木工作品をワンランクアップ!
仕上がりを変えるダボの用途と種類

 簡単な箱作りや棚作りなど木工のDIYを始めたばかりのころは、材料の組み立てにクギやネジを使っていることがほとんどだと思います。作るだけで満足しているうちはそれでよいですが、デザインや細部の加工にこだわるようになったら、表面にクギやネジを見せずに作品を組み立てられるダボを利用してみてはいかがでしょうか。位置決めや穴あけなどで加工の難易度は高まりますが、自分の腕前をあげるつもりでトライするのも楽しいものです。ここではダボの種類と用途に合わせた使い分け、加工のポイントなどを解説します。

目次
1.ダボとは
2.ダボの用途
3.木ダボのサイズと選び方
4.ダボを使って木材をつなぐ
5.ダボですっきりとネジを隠す
6.ダボを使えば可動棚の収納を自作できる
7.まとめ

1.ダボとは

 木材同士や石材同士をつなぎ合わせるときに、双方の材料の接合面に穴をあけて差し込む小片のことをダボといい、接合部のずれを防いだり、接合強度を高める役割があります。家具製作などの木工では、丸い棒状に加工された木ダボがよく用いられます。

2.ダボの用途

■ダボ継ぎ

 ネジやクギを使わずに木材同士をつなげる方法としては、双方の材料を半分ずつ欠き込んではめ合わせる相欠き継ぎ、それぞれをホゾ(凸)とホゾ穴(凹)に加工して差し込むホゾ継ぎなどの継手を使う方法があります。これらは強度が高く伝統的な木造建築や家具作りに使われてきましたが、加工に技術と時間を必要とする工法です。技術的なハードルが高く、正確な継手加工ができるようになるのは簡単ではありません。

 継手よりも手間をかけずに木材をつなげる方法が、ダボを使ったダボ継ぎです。ダボ継ぎはつなぎ合わせる木材の双方に小さい穴をあけ、穴と同じサイズの丸い棒をピンのように差し込んで2つの木材をつなげます。

 ダボ継ぎを採用するメリットは、クギやネジを使わずに表面をきれいに仕上げられるところ。加工に精度が必要なため初心者には難しいところがありますが、ある程度熟練してきたら家具作りなどにオススメの工法です。

 ダボ継ぎを利用して同じ厚さの無垢板材を横につなぎ、テーブル天板などの大きな一枚板を作ることもできます。

■棚受け

 ダボは本棚やAVラックなどのキャビネットに棚板を取りつけるためにも使用します。左右の側板に穴をあけ、そこにダボを差し込んで棚を支える方式です。あらかじめたくさんの穴をあけておくと、ダボを差し替えるだけで棚板の高さを変えられるようになります。

■目隠し

 DIYの初心者が家具を作る場合、クギやネジで木材を組み立てることが多くなるでしょう。作業が簡単なのは良いのですが、仕上がりとしてはネジの頭が気になるところ。そんなときにダボをネジの目隠しとして使い、ワンランク上の仕上がりにできます。

 クギやネジを深めに打って、その上をダボで埋めて表面に頭が見えないようにする方法で、『埋め木』や『ダボ埋め』と呼ばれます。

3.木ダボのサイズと選び方

■木ダボとは

 ダボ継ぎ用の木製の短い棒を木ダボと呼びます。木材にあけた穴に入りやすいように先端の角を落とし、側面に細かく溝を掘ってあります。直径や長さのバリエーションがあり、接合する木材の厚さに合わせて使い分けられます。

■木ダボのサイズの選び方

【太さ】

 木ダボには6mm、8mm、10mm、12mmなどの太さの種類があります。埋め木に使うときはネジ頭の大きさに合わせて、ダボ継ぎに使うときには強度を考えて太さを選びます。ダボ継ぎに使う場合、太すぎると打ち込んだときに板が割れてしまうことがありますし、細いと接合の強度が不足する可能性があります。板の厚みの2分の1から3分の1の太さを目安に使用するダボを選びましょう。


【長さ】

 一般的によく使われるのは20~40mmのもの。埋め木をするときは10mm程度差し込めばよいので、長さは20mmあれば十分です。
 板継ぎをするときは、板厚が10~20mmの場合は標準的な30mmのものを、それより板が薄い場合は20mm、厚い場合は40mm以上にするなどして使い分けると良いでしょう。

4.ダボを使って木材をつなぐ

 木ダボを使った接合は、木材同士の同じ位置にダボ穴をあけないと仕上がりがずれてしまいます。難易度の高い作業ですが、ダボマーカーというサポートアイテムを使えば簡単に位置を合わせることができます。5個セットなどで販売されているので、使用するダボと同じ太さのものを用意しましょう。

■ダボ継ぎに使用する道具

・電動ドリルドライバー
・ゴムハンマー
・木工用接着剤
・クランプ
・ダボ錐
・ダボマーカー

■ダボ継ぎの作業手順

(1)材料の木口に印をつける

 一方の材料の木口にダボ穴をあけるための印をつけます。間隔は10cm程度を目安にし、強度を高めたい場合はより詰め気味にします。

(2)ダボ穴をあける

 ダボ錐を電動ドリルドライバーに装着して、木口にダボ穴をあけます。穴が斜めになったり、浅くなったりしないように注意しましょう。この作業は通常の木工用ドリルでも行えますが、決まった深さの止め穴をあけるにはダボ錐の方が使いやすいでしょう。

(3)もう一方の材料にダボ穴をあける

 木口のダボ穴にダボマーカーをセットし、もう一方の材料の接合面を押しつけて穴の位置を写し取ります。印のついたところにダボ穴をあけましょう。

(4)ダボを打ち込む

 木口側のすべてのダボ穴に木工用接着剤を少し入れてダボを差し込み、ゴムハンマーで奥まで打ち込みます。

(5)材料を接合する

 木口ともう一方の材料のダボ穴に木工用接着剤をつけ、ダボを差し込んで材料を接合します。途中できつくなったら当て木をしてゴムハンマーで叩き、材料同士を密着させてください。クランプで挟んで固定し、接着剤が乾燥したら接合は完了です。

5.ダボですっきりとネジを隠す

■埋め木に使用する道具

・電動ドリルドライバー
・下穴錐
・ダボ錐
・ダボ切りノコ
・金づち
・木工用接着剤

■埋め木の作業手順

(1)下穴をあける

 ネジを打つ位置に印をつけ、下穴錐を使ってネジの下穴をあけます。

(2)ダボ穴をあける

 下穴の位置にダボ錐の先端を合わせて深さ10mmのダボ穴をあけます。

(3)ダボを打ち込む

 木工用接着剤を入れたダボ穴にダボを差し込み、金づちで軽く叩いて打ち込みます。

(4)ダボを切る

 ダボの余った部分をアサリのついていないダボ切りノコギリでカットします。「アサリ」とは効率よくカットするためにノコギリの刃の先端についている開きのこと。材料の表面に傷をつけてしまうので、アサリがついた一般的な木工用ノコギリは使わないようにしましょう。

(5)表面を整える

 紙ヤスリや電動サンダーを使って切断面を磨いて荒れを整えたら、埋め木の作業は完了です。

■埋め木を自作すると仕上がりはさらに美しくなる

 木ダボは材料の木材と樹種が異なるため、埋め木によってネジを隠すことができても色や木目の違いが残ってしまいます。仕上げに浸透タイプのステイン塗料などを使うと、色の濃さに差ができてさらに目立つ場合があります。仕上がりにこだわるのであれば、同じ材料の端材から作ったダボで埋め木をするのがオススメです。木目の向きを揃えて打ち込めば、埋め木をした痕跡はほとんどわかりません。
埋木錐は木材から円柱状の木片を掘り出すための専用ビットで電動ドリルドライバーに装着して使います。掘り出せる木片の直径によって、8mm、10mm、12mmなどのサイズがあります。

6.ダボを使えば可動棚の収納を自作できる

 ダボを利用すると、ネジで固定することなく収納棚に棚板を取りつけることができます。ダボをはめ込むところにダボ穴をあけたり溝を掘ったりと作業工程は増えますが、ネジを使わないので棚の外観はすっきりします。棚板はダボにはめ込む仮固定の状態になるため、完成後でも取り外しや移動ができるという機能面でのメリットもあります。

■棚ダボの種類

【差し込みダボ】

 市販されている棚ダボで種類が豊富に揃っているのが『差し込みダボ』と呼ばれるタイプ。棚本体に差し込む方が木ダボと同じように丸い棒状になっていて、同じ径の丸穴をあければ差し込むだけでセットできます。木ダボのほかにステンレスや真ちゅう、クロム、プラスチック、ゴムなどのものがあり、棚受け側の形状も丸、平、L型、ガラス棚用などが選べます。

 差し込みダボは接着剤で固定しない限り、ペンチで引き抜くことができます。ただ木製は金属製やプラスチック製よりも抜けにくいので、頻繁に棚の高さを変える可能性がある場合は木製以外のものをオススメします。

【打ち込みダボ】

 打ち込む部分がスクリュー釘になっている棚ダボです。ダボ穴をあける作業は不要。棚の側板に金づちで打ち込むことができるので、簡単に素早く固定できます。

【ねじ込みダボ】

 雄ネジのついたダボと雌ネジのついたダボを組み合わせて使うタイプ。棚本体にあらかじめ雌ダボを打ち込んでおき、移動するときは雄ダボをねじって外してつけ直します。簡単に移動できる可動式の棚板にしたいときにとても便利です。すべてのダボ穴に雌ダボを打ち込む必要があり、移動できる段数を増やすほど手間と部品代がかかります。

■棚板を便利な可動式にする方法

(1)必要な段数のダボ穴をあける

 棚板を可動式にする場合は、両側の側板に必要な段数のダボ穴をあけておきます。きっちり寸法を測ってダボ穴の高さを揃えることが作業のポイントです。段ごとの間隔が狭く、段数が多いほど細かく調整ができます。

(2)棚板に溝を作る

 ダボ穴と位置を揃えて棚板にダボがはまる溝を作ります。2枚の棚板の裏面を合わせてマスキングテープやクランプで固定し、板の合わせ目を狙って木工用ドリルで穴をあけると半円状の溝ができます。

(3)ダボを差し込んで棚板をはめる

 棚板をつけたい高さにダボを差し込み、棚板をはめれば取りつけ完了です。

【ねじ込みダボを使う場合】

 ねじ込みダボを取りつける場合は、棚本体側のダボ穴に雌ダボを打ち込み、雄ダボをねじ込んで棚板を取りつけます。

まとめ

 クギやネジを使わない組み立てやネジ隠しなど、ダボを利用すると木工作品をきれいに仕上げられることがおわかりいただけたでしょう。最初のうちはダボ継ぎの位置がずれたりするかもしれませんが、失敗しながら習得するのがいちばんの近道です。スキルアップするためにも、ぜひ挑戦してみてください。

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