石膏ボード用フックとは?
選び方のコツと設置方法

フック(英語表記:hook)とは、物を引っかけるための道具のことです。小型で扱いやすく、物を吊すことで縦に収納スペースを増やせるのが魅力です。さまざまなタイプのフックがありますが、ここでは石膏ボード用フックについてご紹介します。

目次
1.石膏ボード用フックとは?
2.石膏ボード用フックの選び方
3.石膏ボード用フックの取りつけ方
4.石膏ボード用フックを使うときの注意点
5.まとめ

1.石膏ボード用フックとは?

■そもそも石膏ボードとは?

 石膏ボードとは、しん材の石膏を特殊な厚紙で包んだ建築用内装材料のことです。厚さは数mmから数cmのものまでさまざまですが、そのほとんどが壁の下地材として使われています。
 石膏ボードが開発されたのは今から100年以上前のことです。1902年にアメリカ人によって発明され、日本では大正時代に石膏ボードの製造が行われるようになりました。やがて建造物の高層化などで石膏ボードの需要が高まり、それを機に壁や天井などに広く用いられるようになりました。

■石膏ボードの魅力

石膏ボードは一般的に火に強く、耐久性・遮音性が高いという特長があります。コストが安い点も魅力で、さまざまなシーンで使われています。
石膏ボードはさまざまな種類があるため、それぞれで用途が異なります。壁や天井などに使う建材として使用するときは、どの用途に適しているかを確認する必要があります。

■石膏ボード用フックを使うメリット

 さまざまなメリットがある石膏ボードですが、デメリットとしては点の衝撃に弱いことが挙げられます。一般的なネジやビス、釘などを使うと簡単に傷ついてしまう恐れがあるので、これらを利用して額縁を飾ったり、壁掛け時計を引っかけたりするときなどは注意が必要です。
そうしたときにオススメなのが、石膏ボード用フックです。これは石膏ボードにも安心して使える構造になっており、商品によってはフックを抜いた後の抜き跡が目立たないタイプもあります。その他にも特殊な道具を必要とせず押しピンを使うだけで取りつけができるタイプや、小さいサイズで重い荷物を引っかけられるタイプなどがあるので、さまざまな商品を見比べながら目的に合ったタイプを選んでみましょう。

2.石膏ボード用フックの選び方

石膏ボード用フックを選ぶときに注意して欲しい点がいくつかあります。購入前に覚えておいて、選び間違えを防ぐようにしましょう。

■耐荷重は購入前に確かめる

 ホームセンターなどで販売されている石膏ボード用フックは、商品ごとにどれくらいの重さに耐えられるかが決まっています。また、フックの形状によっては引っかけられる物の形状を選ぶことがあるので、形にも注目して選ぶことが大切です。
 石膏ボード用フックの中には、木桟・柱、ベニヤに対して使えるタイプもありますが、設置する壁の材質によって耐荷重が変わってきます。ですので、「どのような材質の壁に、何㎏まで耐えられるのか?」という点を使用前にパッケージで逐一確認するようにしてください。

■取りつけ方法は事前に確認を

 石膏ボード用フックは指で押してそのまま取りつけるタイプが一般的なので、難しい作業を必要としません。初心者でも扱いやすく、簡単に収納スペースを増やせるのがメリットです。

■どのような用途に適しているかに注目

 コートやカバンをかけたい、額縁や壁掛け時計を固定したいなど、石膏ボード用フックを使う目的は人によって違います。石膏ボード用フックは種類が豊富で、さまざまな用途に適したタイプが販売されているので、パッケージの説明書きを参考にしながら目的に合ったタイプを探してみましょう。
中には白い壁にセットしても違和感のないホワイトカラータイプや、フックを取り外しても刺し跡が目立たない返し加工がされたタイプもあります。使用目的だけではなく、プラスアルファの部分にも注目してみるようにしましょう。

3.石膏ボード用フックの取りつけ方

石膏ボード用フックはピンを使って取りつけるだけでほとんど作業が完了します。ここでは、具体的な設置方法をご説明するので、実際にピンを使ってやってみましょう。

■石膏ボード用フックの基本的な取りつけ方

 石膏ボード用フックは、手で壁に直接ピンを差し込んで固定します。ピンは最後まで差し込まないと物を吊したときに落下する恐れがあるので気をつけてください。
商品の中には複数のピンを使うタイプもあります。ピンをセットする順番などは、パッケージの説明書きを参考にしてください。

■押しピンをカバーで覆うタイプは…

 石膏ボード用フックの中には、本体をピンで固定した後にカバーを取りつけるタイプがあります。このタイプはピンの上にカバーをセットするだけで作業が完了します。子供がピンを外すなどの被害を防ぎたい場合にもオススメです。

■石膏ボード以外に使う場合は…

 石膏ボード用フックは石膏ボードだけではなく、木桟・木壁などに取りつけられるタイプもあります。ただし石膏ボードと違った取りつけ方をすることがあるので、作業前に確認しておくことをオススメします。

■石膏ボード用フックを外す場合

 本体が落下して壊れないようにするためにも、ピンを外すときは本体を押さえながら外すようにしてださい。指で取れない場合は、ペンチなどを使ってみましょう。

4.石膏ボード用フックを使うときの注意点

  • 石膏ボード用フックは耐荷重が決まっています。耐荷重以上の物を吊すと落下の原因になるので避けてください。また、垂直方向以外に荷重をかけると壊れたり、落下したりしやすくなるので気をつけましょう。
     
  • 石膏ボード用フックが外れる恐れがあるので、掛けた物を引っ張らないでください。
     
  • 安全のために、石膏ボード用フックは貴重品や壊れやすい物の上に設置しないようにしましょう。また、石膏ボード用フックの定期点検やこまめな掃除をすることで余計な事故や汚れの付着を防ぐようにしてください。
     
  • 石膏ボード用フックは天井面に使えないタイプがあるので気をつけてください。
     
  • 石膏ボード用フックの中には小さなタイプもあります。誤って子供が飲み込まないように安全な場所に保管しておきましょう。
     
  • ピン先はとがっているため、壁などに設置するときに指を刺さないように気をつけましょう。
     
  • ピンを繰り返し抜き刺しすると刺し跡が拡大する恐れがあります。再びピンを刺すときは位置を変えるなど工夫することをオススメします。
     
  • 石膏ボード用フックは使える壁の材質や厚さが異なります。使える場所は事前に確認しておきましょう。
     
  • 付属のピンは、一度使用したら使えないケースがあります。再施工する場合は別売のピンを探してみましょう。
     
  • 販売されている商品を改造・変形して使うと本来の目的に使用できないことがあるので注意しましょう。
     
  • 使用中にピンのぐらつきがあった場合は利用をやめてください。万が一落下したときにケガをする恐れがあります。

5.まとめ

 石膏ボード用フックを使えば、簡単に物を吊せるようになります。今はさまざまなデザインの石膏ボード用フックが販売されているので、室内の雰囲気に合わせた選び方をしてみることもオススメです。

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