針金の種類と使い方

 ホームセンターではさまざまな種類の針金が売られています。丈夫さやさびつきにくさなどがそれぞれで異なるため、適切なタイプの針金を選ばないと用途に合わせて使うことができません。では、どのような点に注意して針金選びをすれば良いのでしょうか? アルミ、鉄、銅などでできた針金の特長をご紹介するので、購入時の参考にしてください。

目次
1.針金について
2.針金の種類について
3.針金選びのポイント
4.針金を使うときの注意点

1.針金について

針金(wire/ワイヤー)は、金属を線状に加工した金物のことです。アルミ、鉄、銅、ステンレスなどの金属素材が使われており、表面に亜鉛めっきを施したタイプなどが広く普及しています。
針金の太さ(線径)は番手で表現されるのが一般的で、同じ種類の針金でも番手が異なると曲げやすさなどが違います。ちなみに、番手は数字が小さいものほど太くなり、反対に大きいものほど細くなります。針金を購入する際は使われている素材だけではなく、こちらにも注目してみましょう。

■針金の用途
 針金を使ってどのようなことができるのでしょうか? 使用シーンごとに見ていきましょう。

<農業・園芸>
 針金には農業や園芸など、植物栽培に対して使われるものがあります。添え木や支柱の止め具として使うことで、植物の生長をサポートすることが可能です。このタイプには燃やしても有毒ガスを発生しないPET素材を使ったものや、雨風から針金を保護するためにビニール線で被覆したものなどがあります。

<工事>
 針金は、鉄筋を結束するために工事現場で使われることがあります。この場合はある程度強度が期待できるタイプが使われます。

<工作>
 針金を使って平面的・立体的なオブジェを作ることをワイヤーアートと言います。一種類のみを使うのも良いですが、さまざまなカラーバリエーションや素材の針金を組み合わせると、オリジナリティが出しやすくなります。時間がある人はチャレンジしてみましょう。
ワイヤーアートは針金をそのまま使うのではなく、針金でできたハンガーをねじったり、切断したりすることでも作れます。使わなくなったワイヤーハンガーがある場合は手を加えて再利用してみましょう。

2.針金の種類について

 針金は使っている素材によって特長が異なります。では、具体的にはどのような素材を使った針金があるのでしょうか?

■アルミ線

 純アルミ、あるいはアルミ合金などで作られた針金です。柔らかくて軽いアルミを使っているため、比較的簡単に扱えます。さびつきにくく、溶接にも強い上、熱伝導性や電気伝導性に優れているところも利点です。このタイプの針金はワイヤーアートなどのDIYや、盆栽などの針金かけなどに使われます。

■スチール線

 鉄製の針金で、針金の中ではオーソドックスなタイプです。鉄が持つ丈夫さがあるため、強度を必要とする場面でオススメです。さびつきやすいというデメリットがあるので、使用前にサビ防止スプレーなどを使っておくと長持ちします。

■銅線

 表面が赤褐色の針金になります。電気伝導性や熱伝導性に優れている他、柔らかく、加工がしやすいため、曲げたり、伸ばしたりすることが簡単にできます。植木や瓦の固定、アクセサリー作成、ハンダづけ、ろうづけなどに使われ、腐食に強いため長持ちします。

■ステンレス線

 ステンレスをベースに作られた針金で、耐久性があるため、丈夫で長持ちするという特長があります。雨や湿気に強いため、鉄筋やテレビアンテナの固定などにも使われています。このタイプの針金はニッケルやクロムの含有量によって規格が分かれるので注意して見てみましょう。

■ビニール被膜線

 針金(鉄線など)を塩化ビニールでコーティングしたタイプになります。赤、青、緑など、さまざまな色のビニール被膜を使っているため、カラーワイヤーと呼ばれることもあります。ダメージから針金を守ってくれるため、長く使うことが可能です。

■ピアノ線

 非常に固く、耐久性のあるタイプの針金です。「ピアノ」と名前がついていますが、ガーデニング、DIYなど、さまざまな用途に使えます。

■真鍮線

 銅とスズの合金や、真鍮でできている針金になります。色は黄色で柔軟性があり、加工がしやすいというメリットがあります。ホームセンターの他、ホビーショップで売られていることもあり、プラモデルの作成などにも使われます。

3.針金選びのポイント

ホームセンターに行くとたくさんの針金があるため、どれを買えば良いか迷ってしまうかもしれません。そんなときは、まず材質に注目して針金を選んでみることをオススメします。ある程度、購入するタイプの針金が決まったら、次は針金の太さ(番手)に注目してみましょう。適切なサイズの針金を選ぶことで使用時のミスマッチを防げます。確認を怠らないようにしましょう。

4.針金を使うときの注意点

■適切な道具を使いましょう

 強度のある針金の場合、素手で曲げたり、伸ばしたりすることが難しいケースがあります。そうしたときにペンチを使えば、スムーズに作業が進められます。使い方は簡単で、ペンチの先端にあるくわえ部に針金をはさみ、曲げたい方向に動かすだけでかまいません。

ところで、ペンチと似たような工具にニッパーがあります。どちらも固い線材を切断するときなどに使われますが、ニッパーの方がより強度のある線材を切断するのに適しています。ニッパーを使うときは刃こぼれを出さないためにも切断できる針金の太さ(最大径)を確認してから使うようにしてください。場合によっては、サイズの大きいニッパーもオススメです。

■ケガをしないような工夫を

 針金をカットしたとき、切断片が飛んでくることがあります。目や手を傷つけることがあるので、保護めがねや軍手を使うことをオススメします。また、小さい子供だけで針金を使うとうまく曲げや切断ができないことがあります。最初は保護者がついて一緒に作業を進め、慣れてきたら一人で作業を行わせるなどの工夫をしてみましょう。

■時には接着剤を使うのもオススメ

 ハンドメイドなどで針金同士を巻きつけるとき、そのままだと簡単に外れてしまうことがあります。そんなとき、オススメしたいのが接着剤を使う方法です。瞬間接着剤や二液性接着剤を使えば、外からの刺激があっても簡単に外れません。これらはホームセンターなどで売られているので、ぜひ探してみましょう。

また、ろうづけやハンダづけで針金同士を繋ぎ合わせることもできますが、この場合はろうづけやハンダづけに適した針金かを確認する必要があります。小手先が大変熱くなるので、小さな子供が作業をするときは大人がつき添ってあげることをオススメします。

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