テープなども不要なので、手軽に導入可能です。また、賃貸住宅や窓枠に傷や跡などをつけたくない場合にも適しているといえるでしょう。
ツマミを回すだけで簡単に窓をロックできます。開錠の際にはリングを引っ張りながらツマミを回さなくてはならず、防犯効果をアップさせています。
補助錠を取りつけ施錠した後に鍵部分を取り外すことで開錠ができなくなります。

●クレセントに取りつける補助錠

 窓についているクレセント錠に、鍵がないと開けられないようにするのがクレセント用補助錠です。また、クレセントを囲むようにしてガードし、容易に開錠できないようにするタイプもあります。
 別の錠によって防犯効果を高めるのではなく、クレセント自体の防犯性能を高めるのがこのタイプです。クレセント錠の上から取りつけられるものなら加工や工事も不要なので、賃貸住宅でも使用可能です。ある程度効果的ですが、できれば、他の補助錠と合わせてツーロックとしておく方が安心です。
クレセント錠の上から取りつけ、レバー部分を覆うようにしてガード。鍵を取り外せばレバーの操作ができなくなり防犯効果を高めます。

6章:窓用補助錠取りつけの際の注意点

 窓の錠として使われるクレセント錠は、ガラスを割れば簡単に解錠が可能です。そのため補助錠に合わせて、ガラスを割りにくくする対策を講じておくことが必要です。
 最も効果的なのは防犯ガラスに交換することですが、費用や手間がかかるので簡単ではありません。
 簡単でありながら効果的なのは、窓ガラスに防犯フィルムを貼ることです。防犯フィルムは、ガラスの強度を高め、ガラスを割れにくくしてくれるというものです。
 製品によってはバットやハンマーなどでも容易に破壊できないほどの効果を発揮してくれます。また破壊に時間がかかれば、それだけ大きなガラスの破壊音が周囲に響くことになり、犯罪者は嫌がります。
 さらに破壊されてもフィルム自体が障害となり、侵入を防ぐ効果も期待できます。犯罪者は犯行に時間がかかることを避ける傾向があります。窓の破壊から、クレセント錠の開錠、そして侵入まで5分以上の時間がかかるようであれば侵入をあきらめる可能性が高いでしょう。補助錠と合わせて導入すれば高い防犯効果が期待できます。
 ただし、防犯フィルムは正しく施工しないと効果を発揮できません。またワイヤー入りガラスや、表面に凹凸のあるガラスには貼ることができないので、その場合は補助錠を複数設置するのが良いでしょう。
 ほかにも、防犯フィルムと合わせて、振動を検知して大きな音を鳴らすアラームなどを設置するのもオススメです。犯罪者は目立つということを避けるので窓ガラスの破壊音とアラームの音が鳴り響けば、犯行を断念する可能性が高いでしょう。
 補助錠や、防犯フィルムなどは、施工に工事が必要なものもありますが、DIYで導入できる手軽なものも豊富に揃っています。ホームセンターなどでは様々なタイプが販売されているので、自宅の玄関や窓に合うものを購入し、防犯策にぜひ有効に活用してみてください。
防犯フィルムはガラスに貼ることで強度を高め、衝撃を受けてもガラスが割れにくくなります。またフィルムが障害となることで室内への侵入がしにくくなります。

まとめ

 自宅が侵入窃盗の被害にあわないためには、しっかりとした自宅の防犯策が欠かせません。監視カメラやセキュリティシステムの導入など本格的なものを導入するにはコストや手間がかかりますが、ご紹介した防犯用補助錠などであれば、簡単な作業で取り付けることが可能です。
 簡易的でも複数の補助錠を組み合わせて使用すれば、侵入窃盗被害のリスクを軽減することができるはずです。
 はじめから取り付けられている玄関錠や窓のクレセント錠以外に特に何も対策をしていないという場合は、すぐに何らかの対策を施しましょう。
 ここで紹介したもの以外にもホームセンターなどでは様々な補助錠が入手できるので、ご自宅の設備や環境にあったものを是非導入してみてください。
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